やりたいことをやって、伝えたいことは伝えて、大好きな人たちと関わって。そういう人生でいたいです、ずっと。人
むかしむかし、ある村に、心生(こころう)という若者が住んでいました。心生には、シンプルだけれど大切な願いがありました。
「やりたいことをやって、伝えたいことは伝えて、大好きな人たちと関わって生きていきたい」
村人たちは最初、心生の素直な生き方を不思議がりました。
「もっと複雑に考えるべきでは?」
「そんな単純では生きていけないのでは?」
しかし心生は、穏やかな笑顔でこう答えました。
「人生は、本当は単純なのかもしれません。好きなことを大切にして、想いを伝えて、愛する人と過ごす。それだけで、十分なのだと思うんです」
心生は日々、自分の信じる道を歩んでいきました。
やりたいと思った絵を描き、
伝えたいと感じた言葉を歌い、
大好きな人と時間を共にし、
そうして一日一日を過ごしていきました。
不思議なことに、心生の素直な生き方は、周りの人々の心も解放していきました。
人々は自分のやりたいことに正直になり、
言葉にできなかった想いを伝え始め、
大切な人との時間を積極的に作るようになりました。
後に心生はこう語りました。
「複雑に考えすぎると、本当に大切なものが見えなくなってしまう。やりたいこと、伝えたいこと、大好きな人。この三つがあれば、それが幸せな人生なのだと思います」
そして「素直な心に、幸せは宿る」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年1月1日19時20分に書く無名人インタビュー980回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 幸美 さんです!
年齢:~10代
性別:女性
職業:大学1年生
現在:自分にとってみんなが素敵な人だなって思ってて、その人たちの共通点は「否定をしない」。
ゆいぴ:
幸美さんは今、何をされている方でしょうか?
幸美:
今は教員養成の大学に通っていて、英文学科で英文学だったり英語教育について学んでいます。大学外の活動に関しては、中高生を対象として今の自分を愛するきっかけを創ることをコンセプトにワークショップを開催しようとしてます。
ゆいぴ:
しようとしている、ということはまだ開催されてないんですかね?
幸美:
今はちょっと準備中で。1月16日に開催予定です。
ゆいぴ:
話せる範囲で大丈夫なんですけど、開催予定のワークショップについてお伺いしたいです。
幸美:
そのワークショップを定期的に開催しようと思っていて。それに関しては、やることの選択肢が多い空間を提供しながら、週1じゃなくてもその中で自分が本当にやりたいことを見つけたり、自分にしかない武器を認識するみたいなワークショップになります。
ゆいぴ:
それは単独主催ですか?
幸美:
今年度は単独でやるつもりです。
ゆいぴ:
来年度以降は共同で主催してくれる方がいらっしゃる?
幸美:
今のところ団体を立ち上げて、その団体でやるんですけど。一緒にやってくれているメンバーが今年度はちょっと忙しいということで、自分一人でやろうかなって思ってます。
ゆいぴ:
なるほど。幸美さんがそういうワークショップを開催しようと思った理由は何ですか?
幸美:
自分自身が、自分に自信がなかったんですよ。いろんな人と比べて、自分にも良いとこがあるはずなのに、それに気づけなかったり自信が持てなかったりすることがあって。それってもったいないことだなって思ったし、自分以外にもそう思ってる人がいるなって気づいて、その人たちが自分に自信持って生きれるようになるためにワークショップをしたいなと。人の目を気にしないような生き方をしてほしいなって。自分の人生だから自分で歩むのが最高に幸せなんじゃないかなと思ってます。
ゆいぴ:
いろんな人と比べることで自信をなくすのはもったいないな、って気づいたきっかけってありましたか?
幸美:
今大学1年生なんですけど、高校卒業して大学に入ったときに、何の制限もなく自分で選択をして自分がやりたいことをやるみたいな生活をするようになりました。やっぱり自分がやりたいことを自分でやるって責任もあるじゃないですか。けどその中で、やりたいことをやってるっていうのがすごい楽しいなって思って。
ゆいぴ:
自分がやりたいことをやるようになって何か始めたことって他にあります?
