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統合失調症でも前向きに生きていける人

むかしむかし、ある村に、希望(のぞみ)という名の若者が住んでいました。希望は時々、周りの世界が違って見えたり、誰かの声が聞こえたりすることがありましたが、それを恐れることはありませんでした。
ある日、村の長老が希望に言いました。
「希望よ、あなたは他の人とは少し違う目で世界を見ているようじゃな」
希望は答えました。
「はい。私の見る世界は時々変わります。でも、それは私だけの特別な色なのだと思うようにしています」
長老は微笑んで続けました。
「そうじゃ。誰にでも自分だけの色があるもの。大切なのは、その色と共に生きることじゃ」
希望は毎日、朝日を見て深呼吸をし、畑仕事をして体を動かし、夜は星を眺めて過ごしました。辛いときは村の仲間に相談し、薬師から薬をもらうこともありました。
やがて希望は、自分と同じように特別な色を持つ人々の相談相手となりました。
「私も最初は怖かったのです。でも、これも私の一部。この色があるからこそ、見える景色もあるのです」
希望の言葉は、多くの人々の心に光を灯しました。村人たちは言うようになりました。
「誰もが自分らしく生きていける。それこそが、私たちの村の宝物だ」
そして「それぞれの色が、世界を豊かにする」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。

と思う2025年08月20日11時43分に書く無名人インタビュー1153回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】


今回ご参加いただいたのは 茅沼 静馬 さんです!

年齢:20代後半
性別:不詳
職業:無職(バイト探し中)



現在:人生全部見て、全体的にポンコツって感じですね。

ゆいぴ:
静馬さんは今、何をされている方でしょうか?

茅沼 静馬:
今は特に何もしてなくて。でも8月18日から週4日、午前中だけアルバイトに行くことになりました。

ゆいぴ:
何のアルバイトですか?

茅沼 静馬:
はい、野菜の検品みたいな感じで。パプリカを選定というか、綺麗な形のやつを選んで袋詰めしたりとか、出荷作業をしたりするような検品作業のアルバイトっていう感じです。

ゆいぴ:
バイトに応募するきっかけは何かあったんですか?

茅沼 静馬:
今年の1月ぐらいからもうアルバイト探しはずっとしてて。何件か受かって初出勤に行ったことはあるんですけど。パワハラだったりセクハラだったりっていうのがひどい会社だったので、なかなか長続きがしなくて。で、またアルバイト探しをゆっくり自分のペースでやってたんですけど。今回その中でご縁があって、今の野菜の検品のお仕事が決まったっていう感じです。

ゆいぴ:
そのお仕事を選んだ理由ってあるんですか?

茅沼 静馬:
コツコツというか、もくもく作業をするのが好きで、そういう系のお仕事を中心に探してたんです。家から一番近かったっていうのもあるんですけど、自転車で10分ぐらい、もう10分もかからんぐらいの距離にあるところで。あとはその面接してくれた人ともすごく話があったのもあって、ここいいかもなぁと思ってたところで採用してもらえたので、行くことになったっていう感じです。

ゆいぴ:
現在、1日の中でどういう生活をしていますか?

茅沼 静馬:
今は朝9時ぐらいに起きてご飯を食べて、あとは家の家事の手伝いとかをしていて。お昼になってご飯食べて、また家事手伝いして。夜ご飯作ったりとかもして。夜になってご飯を食べて、お風呂入ったらすぐ寝ちゃうっていう感じの普通のニートっぽい感じの生活をしてました。

ゆいぴ:
そのニートっぽい生活っていうのは、どのくらいの期間されていたんですか?

茅沼 静馬:
そうですね。えーと、私、去年の11月やったかな?それぐらいまで就労継続支援A型っていう、障害がある人が働く施設みたいな所に通ってたんですけど。そこで自律神経失調症っていう病気にかかってクビになって。去年の12月から今に至るぐらいまでずっとニートらしい感じの生活をしてました。

ゆいぴ:
去年の12月から今に至るまでですか?

茅沼 静馬:
そうですね、はい。

ゆいぴ:
普段生活している中で、どういう感情や気持ちを持ちながら生活されていますか?

茅沼 静馬:
やっぱり働きたいというか、お金は欲しいなあっていうのはずっと思ってて。早くこの生活を脱したいというか、飽きてくるっていうのもあるんですけど、早く何かしら1時間でも2時間でもいいからアルバイトして、外に出てる時間を作りたいなあっていう気持ちはずっとありました。

ゆいぴ:
それは去年11月にA型作業所を辞められてからずっと思ってたってことですか?

