無名人インタビュー:D社早期退職の人
日本最大手広告代理店! タイトル変わっているかも??
あるひとつの極点のインタビューなんじゃないかなと思ってます。
お楽しみを!!
今回ご参加いただいたのは Masoo さんです!
qbc:どんなインタビューにしましょうか。
Masoo:いや、もう、まな板の上の鯉で。
qbc:なるほど! 今、何をされている方でしょうか?
Masoo:もともとは広告代理店に20年勤めていたんですけど。昨年、辞めたんですね。
基本的にはバックオフィスの仕事をずっとやってたので、今は業務効率化コンサルティングみたいなことを、いちおうメインの業務内容にしてる感じです。
あと、プロジェクトごとで課題みつけて、目標みつけて、実際に回してくっていうプロジェクトマネジメントの仕事もあって。そんな会社を、自分で立ち上げたっていう感じですね。1人しかいない会社の社長です。
qbc:なんで会社を辞められたのですか?
Masoo:僕、45歳なんですけど、やっぱり先が見えてくるんですよ。僕のプラマイ5歳ぐらいですごい優秀な人たちがたくさんいて、彼らが偉い人になっていくと僕とかは上に上がれない。そうするとこっからずっと今と同じようなことやって、10年経っても大して変わらないで過ぎてくみたいなのっていうのが、だいたい見えてきたので。55歳ぐらいで、スキルも古びて、体力的にも辛くなった状態で、ちょっと退職金積むから辞めてくださいみたいなね、肩たたきとかをやられちゃうと、もうどうにもなんないなと思って。なので、体も動くこのタイミングで辞めて、何年かかけて自分で食えるようになったほうが、幸せかなって思ったんです。
qbc:堅実なお考えです。
Masoo:堅実なんだか、馬鹿なんだか、よくわかりません。ただ、どうせわかんないんだったら、面白いほうがいいかなと。
今、たまたま友達のつてで鳥取と縁ができてしまってですね。鳥取砂丘にグランピング施設をつくりたいっていう、鳥取の高校の先生がいて、そのプロジェクトのメンターみたいなことをやってます。
僕としては自分のお勉強というか、テストとしてやってる感じなのでお金もらってないんですけど。ビジネスのことは何も知らないけど、地場では顔が知られていて、すごくガッツのある高校教師に商売のお作法を教えて、ちゃんと事業をつくろうっていうのをやっています。
qbc:なるほど。
Masoo:先生って、先生独特のプロトコルなんですよね。生徒相手だから、基本的に言うことをきくっていうのを前提にものごとを考えるのに慣れちゃってるので、順序立ててものごとをお願いしたりしないんですよ。
悪気はまったくないんですけど、ボランティアでやってくれてる忙しい大人おじさんたちとかに明日これほしいんですけど、誰かやって? みたいなメッセージを平気で夜中に飛ばしたり。大人にものごとを頼むってのはこういうふうにしないと、てことを教えてたりしてます。
その先生と知り合ったのも偶然で、Facebookで間違って友だちになっちゃったんですよね。
前の会社で働いてた友だちが鳥取出身で。彼が鳥取でECの運営会社をはじめたんですけど、さっきの辞めるっていうタイミングで、独立ってどんな感じなの? って聞いたら、教えてやるから鳥取来いって言われたんです。
鳥取にある彼の会社に11月ぐらいに行って、彼の会社の社員さんたちともFacebookでつながってるんですけど。今もそうですけど、マスクだから顔がよくわかんないじゃないですか。その会社の社員だと思って友達になってしまったのが、さっきの高校の先生だったんですよ。
qbc:はい。
Masoo:鳥取へは2月に行って、砂丘の中にテストでドームテントを建てました。
ちょうど今週、土・日に、初めてお金を取って人を泊めるんですよ。
CAMPFIREでサンドホテルprojectって検索していただくとページがでてきます。
qbc:素敵ですね!
Masoo:これを作るのだけでもお役所の許可がいるんですよ。かつ、鳥取砂丘って国立公園なんで、泊まっちゃダメなんです。そっから歩いて10分ぐらいのところにキャンプ場があるんですけど、そこに、いわゆるグランピングテントを張って、泊まるのはそっちで泊まってねっていうことにしたんです。
qbc:どんな気持ちでやられてるんですか?