幸美:
何個かあって、一つがイベントに参加すること。例えば、まちづくりについて学ぶまちづくりキャンプだったり、若者を集めて福島を盛り上げようみたいな感じでフクバトンフェスっていう大運動会だったり。あとはちょっとイベントとは違うんですけど、ファシリテーションのやり方やワークショップの作り方を学ぶファシリテーション講座とか。そういうのに参加するようになりました。
ゆいぴ:
それまでは参加したことなかったんですか?イベントっていうのは。
幸美:
イベントには行ったことがなかったですね。
ゆいぴ:
大学に上がってそういうイベントに参加してみてどうでした?
幸美:
なんだろう。イベントに参加したことで、知らなかった自分に気づくことができたり、いろんなバックグラウンド・考え方を持ってる人に出会えて、すごい世界が広がる感じがしました。
ゆいぴ:
その場で出会った人で印象的な人っていましたか?
幸美:
自分にとってはみんなが素敵な人だなって思ってて、この人って選べないんですけど、その人たちの共通点は「否定をしない」「受け止めてくれる」。っていうのが自分の中で一番です。
ゆいぴ:
そういう人たちと出会って感じたことありました?
幸美:
自分が受け入れてもらう空間、温かい空間が好きだなって気づいたり、言葉のニュアンスや表現を意識して話すようになりました。
ゆいぴ:
ふうん。ちなみに話戻っちゃうんですけど、英文学・教員養成の大学に通ってるって言ってたじゃないですか。それはこのワークショップを開催するにあたって関連性ありますか?
幸美:
元々は内容が違くて、英語を活用した居場所作りをコンセプトにワークショップを開催しようと考えてて。それをやることと、自分の将来的にマッチするのが今の大学だったんですよ。
ゆいぴ:
英語を活用した居場所作りをしたいと思ったのは大学に入る前ですか?
幸美:
高校3年生ぐらいからです。
ゆいぴ:
へえ、そうなんですね。そういう活動以外に普段やっていることとか、趣味とかって何かありますか?
幸美:
やっていることは、ヒッチハイクを何回かして。今山梨に住んでるんですけど、県外に出るときは、基本的にヒッチハイクをするようにしてたり。あとは趣味で言ったらスポーツをしたり音楽聞いたりとか。結局は人と話すことが好きです。
ゆいぴ:
最初に言ってたヒッチハイクはなんで始めたんですか?
幸美:
元々死ぬまでに一回はやってみたいなっていう気持ちがあったんですけど、タイミングだったり勇気だったりがなくて先延ばしにしてたときに、イベントで出会った人やオンラインで話した人たちがヒッチハイクをしてて、そんなに難しくないのかなって思いました。なんか楽しそうだな、わくわくしそうだなっていうふうに思って、ヒッチハイクをやってみようとなりました。
ゆいぴ:
最初にヒッチハイクで行った先ってどこだったんです?
幸美:
山梨県内で、八ヶ岳という場所です。
ゆいぴ:
それはなんでそこに行ったんですか?
幸美:
そのときは、最初ヒッチハイクをしようじゃなくて、デジタルデトックス旅をしようと思ってて。ちょうど誕生日だったんです、その日が。誕生日に何しようと思ったときに、誕生日にすることみたいなワードを調べて新しいことに挑戦するがあって、それならヒッチハイクやってみようかなって思ってそこに行きました。
ゆいぴ:
デジタルデトックスのために八ヶ岳に行こうとして、ヒッチハイクを使ったということ?
幸美:
そうですそうです。
ゆいぴ:
そのときはどんな感情を抱きましたか?
幸美:
やっぱり最初は不安でした。不安っていうか恥ずかしさ。家の近くから始めるので知ってる人に見られそうで。そこはちょっと恥ずかしさもありつつ。一回乗ってしまえばあとは平気でした。乗せてくれる方がいるから、その人とお喋りするのが楽しくて。人の温かさをとても感じて。っていう感じですかね。
ゆいぴ:
誕生日に新しいこととしてヒッチハイクをやってみた後、気持ちの変化ってありました?
幸美:
挑戦しようと思ってることも、一歩踏み出してみれば挑戦に思わない。わくわくするものには飛び込むのがいいなって思いました。
ゆいぴ:
そう思って何かわくわくすることに飛び込んでみたりしましたか?