茅沼 静馬:
A型作業所を辞める時とかも本当は辞めたくなくて。通うこと自体は楽しかったんですよね。でも自分じゃどうにもできない自律神経失調症っていう症状で辞めることになったので。社会とつながっていたいなあっていう気持ちは常にありましたね。

ゆいぴ:
自律神経失調症は具体的にどのような症状だったのか、ご説明いただいてもよろしいですか?

茅沼 静馬:
はい。人によっていろいろあるとは思いますけど、私はめまいと頭痛と、あとは吐き気で。実際に嘔吐しちゃうこともあったし。あとは下痢とか。そんな感じでそういうのが一時的な風邪とかではなくて、慢性的に起きて。で、内科とかに行って血液検査等しても、ウイルスが見つかったりとか菌が見つかったりとかそういうことではなくて。ただ体に不調が出るっていうのが、自律神経失調症の症状みたいですね。

ゆいぴ:
その症状自体に対してはどういう気持ちでしたか?

茅沼 静馬:
私は病院にまず行って風邪かなあと思って、耳鼻科だったり内科だったりに行ったりしたんですけど、結果的には菌とかウイルスが出るわけではないからすごい戸惑いましたね。最終的に普段違う病気で通ってる精神科で自律神経失調症だねっていうふうに診断されたので、ああそうなんか、っていうがっかり感はありました。

ゆいぴ:
8月18日からバイトを始めるということでしたが、それについて感情や気持ちはどうですか?

茅沼 静馬:
嬉しいっていうのがすごくありますね。決まったアルバイト先の面接してくれた人はすごいうつ病とか、いろんな精神的な病気にも理解がある人で。私が精神疾患を持ってますっていう風に言った時も「うちで働いたら元気になれるよ」みたいな。「大丈夫やって、気にすんなよ」みたいな感じで言ってくれて。その時に、これまで面接では精神疾患があるって言ったら、それはすいませんみたいな感じの態度を取られることが多かったので、真逆の態度を取られたのがすごく嬉しくて。それが今でも心に残ってますね。

ゆいぴ:
じゃあ今お仕事の話をしてもらったんですけど、それ以外に自分の好きなこととか普段やっていることとかって何かありますか?

茅沼 静馬:
普段やってること。私は本が好きで。本を読むのも好きなんですけど、本を買うのが好きで。もちろん買うときはその本を絶対に読むつもりで買ってるんですけど。家に帰って買った本をペラペラ触ったりめくったりとかして、まだ読んでない本を集めてる場所に置くっていうのがすごく好きで。誰にもあんまり共感してもらえたことはないんですけど、本を買うっていうのがすごく好きですね。お金があんまりなくてもやっちゃうぐらい文庫本とか買ったりしちゃうぐらい好きな、趣味みたいな感じではありますね。

ゆいぴ:
どのようなジャンルの本を買うのが好きなんですか?

茅沼 静馬:
もう目についた本なら何でも好きで。ミステリーとか、あんまり読んだことない恋愛小説とかホラーとかいろんなジャンルの本を持ってて。あとはノンフィクションだったりルポ系だったりライトノベルだったりいろいろあって。この間改めて数えてみたことがあるんですけど、200何十冊ぐらいあって。それからまた買ったんで、もしかしたらもう300冊ぐらい超えちゃってるかなあっていう感じですね。

ゆいぴ:
でも読むこともあるんですよね?

茅沼 静馬:
はい、その中から家で積んでる本をペラペラ触ってる時にビビッて来ることがあって。ビビッと来たら読むっていう感じですね。自分の中では、前にもnoteの記事で書いたことがあるんですけど、本が熟したというか、果物とか野菜みたいに食べるタイミングが来た、読むタイミングが来たみたいな。そういうときにわーっと一気に読んじゃうっていうのをやってます。

ゆいぴ:
読む本に関してもジャンルは問わないんですか?

茅沼 静馬:
そうですね、問わないですね。今も本棚を改めて見ても本当にバラバラで、ミステリーもあるしホラーもあるし、ジャンル問わない。本当にバラバラで、近代文学の本とかもあるしライトノベルもありますね。ハリーポッターとかもありました。

ゆいぴ:
なるほど。静馬さんは自分がどんな性格だと思いますか?

