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タイが好きな人

タイに行く可能性があった話をしたいです。
友達のお父さんがタイで飲食店やってて、でも年も年なんで畳みたいと。向こうに日本人店長はいるらしーんだけど、なんだかんだでタイと日本の行ったり来たりを自分がしなくちゃいけないから、そのお父さん年も年だし、そんなの無理だよねって
だから私(ヒマそうなのでね)に白羽の矢が立ったと。白羽の矢っていうほどのものじゃないか。なんか適切な言い方ないかな。まあ、私でいいんじゃん? 程度のね。
3日くらい考えただろうか。
やっぱり言葉の通じないところでみっしり飲食業するのってきつくない? て思ったのよね。いや、あのとき行ってれば人生変わってただろうな。
って、そういう人生のポイント、いくつあります?
10年つきあった彼女と別れたとき。
でかい会社の社長の息子から会社に誘われたとき(大学の先輩だったのよ)。
あの忘年会で電柱に激突するほど飲みすぎなければ。
まあいくつもあるよね。人生はそういうものだから。
無名人インタビューお楽しみくださいませ。
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは UNI(ゆに) さんです!


現在:すごい都会なところと、すごく汚いところが混在している不思議なところ

qbc:今何をしている人でしょうか?

UNI:はい。今は、シューズメーカーのオンラインショップディレクターをやってます。

qbc:何年ぐらいやられてるんですか?

UNI:今年で5年目なんですけど。でも、実はもうすぐ辞めます。

qbc:何をされてるんですか?

UNI:来年から通信教育の大学を受けるんですけど。今ちょっと責任の重い仕事やから、夕方6時とか7時とかまで働くと、勉強の時間が取れへんなと思って。もう少し時間の余裕があるところに転職をします。

qbc:大学は何を学ばれるんですか?

UNI:大学では仏教美術を学びます。

qbc:仏教美術は前から好きだったんですか?

UNI:いやいや。それもね、タイに行くようになってからです。
タイでは、同じ仏教でも日本とは全然違って。日本は中国経由で入ってきている仏教なので、まぁ真言唱えたら誰でも極楽に行けますよっていう流派なんですけど。
タイは上座部仏教っていって、インドの源流に近いところから入ってきている仏教なので、ブッダの様に、修業しないと涅槃には行けないんです。でも、その人たちを敬ったり喜捨することによって、将来生まれ変わった後に、幸せになれますっていう仏教なんですね。
そうすると日本とタイとでは、モチーフにされている壁画とか仏像の形が全く異なるんです。そこがすごく面白いなって思って。

私、年に2回ほどタイに行ってて。かれこれ、20回ぐらい行ってるんですがその度にフィールドワークみたいなことをしてて、それがきっかけで、もうちょっと深く学んでみようかなって思いました。

qbc:元々素養は、あったんでしょうかね?美術、仏教に。

UNI:いや、そんなに。お寺に行ったらすごい綺麗やなとか、美しい造形やなとは思ったりしますけど。やっぱりタイの独特なインパクトのあるカラーとか、ああいうところに惹かれたんだと思いますね、きっと。

qbc:あ、タイって新しい仏像ってまだ作られてるんですか?

UNI:タイに新しい仏像?

qbc:日本って新しい仏像ほとんど作られてないですよね?

UNI:あー、そうですね、喜捨する、タンブンって言うんですけど、寄付をすることが徳を積むことになるので、ある程度お金を持っている人は、お寺を建てたり仏像を寄進することで、それが徳を積むっていう行為になるんです。
だからどんどん新しい仏像ができるんですね。

qbc:喜捨する?何なんておっしゃいました?

UNI:喜捨ですね。

qbc:タイ語で何ておっしゃいました?

UNI:タンブンって言います。
お布施みたいなもんですね。

qbc:新しい仏像にカラーがついてるってことですか?

UNI:新しい仏像にカラーが付いてることもあるし、黄金だったりとか、いろいろありますよ。

qbc:金色もあるんですね、へえ。あれ日本の仏像は色が剥げてるだけなんですよね?