幸美:
もうわくわくするものにしか飛び込んでなくて。自分がやりたいことっていうのはわくわくすることで。インスタグラムのリール動画や検索欄に投稿がいっぱい並んでると思うんですけど、そこで見つけて、もう「行きたい」という気持ちだけで参加してみるとか。友達から紹介してもらったイベントに行ってみるとか。本当に、もうやりたいっていう気持ちだけで参加してますね。
ゆいぴ:
最近参加してみたイベントで印象に残っているものは何かあります?
幸美:
最近はワークショップデザイン合宿っていうものに参加して。一泊二日で自分の考えたワークショップを提供したり、他の参加者のワークショップを受けたりする。とにかく学びが多かったり自分のワークショップをやって自信もついたり、あとはその空間やそこにいる人たちが大好きになりました。
ゆいぴ:
どんな学びがありました?
幸美:
緊張に勝るものがあれば緊張しないなっていう風に気づきました。元々めっちゃ緊張する人で、試合前はお腹が痛くなったり、肩が強張ったりとかそういうタイプなんですけど。その日はなんだろう、みんなに会えるのが嬉しかったり、たくさんの気づきを得られそうだなっていうわくわくがあったりして、まったく緊張しないでワークショップをすることができて。緊張っていう感情を超えるものがあれば、緊張しないんだなっていうのに気づくことができました。
ゆいぴ:
それは一泊二日でずっとワークショップ関連の勉強をするんですか?
幸美:
そうですそうです。
ゆいぴ:
それに参加してみようと思ったきっかけは何だったんですか?
幸美:
元々ファシリテーション講座を受けていて、ファシリテーション講座の延長線上に合宿がありました。ファシリテーション講座は3ヶ月間、週1でファシリテーションについてインプットしたり、お互いのワークショップを受けあったりするみたいな講座なんですけど。それを受けようと思ったのは、自分自身が創りたい場があって、それをつくるために、たぶんやろうと思えば自分でもできると思うんですけど、そういう自分のためになるものを受けたかったっていうのが一番で。あとは過去参加していた人たちの話を聞いて面白そうだなって思って、参加を決めましたね。
ゆいぴ:
幸美さんは周りからどのような性格だと言われますか?
幸美:
性格はフレンドリー、愛嬌があるって言われます。それ以外にはサバサバしてると言われることもあります。
ゆいぴ:
そう言われることに対しては、どう感じてるんですか?
幸美:
自分的には今まで育ってきた環境があるからその性格が成り立ってると思ってて、でもその環境に対して完全には納得できてなくて。自分としてはそう言われるのは嬉しいんですけど、もっと他の一面も見てほしいなという気持ちはあります。
ゆいぴ:
幸美さんが見てほしい一面ってのはどんなところです?
幸美:
ちょっと自分で言うのもあれなんですけど、本当は繊細で。気にしちゃう、気にしすぎちゃう部分があるんで。でもそれを伝えても理解してもらえなかったり、自分の弱いところを見せても受け入れてくれなかったりするときがあって。だからそういう部分で、普段見せてる部分とは違う自分も見せれたら楽だなって思います。身近な人たちにこそ。
過去:でも、一人じゃないっていうことを伝えたかったんだと思います。
ゆいぴ:
幸美さんは小さい頃、どんな子供でしたか?
幸美:
最近聞いた話だと人見知りで、知らない人がいると後ろに隠れちゃうみたいなことは聞いたことがあります。
ゆいぴ:
それはどなたから聞いたんですか?
幸美:
児童養護施設の職員さん。
ゆいぴ:
さっき周りからフレンドリーで愛嬌があるって言われるって話があったけど、小さいときは人見知りだったらしい?それは覚えてますか?
幸美:
いや、自分は全く覚えてなくて。だからちょっとびっくりしました。
ゆいぴ:
自分の中で覚えてる一番古い記憶ってどこですか?
幸美:
5歳のときの東日本大震災が一番最初の記憶です。
ゆいぴ:
それは出来事として覚えてるっていうことですか?
幸美:
そうです。以前の記憶はもうあんまり、写真でしか記憶がないです。
ゆいぴ:
もちろん大きな出来事だったっていうのはあると思いますが、覚えてる理由って何かあるんですか?
