自分の力や個性を活かしながら、より助け合える社会になったらいいなと願う人
むかしむかし、ある村に、聴助(きくすけ)という心優しい若者が住んでいました。聴助には不思議な力がありました。誰かの話に耳を傾けると、その人の心が少しずつ軽くなっていくのです。
村では、多くの人々が心に重荷を抱えていました。
農夫は作物の不作を心配し、
商人は商売の悩みを抱え、
若者は将来への不安を感じ、
お年寄りは寂しさを抱えていました。
聴助は思いました。
「もっと、心の声を聴ける人が増えたら、みんなもっと楽になれるのに」
そこで聴助は、村の広場に「心の木」を植えました。その木の下で、聴助は人々の話に耳を傾けました。
聴助は、話を聴くときのことを教えてくれました。
「ただ聴くだけでいいんです」
「判断せずに受け止めることが大切なんです」
「その人の気持ちに寄り添えばいいんです」
やがて、聴助の話を聴く姿に感銘を受けた村人たちも、少しずつ人の話を聴けるようになっていきました。
若者は老人の話を聴き、
母親たちは子どもの気持ちを聴き、
友人同士で悩みを聴き合うようになりました。
後に聴助はこう語りました。
「心の声を聴ける人が増えれば、世界はもっと優しくなる。一人一人が少しずつ、誰かの話を聴ける人になれたら...それだけで、村は変わっていくんです」
そして「聴く耳は、心の薬」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年1月18日14時32分に書く無名人インタビュー991回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 森川さやこ さんです!
年齢:40代
性別:女性
職業:自分らしく、おだやかな人生をお手伝い(カウンセラー)
【おだやかで自分らしい毎日へ 「心」を癒し「思考」を整える相談室そら】
現在:「のびのびと自分らしく穏やかに生きられる」そんな世の中になったらいいなと思って、カウンセラーになることを決めました。
むん:
何をしている人でしょうか?
森川さやこ:
カウンセラーをしています。
カウンセラーってあまり馴染みがない人もいるかもしれませんね。カウンセラーはご相談者様とお話をしながら、心のつらさを和らげたり、抱えている問題の解消をお手伝いしたりするお仕事です。
ご相談者様の中には、心がつらくなる環境で子ども時代を過ごし、大人になってもその影響を抱えている方や、敏感で深く考える気質により生きづらさを感じている方、子育てに悩まれている方が多いです。
私自身もいろいろなことに悩んできた過去があります。今は3児のシングルマザーです。バタバタすることも多いですが、一日一日を大切にしながら、ゆるゆると生活を楽しんでいます。
むん:
カウンセラーはいつ頃からされているんですか?
森川さやこ:
30代半ばからでしょうか。
むん:
きっかけは何ですか?
森川さやこ:
実は、子育ての時にすごく大変な時期があったんです。
子どもの頃から積み重ねてきた生きづらさや、押し込めてきた感情が一気に出てきて、イライラが止まらなかったり、過去の事が思い出されて情緒不安定になったり……。
子どもに申し訳ないことをしてしまったと、自分を責めたことも何度もありました。
一番つらかったのは、大切な子どもに優しくできないこと。それが苦しくて、なんとかしたくて、初めて自分と向き合うようになりました。
そうして少しずつ、気持ちが変化していきました。
「本当は世の中って、楽しいこともたくさんあるんだな」
「優しい人もいっぱいいるんだな」
「私はずっと、いろいろなことに縛られて生きてきたんだな」
「もっと自由に、楽に生きていいんだな」
そんな気付きが得られました。
そして、「子育てって、素晴らしいお仕事なんだ!」と、子育ての大切さも知りました。
これは私にとって「生き直し」でした。
子育てをしながら、私自身の人生をもう一度、やり直しさせてもらったような感覚です。
その経験を通して思ったのは、
「私と同じように、つらい思いをしている人がきっといるはず。子どもの頃からもっとのびのびと自分らしく、穏やかに生きられる人が増えたらいいな」ということ。
人生って、1回きりの限られた時間です。せっかくならその時間を、穏やかに自分らしく生きられた方がいいですよね。
そう思って私は「カウンセラーになろう!」って決意したんです。
むん:
カウンセラーのやりがいって何ですか?