UNI:そうですね。あんましド派手なやつは見たことないですけど。日本は木造の仏像とかが多かったりするので。それも気候の問題なんですけど。タイは一年中高温多湿だから、木造のものだとすぐに悪くなってしまったりするから、金属製であるっていうのが多いですね。
あとは習慣的に、お祈りをするときに仏像に金箔を貼るっていう習慣があるんですけど、そのときに金属製の方がくっつきやすいっていうのもあります。
本当にいろんな文化があって面白いですよ。

qbc:タイに行きだしたきっかけって何ですか?

UNI:はい、タイに行きだしたきっかけはですね。最初、背中がパックリと開いたかわいいデザインの服が欲しいと思っていろいろ探してたんですね、インスタで。そしたら、すごいかわいい服を見つけて、どこの人やろうと思ったら、バンコクの人やったんです。で、バンコクの人かと思って悩んでたんですけど、あんまり可愛いから送ってもらおうかなと思って連絡を取ったんですね。

qbc:一般の人?アパレルの人?

UNI:うーん、えっとね、それは後から知ることになるんですけど、その人は、ビジュアルマーチャンダイズをやっている人なんですけど。まぁ、個人の趣味の範疇でやってる人なんです、洋服の販売は。

qbc:なるほど。

UNI:で、その服かわいいから日本に送れますか?って聞いたら、服の代金より送料の方が高くなるから、バンコクに遊びに来たついでに買いに来てよっていう返事が来たんです。
で、ええ!ってなって。そんな商売っ気のないことある?と思って、逆にすごい楽しくなってきちゃって。じゃあ、行こうかなと思って行ったんです。
タイに行くの初めてやったんですけど、なんかすごい都会なところと、すごく汚いところが混在している不思議なところで。で、まぁお寺もそうですけど、なんか色の洪水に溢れてるみたいな。何か不思議な空間で。そこに惚れ込んでしまったっていう感じです。

qbc:初回でももうハマりました?

UNI:初回でハマりましたね。なにせ、本当に適当な人が多いんですよ。日本にいると、割と根性論的に詰め込んで生きていかないといけないことって多いじゃないですか?

qbc:はい。

UNI:でも何かそういうところからは対極に生きている人たちやったんで。すごい心地よかったですね。

qbc:UNIさんの気質的に、どっちがそもそも近いっていう感じがします?

UNI:はい、えーっとですね、今まで生活してきた中で形成されてきた人格としては、やっぱり日本の方が近いです。もう根性論でやるっていう、我慢みたいな感じの方が多いですけど、本質はタイの方が近いです。

qbc:なるほど。それってちなみにほとんどの人が合うっていうわけではなく?

UNI:それはどうでしょうかね。なんかね、本当に色んなことに関してどうでもええやんっていう感じのとこなんですよ。例えば、なんだろうな、日本で道路掃除をしているときのお水が通行人にかかったら、通行人の人って激怒して、かけた清掃員の人は平謝りするじゃないですか?

qbc:はいはい。

UNI:そこが、なぜか関係が逆転してしまうんですよね。こっちが怒ってても、まあまあ、こんなに天気もいいし乾くよみたいな感じなんですよ。
だから、それが許せるなら合うかな。許せない人は合わないと思います。

qbc:なるほど。それって結構日常的にそんな感じですかね?

UNI:日常的ですね。もう本当にそれこそマイペンライ、あ、心配ない問題ないとか大丈夫とかっていうのマイペンライって言うんですけど、麺のスープに蝿がたかっててもマイペンライだし、売ってる服が多少汚れていようがマイペンライだし。何でも大丈夫っていう感じなんです。
分とか秒刻みで動いてる日本とは、もう真逆の世界で。何かそこにいると時間を忘れてしまうっていうくらいのんびりとしてますね。

qbc:ふーん。ご趣味は何でしょうか?

UNI:趣味はですね、いろんな国とかいろんな土地のチョコレートを食べるのが趣味なんですけど。これもタイにハマったきっかけの一つですね。
あまり知られてないんですけど、タイって最近カカオの生産がすごく盛んなんです。赤道直下付近のところ、コーヒー作れるところはコーヒーベルトっていうのがあって、それとカカオベルトはほぼ同じなんですよ。だからコーヒーの産地で有名なところは、カカオも大体作られてるんですけど。コートジボワールとかそこら辺の、ちょっと大きいカカオ農家になると、児童労働とかいろんな闇の部分があるんですが。
タイはそういうことからもう全く離れていて、自分たちの農場を持ってそこから製品まで仕上げるのをFarm to Barって言うんですけど、Farm to Barを経営しているショコラティエが多いです。

qbc: Barってお店っていう意味の?