幸美:
覚えてる理由…。なんか考える時間が多かったんですよ。授業とかそういうので思い出すことが多くて、たぶんその記憶が定着しているのかなって。
ゆいぴ:
なるほど。小さいときによくやった遊びとか楽しかったこととか何かあります?
幸美:
外でも中でも遊んでるような子で。でもどんな遊びをしたかがいまいち記憶に残ってないです。
ゆいぴ:
じゃあ小学生くらいの記憶で何か覚えてることはありますか?楽しかったことでもいいですし、印象強かったことでもいいんですけど。
幸美:
一番は、ネガティブな部分になっちゃうんですけど、大体1年間ぐらい運動禁止の時期があって。そのときに運動したいのに他の人が運動してるところを見るしかなくて、もどかしい気持ちはありました。でもその代わりに小学校の校長先生がよく面倒見てくれて。最終的には転校しちゃったんですけど、転校するときに校長先生や図書館の司書の方が、プレゼントをくれた思い出はあります。
ゆいぴ:
1年間運動禁止だった理由って聞いても大丈夫ですか?
幸美:
今は治ったんですけど、先天性股関節脱臼っていう病気で股関節がうまく形成されてなかったんですよ。その当時ちょっと治りが悪くて、一回運動やめにしようかみたいな話を言われて中断になりましたね。
ゆいぴ:
それ以前はよく運動されてたんですか?
幸美:
運動が大好きだったんで。本当に走り回ってたし、休み時間ごとに外に出てみたいな感じでした。
ゆいぴ:
それは1年間の運動禁止を経て治ったんですかね?
幸美:
はい。小6にはもう完治して、病院にも通わなくていいよと言われました。
ゆいぴ:
そうなんですね。運動が解禁になったときって何を思いました?
幸美:
動いていいんだ!みたいな解放感。あんまりちゃんと考えたことなかったです。
ゆいぴ:
運動していいよって言われた後、最初に何をしたか覚えてますか?
幸美:
サッカーだと思います。小学校にクラブがあって、そこでサッカーを選んだんですよ。でもその当時はやっぱりダメで。動いていいよって言われたときに、顧問の先生と相談しながらボールを蹴ってたような気がしますね。
ゆいぴ:
サッカーだったんですね。
幸美:
サッカーかドッジボールだったと思います。
ゆいぴ:
中学校に上がった後はどういう生活をしてました?
幸美:
中学校は、中1がちょっと苦しい時期で。でも結局自分のメンタルの弱さで学校にいるのが居心地悪いみたいなふうに感じてた気がします。なんかもう学校に行きたくないけど、行かないと親を心配させちゃうみたいな。だからあんまり人と関わってた記憶はないです。
ゆいぴ:
中2からはどうですか?何か変化はありましたか?
幸美:
中2はクラス替えがあって。幼小中高と一貫なので幼稚園の頃から一緒の人たちがいる一方で自分は小学校の途中から。やっぱみんなの絆も強いのかちょっと居づらいなみたいな感じだったんですけど、中2になって小学校で仲良くしてた人と同じクラスになって。そっからはほんとに楽しかったんですけど、その反面、友達の1人の相談を聞くようになると、どうしたらいいんだろうみたいな時期がありました。
ゆいぴ:
どういう相談ですか?
幸美:
中2か中3かは覚えてないんですけど、家族間で居心地が悪い、進路どうしよう、生きるのが辛いんだよね、みたいな。そういう話を聞いた気がします。
ゆいぴ:
それに対して幸美さんはどういう対応をされたんですか?
幸美:
とりあえず生きるのがつらくても生きて欲しい人はここ(自分)にいるし、一人じゃないから何かあったらいつでも話は聞くみたいなことは言ったと思います。本当に生きてて欲しかったんで、一人で悩むことだけはしないでっていうふうに伝えた記憶があります。
ゆいぴ:
そっか。生きてて欲しいって気持ちもあったと思いますが、どういう思いでそういう対応をされたんですかね?
幸美:
自分自身もそういう時期があって、でも簡単にはわかるって言いたくなくて、その気持ちを。人によって事情も感じ方も違うから、簡単にわかるって言いたくなかったんです。でも、一人じゃないっていうことだけは心の底から伝えたかったです。
ゆいぴ:
うんうん。そしたら中学校のとき、部活とか習い事とか何かやってましたか?