茅沼 静馬:
なんやろうな。人と喋るのが苦手かなあ。苦手でずっと一人でいることが多くて。内気って言ったらいいんかな。あんまり表に出てワイワイみんなと喋れるようなタイプではなかったですね。今までの人生でも。内気な性格って言ったらいいんかな?そんな感じやと思います。

ゆいぴ:
例えばご家族・友人だったり、近しい人からこんな性格だよねって言われたことありますか?

茅沼 静馬:
真面目だねっていうのは言われますね。しっかりしてるって家族は言ってくれるんですけど、自分はそんなにしっかりしてないとは思ってるんですけど。家族はしっかりしてるって言ってくれて、友達とか、あとは職場の人とかからは、真面目でおとなしいとも言われますね。真面目でおとなしくって、しっかりしてるっていう風に言われます。

ゆいぴ:
周りからそのように言われることに対してどう感じていますか?

茅沼 静馬:
嬉しいけど、そんなことないけどなあっていうふうには思いますね。全然しっかりしてなくてミスも多いし、もうポンコツやなって自分でも思ってるんですけど。ポンコツって自分は思ってるけど、周りからは言われたことはなくて。

ゆいぴ:
ポンコツエピソードみたいなのってありますか?

茅沼 静馬:
ポンコツエピソード…。そういう特出したエピソードみたいなのはないんですけど、生きてて上手くないなあって思うんですよね。生きるのが上手くないというか。例えば最終学歴とかも、みんな基本は四年制大学に行く人か高卒でいく人が多い中で、微妙な短期大学を選んだところから自分のポンコツな人生が始まってるなあと思ってて。短大を選んだから就職も難しかって、今があるっていう感じですね。人生全部見て、全体的にポンコツって感じですね。

ゆいぴ:
そんな自分のことをどう思ってるんですか?ポンコツな自分はどうですか?

茅沼 静馬:
今までそれがすごく嫌でコンプレックスで。それがきっかけで精神疾患とかになったりしたことも、それも原因の一つなんかなって思ったりすることもあったんですけど、今はそれでいいというか。ポンコツでも人生うまく進めてなくても、それはそれでいいじゃないというか。別に誰かと競ってるわけでもないし。最終的にできてればいいやんみたいな。最終的にどっかには辿り着くでしょうみたいなそういう気持ちではいますね。

ゆいぴ:
前向きな気持ちに変化したきっかけや理由ってあったんですか?

茅沼 静馬:
私は2021年、今から4年前ぐらいに統合失調症になって。なったというか診断されて。実際はもう2021年より前からずっと体調は悪かったんですけど、統合失調症になった時に人生どん底やなぁと思ったんですけど、そこからじゃあどん底ならあとは上がるだけやなあっていうふうに考えるようになって。統合失調症の薬のおかげかもしれないですけど、妙に前向きになれて。今がどん底ならあとは上がるだけってよく言うし、自分もそうなんちゃうかなあと思って。人生めちゃくちゃ人より遅れてるけど、今から始まりみたいな感じで思えればいいんちゃうかなっていうふうに思って、それで前向きに捉えられるようになったんかなあと思います。

過去:早く過ぎ去るように、10代が早く終わるように願い続けてるような人生やったなあっていうふうに思いますね。なので思い出とかも全然ないですね。

ゆいぴ:
小さい頃、静馬さんはどんな子どもでしたか?

茅沼 静馬:
私は幼稚園から高校ぐらいまでほとんど友達ができなくて。人の輪の中に入るのが怖いというか、幼稚園の時点でもう、幼稚園の教室という社会に入るのが苦手で。教室っていうのがすごい苦手な子供でした。適当に30人とか子供を集めてバーって教室に押し込んで、一緒に1年過ごしなさいみたいな。で、その中で友達も作りなさいみたいな、みんなと仲良くしなさいみたいな。そういうのがすっごい苦手でいつも一人ぼっちで、たまに友達ができてもほんま一人とか。そんなようなのが、もう幼稚園から高校までずっと続いてるっていう感じでしたね。

ゆいぴ:
教室や社会に入るのが苦手っていうことに対して、幼い頃の静馬さんはどう対応していたんですか?