 UNI:Barはチョコレートバー、板チョコのことですね。

qbc:あー、なるほど。直接作っちゃうよって意味ですね?

UNI:そうです。
すごく有名な世界的なチョコレートの大会があるんですけれども。そこで入賞したりとかしてて、割と最近はこなれてきているお店も増えてきてるので、そういうとこを巡ったりするのもタイの楽しみの一つです。

qbc:なるほど。他にご趣味は?

UNI:他に趣味ですか?他の趣味は、そうですね、そんなにないですかね。広く浅くという感じです。めちゃくちゃはまってるっていうのはチョコレートぐらいですかね。

qbc:何をしてるのが好きな方ですか?

UNI:それはどういうことでしょうか?

qbc:タイのことが好きっていうことですけど、なんかもっと抽象的に言って、新しいことを知るのが好きとか、人と一緒に行動するのが好きだとか、そういう抽象度の高い言い方をすると?

UNI:何をするのが好きな人。あえて言うなら私は人を観察することが好きなんです。
人っていう動物が好きなんですよ。すごく面白いなって思うので、そんな人たちとお話をしたりするのが好きです。
だけど、自分1人の時間もないと死んでしまいます。

qbc:分量的にはどれぐらい1人がいいですか?3日間一緒に居続けるのは大丈夫とか、1日で目一杯とか。

UNI:べったりはー、そうですね、親しさ具合にもよるんですけど。セコセコした人とは私は半日は居れないですね、べったりとは無理。

qbc:これはもうこの人仲いいなって人だと、何日か限界ですか?

UNI:すごく仲いい人で、お互い自由行動ができる人は全然大丈夫。
あ、でもそれ、べったりって言わへんな(笑)

qbc:そうですね(笑)

UNI:それはべったりって言えへんけど、何かお互いを尊重できる人とでないと、ちょっと一緒に居れない感じですかね。
え、居られます?ずっとべったり。

qbc:ま、自分が死んでいれば。好奇心を、感性を殺すっていうことができれば、割と限界までは。でも、それの限界を試したことはないですね。嫌になるけど、我慢できる。

UNI:嫌になるけど我慢してまで一緒にいようと思わないんですよね。

qbc:あー私、逆ですね。私、相手の方が嫌になるんですよ。私が我慢しなくなっちゃって、相手に対して圧が逆にかかっちゃって、相手が折れます。ごめんねって離れて行ったりします。

UNI:なるほどなるほど。

qbc:性格は周りの人からなんて言われますか?

UNI:そうですね。私は本当に深く付き合う人と付き合わない人を自分の中ではっきり分けちゃってるんですけど、深く付き合う人からは、人を繋げるのがうまい人って言われます。性格というよりかは、何というか、あんまし分け隔てがないっていう風には言われました。

qbc:なんか他に言われたりします?

UNI:他に言われたりすることですか?そうですね…。あぁ、あとは自分の興味のあることにしか興味を示さないよねって言われる。それは多分そうと思うけど。

qbc:バッティングしてないですか?分け隔てがないのと、自分に興味がないものに興味が無いのと。

UNI:そうですね。人間て動物は好きだけど基本他人に興味がないのですよ。ていうか期待しすぎたら裏切られたときにしんどくなるのは自分だし、他人の噂によって全然知らない人の評価を決めるのはナンセンスだと思っているから。基本もう0からのときは、もう全く興味がないっていうていで出会うから。もしかしたらすごく冷たい人なのかもしれないですけど。

qbc:自分ではどんな性格だと?

UNI:うん、でもそうだと思います。なんか他人の過去にあんまり興味がないんです。だけど、この人のことを尊敬できるとか本当に素敵って思ったら、相手が私のことを知らなくても、こっちから勝手にアクセスしに行くっていうぐらいの行動力はあります。

qbc:身近な人からは何て言われます?家族、恋人、親友、長い付き合いの人たちから。

UNI:家族からは自由な人だねって言われます。

qbc:自分でどう思います?自由な人だねって言われるのは。

UNI:そうですね。自由にやらしてもらってるので自由な人なんだと思います(笑)
うん、そうですね。自由にやらせてもうてます、おかげさまで。

qbc:好きな食べ物ってなんですか?