Masoo:楽しいですね。広告代理店でやってきたことが、世の中の役に立てられるんだなって思いつつあります。
千人規模のオフィスをゼロベースでつくるとか、そういうプロジェクトもやってたことがあったんですど、それってコンセプトメイクからなんですね。そのオフィスに移転する目的ってなんなんだっけ、このオフィスで千人の人たちにどうなってもらいたいんだっけ、とか。
そういうのをこのプロジェクトでもやってます。やっぱり高校の先生はコンセプトを作ることとかは不慣れなんで。この砂丘の中でこういうテントつくってみんなで泊まったら、楽しそうですよねとかって話はするんですけど。そんな、楽しそうでしょっていうだけだったら、仕事になんないじゃないですか。
だから、ここに人を泊める意味とか、鳥取県にどんな貢献ができるんだとか。この場所でどういう体験をしてもらったらお客さんが喜ぶか、そして鳥取県の施設としていいのかっていうようなことも、全部メンタリングしてる感じですね。食べ物とかも全部鳥取の地のものにしよう、みたいな。鳥取の和服の会社さんと組んだりしています。
qbc:なるほど。
Masoo:地方ってやりたい情熱がある人もいるし、補助金もふざけんなっていうぐらいいっぱいあるんですよ。
だけど、コンセプトみたいなものを作ってプランに落としていくっていうところっていうのができてないことが多いなって。
その部分のサポートを僕がすることについては、ちょっと自分の中では手応えはあって。その手応えが感じられただけで、まずはいいかなっていう感じですね。
qbc:このプロジェクト自体は、会社がある状態なんですか?
Masoo:彼の会社が1人会社であります。彼が有志で集めてきた学生と、鳥取を盛り上げたいって思ってる40歳前後ぐらいの人たち。そういう人たちがみんなボランティアでやってる感じですね。
qbc:偶然の友達申請から、展開が面白いですね。
Masoo:自分がいなかったら成り立ってなかったとは思うんですよ。たぶん、ターバン巻いた彼が、ニコニコしてる写真で、ファンシーな文字で「砂の隠れ家」みたいな感じの絵があって、王様気分が味わえますみたいな打ち出しになってたと思うんです。鳥取ってコロナ前は意外とアジアからの観光客が多かったんですけど、ターバンと砂漠なら彼らは本家のアラブに行くでしょうと。「鳥取オリジナルを作ろう」という話とかして方向展開してもらいました。
一方、自然保護って言ってる人たちや行政とかの壁はすごい厚いっていうのはまずある。砂丘できることってすごく限られてるんですよ。2月は、凍死するんじゃないかぐらい寒かったですし。夏とかだと60℃ぐらいになるらしいんですよ、砂の表面。そうなると、4月5月と、10月11月ぐらいしか、できないと思っていて。その中で、週2ぐらい。計4ヶ月の土日ぐらい。そんなにテントをボコボコ建てられないんで、まあ建てたとして10個。それを2ヶ月に渡って計16回できるかぐらいの規模感。
だからこれそのものは、たぶん商売にはならないんですけど、こういうのが砂丘にあるんだよって話題にすることを目的にしようって言ってます。全然別の動きとして、鳥取砂丘自体の周りの施設をリニューアルしようっていう行政主導の話も進んでいるので、砂丘の中のドームテントっていう砂丘独特のものもあって、それを見学しに来て、こぎれいな観光施設も周りにあって。そして、今までは砂丘で30分で帰っちゃった人たちが3時間いるようになった、みたいなことを目指しています。
すごいんですよ、昭和感が、今の鳥取砂丘。温泉街とか、1970年ぐらいから時が止まってるところってあるじゃないですか。ああいう感じです。
qbc:なるほど。maasooさんは、お子さんのころはどんな感じでしたか?
Masoo:すごくマイペースだった気がします。自己承認欲求と自己顕示欲に溢れた子どもでした。
変な悪目立ちで、うざいやつって感じで、いじめられる対象になってました。
ただ、大学へ行くときに浪人して、すべての鼻っ柱を折られてだいぶマイルドになったんで、今はたぶん普通のはずです。っていうか、そんなにひどくないと思います。
qbc:今回の鳥取の件と子供の頃って、何かつながりがありそうですか?