茅沼 静馬:
幼稚園とか小学校の時は、一人でいる子ってやっぱ変なやつみたいな感じになりがちやとは思うんですけど。それで軽くいじめとかそういうのもあって、対処は幼稚園から小学校の間はできてなかったと思いますね。お昼休みは一人でいることがバレないように、あんまり人が行かないような図書室だったり、トイレだったりで過ごしたりしてて。中学高校ぐらいになってから開き直って、その時からもう読書が好きだったのでライトノベルとか読むようになって。一人で教室で堂々とライトノベルを読んでましたね。

ゆいぴ:
どのような小学校時代を過ごしていたか、改めて教えていただけますか?

茅沼 静馬:
小学校の時は友達はいなかったんですけど。小学校ぐらいまでは勉強自体はできてた方なあというふうには思ってて。小学校のテストなんてたかが知れてるとは思いますけど、やっぱりいつも100点が取れるような感じで。勉強自体はそんなに苦手じゃなくって。小学校4年生ぐらいの時から個人経営の塾にも通い始めて、ますます成績が良くなって。勉強は楽しいけど、教室で授業を受けるのが、やっぱり教室が苦手やったんで苦痛で。勉強は好きやけど、授業は苦手みたいな感じでしたね。で、お昼休みはやっぱり図書室で過ごすとか、してるような子供でしたね。

ゆいぴ:
中学校に上がってからはどうですか?生活に変化はありましたか?

茅沼 静馬:
中学に通うようになってからは、友達が一人だけできたんですけど、その友達が特別支援学級に一年生の一学期の途中から入るようになって。せっかく友達はできたけど、実質教室では一人みたいな感じになっちゃって。で、その時に図書室でライトノベルというジャンルに出会って。ライトノベルをずっと読んでたらいいじゃないと思ってライトノベルを読んだり。あとはさくらももこのエッセイにもその時同時に出会って、さくらももこのエッセイも読んでて。それがもうほんまに涙出るぐらい笑っちゃうぐらい。もちろん一人で家でなんですけど、涙が出るぐらい笑っちゃうようなエッセイがいっぱいあって。その本を読んでる、ライトノベルとかさくらももこを読んでるときだけ教室で、物理的には一人なんですけど一人じゃないみたいな感覚でしたね。全然一人でも楽しい、みたいな。一人って楽しいかもしれないって気づいたのが中学ぐらいかなぁ。

ゆいぴ:
ちなみに中学になると部活動があったりもしますけれど、その点はいかがでしたか?

茅沼 静馬:
手工芸部っていう手芸をするクラブに一瞬だけ入りました。その特別支援学級の子と二人で入ったんですけど、先輩とかほかの部員の人と合わなくて。行くのがつらくなっちゃって。何の作品も作らないままやめちゃいましたね。それは1年の2学期に入ってすぐぐらいの時に辞めました。

ゆいぴ:
高校に上がってからの生活はどうでしたか?

茅沼 静馬:
高校に入ってからも、何人か友達はできかけたというか、できたんですけど。あんまり何人もいる輪の中に入って自分が喋るっていうのがすごく苦手だったので。表面的な付き合いしかしてないような感じで一緒に遊びに行くとかもなかったし。一緒にお昼ご飯を食べる、一緒にお昼休みを過ごすぐらいの仲の友達はできたかなっていう感じですね。2年生の二学期くらいの時に、いじめられてる子のいじめが飛び火して自分にもいじめが始まってしまって。その子が別室登校っていう違う教室で一人で勉強するっていう方法を選んだので、私もそうしようと思って先生に掛けあって、2年生の2学期から3年生の頭ぐらいまで別室登校をしてた時期もありました。

ゆいぴ:
ここまでで心に残っていること、印象強いこと、そういう記憶ってありますか?

茅沼 静馬:
そうやなあ…。10代の頃が嫌で仕方なくて、早く高校卒業して大学も卒業して早く大人になって解放されたいっていう気持ちが強かったんで、思い出とかはないですね。早く過ぎ去るように、10代が早く終わるように願い続けてるような人生やったなあっていうふうに思いますね。なので思い出とかも全然ないですね。

ゆいぴ:
何から解放されたかったんですか?

茅沼 静馬:
教室。やっぱり教室に行くっていうのが自分の中で、ものすっごいしんどいことだったんで。教室に行く日々から抜け出して解放されたいって思ってましたね。大人になったらなったで、毎日職場に行って同じようにみんなと仕事しないといけないから教室に通うのと実質そんな変わらんやんって思うかもしれないんですけど、自分の中では全然違ってて。職場やったら同じところに毎日通って、社会やしすごい嫌なんじゃないの?って思うけど、でもそこにおればおるだけお金になる。でも教室って苦痛やのに行っても一銭にもならへんし、ただただ最悪って思ってて。なので、教室から逃げたかったですね。早く解放されたかったって感じです。

ゆいぴ:
教室に対して苦手意識を持っている時代には、どこか心の拠り所はあったんですか?

