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聞くこと、問うこと、つながること——インタビューとカードゲームで広がる対話の輪|文学フリマインタビュー

この記事は、文学フリマに参加する人たちのためのインタビュー。

今回参加いただいたのは 仙台りん さんです!

ブース名:THE INTERVIEW
作者名:仙台りん
近刊本:「THE INTERVIEW MAGAZINE」
参加イベント・ブース:文学フリマ東京41・F-29〜30
文学フリマカタログ:https://c.bunfree.net/c/tokyo41/1F/F/29
Webサイトなど:


どんな本を出されているんでしょうか?

まりはな:今回どのイベントにどんな本を出されるんですか?

仙台りん:文学フリマ東京41に参加します。今回は個人ではなく、チームでの出展になります。6人が一つのテーマに沿ってインタビューした記事を載せた冊子がメインで、それに加えて個人で出したいものも並べる形です。

まりはな:チームで出されるんですね。どういうチームなんですか?

仙台りん:THE INTERVIEW CAMP & VILLAGEというコミュニティの有志で集まりました。このコミュニティは、もともと日経の会社で取材やライターをされていた宮本恵理子さんが講師を務める「インタビュー特化型ライター養成講座」で、聞く力をみんなで学び合える場なんです。宮本さんはさまざまな著名人にもインタビューしていて、ブックライティングも数多く手がけています。今回はその人脈を活かして本格的にデザイン会社さんと繋いでいただき、プロのデザイナーさんやカメラマンさんにもご協力いただき、本格的に作り込んだ雑誌になっています。

まりはな:インタビュー冊子はどういうテーマなんですか?

仙台りん:テーマは英語で「REBORN」です。このテーマもメンバーの中から募集して、宮本さんが選んでくださいました。復活とか再生とか、よみがえるとか、それぞれが自由に解釈してインタビューしましょうということで、各インタビューの冒頭に「私はREBORNをこんな意味で解釈して、だからこの人にインタビューしました」という欄があるのが特徴です。

まりはな:仙台さんはどんなふうに解釈されたんですか?

仙台りん:私は「よみがえる」「再び息を吹き返す」という意味で捉えました。29年ぶりにピアノの趣味を再開したという方にインタビューしたんです。

まりはな:インタビューしてみてどうでしたか?

仙台りん:私自身が強く背中を押されました。もともとの知り合いで、ピアノに長いブランクがあるのは知っていたんです。実は私も10年ぐらいピアノのブランクがあるんですが、今回初めて、お相手のピアノへの想いや背景を聞き、私もいつか再開できたら……という思いに火をつけてもらった感じがあって。実際、インタビューを終えてから、私もピアノを習い始めたんですよ。ほかの誰よりも、インタビューした私が「ありがとうございます」という気持ちかもしれません。

本番5日前、手元に届きました!

まりはな:個人で出されるカードゲームについても聞いてもいいですか?

仙台りん:ぜひ。半年前から「脳内ドダナ」というカードゲームを作っています。「どこで」「だれと」「なにを」という3種類のカードがあって、頭文字を取って「ドダナ」なんです。カードを引くと変なシチュエーションが出来上がるので、もし人前でやるならどっちを選ぶ?という究極の選択をみんなで楽しむ遊びです。今回は手作り感満載のβ版を出す予定です。
動画で見てみる

まりはな:どうして作ろうと思ったんですか?

仙台りん:もともと、私は人の話を聞くのが好きなんです。目の前の人は、なにが好きなのか、何を面白いと感じるのか、などにとても興味があるんです。割と気さくに聞いちゃうんですが、時にそれが相手にとってはグイグイ来られて嫌だなと感じることもあるだろうなと思って。ゲームという形があれば、「え?なんでそう考えたんですか?」とか自然に聞けたら面白いかなと思ったことがきっかけです。実際、選ぶシチュエーションで意見が割れると、「えー!なんでー?」と自然に会話が盛り上がります。あと、仕事で少人数のグループワークのファシリテーションをやったりするんですけど、アイスブレイクにも使えたらいいなとも思っています。

制作開始当初。ひたすら手書きで、言葉選びをしていきました。

まりはな:実際作ってみてどうでしたか?

仙台りん:何人かに試してもらって、反応がいいなという感触があります。特に嬉しかったのが、大学で学生を教えている客員教授の方と、医療業界で社会人向けの研修をやっている方が、このゲームに非常に興味を示してくれたことです。少人数のグループワークや研修で使うイメージが具体的に湧いたと言ってくれたので、まずは、私がイメージしているところにはまりそうだなという感触を得ています。

まりはな:どんな人に使ってほしいですか?

仙台りん:研修やアイスブレイクはもちろん、これからの時期なら、忘年会の幹事になった人には、ぜひ試してほしいです。

まりはな:インタビューマガジンはどんな人に読んでほしいですか?