森川さやこ:
これは私の感覚ですが、カウンセラーってすごく感動するお仕事だと思うんです。
ご相談者様はいろいろなことがあって、本来持っている力が発揮できなくなっていたり、迷路に迷い込んで出口が見えなくなっていたりします。
絡み合った糸を何とかほどこうと頑張るけれど余計に絡まってほどけなくなり、身動きが取れなくなってしまう方もいます。
だけど、一緒にお話をしながら少しずつ絡まっている糸をほどいていくと、ご相談者様自身が気付きを得て、自分の力で答えを見つけて新しい一歩を踏み出していくんです。
この瞬間に立ち会うたびに、本当にすごいことだと感動します。人が持つ力や可能性、人生の尊さを強く感じるんです。
無名人インタビューは「有名人だから面白いんじゃない。人は誰でも素晴らしく面白い」って書いていますよね。
実は、この言葉に共感して、このインタビューを受けてみようと思ったんです。
私の場合、「面白い」という言葉とは少し違います。でも、世間的に有名じゃなくても、どんな人でもその人にしかないドラマがある。
それはいつも私が感じていることでもあります。
どの人も頑張って生きています。つらい時期を経て自分なりの答えを見つけ、新しいステージに向かって歩き出していく。たとえ世間的に知られていなくても、その姿は私の目に、唯一無二の感動的な映画のように映ります。
そんなご相談者様のかけがえのない大切な人生に、ほんのひとときでも関わらせていただいて、一緒に歩める。これが私のやりがいです。
過去:両方の人生を生きることは難しい。だからこそ、今、自分にあるものを大切にしたい。
むん:
では続いて、森川さんの過去についてご質問します。子どもの時はどんな子でしたか?
森川さやこ:
自然の中で過ごしたり、絵を描いたり、音楽を聴いたりするのが好きなマイペースな子だったと思います。
学ぶことも好きでした。新しい事を知るのは楽しいですよね。ただ、やっぱりいろいろと大変さはあったかな。
むん:
しんどさみたいなものは、いつぐらいから感じられていたんですか?
森川さやこ:
保育園の頃からかな。何かが他の人と違う、違和感のようなものを感じ始めたのもこの頃でした。
*森川さやこプロフィール
そういえば、以前「人生をやり直したいと思ったことはないの?」と聞かれたことがあるんです。
たしかに、子どもの頃も大人になってからもつらいことが多くて、「なんで自分はこんな人生なの?」と悔しい思いをしたことは数え切れないほどあります。
「もっと穏やかな家に生まれていたら、1人でもわかってくれる人がいたら、人生が違ったんじゃないか」と腹が立ったり、周りの人を羨ましく思ったりしたことも何度もありました。
でも今は、「もし人生をやり直したら、大切な子どもたちにも、ご縁を作ってくれたご相談者様にも会えない。それは嫌だな」と思うんです。
両方の人生を生きることは難しい。だからこそ、今、自分にあるものを大切にしたい。そんなふうに考えています。
むん:
ありがとうございます。
森川さんの人生で、分岐点・転換点みたいなところっていくつありましたか?
森川さやこ:
うーん、分岐点・転換点はすごくたくさんあると思いますよ。数え切れないんじゃないかな。
むん:一つ大きいものを挙げるとしたら、どこですか?
森川さやこ:
私の場合は、子育ての時に自分と向き合ってから変化していったんですが、そこだけが転換点になっているわけじゃないと思っています。小さな分岐、転換を数え切れないほどたくさん繰り返して今に至っていると感じています。
どの時も、どの瞬間も、私には分岐点・転換点だったんじゃないかな、その連続だったんじゃないかなと。
未来:いろいろな人が自分の持っている力を発揮して、必要な人に支援が届く。そんな世の中になったら嬉しいですね。
むん:
未来についてご質問します。森川さんは未来にどういったイメージをお持ちですか?