茅沼 静馬:
そうですね。やっぱりさくらももこのエッセイとか、ライトノベルとか、本ですね。本かも。やっぱり本がすごい自分の中で心の拠り所というか逃げ場所というか安全地帯というか、そんな感じでしたね。

ゆいぴ:
高校卒業されたあとは、短大に進学されたんですかね?

茅沼 静馬:
はい、そうです。

ゆいぴ:
短大はどうでしたか?

茅沼 静馬:
短大はまあまあ楽しかったですね。女子しかいない、女子大の短大やったんで。みんな優しかったのもあるんですけど、自由に行動できる。朝の1限から夕方の5限まで全部みんなずっと一緒にいるっていうわけじゃないのもすごいよかったですね。受ける授業によって一緒やったり、全然誰もいなかったりっていう。授業によって教室が変わってクラスメイトも変わるっていうのがすごい自分の中では嬉しかったですね。

ゆいぴ:
短大に通われて、その後の人生はどのような生活ですか?

茅沼 静馬:
そうですね。まず、就職活動に失敗して派遣で医療事務をやったりとか、正社員になったことも3ヶ月くらいかな?あったんですけど。正社員になった時に、まず最初に精神疾患になってしまって。で、そっから図書館司書の資格を短大の時に取ってたんで、図書館司書を1年ぐらいやったりとかもしたんですけど。やっぱその正社員で働いてた時と図書館司書で働いてた時に無理しすぎて、最初はうつ病っていうふうに診断されました。後々統合失調症に診断名は変わって病院も変わるんですけど、そんな感じで進みましたね。

ゆいぴ:
正社員だったり、医療事務だったり、色々ご経験された中で何が印象に残ってますか?

茅沼 静馬:
まず正社員になった時に、その会社が営業の人が1人と事務職の人が1人っていう2人体制で運営してる営業所に就職したんですけど。その前事務職をやってた人から何の引き継ぎもされなくて、私は事務職でその会社に入ったんですけど一切なんの仕事の説明もされないまま仕事が始まってしまって。それがすごい心に残ってますね。今でいうブラックやったんかなって。でも今思うと、私が入社する前に事務を担当してた人も統合失調症を発症してたみたいで、あそこに行ったから私は統合失調症になったんかなっていうふうに思うような感じでしたね。あと、図書館司書の時はパワハラはすごいありましたね。4人で運営してる図書館やったんですけど、スタッフが。1人で実質全部仕事を最終的にやってるなっていうことに気づいてしまって。で、それで心がもうポキッと折れたというか、そんな感じでしたね。

ゆいぴ:
差し支えなければ、どのようなパワハラを受けたか教えていただけますか?

茅沼 静馬:
パワハラというか私が一人でめっちゃ、図書館のカウンターの貸し出し、返却の仕事を一人で何十人分もやってる時にふと隣を見たら、その先輩の同僚の人達がすごいピクシブとかユーチューブとか見てるのを見つけてしまって。そん時にまず心が折れたのと。あとはそこは大学図書館の小っちゃい図書館だったんですけど、そこの利用者の人にストーカー行為を受けたことがあって。それを相談したら「そんな事は慣れないとね」みたいな感じで言われて。最終的にこっちが全部悪いみたいな感じになったこともあって。それでもうまた心が折れてっていう。その当時は日常的な、そういう仕事してない人達から怒られるっていう日々がずっと続いてて。あんまり記憶がないというか、パワハラされたなあとは思いますけど、具体的にどんなパワハラされたかっていうと、記憶が曖昧であんまり具体的なことが言えないですね。

ゆいぴ:
そういうことを経てうつ病と診断されたと。その診断が出たときは静馬さん自身はどう思いましたか?

茅沼 静馬:
診断が出てホッとしたのはありましたね。その診断が出る直前までもうお昼ご飯も食べれないぐらい、昼休みはずっと一時間泣いて過ごすとか、夜も眠れないとか、あとは視界がわぁって揺れるような感じになったりとかっていう症状があったんで。あ、これってうつ病やったんや、病気やったんやっていう安心感みたいなのはあって。あとすぐ休むようにって言われて一ヶ月ぐらい休めたのがうれしかったですね。ホッとするっていう気持ちが一番でした。

ゆいぴ:
その後に統合失調症と診断された時はどうでしたか?