UNI:好きな食べ物ですか?好きな食べ物は、甘いものだとチョコレート。

qbc:あぁ、そっかそっか。はい。

UNI:で、辛いものだと、砂ずり。焼き鳥が大好きなんですけど、砂ずりが一番好き。

qbc:焼き鳥が好きですか?

UNI:はい。もう死ぬ前に、食べたい食べ物ナンバーワンは砂ずりです。

qbc:ニンニクで炒めたりとか、そういった焼き鳥以外の食べ方は?

UNI:それでもありですよ、全然。あの歯ごたえが好きです。じゃりじゃりした。

過去:もしかしたら、もうこのまま私死んだら、あの服一生買われへんかもしらんわって思って、で、慌ててエアアジアのチケットを取ってみたいな感じでしたね。だから、お父さん死んでくれてありがとうです。

qbc:子供の頃は、どんな子供でしたか?

UNI:子供の頃は割といじめられてたんですよ。中学入るまでぐらいは。
で、中学校入ってからも、それなりのお付き合いはしますけど、そこから続いているお友達っていうのは、本当に1人2人。で、本当に大人になって働き始めてから、ちゃんとお互いを尊重し合える友達が増えてきたかなっていう感じですね。

qbc:なんで尊重できる友だちができたんですかね?

UNI:それはきっと類友だからじゃないですかね。なんか大人になったらある程度嗅覚がついてくると思いませんか?ある程度喋ったら、この人とは合いそうかなとか、合わなさそうだなみたいな、感じの嗅覚がついてきて。で、相手も同じぐらいの年だったり、それより上の年だから、同じような匂いを感じるっていうふうな感じで引き寄せ合うと、例外なくお互いの友達ってまぁ似たような人たちなんで、集まってくるっていう。そんな感じだからかなと思います。

qbc:なるほど。子供の頃、ほんとちっちゃい頃ですね、記憶がついてるぐらいの遊びってどんな遊びしてました?幼稚園とかそれくらい。

UNI:あんましお外で遊ばない子だったので。だけど父親はすごくジャズが大好きで、ジャズのレコードを聞いたりとか、あとはピアノを弾いてみたりとか、そんなことを遊んでました。めちゃくちゃインドアです。

qbc:アウトドアはお好きじゃない?

UNI:体を動かすアウトドアは、あんまし。運動を習慣にしてるとかいうことはないです。

qbc:なんか小中高で、どういう子だったなみたいな事をずらっと並べると、どんな感じですか?

UNI:まぁ、小学校のときはいじめられてたから、全然いい記憶は何もないんですけど。
中学校のときは吹奏楽部に入って結構楽しかったです。その後高校ではマーチングで有名な高校に入って、その時はマーチングバンドで海外に行ったりとかもしたから、そういうのは楽しかった思い出はあります。

qbc:マーチングバンドは、入ったんですよね?

UNI:そうですそうです。

qbc:なんか始めたきっかけみたいなのってあります?

qbc:最初ヒマそうな美術部に入ろうと思ってたんですけど、入ってすぐのときに部活動見学みたいなのあるじゃないですか?で、そのときに一緒に回った友達が、吹奏楽部に行きたいからって言ってついて行ったらマウスピースが並んでいて、一個ずつ吹かされるみたいなことやったんですけど、その時に音が出てしまったから、先輩のごり押しに負けて入ったって感じです。

qbc:なるほど。良かったですか?続けられて。

UNI:あ、良かったですよ。

qbc:どんなところが良かった?

UNI:マーチングとか吹奏楽って、それこそ団体行動というか、全く性格の合わない人とも心を合わせないとできないものなので、そこで我慢することを学んだ事がすごい一番大きい収穫です。

qbc:その後は進路進学はどうなっていくんですかね?高校の後は。

UNI:高校の後は、英語系の大学に行ったんですけど、そのときはもうほぼ勉強せずに、バイトと遊びに明け暮れていたので、ここはめっちゃ塗りつぶしたいぐらいです。
この間ね、通信大学に、私短大やったんで3年次から編入するのに成績証明書を取り寄せないと駄目やって、なんかあまりにも黒歴史すぎるから成績証明書を見るのが怖くて、届いて封をしたまんま大学に送りました。中身を見ずに(笑)

qbc:成績を確認せずにってことですね?

