【無名人】「作家デビューしたインスタフォロワー約3万の海外移住ヨガ研究家」
▷巻頭言
ヨガっつったらダルシムだよねという世代なのですが私は。でも今ヨガと言えばYOGAということで、というかこの無名人インタビューというのはお客さんも絡んでいるし(お客さんと言っても別にお金が発生しているわけではないですが)、ちょっと文面もヨソ行きの顔をしているわけですね。instagramに約2.7万人のフォロワーさんがいらっしゃる方だったので、ちょっと出だし緊張したのを覚えています。
satoko先生は現在インドネシア在住。ヨガに関するさまざまな情報発信をされている方です。先生にはヨガのことをたくさん教えてもらえました。私、先生の本、2冊目のほう買ってます(信者)。
satoko先生回、お楽しみください。
1、日本人フォロワーがまだ少ないんです。
qbc:この企画は「無名人インタビュー」という名前なのですが、satokoさんは、instagramのフォロワーが2.7万人もいて、インターネット上である程度認知されている方なのかなあと思っているのですが。
satoko:私のフォロワーさんは海外の方が多いんですね。日本人はすごく少ないです。1割ぐらいいるかな。だから発信はどうしても英語になっちゃうんですね。
でも、そんなに私、英語がペラペラというわけでもないので、伝えられることが制限されてしまうんですよ。それで、やっぱり思ってること言いたいことは、母国語の方がニュアンスを出しやすい。それで日本語で発信したいなと思い、noteを始めたんですよ。
なので、日本人に向けた発信というのはまだ初心者だと思います。
qbc:なるほど。ところで、海外と日本の、インターネットの使い方の違いみたいなの、ありますか? SNSの雰囲気というか。
satoko:ライトですね。Instagramでも、長い文をあまり書かないですね。
日本の方はとても丁寧です。コメントをするにしても、基本的に几帳面で真面目。日本人らしさがすごくよく出ています。
qbc:確かに。海外の方のInstagramのコメントは短いですね。Hi.とかそれくらい。
satoko:そんなに長い文章はやり取りしないですね。メッセージなどではやりますけれども。
qbc:「フォローさせて頂きましたありがとうございます」というのも日本独特なんですかね?
satoko:そうですね。
海外では軽くフォローして、メッセージを送ってくる人もいます。突然世間話をしてくるみたいな。挨拶とかじゃなくて、いきなり化粧品は何を使っているの? とか。
インドネシア人はその傾向が強いですね。リアルでもそういう感じの人間関係です。
qbc:隣に座った人に話しかけるようなコミュニケーションですね。
satoko:どっちが良い悪いということではなくて、それぞれにやり方の味があるなと感じています。
2、ヨガだから子育て中も続けられた
qbc:ヨガを始めたきっかけはnoteに書かれているので、なぜヨガだったのか、そもそもどこで知ったのかというのをお伺いできればなと。
satoko:一番最初は、当時子供たちがまだ小さくて、肩こりや腰痛が重かったんですよ。
そんな時に、ヨガのDVD付きの本を書店で見つけて。それを買ってやってみたのが始まりです。
初心者向けの簡単な本だったのですけど、それもね、きちんとやればきちんと違いが出てくるんですよ。さらっと流し読みしたらそれまでですけど、ちゃんとやれば。
qbc:元々続けるのは得意だったんでしょうか? ちょっとやってみたと続けていくっていうのは別のことだと思うんですよ。
satoko:コツコツタイプだと思います。
かと言って、ヨガでなければ続けられない部分もありました。ヨガは、お家でできるんですよ。そして一人でできる。例えばランニングとかウォーキングだと、外に出なければいけない。それが小さい子供がいると、できないんですよ。ヨガなら雨の日も雪の日でもできるんですよ。お家の中でちょっとした時間、10分でもあれば出来るので、続けていくにはとても都合が良かったんです。泳ぐとか、かなり大変じゃないですか。プールに入って1時間泳ぐために、3時間ぐらい潰れちゃったりする。だけどヨガは、お家でちょっと子供が寝た隙にもできるんですよ。もう本当に、畳一枚分ぐらいのスペースでできるので、それがとても良かったんだと思います。
qbc:続けやすいし、入りやすいと。
3、ヨガのやり方について聞く。
qbc:ヨガなんですが、なんていうかな、どうやって始まって、どうやって終るものなんですか? まったくやっていないもので、instagramでポーズの写真はもちろん見たことがあるんですが。
satoko:完成系の写真だけ見ると、どこから入ったのか分からないですね。一応ね、このポーズにはこうやって入りましょう、というのはあります。それからつなぎ方。このポーズの前はこのポーズ。その後は、といった流れはあります。
qbc:毎日のルーティンとしてヨガをやるぞってなった時は、どういう感じになるんですかね?