幸美:
中学は塾に通ってて、部活はバスケ部に入ってたんですけど中3になる前にやめたと思います。
ゆいぴ:
バスケは中学校から始められたんですか?
幸美:
そうです。
ゆいぴ:
中2で辞めたっていうのは何か理由があったんですか?
幸美:
居心地が悪くて、自分の中では。同期が3人いたんですけど、人との関わりが苦手で。どういうふうに話に入っていけばわかんない、入っていったとしても猫をかぶってる感じがしてて、自分の中では。素の自分じゃないことに対して辛くなっちゃって。バスケは好きだけど、でもそういうことが重なって楽しめないならやる意味ないのかなって思ってやめました。
ゆいぴ:
なるほど。高校に上がってからの生活はどんな感じでした?
幸美:
さっき一貫校って言ってたんですけど、高校は私立と公立を受験をしました。でと公立に落ちて、家の近くだった私立に行きました。最初は本当にここでやっていけるのかなっていう心配があって。自分は受験に失敗しちゃったみたいなそういう劣等感みたいなのがあったんですけど、担任の先生が素敵な人で。すごい生徒の気持ちを考えてて、どんなに自分が忙しくてもどんなに時間がなくても生徒に時間を割いてくれるし、いろんな経験、例えば起業家精神を養ってみるアントレプレナーシップの授業で起業家体験をするとか、こういうイベントがあるんだけどどう?みたいなお誘いだったり。たぶんその先生がいなかったらできなかったことだし、その先生のおかげで外交的に、本来の自分に変わっていったような気がします。
ゆいぴ:
外交的なのが、幸美さん的には本来の自分?
幸美:
外交的というか、素の自分を出せたのがその先生のおかげで。どっちかっていうと外交的ではあると思います。外向的だけどワイワイ騒ぐのは得意じゃない。でも、なんだろ、どっちにもなれるんですよね。ワイワイする方にも合わせられるし、おとなしくもいけるしみたいな。
ゆいぴ:
高校で印象に残っている出来事はありますか?
幸美:
なんか毎日が楽しくて。確かに悩んだときとか苦しんだ時期はあったんですけど、結局全部が楽しかったんですよね。素敵な人たちに囲まれたから、全部が楽しいから、これが印象に残っているというのはちょっと難しいです。
ゆいぴ:
どんなときに楽しいって感じてました?
幸美:
大好きな人たちといるときです。
ゆいぴ:
っていうのは?
幸美:
友達だったり、先輩後輩、先生とか。
ゆいぴ:
その人たちと一緒にいるときはどんな気持ちですか?
幸美:
ん-、難しい…。温かい気持ちですね。
ゆいぴ:
それはその人たちと一緒にいるだけで生まれる気持ちですか?それともその人たちと何かしてるときとか、何かされたときとかに感じるものですか?
幸美:
その人たちといるだけです。
ゆいぴ:
へえ。さっき高校3年生のときに英語を活用した居場所作りをしたいと思った、という話をしてましたけど、何かきっかけってあったんですか?