UNI:そうです、はい。
えー、真面目に勉強しましたか?大学のとき。

qbc:私?いや全然。出席してないゼミが通ったことによって、卒業できましたね。

UNI:ふふふ、ありますよね。

qbc:その後はどうされたんですか?大学を卒業したあとは。

UNI:その後は、バブルがはじけてまもない頃だったので、トランペットをやっていたっていうことで、その部活顧問経由で某大手企業の社会人野球の応援団に入るということを条件に、入社したんです。でもそこでの事務があんまし楽しくなくて、3年ぐらいで辞めました。

qbc:その後は?

UNI:その後は、出産を経験したので、すごく長く働いていたとかっていうことはしばらくないです。バイトとか、パートとかをちょこちょこ続けていたとかそんな感じですかね。

qbc:ご結婚はどのタイミングでされてる?

UNI:結婚はね、25のときなんです。割と早く。

qbc:トランペットのとき?

UNI:そうです。会社勤めを始めてから。

qbc:なるほど。その、育児期みたいなのってどんな感じだったんすかね?

UNI:育児期がどうだったかってどういう意味ですか?

qbc:なんか、何々に苦労したとか。

UNI:育児期に苦労したことですね?育児期に苦労したことは、まぁまぁ子どもが大きくなってからなんですけど、息子が不登校になってしまって。小学校高学年くらいから約3年ぐらい学校に行かなかったことぐらいですかね。
最初は共に死んでしまおうかって思うぐらい悩んだんですけど、なんかだんだんどうでもよくなってきて、別にこのまま学校に行かなくったって、何か別にやりようあるかもなとかって思ってたら、中学1年生のときに出会った英語の先生がすごいいい先生やって、お前カナダに留学したら、すげえボインの姉ちゃんがいっぱいおるぞっていうその一言で、学校に行くようになったっていう、何かあっけない最後を迎えてですね。

qbc:なるほど。

UNI:はい、そうです。で、今、彼は割と大きい半導体の会社で英語を生かした仕事をしてます。

それぐらいですかね。なんか振り返ったらすごく大変だったこともいっぱいあるんですけど、やっぱり子供がそういう苦境に陥るときって、親も共に育つ時だから。まぁ、途中で急になんかもういいやって諦めるときが来るので。そういうのはいいところやったなって思います。

qbc:そういういいところっていうのはどういうところなんですか?

UNI:深く悩んでいて将来ああなるかもこうなるかもとかって考えてたって、考えているうちの一つも実は実現しなかったりするんですよ。なので、深く考えない方が自分の心のためにいいなっていうことに気付けたっていうきっかけがあって。
そこから何か、それは普段の生活からもそういうふうになっているから。もう仕事以外のときは、全く心配症ではない。

qbc:はいはいはい。なんか誰かからの影響とかってあったんですか?そのとき、こういう考え方をチェンジした瞬間って。

UNI:一番大きく変わったのは、それこそもうタイに行くきっかけになったぐらいの時なんですけど、父親が急に亡くなってですね。それが病気で長患いとかしてたわけじゃなくって。めっちゃ酒飲みやったんですけど、母親から止められてて、見つかんのが嫌やからって、夜中にこっそり飲んでたんですよ、彼は。そのままトイレに行こうとして、こけて窓のさんで頭を打って、出血多量で死んだんですけど。
その、あっけない死に方を見て、人って寿命とか何とか言ってるけどいつ死ぬかわかれへんねんなっていうのを目の当たりにして、楽しく生きるようにしようって思ったのも大きいですね。
老後がとかお金が何とかとか、そういうことを気にしてるぐらいやったら、今楽しく生きた方がいいやって思っています。

qbc:ご自身がおいくつの頃のことですか?

UNI:40代の時に。

qbc:なるほど。

UNI:子供のおかげで、徐々にそういう素質はついてたけど、でも父親が亡くなってくれたおかげで、確定的になったというか、自分の中にストンと落ちたっていう感じです。

qbc:それは、結構大きい変化でした?

UNI:めっちゃ大きいですね。自分の身近な人が、何もないのに急に死んだってなったら、自分もそうなるかもしらんから毎日楽しく生きた方がいいよなって。

qbc:その変化っていうのは1日にして起きたことなのか?その起きた事故をきっかけに、1週間ぐらいで変わったとか数ヶ月かけて変わったとか、どんな感じの変化なんですか?