satoko:まず軽いストレッチをします。呼吸を整えて、ゆるいポーズから始めて、ピークのポーズ、今日のメインのポーズまで行ったら、最後にリラックスで終わる、というのが流れとしてありますね。
qbc:最初の入りがカチっと決まってるわけじゃないんですかね。
satoko:ヨガの種類にもよりまして、ポーズの順番が決まっているヨガもあるんですよ。アシュタンガと言って、教科書通りの順番でやるヨガ。日本人には人気ですね。
私の場合は、簡単なポーズから少しずつ始めて、難しいポーズに移行していく感じですかね。
qbc:あ、ヨガにも流派というか、スタイルがあるんですね。satokoさんのスタイルはなんというのでしょうか?
satoko:ヴィンヤサと陰ヨガが好きです。
4、ヨガの歴史についても聞いてしまう。
qbc:めちゃくちゃ勉強させていただいていますが、そもそもヨガの起源はインドですよね。それが、どういった流れで今のヨガブームになっていったのでしょうか?
satoko:インドが源流です。元々はどっちかって言うと修行みたいな感じなんですね。それが世界に広まるにあたり、いろんな形になっていった。
インドの源流のヨガは、ハタヨガというんですけれども、これはインド人の男性だけがやってたものなんですよ。それを弟子の人たちが自分流に少しずつアレンジしていきました。女性もやるようになれば女性のティーチャーは女性がやりやすいようにアレンジしますし、アメリカ人だったらアメリカ人が好むようなアレンジをしていきますね。
qbc:「好む」というのは?
satoko:アメリカ人はフィットネスとか好きじゃないですか。ダイエットとか。伝統を継承するというよりかは、フィットネスやダイエットに役立てたい。ここにちょっとシフトしていったんですね。
日本人の場合には、フィットネスのためにやる人もいるけれども、順番通りにポーズをこなしていくスタイルが人気ですね。
qbc:文化がでるんですねえ。こういう、ヨガに詳しくなっていた経緯ってどんなものだったんですかね。いちヨガ愛好家から知識をつけてティーチャーになっていく過程というか。
satoko:環境ですかね。私、今インドネシアに住んでますけども、バリ島のウブドというところが、インドに次ぐヨガの聖地なんですね。ヨガはヒンドゥー教のものですが、バリ島にヒンドゥーの聖なる山があるんですよ。聖山があって、その麓の街がヨガの聖地になっている。
そこには世界中からいろんな先生や生徒が来るんですよ。世界中からいろんなスタイルが集まってくる。そのスタイルに触れた体験が、すごく刺激になりましたね。
qbc:それは日本から移住した時のタイミングでしょうか?
satoko:そうですね。最初バリ島に住んでいて、今はジャワ島なんですけど。バリ島の空気や環境がすばらしくて、それが良かったんだと思います。
あとInstagramの影響も、すごくあります。Instagramは、私にとってすごくインプットの場所になっています。だいたい私が繋がってる人はインストラクターが多いので、世界中の色んなインストラクターのポーズが毎日見られる。さらに、その人たちと直接つながって、メールとかメッセージをしたりとか。一緒に何か企画をやったりもしています。
5、企業コラボ
qbc:そう、コラボ企画。どういった感じでコラボは行われるのでしょうか?
satoko:先日アメリカのヨガウェアを売ってるお店のaloさんとコラボをしましたが、衣装を提供してくれるんですね。その衣装を着て写真を撮って、instagramに投稿します。投稿することで宣伝になるので。
そのための企画を、誰か言いだしっぺが中心になって、インストラクター仲間に、こういう企画があるんだけど、みんなやらない? って声をかけてホストやスポンサーを集めて、参加者を募るんですね。
qbc:話は全部オンラインで完結するんですかね?