茅沼 静馬:
私は今、実家に両親と妹と4人で暮らしてるんですけど。うつ病って診断された時に、病院も自分で探して行ったところやったんで、家族に信用してもらえなくて。目の前で薬を親に捨てられたりとか、うつの症状でうまく起きられずずっと布団の中にいたら蹴り飛ばされたりとかそんな感じで、なかなかうつ病やっていうのを信じてもらえなくて。それが最初は辛かったんですけど。そっから2、3年ぐらいかな?経って統合失調症って言われた時は、親が見つけた精神科やったのと、親の目の前で統合失調症っていうふうに診断を受けたので、うつ病って言われた時から親も態度が変わってて。全面的に病んでる私を受け入れてくれたっていうのがあって。やっと自分は体調が悪いってことをみんなに認めてもらえるっていう。特に家族に認めてもらえるっていう、それが嬉しかったですね。

ゆいぴ:
ご家族にそういう対応されたことに対してどう思ったんですか?

茅沼 静馬:
うつ病と診断されたときの親の対応が原因で不信感っていうのが、やっぱり家族に対して募ってしまって、引きこもり状態になったこともあって。引きこもっているうちに統合失調症の症状が出てきたんで。あのとき薬捨てられへんかったら、蹴っ飛ばされへんかったら、うつ病はうつ病のままで体調もだんだんよくなっていけてたんかなあとは思いますけど。でも最終的に統合失調症って診断されて、家族もそれで納得したので、その嬉しさの方が勝ってて。薬を捨てられてつらかった、蹴っ飛ばされてつらかったっていう思いよりも、統合失調症でも何でもいいからもう認めてもらえて、家族に認めてもらえてよかったなっていう気持ちが強いですね。

未来:まだ何をもってして幸せかっていうのは分からないんですけど幸せになりたいなって漠然と思ってて。幸せになれるよっていうサンプルになりたいなっていう、そういう気持ちですかね。

ゆいぴ:
これからの事についてお伺いしたいんですけど。直近の事でもいいんですが、何年先何十年先、最後に自分が死ぬっていうところまで考えた時に、未来に対してどんなイメージを持っていますか?

茅沼 静馬:
そうですね。私は今、病院の先生に週に4日、一日3、4時間ぐらいのアルバイトやったらやってもいいよっていうふうに許可をもらってるので。まずその8月18日から行くアルバイトを頑張って、統合失調症の症状も頑張って治していって、いずれはフルタイムでアルバイトができるようになりたいっていうのが最初の目標で。

それからフルタイムで働けるようになったら、次はやっぱり正社員とか、正社員じゃなくてもいいから何かしらのフルタイムの仕事を見つけたくて。そのために職業訓練校に通いたいなあと思ってて。職業訓練校もCADっていう機械とか建築とかの図面をパソコンに書き起こす仕事があるんですけど、それの職業訓練校に通いたいなって今思ってて。それは特にCADじゃないとダメとかは思ってないんですけど、なんとなくCADっていうのを知った時にやってみたいなっていう思いがあったので、CADの職業訓練校に通いたくて。CADの仕事ができるようになったら、一人暮らししたりして自立したいですね。
自立して一人暮らしができるようになって、統合失調症の症状も良くなってっていうのをやっていきたいし、それをツイッターとかnoteとかで発信もしていきたいですね。統合失調症ってうつ病とか双極性障害と違って公表してる芸能人も少ないじゃないですか。統合失調症ってイメージ的に犯罪者予備軍というか、世間に迷惑をかけても精神疾患やからなんとなく許されるみたいな。司法的に許されるから、そういう目で見られてるなあっていうふうに思うんですけど。でも案外そんなことないよっていうのを発信したくて。

なのでアルバイトができるようになった、フルタイムで働けるようになった、職業訓練校に行けるようになった、一人暮らしもできるようになったっていうのを、そういう統合失調症のパターンもあるっていうのを発信できる人になりたい。というか、常々言ってるのは統合失調症患者として一つのサンプルになりたい。あんまり統合失調症になった後の人生って知られてないと思うので。それを知ってほしいから、だんだん一人暮らしできるように頑張りたいですね。それが今の人生の目標というか、立ててるハードルというか、一つずつ乗り越えていけるように。そういう感じで考えてはいますね。

ゆいぴ:
働きたいとかCADを習いたいとか一人暮らししたいとかっていうものの背景は、情報発信やサンプルになりたいっていうところですか?