UNI:身内の葬儀って亡くなってから考える暇無いくらいすごい忙しいんですけど、焼き場で骨になって出てきた父親を見て、そう思いました。
だって最期死ぬときなんて、何も持って死ねないし。なんかそう思ったら、この人すんごい大好きなお酒を飲んで、べろんべろんに酔っぱらって、自分が死んだかどうかもわからないような状況で死ねたなんて、もうめっちゃ最高やなって、そのときに思って。私もそんな生き方がいいって思ったんですね。周りに迷惑をかけるような何かことをしない限り、自分の好きなことに蓋をして生きていく必要はないなって、実感しました。

qbc:タイに行き出すのは、その後だったんですか?

UNI:その後なんですけど、そこら辺めっちゃ重なってるんですよ。

qbc:お父様の事故があったからタイに行ったわけじゃなく?

UNI:バンコクの彼女と連絡をずっととっていたから、行きたいなとは思っていたけど、行くきっかけがなかったんですよ。別にそのとき、タイに追っかけのアイドルがいるとかそんな訳ではなかったから。
もしかしたらこのまま私死んだら、あの服一生買われへんかもしらんわって思って。で、慌ててエアアジアのチケットを取ってみたいな感じでしたね。
だから、お父さん死んでくれてありがとうです。

qbc:なるほどね。それから何か他にも起きました?こういうことを始めたとか。

UNI:それはね、あります。父親が亡くなってそういう気持ちになったときに、私が死ぬまでにやりたいことをまとめようと思って、いわゆるバケツリストを作って、1個ずつ消去していってるんです。
私はほんと世界が狭いところで生きてきたから、もっといろんな人に会ってみたいなと思って、ボランティアを始めたんです。
で、そのボランティア、軽い気持ちで応募したら結構ヘビーなボランティアやって。TEDxKobeっていう、TEDから正式にライセンスをもらってやるカンファレンスで、TEDxは世界中のいろんなところでほぼ毎日どっかで行われてるんですよ。
それを自分の住んでる神戸でもやってるっていうのがたまたまFacebookでスタッフ募集の広告が流れてきて知って。募集してるから行ってみようかと思ったら、仕事並みにきつかったんです。でも、そこには割とおかしな人たちが集まっていて。それはね、自分の世界を広げるのにはなかなかよかったな。そういう人たちと触れ合うと、その人たちが知っている場所に行ったりとか、友達に会ったりとかするので、まぁ楽しい体験はいろいろしました。

qbc:なるほど。それで、タイに定期的に行くようになってくるんですかね?お父様が亡くなられて。

UNI:そうですね。父親が亡くなって、初めてタイにお洋服を買いに行って。で、タイの魅力にとりつかれて。最初に行った寺院群は、すごい有名なのあるじゃないですか、ワット・ポーとか、ワット・プラケオとか。そこら辺の寺院を見に行ったときの衝撃がすごくって。
そこから年に2回、行く度にいろんなお寺をGoogleマップでチェックをして、そこを回っていってどんな違いがあるかみたいなプチフィールドワークをしていたんですね。で、タイ語で書いてある文献とか、ネット上に転がってる論文やアカデミアって論文のサイトで調べてたんです。でもやっぱり百聞は一見にしかずで、どんどん行き詰まってきたから、ちょっとこれは真剣に学んでみたいなって思って、大学に通うことに決めたんですが、この前段階があって。
とある国立大学が週末だけやってるフィールドワークプログラムっていうのを去年まで毎年やってたんですよ。それは東南アジアの文化とかを学ぶ研究プログラムやったんですが、それを今年もやるかってに大学側に問い合わせたらですね、今年はやらへんって返事があったんですよ。で、実は私タイに行ったらプチフィールドワークをしていて、仏教美術について学びたいと思ってたんですけど、開催されないって聞いてちょっと残念でした、また開催するとき教えてくださいってメールを返したら、教授自らお返事をいただいて。まずは基礎がないことには、院に来ても仕方がないから、通信で仏教美術を学べるところを紹介するからそこで学んでみてはどうや?って。そこでまだなお熱が冷めへんねやったら、うちの研究室に来てみたらどうやっていうふうに言ってもらったんですね。

qbc:うんうんうん。

UNI:で、私は単純でアホなんで、よっしゃと思ってそこの資料取り寄せて、大学通うことにしたんですけど。そこで、はたと、私いつ勉強できんねやろってなって、それで転職することにしたっていう感じです。

qbc:なるほど、ありがとうございます。

未来:先のことをすごくネガティブだったり、ポジティブだったり、ああなるかもこうなるかもって考える、夢想するというふうには生きていなくって。こうなりたいからこういうふうに今を生きるっていうように過ごしてるんです。

qbc:未来についてお伺いしていきたいんですけども。5年10年後、最後死ぬっていうところまでイメージしていただいて、どんな未来をイメージされていますかね?