幸美:
英語を活用することと、居場所を作ることは別な背景があるんですけど。英語を活用するに関していうと、自分は高校に入って英語が好きになったし得意になったんですけど、その一方で話すことに対してすごい苦手意識があって。ネイティブのように話さなきゃいけない、正しい文法でスムーズに話さなきゃいけないみたいなそういう気持ちがありました。修学旅行先で外国の人と話す機会があって、そのときに単語を並べて、とにかく伝わればいいやみたいな感じで話したら、理解しようとしてくれるし伝わるっていうことに気づいて。英語を使って話すのって楽しいなと初めて思ったんですよ。そう考えたときに英語を使って話したいけど、自分の周りにはそういう空間がなくて。そういう場所があったらいいなって思ったと同時に、自分の周りでは英語を勉強することが嫌い、話したいけど話す勇気が出ないっていう人がいて。その人たちの意識を少しでも変えて、英語をもっと楽しいものだなって思ってもらえたら嬉しいなと思いました。教育と娯楽を一緒にやるエデュテインメント教育っていうのがあるんですけど、まずそういう教室を作って、英語を話すことに対するハードルを下げるとか、そういうラフに話せる空間を作ろうと思ったのが「英語を活用する」のきっかけ。
「居場所作り」の方に関しては、自分は学校も楽しかったし、家庭でも落ち着いてリラックスできる空間ではあったんですけど、ただその一方でたまに孤独感を感じるときがあって。話に入っていけない、自分のやりたいことをやりたいって言えなかったり、自分の弱さを見せられなかったり。ちょっと苦しくて。学校でも家でもない場所があればよかったのにな、って思ったのがきっかけですかね。
未来:やりたいことをやって、伝えたいことは伝えて、大好きな人たちと関わって。そういう人生でいたいです、ずっと。
ゆいぴ:
未来についてもお伺いしたいんですけど。
幸美:
はい。
ゆいぴ:
まだまだお若いですけど、これから先5年10年後、もっと先の20年30年後、最後に自分が死んでしまうところまで考えてみたときに、未来に対してどういうイメージを持っていますか?
幸美:
自分軸で考えると、大好きな人たちと関わっていきたい気持ちはあります。自分は関わってる中でもたまに、いつか離れてしまうかもとか裏切られるかもみたいな気持ちを抱くことはあるんですけど、それでもやっぱ好きなのは変わりなくて。この人たちとこれからも関わり続けたいって思ったり、自分のやりたいことをやっていきたかったり、それはおばあちゃんになっても。それが、やりたいことをやれる、伝えたいことを伝えられるのが、私自身の幸せだと思ってるので。それをやっていきたいなと思ってて。
自分以外で言うと、社会を変えたいなって思っています。社会っていうとちょっと大きいんですけど、やっぱり自分もそうだったしいろいろな人の話を聞いて、親の目とか人の目とかを気にして生きてる人がいて。親が言ったことは絶対っていう考えを持ってる人もいて、もっと自分の人生なんだから自分らしく生きればいいのになと思うようになりました。だからその子たちが自分らしく、自分に自信を持って生きていけるように、自分を愛することだったり、自分に自信を持つこと、自分にフォーカスしたワークショップをしたいです。ワークショップじゃなくても、どこかの場所に赴いて、生きてるだけで素晴らしいこと、あなた自身が大切な存在とか、そういうことを伝えたいですね。
ゆいぴ:
なるほどね。幸美さんが思う大好きな人たちってどんな人たちですか?
幸美:
対等な関係にいる。
ゆいぴ:
ふうん。
幸美:
でも、否定をしないのが一番です。
ゆいぴ:
否定っていうのは何に対する否定ですか?
幸美:
自分だったり相手が伝えたことに対して「いやこれは違う」とか「その考えはないな」みたいなことを言う人がいると思ってるんですけど。自分は、一旦受け入れる、その考えもありだなっていう思考の転換をして欲しいんです。否定されると、やりたいこと、言いたいことが言えなくなってしまったり、そのことに対して自信が持てなくなっちゃったりすると思ってて。受け入れてもらえると嬉しいんですよ。自分が受け入れてもらった側だからこそ、受け入れてもらえるとその人たちも安心を覚えると思いますし。
ゆいぴ:
やりたいこと、チャレンジしてみたいことって何かありますか?
幸美:
それでいうと一個は叶ってて、インタビューを受けてみることだったんですよ。もう一つは、自分のルーツを探すこと。さっき児童養護施設の職員さんにお話聞いたみたいなことを言ったと思うんですけど。
ゆいぴ:
はいはい。
幸美:
自分は5歳、6歳ぐらいまでは児童養護施設にいて、そこから特別養子縁組っていうもので養子として今の親のところにいるんですけど。やっぱり自分の親ってどういう人なんだろう?、なんで育てられなかったんだろう?っていう気持ちや疑問はずっとあって。そういう自分の出生に関する情報は知りたいなって思ってますね。
ゆいぴ:
どうやって自分のルーツを探すんですか?