茅沼 静馬:
はい、やっぱりそうやと思います。私、ツイッターで仲良くしてるおんなじ統合失調症で自分のことを発信して活動してる人がいるんですけど、その人が書いた本に私も寄稿させてもらったことがあって。その時に一つのサンプルになりたいなっていうのと、統合失調症を患っても幸せになれるよっていうのを発信したいって思って。もうそっから考えていって、まずはアルバイト。午前中だけのアルバイトで、そこからフルタイムみたいな感じで考えていきましたね。

ゆいぴ:
最初の方に「お金を稼ぎたい」と言ってましたが、その理由も?

茅沼 静馬:
それもやっぱり発信したいから。自分も文章を書くのが好きなので。文章を書いてマガジンだったり、本だったりっていうのを自分で出版して、自分の統合失調のことやったりとか、他の趣味の事やったり好きなものの事やったりとかも発信してみんなに読んでもらいたいなっていう気持ちもあったし。あとやっぱり一人暮らししたいってなったらお金ってやっぱりいるから。一人暮らしして自立して幸せに生きるためにはお金やなあと思ったんで、最初にお金がやっぱり欲しいから働きたいと思ったって言いましたね。

ゆいぴ:
じゃあマインド的な面ではどうですか?こういう気持ちで今後生きていきたい、とか。

茅沼 静馬:
同じ統合失調症で仲良くしてくれてる人が出した本に寄稿した記事も「幸せになりたい」っていうタイトルで私は書いたんですけど、具体的に何をもってして幸せになったっていうゴールって、あんまりこう自分の中でまだ見つけれてなくて。でも死ぬ間際にいい人生やったなあって、最初10代20代の頃うまくいかんかったけど、トータルで見ていい人生やったなあって思えれるような、そういう死に方ができたらいいなあって思ってて。


そのために、じゃあ自分の幸せな状態ってなんやろうっていうのを今考えてるところで、もしかしたら一人暮らしして、自分で自立して生活してるうちにその状態が幸せって思うかもしれへんし。恋人が出来たり、結婚したりとかしたときに幸せって思うかもしれへんし。でも、そういう恋人が出来たり結婚したりっていう人生じゃないかもしれないし。まだ何をもってして幸せかっていうのは分からないんですけど幸せになりたいなって漠然と思ってて。幸せになれるよっていうサンプルになりたいなっていう、そういう気持ちですかね。

ゆいぴ:
現時点で幸せを感じることってありますか?

茅沼 静馬:
今はすごいちっちゃい幸せはいくつもあって。やっぱり美味しいもの食べるの好きなんで美味しいもの食べた時に幸せって思うし。さっきも言ったんですけど、本を触ってぺらぺらめくってる時も幸せやなあって思うし。一人で遊びに行ったり、家族と遊びに行ったりしてる時にも幸せやなって思う時もあるし。小さい幸せは感じられるようになりましたね。今までの人生、統合失調症になる前はあんまり幸せやなというふうに思ったことはなかったんですけど。統合失調症になって、本の原稿を書いて幸せになりたいっていう目標を見つけて、それから日々の小さい幸せっていうのを意識的に感じるようにはなりましたね。

ゆいぴ:
そしたらこの先、どんなに小さいことでも大きなことでもいいんですけど、チャレンジしてみたいこととか手に入れてみたいものとかって何かありますか?

茅沼 静馬:
働いて一人暮らしっていうやりたいことももちろんあるんですけど、勉強もしたくて。中学生くらいから今まであんまり勉強ができない方だったんで、勉強をして放送大学とかに通ったりして、いろんな知識が欲しいですね。知識をいっぱい身につけて、いろんな資格にチャレンジして取っていって。知識が欲しいですね、今は。

ゆいぴ:
何か目指している資格とか、興味ある資格とかって何かあるんですか?