satoko:そうですそうです。スポンサーもホストも、全部オンラインですね。内容どうするっていうのも全部DMでやり取り。
企画で行うヨガの内容も一緒に考えるし、それからみんな先生ですから、いろんな先生のいろんな考え方を知ることができるわけですよ。こういう考え方もあるんだとか、こういうポーズの組み方もあるんだとか。すごく刺激になります。
qbc:めちゃくちゃすごいですね。ヨガというキーワードを媒介にして、距離がもうなくなってる。ゼロになっている。
satoko:本当に。年齢も国籍も全然バラバラですし、リアルだったらアメリカに住んでいる20代のヨガの先生と私が、直接やり取りすることなんて絶対ないです。けど、インスタだと日常的に行われる。できちゃう。世界はすごい広がります。
qbc:いやー、企業と個人が直接話せるのはおもしろいですね。
日本だと、インスタグラマー施策どうしましょうかセミナーなんていうのがあったり、でインスタグラマーをまとめている事務所があったりするんですよ。で、その事務所は元芸能事務所だったりとか。全ての企業コラボ案件がそうだとは言いませんが、そういう事務所に企業が相談にいって、カタログ見ながら、あ―御社の製品であればこのアカウントのインスタグラマーがいいですよー、て決めていくんですよ。
企業は、直接、すばらしい個人と話ができるのに。
satoko:そっちの方が面白いし、本人同士の合う合わないっていうのも確認できますからね。製品がどうとかじゃなくて、フィーリングが合うかどうかも大事です。
海外の店だと、うちの商品あげるから写真をポストしてくれないか、なんて毎日のように直接来ますよ。
ただね「売れればどうでもいい」「とにかく売れたいだけ」みたいなショップというのは分かるところは避けますね。これコピペだろうな、みたいな。そういう文章は分かるんですよすぐ。なんかそこに愛がないというか。ちょっと良くないようなものが。そういうのは参加しても仕方ないので避けるようにしています。気持ちが伝わってこないようなのは。
6、本を出版します。
qbc:2019年の12月に出されたものがあって、今2冊目を書いていらっしゃるんですよね?
インタビュー起こしをサボっている間に、件のその2冊目が出てしまっているという。。
satoko:最初に出版しようと思ったきっかけは、ある人から原稿依頼されたことですね。
その方は、ボディメイクの本を書いていて、自分のプログラムとボディメイクをやっている人の体験談を紹介する本を出すと。そこに記事を書いてくれないかと頼まれたので、いいですよって、適当にと言うか、そんな真剣に考えずに出したんですね。ブログ記事1つ分くらいの文字数を送ったんですよ。
そうしたらその人の本が、ランキング1位になったんですよ。自分で出版してランキングで1位取りましたというのを見て、「えー、そんなことができるんだ!?」ってびっくりして。
それで、その依頼主の方に色々教えてもらったり、自分でも調べてみたら意外とできるんだな、電子書籍と。全部自分の責任で出版できるんだって知って、やってみようかなと。
やっぱりブログを書いてるとかいうのもいいんですけども「本を出してます」というの、なんかすごくないですか。
qbc:なるほど。本の出版を目の当たりにしたのがきっかけだったんですね。
satoko:自分のブランディングの一つ、実績の一つとして、本を作るんですよ。ブログを5年書いてますっていうよりも、本を1冊出してますのほうが、その人のことが分かりやすいかなと。それで、挑戦してみたらできちゃったと。
qbc:いやー、すごいですね。思いついてからすぐ行動して実現させてしまう。
電子書籍出版のノウハウはこのマガジンにまとまっています。
satoko:本を1冊出したからといって莫大な収入になるわけじゃないですけども、継続してまた出して行くとか。動画を提供しているので、そっちに繋がるといいなとか。
今この全体像を、自分ができることを、どういう風につなげていくかとか。そういうことをトライアンドエラーで形を変えてみてとか、今はそういう感じですね。
7、ヨガと子育ての本を出版します。
satoko:次の本のテーマは、ヨガと子育てです。「ヨガ的子育て」で書いてます
子育て中じゃなくても、会社員の人でも、ジムに行くとか結構ハードル高いじゃないですか。行くのがめんどくさいとか、ウェアも用意しなきゃいけないとかね。となると、余計な時間とお金がかかってくる。
それが15分の動画で完結しちゃうのであれば、いいじゃないって。簡単だし。これで良かったんだってなる。