幸美:
いろいろ方法はあると思ってるんですけど。特別養子縁組になったときの記録が、家庭裁判所に残ってると思うので、そこに記録をもらいに行くか、児童相談所。児童相談所の記録はもしかしたら残ってない可能性もあるので。一番は裁判所。その裁判記録だったり産んでくれた両親についてだったりも書かれてるはずなので。裁判所が一番最善かなと思います。
ゆいぴ:
自分のルーツを知ってどうしたいんですか?
幸美:
知ってモヤモヤをなくす、悩むことをなくす。たぶん知ってもゴールはないと思ってて。絶対にいろんな人との会話でそんなこと産みの親じゃないと知らないな、遺伝なんて分かるわけないのになって思うときってあると思ってるんですけど、でも知らなかったらずっとなんで?っていう疑問しか湧かないと思ってて。なんで?を解消するために知るっていう手段があって。自分の過去と向き合う。その過去を知ったことで、これからどういう選択をするのか。選択肢の幅も広がると思うんですよ。例えば、育てられないってなった理由が貧困だとしたら、そういう貧困家庭にアプローチしたいってなるかもしれないじゃないですか。自分と同じようにならない、自分と同じ境遇の子が増えないために貧困家庭にアプローチして、どうやったら幸せに…幸せは違うな、生まれたところのもとで、安心して暮らせるかっていうふうに考えるきっかけになったり。将来の幅が広がるとは思ってます。
ゆいぴ:
なるほどね。じゃあもし幸美さんが英語に魅力を感じないような自分だったら、どういう人生を歩んでいると思いますか?
幸美:
自分は元々英語に興味はなかったんですよ。得意だけど別にそんなに学ばなくてもなって思ってて。楽しくなかったんですよね。そういう人生を歩む、っていうことですよね。
ゆいぴ:
うん、そうです。
幸美:
児童養護施設の職員、児童指導員になってたかなと思います。元々児童指導員になろうと思ってて。でも、その職業に大学卒業してすぐなれる自信がなくて、教員を目指すようになったんで。職員さんとか、保育士さんとか、たぶん児童養護施設に関わる何かはしてると思います。
ゆいぴ:
今はそういう道に進む予定は?
幸美:
今は大学を卒業していろんな経験をしたら、いつか戻りたい気持ちはあるんですけど、でもちょっと曖昧になってて。教員になりたいかもわかんなくて。こうなってほしいっていう社会はあるんですけど、アプローチする方法が教員としてがいいのか、全く違う企業とかそういうのに勤めた方がいいのかがわかんなくて。今はちょっと悩んでいる段階です。
ゆいぴ:
仕事とか職業とかそういうのを全く抜きにして、今後生きてく上で、未来に向けてこういう自分でありたいなっていう理想とか、イメージとかって何かありますか?
幸美:
ありのままの自分。っていうとちょっと抽象的なんですけど、やりたいことをやって、伝えたいことは伝えて、大好きな人たちと関わって。そういう人生でいたいです、ずっと。
ゆいぴ:
最後に言い残したことを聞いてるんですけど、今までの人生を振り返った上で言いたいこととか独り言とかでもいいですし、遺言でもいいですし、読者へのメッセージでもインタビューの感想でも、何でもいいんですが最後に何かありますか?
幸美:
やっぱ生きることって難しいと思ってて。生きてて楽しいことばっかりじゃなくて、つらいこと、苦しいこと、悔しいこととかそういうネガティブな日もあると思います。でもそれを含めて生きることであって、そんなにずっとが苦しいわけじゃないから。いつか終わりがくるから。つらい時は一旦立ち止まってもいいし、誰かを頼るでもよくて。最後、本当に最後の最後に生きててよかったなって、楽しかったなって思えるような人生を歩んで欲しいなって思います。今を楽しんで欲しいですね。
ゆいぴ:
はい、ありがとうございます。
あとがき
居場所づくりって結局のところ何なんですか?って聞かれたら少し考え込んでしまう。でも、誰のためなんですか?って聞かれたらそれは「自分のため」って答えてしまう。愛する人たちがありのままの気持ちや姿で楽しいこと面白いことをする場に私自身が身を置いていたい。そこで生まれた夢や希望みたいなものにまんまと心地良さを感じながら、私もやりたいことをやっていたいんだ。だから結局のところは、自分の生きやすさを追求したいだけなのかもしれんなあ。
【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】
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