茅沼 静馬:
ほんまにちっちゃい、ハードルの低いところからやっていこうと思ってて。医療事務だったり、日商簿記だったり、っていうのから始めていって。あとは今なんとなく、ほとんど仕事内容とかも知らないんですけど、行政書士とか司法書士とか宅建士とか、そういう士がつく難関の資格とかにもいつかチャレンジしてみたいなって思ってて。まずは小さいところから順番にではあるんですけど、ゆくゆくはそういう難しい資格にもチャレンジしてみたいですね。

ゆいぴ:
静馬さんにとって知識っていうのはどういうものですか?どういう存在ですか?

茅沼 静馬:
知識はやっぱり、あるとないとじゃ全然違うというか。知識がないから人を傷つける時もあるんじゃないかなあって思ってて。例えば、親がうつ病になった子供の薬を捨ててしまうとか蹴っ飛ばしてしまうとかっていうのも、精神疾患に対して知識がなかったからそういうことをしてしまったんじゃないかなあって今は思ってて。統合失調症って診断された日に親も統合失調症についてネットで調べたりとかしたみたいで。知識を得たことでこういう対応すればいいんやなってお互いが分かって、それで今があると思ってて。やっぱり知識があることで余計に人を傷つけないで済む、あるいは人に優しく、その分接せれるというか。なので知識はないよりあった方が絶対いいなあっていうのは漠然と思ってますね。それが日常生活に全然関係ない資格、医療事務とか日商簿記とかそんなんやったとしても、ないよりある方が絶対いいって思ってます。

ゆいぴ:
先ほど前向きになった転機として、統合失調症やうつ病になったことによってどん底を味わって上がるしかないと思ったっていう話されてたじゃないですか。もしその経験がなかったとしたら、今の人生ってどうなってると思いますか?

茅沼 静馬:
えー、どうなってたんやろう。もうずっとどん底のままかもしれないですね。ずっとうつ病でも統合失調症でもなく、何でもないのに、ただ仕事を転々と変えていくとかずっとニートしてるとか。もうずっとどん底で前向きにはなれない人生やったなあとは思って。病気になったっていうことで、自分は割り切って前向きになれたなって思うので、なってよかったんかもなあとは思いますね。

ゆいぴ:
もし病気を患ってなかったとしたら、自分の人生がどん底だという実感って得られてたと思いますか?

茅沼 静馬:
いや、得れてなかったと思います。ただ訳も分からず、どうしようもない。どうしようもなく上がり方も分からず、そういう人生の指針とかもなく、どうしたらいいんやろうってずーっと思い続けて。一時期ツイッターとかで流行った「美緒48歳」やったかな?どうやって生きていったらいいのかわかんなくて、最後ニートの女の人が泣きわめいて終わるあの漫画みたいな人生を過ごしてたんじゃないかなあっていうふうに思いますね。

ゆいぴ:
最後に言い残したことをお聞きしてるんですけれども。今ざっくりとですけれど、人生を振り返ってみての言い残したことでもいいですし、遺言みたいな言葉でもいいですし、メッセージでも、インタビューの感想でも。何かあればお伺いします。

茅沼 静馬:
振り返ってみて、自分の人生ってすごい人より周回遅れやなあっていうのはやっぱり感じたんですけど。でもそこに全然ネガティブというかマイナスな感情はなくて。統合失調になったりとか、つまずくことが人より多い人生やなぁとは思って。でも今前向きになれてるからすごいよかったなあと思いますね。なので、やっぱりこれからは発信したいですね。少しずつでもいいからサンプルになりたい。自分がどう幸せになっていくかっていうのを身をもって、統合失調症でも前向きに生きていける、統合失調症になった後もその後の人生があるんだよっていうことを発信できるように頑張りたいなって思いました。なので、今回のインタビューは自分を振り返ってみて、改めて決心がついたのですごいありがたかったです。

ゆいぴ:
はい、ありがとうございます。

茅沼 静馬 X
 https://x.com/rohan_books?s=21

茅沼 静馬 note


あとがき

私は、ジャンルとか問わずにいろんな方とお会いして、相手のこととか、相手の周囲のことを知りたいなって思ってるんですよ。だから、人が好きーとかっていう、オシャレな理由じゃなくて、自分の理解度を深めて、生きやすさを高めるため。(中略)でも、こうして人に限らずに、何かを知るっていうのが、絶対自分の命綱になると思ってるから、私は出会いを大切にしてるんですよ。学びとか、暮らしとか、その全てとの出会いとか。(引用元:会津磐梯のゲストハウスでコミュニティマネージャーをしている地域おこし協力隊の人)

【インタビュー・あとがき・編集:ゆいぴ】


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