森川さやこ:
お仕事は続けていきたいと思っています。
私は、自分と同じような体験をする人を減らして、より穏やかな世の中にしたいと思っているんです。
たとえば、親の変化は子どもに大きな影響を与えます。親の心が楽になると、子育ても良い感じになって、子どもはのびのびと過ごせるようになります。
そうしたら、子どもは周りに良い影響を広げるかもしれませんし、その後もプラスの連鎖が続く可能性もありますよね。
それから、親が仕事でつながっている人にも良い影響が伝わるかもしれません。
ひとりが変わると、その人からプラスの影響が周りへどんどんつながっていきます。親子間では「負の連鎖」という言葉がありますが、その逆ですね。「しあわせの連鎖」です。
たとえ私が関われるのはわずかな人数であっても、カウンセラーを続けていくことで、きっと世の中はより良くなると信じています。世の中をより良くしていく。それが、未来を生きる子どもたちのために、私たち大人ができることなんじゃないでしょうか。
また、つらい思いをした人たちが自分の力を発揮できるようにするお手伝いができたら、社会はもっと穏やかで、生きやすいものになるんじゃないかなとも考えています。そういった理由で、今はカウンセラーになりたい方のお手伝いもしています。
つらい思いをしたからこそ、知っていることや伝えられることがあると思います。
カウンセラーがもっと増えたらいいんじゃないかなと思います。いろいろな人が自分が持っている力を発揮して、必要な人に支援が届く。そんな世の中になったら嬉しいですね。
むん:
カウンセラーが増えた社会はどのように見えていますか?
森川さやこ:
「誰かのために働きたい」と思っている人と、「しんどいな」と思っている人がつながれて、お互いにプラスになる社会かな。
今、「しんどいな」って感じている人は、たくさんいらっしゃると思うんです。
一方で、過去につらい思いをし、同じような境遇の人の気持ちに寄り添える人、敏感さや深く考える傾向から、リスク回避や多面的な考え方ができる人もいると思います。一人ひとり、いろいろな力や個性を持っていますから、その力や個性を活かせたらいいですよね。
「カウンセラー」は、そんな力や個性を活かす方法のひとつだと思います。
持っている力や個性を活かしながら、お互いに、より助け合える社会になるといいですよね。
むん:
プライベート面では、どのような未来をイメージされていますか?
森川さやこ:
プライベートでは今しかない時間を楽しみながら、自然散策など好きなことをやっていきたいと思っています。
むん:
自然の良さってどんなところでしょうか?
森川さやこ:
自然の良さですか(笑)そうですね…「一期一会」なところかもしれません。私は、ご相談者様との出会いも一期一会だと思っています。自然も同じで、たとえば「今の空」って、この瞬間にしかないですよね。3秒後には変わっているでしょう。
常に変化している一瞬に出会えた喜びというのでしょうか。何事においても、瞬間、瞬間を大事にしたいのかもしれません。
むん:
では最後に、読者へのメッセージなどがあればお願いします。
森川さやこ:
「一度きりの人生だから大切に」
つらい経験をしてきて、つい頑張り過ぎちゃう傾向のある人の中には、自分を大切にできない方もいます。私もそうだったんですけどね。でも、一度だけの人生で、たったひとりの自分だから、大切にしていきましょうね(^-^)
【おだやかで自分らしい毎日へ 「心」を癒し「思考」を整える相談室そら】
あとがき
自分の中にあるしんどさや辛さを誰かに話すことが出来るでしょうか。
どんな人でもいいから、この人になら、自分をさらけ出せる。そういった信頼感を持てる人間関係があれば、過去のトラウマや経験は、多少癒えるのかなと思いました。
変えられない事実を自分が納得できる形で解釈をし、エネルギーに変えていく。そうできる環境があればいいなと思います。
【インタビュー・編集・あとがき:むん】
#無名人インタビュー #インタビュー #カウンセラー #生きづらさ #シングルマザー

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