仙台りん:「好奇心旺盛で人の話を聞くのが好き」という人に届けたいです!実はこのマガジン、「インタビュアーが主役」という、ちょっと変わった打ち出し方をしているんです。コミュニティ内には、本当にさまざまなバックグラウンドの人が集まっていますが、共通しているのは「みんな人の話を聞くのが好き」ということ。「インタビュー」という言葉にアンテナが立った方は、ぜひ手に取ってほしいです。私自身も、もともとは薬剤師で、インタビューとは全く縁もゆかりもないんですよ。でも、目の前の人が目をキラキラさせて、私の知らない世界のことを楽しそうに語ってくれる時間を共有できるのはとても楽しいですし、本職で活かせることもいっぱいあるはずです。今回の文学フリマへの出展が、職業に関係なく、人の話を聞くのが楽しい、文章を書くのが好きという方と出会えるきっかけになったらうれしいです。


これまではどんな活動をされていたのですか?

まりはな:仙台さんにとって書くことってどういうことですか?

仙台りん:それほど得意というわけじゃないんですが、嫌いじゃないし、もしかしたら好きなのかも、と思っています。私が通っていた小学校は、毎日日記を書くのが習慣の学校だったんですよ。「先生あのね」みたいなノート見開き1ページほどの日記を書くのが毎日の宿題で、転校した後も自分で続けて6年間ずっと書いていたので、当たり前にやること、みたいな感覚は育ったかもしれません。

まりはな:大人になってからも書いていたんですか?

仙台りん:いえ、中学生になったら、日記はやめてしまいました。でも、大人になって、また書く機会が増えてきたときに、意外と止まらず書けるなという感覚があって。日記の習慣が、書くことに対するハードルを下げてくれたんじゃないかなと思います。つい最近も、「案外書くことが好きかも?」と感じたエピソードがあります。今、子どもの小学校のPTA役員をやっているんですが、今年、「PTAメルマガ」を始めてみました。PTA役員の活動がわからないという理由で、毎年、役員立候補者が少ないんです。後任を見つけるのが大変と聞いて、「じゃあ、もっと開けたPTAを目指して、活動を紹介するメルマガを発行しましょう」と提案しました。それも意外と面白くて、ネタ集めは楽しいですし、読んでいます!という声が届くとますますやる気が出て楽しさがアップします。

まりはな:なんで楽しいんだと思いますか?

仙台りん:書くのが楽しいというよりかは、書いた完成品を読んでくれる人がいて、感想が来たり反応が来たりするのが嬉しいんじゃないかと思います。文章にちょっと毒舌っぽいことや自虐ネタを折り込んだりしながら、遊び心も大切にしています。そういうところに反応が来ると、しめしめって思いますね。


イベントへの意気込みをお願いします!

まりはな:文学フリマの魅力はどういうところにあると思いますか?

仙台りん:去年、初めて来場者として行った時、世の中広いなと驚きました。こんな活動やっている人いるんだとか、こんなもの作っている人いるんだとか、良い意味で強制的に見聞が広がる感じがよかったです。

まりはな:今回は来場者じゃなくて出展する側ですが、どうですか?

仙台りん:来場者の方々と、どんな出会いがあるのかと想像するだけで、とても楽しみです。私、対面の営業とか「いらっしゃい、どうぞ寄って行って!」みたいなのが好きみたいなんですよね。学生の時に試食販売のアルバイトをやったら、そのスーパーの店員さんに気に入ってもらって。売り上げが良かったらしく、何度か指名で呼んでもらった経験があって。足を止めてくれた方と話して、興味の有無を判断するのも楽しいし、興味がある人には「どの部分を伝えたらより話を聞いてくれるだろうか」と、パズルを組み合わせていくような感覚で喋るのが結構好きなんです。

まりはな:意気込みはありますか?

仙台りん:個人で出すカードゲームは、完売を目指したいです。13時から14時までは、デモンストレーションもやる予定なので、ぜひ遊んでいってください。インタビューマガジンは、新しい講座の受講生さんにも繋がって、このコミュニティのさらなる発展につながるように、人の話を聞くのが好きな方々との出会いに期待しています。

β版はこんな感じです。お待ちしています!

インタビューを終えて

朝から元気になれる明るいインタビューでした。
カードゲーム、脳内ドダナを体験させていただいたのも楽しかったです。カードゲーム制作のきっかけをお聞きする中で、いろんな人の「好き」を聞きたいけど、それに圧を感じて嫌がる人もいるだろうというお話にとても共感しました。日常会話の中で、この話題、さらに聞いて良いのかな?踏み入らない方が良いのかな?と考えることがよくあるからです。私は悩んだ結果、気になっても聞かないことが多いのですが、仙台さんはカードゲームを作ることで、コミュニケーションの壁を低くするという、その行動力がすごい!と思いました。初対面同士でこのゲームができたら、大抵のことは壁を感じずに話せるような気がします。カードゲームのデモンストレーションも文学フリマ東京で行うそうなので、参加すると楽しい時間になると思います。おすすめです!
REBORNというテーマでインタビューをしたことで、相手のお話に影響を受け、長期間のブランクがあったピアノを再開されたという仙台さん。インタビューの持つ力を感じるインタビューでもありました。インタビュアー超初心者の私も、インタビュー毎にいろんな刺激を受けています。いつもありがとうございます!

【インタビュー・あとがき:まりはな】

制作:栗林康弘・qbc(無名人インタビュー主催・作家)

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