UNI:はい。私はもう定年後は、タイのいろんなチョコレートを輸入して日本で販売したいっていう目標があって。
常夏の国から日本に持ってくるのって本当に大変なんですけど、チョコレート販売は日本では季節商売なので、何とかちょっと頑張ってやってみたいな。
あとは、その大学と大学院を卒業したら、仏教美術関連のキュレーターになることが夢なんです。で、それをなりわいとして、まぁ最期を迎えたいな。
それで、死ぬときには、もう骨は木の周りに撒いてくださいって書きます。もう墓とかそんなのはもういいんで。何かにすごく名前を残したいとかそういう気持ちは一つもなくて、あの人楽しんで死んだよねって言われて死にたいです。

今ちょうど50歳ですけど、もし本当に適正に生きて、寿命が90歳から100歳っていうところでまだ折り返しじゃないですか。じゃあ残りの50年を楽しんでなかったら、生きてきた意味がない。
そもそも自分が楽しんで満たされていないと、その溢れたもんでしか周りの人を幸せにすることはできないって思っているから、そう生きたいです。

qbc:タイ以上に夢中になったものって今まであるんですかね?

UNI:タイ以上に夢中になったことかー。それこそね、マーチングにはすごく夢中になりましたし、まだ見るのは好きです。けど、タイほど自分の心を動かしたところがない。タイの物とか、人とか、歴史とか、っていうものほど、自分の思考を変えたっていうことはないですね。
だから今すごいタイに出会えて幸せやって思ってます。タイの人って本当にめちゃくちゃ優しいんですよ。全然知らん日本人やのに、インスタで突然あなたの服素敵ですねって言われたら、自分の家まで連れてって服見せたるわみたいな感じやし。あなた仏像のことめっちゃ知ってるっぽいから教えて欲しいって言ったら、一緒に寺まで見に行こうかって言ってくれたりするし。
なんか人に与えることに全く抵抗がない人たちやなと思て。それを受け取った私は、またこれをどこかでお返しをしないといけない、っていう気持ちになる。ここまで心を動かされるようなことはあんまりないですね。

qbc:タイには住まないんですかね?

UNI:タイには住みたいですけど、それはやっぱしね、なかなか難しい問題があって。
自分の母親が存命な限りちょっと難しいなって思ってます。母親は、まだ普通に元気に過ごしてますけど、若干ボケも入ってきてるかなっていう感じやから。そこをほったらかしにしてまでは、ちょっと行く勇気はないので。
まずは、私はその期間は基礎固めをしてですね、キュレーターとしての地位をしっかり確立をして、もし母親が亡くなったときに、まだ自分に余力があるようだったら、タイに行ってもうちょっと大学で学ぶなり、現地の博物館でちょっと働くみたいなことはやってみたいなって思ってます。

qbc:なるほど。生まれたところってどんなところだったんですかね?

UNI:生まれたところはね、ずっと神戸なんです。
神戸って、港町のくせにすごくちっちゃくって、何か村っぽいんですよ。割と閉塞的だなというふうにずっと思ってきたんですけど。それからちょっと逃れたいっていうのもあって、タイに行った時にはちょっと余計に開放感を感じました。

qbc:なるほど。あんまりそのパートナーのことが出てこないんですけども。

UNI:はははは。えーっとね、私は主人のことが大好きなんですよ。めちゃくちゃ大好きなんです。それは個を尊重してくれるからなんです。主人も私も、お互い将来やりたいことが決まっているんですよ、今の時点で。主人は定年したら、自分が高専出身だったから、高専の教授補助みたいな仕事があるんですけど、それをやりたいって思っていて。私は博物館のキュレーターをやりたいと思っているから、それこそもうお互いの生活が潤えて、あんまり時間に追われないみたいなことだったらOK。って言うことをお互いに良しとしているので。そうそう、だから全然大丈夫なんです、そこは。

qbc:話の中に出てこなかったから、気になってたんです、そこは。

UNI:面白いです。もっと詳しく言った方がいいですか?

qbc:全然大丈夫ですよ。

UNI:はい。もうね、リモート夫婦でええかぐらいの感じなんです2人とも。

qbc:未来で、これだけはやっておかなきゃいけないことを一つ選ぶとしたら、どんなことですかね?