手軽にできるようになって、ヨガをやる人が増えてくれたらいいなと私は思ってるんですね。日本の人はどうしてもね猫背ですし。忙しすぎるのかな、顔色が悪い人が多いですね。
qbc:目が輝いてない日本人は多い気はしますね
satoko:無表情じゃないですか。ニコニコしてる人がいない。
私の住んでいるところはね、本当にみんなニコニコ笑ってるんですよ。それから姿勢が良くて、胸を張って生きている。お年寄りも背筋伸びてます。お金はなくても、家族をすごく大事にして。人として大事にすべきことを大事にしている。
笑顔でいるだけでも人間関係は変わってきますからね。ヨガを通して、そういうことに気付いてもらえたら嬉しいなと私は思っています。
qbc:ほんと、目がきらきらしているアジアの人っていますね。
satoko:主婦同士が集まった時もね、日本人のグループって愚痴とか悪口とか噂話が多いんですよ。だけど現地人の奥さん達と集まると、女子高生のようにきゃっきゃきゃっきゃやるんですよ。げらげら笑うしね。どうでもいいことで盛り上がってるんですよ。そんなにおかしい? というくらいに。それ幸せだなーって思って。幸福度高いなーって。
qbc:箸が転がっても面白い年頃って言いますけど、それお年頃っていうのはおかしいのかもしれないですね。箸が転がっても面白い感性って言うべきなのかもしれないですね。人生ずっとそうであるべきでしょうって。
8、今後のこと
satoko:最初の出版の時は、ヨガや食生活の基礎的なことを書いたんですね。でも2冊目になって、ヨガプラス自分の私的領域の話にちょっとつなげていきました。
1冊目は情報発信することにまだ臆病で、どっちかって言うと客観的なことを書いてるんです。でも2冊目の方は、もっと自分の主観を入れています。自分の考えを、強く思い切って出して書いてます。
私のストーリー。自分で考えたことを書くのって、怖いじゃないですか。客観的なデータとか根拠なく、自分の思いを中心に書くっていうのはちょっと怖い。けど、そうでないとつまらないものになっちゃうんですよ。その人の考えがあるから面白いのであって、そのあたりの、自分を出すのは怖いし、出さないと面白くないしという自分の中の葛藤というのは、すごくあったんですよ。けど、自分の本なんだから、自分を書いていいじゃないと、自分に許可を出してしてからやっと書けた感じです。
qbc:すばらしいですね。元々、本はお好きだったんですかね?
satoko:子供の頃からすごく好きでした。
qbc:日本とヨーロッパのほうの本て、考え方が全然違っているんですよね。海外の本て、誰々に捧ぐって冒頭に書いてあるじゃないですか。
本を残すっていうことは、自分の意見を残すことなんですよね。意見を残すための手段が本なんだと。
今後について、考えていらっしゃることをお伺いできれば。
satoko:ヨガの動画を広めていきたいですね。
今noteでやっていますけれども、本を買ってくれた方が動画にも興味を持ってくれれば嬉しいです。
動画を配信するとなるとYouTubeなんですが、YouTubeでの配信は今は考えていません。
それから、本当は心の底では、自分だけじゃなくて仲間のヨガの先生がたくさんいるので、いろんな先生のレッスンを受けられるような仕組みを作りたいと思っています。
時代が変わってオンラインの方にみんなどんどんシフトして来ていますね。それって面白そうと思いつつも、先生たちはみんな教えることに忙しくて全てを自分でやるのは大変ですからね。
▷後記
無名人インタビューですがね、友達に見せたら、これってqbcの作品になってるよねって言われて、まあどうなんでしょね。私の聞きたいこと聞いてる部分もあるし、そもそも小説のひとつとして書いている部分もあるし。
人間の行動や、思考、外部の環境が繋ぎ合わさってそこに物語を見出したいんですよね。横糸に出来事、経糸に感情をもってきて織った布が、物語で、つまり人生です。
そういう意味で、今回のsatokoさんのインタビューは非常に明瞭な糸がありましたね。
ヨガ、子育て、インドネシアの人々の笑顔。そういったものがつながってきて、本というイシューのプラットフォームに流れこんでいくっ、みたいな。
人はね、ばらばらの記憶だけでは生きてはいけないんだよ。
で、あと、satokoさんて、オンラインで密じゃん。オンラインで密になる。オン密。三密ではなくオン密。
何を言ってるんだろう私。
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
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