UNI:それなんかめっちゃ難しいですね。

qbc:1個選べない?

UNI:うーん、どれも無理かな。どれも捨てれへんかな。
えー、どうです?それ聞かれたらきゅって答えられます?

qbc:これはね、まぁ今やってくださいってわけじゃないんですけど、1個1個外していくゲームがあるんですよね。あなたは、あと余命何日ですっていうゲームがあって。1個ずつ書いていくんですよ、やらなきゃいけないと思ってることとかを。で、それを1日ずつ捨てていくんですね。で、最後に残ったのはこれかなって。まぁ、あくまで優先順位をつけるだけの。

ちょっと、もしもの未来の質問をさせていただきたいんですけども。
もしも今なんか止まっちゃうかもしれない、これが終わっちゃうかもしれないみたいなものがあるとしたら、それはなんですかね?強制停止してしまったりとか、自分の身の回りのことで。

UNI:これが終わったら困るってことですか?

qbc:いや、終わるかもしれない事、予感がするとかそういう。

UNI:あ、終わるかもしれないってことは、もう一つは絶対決まっているから終わるんですけど、今会社で勤めてることが終わる。それは終わります。

qbc:それ以外何かあります?

UNI:それ以外ですか。なんか申し訳ないんですけど、私は将来のビジョンはあるけど、今を生きているから、なんかあんまし、直近以外で終わることを想像しなさいっていうことがちょっと難しくて。
なんだろう、本当に終わる事実のものについては答えられるんですけど。かもしれないのことについては、ちょっと答えにくいです。

qbc:なるほど。

UNI:だから割と最初の方にもお話をしましたけど、先のことをすごくネガティブだったり、ポジティブだったり、ああなるかもこうなるかもっていうふうに、考える、夢想するというふうには生きていなくって。こうなりたいからこういうふうに今を生きるって過ごしてるんです。
そうですね、だから今やろうとしている、終わろうとしていることだって、大学に通い、将来キュレーターになるっていう、これを実現するためのただのプロセスでしかないんですね。
だから、その死ぬときにどんなことを考えますかとか、そういうふうなことはちょっとなかなか難しいかな。答えにくいです。

qbc:タイじゃなかったらっていう可能性って、考えられますかね?
タイ以外のものになにか夢中になったりとか。

qbc:タイ以外のものに何か。もしかしたら、あるかもしれませんよ。韓国も大好きです。
変におせっかいで、かと思ったら冷たかったり。闇の部分もあったりとかして。ハマるかもしれない要素はありましたけど、その文化ということについて、深く知りたいって思ったのはタイなので、そこに一番ハマってるっていうことです。

qbc:ありがとうございます。最後に言い残したことがあればお伺いしております。

UNI:言い残したこと、そうだな。好きに蓋をして生きるぐらいだったら、蓋をしないでできることをたくさん楽しんでみてください。が、一番言いたいです。

qbc:ありがとうございます。

あとがき

本日もお越しいただきありがとうございました。
新しいアイコンもできたし、無名人インタビューは順調です!

インタビュー中に、人と一緒にいると疲れる疲れないみたいな話になったわけですが。私、本文中にもある通り、相手を苦しめちゃうタイプなんですよね。
意識的鈍感ができてしまうというか、私は私で気にしなくなっちゃうんですよね、相手のことを。鈍感って、つまり気配りの心を鈍感にするのよね。なくする。
まあ、そう考えたら、鈍感状態でいれば、一緒にいる人にとっては苦痛でしかないよなあって。
なので、そういう意味で、私はあんまり人と一緒にいないようにするかな。
人それぞれだよね、ほんと。はあー。
定石好き、公式好き、知識型の日本の教育とコミュニケーションって相性悪い気がするわあ。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【文字起こし・編集:mii】

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #タイ #海外

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