Masoo:誰かの役に立っていたいっていう思いはすごくありますね。
たぶん、中高生ぐらいのときからそうですね。部活では部長をやってたりとか。大学でもサークルの代表になったりとか。自分がやりたいことっていうのもありますし、その周りの役に立ってることが好きっていうがある。それは今もそうですね。
たから、バックオフィス業務がメチャメチャ合ってました。逆に、お金稼いだりするの、苦手なんですよ。
事業部にいたこともあったんですけど、顧客満足度がファーストプライオリティって感じですね。値引きしてお客さんが喜ぶんだったら、値引きすりゃあいいじゃんっていうぐらい思ってましたね、たぶん。
適正な作業ができてないんだったら、適正な利益水準まで下げちゃいたいって思ってました。
コーポレート部門は、そういう意味では、採算度外視っていうわけではないんですけど
qbc:なるほど。
Masoo:あと、鳥取のホームセンターに業務改善コンサルで入ってます。お客さんから注文受けたときの対応フローとか、仕入から販売までのフローとか作ってます。最後はタブレット持たせて全部デジタル化するところまでやりたいんですけど。
メモ帳持って、聞いたこと書いて、仕入れ先とは電話で話して、すべてはフリーフォーマットで書かれたメモに残されてます、みたいな世界で。社長にはExcelとかに落としたほうがいいんじゃないですかって言われたんだけど。たぶんパソコンも1人1台あるかないかってお店で、メモったものをExcelに落とすなんてこと、みんなやらなくてかえって効率がわるくなるでしょうって。なので、定型化されたフォーマットに手書きで書いてバインダーにきちんと納めてくださいってのからはじめてます。
qbc:なるほど。
Masoo:今、自分がコンサルをできるかって実証実験を自分にしてる感じです。中小企業で雇ってもらって、フロー図を書き起こすところから始まって、ベンダーさん呼んできて作って納品してもらって回すところまで。
中小企業では自分たちでやるのは難しくても、第三者の視点で冷静に分析してみると結構効率化出来るということも多いんですよね。
面白かったのが、ある会社で、沖縄に処理センターみたいなのがあって、事務作業を全部沖縄に集めてるんですよ。
たとえばレンタカーの申込書類の処理とかでも本当に細分化すると、FAXを受け取る、それを打ちこむ、別の部署に運ぶ、みたいな本当に誰でもできる仕事が8割で、。一ある程度の職能を持った人じゃないとやれない判断業務とかは全体の2割しかなかったりする。
だけど、その業務をひとまとまりってしまっていると職能のある人が、8割の時間をFAXから伝票に書き写すみたいなことにかけることになっていて。作業単位に分解していければ、それはバイトさんにやってもらって、職能のある人は難しいことに専念すればいいよねっていう話を聞いたことがあって。
そういうことだと思っていて、そういう分解っていうのを、みんなやってないんですよ。今はそれを中小とか、町の商店みたいなところで自分がやってみるというのをやってるんですが、それができたら次は大きい企業とかでもできるようになっていくと、楽しいかなと思ってます。
qbc:はい。
Masoo:本当は、社長のアドバイザーで週に2時間悩みを聞くっていうのを、10件くらい集めて食べていけるというのがベストなんですけど、それはスキルと経験を身につけないとできないなと。
なんにせよ、2年ぐらいはスキル磨きとやりたいこと探し。ちょっとフワッとしすぎなんですけど。そういう、自分のやれることと世の中のニーズっていうのがバランスするのはどこかなって。
qbc:5年後、10年後みたいな未来は、どんなイメージを持たれていますか?
Masoo:ハーフリタイアで、こういうようなことをメインでやっていたいかもしれないですね。乗鞍岳っていうところに、山小屋を復活させるプロジェクトをやってる方とも知り合って。手伝ってくれって言われてるんです、今。
やっぱりおもしろいプロジェクトをひとつやってるって言うと、こういうのもあるけど興味ない? みたいな話って出てきますよね。今回のサンドホテルでクラファンのコンサルのなかで学びがあって、そこでの学びを、早速、乗鞍の山小屋の人たちに共有したり。。
ってなってくると、地域創生的なものの、あんまりお金とかないけど、面白そうなことっていうのをやってる人たちっていっぱいいるから。そういう人たちから声をかえてもらうと、お金にはならないけど、成功体験を増やしていくのとか楽しいのかなと思ってるんですね。
地元の中では知る人ぞ知るのいいところをなんとかしたい、みたいなのはけっこうあると思うんですけど。実は長野の奥地に誰にも知られていない温泉があってとか。
ただ、サンドホテルくらいにわかりやすいのって、なかなかないって思って。砂丘を知らない人っていないじゃないですか?超有名スポットでのプロジェクト。
山小屋の話も面白いんです。
山小屋って基本的に家族経営で、代々家族で引き継がれていくんですよ。
ほとんどが家族経営で。だから、新しい経営者が山小屋にやってくるってこと基本的にないんですよ。ないんだけど、たまたまその人は、経営権を譲ってもらうっていう珍しいことがおきていて。っていうミーハーな感じです。
qbc:maasooさんにとって、幸せってなんですか?
Masoo:月並みですけど、ありがとうって言われるポジションにいれれば、だいたいいいって感じですね。
僕の場合は、5年後ぐらいまでに利他的活動っていうのがある程度うまくいって、食うに困らないぐらいに稼げてるっていう状況になってれば、たぶん成功なんです。
お金をもらわない仕事ばっかりやってたら、さすがに生活ができなくなっていくので。5年後のタイミングでどうなってるかですよね。
ただ、意外と不安なんですよね。不安なさげに話ちゃうんですけど。
qbc:チャレンジ自体がお好きなんですかね?
Masoo:ベンチャーを渡り歩いていくのが好きな人とか、そこまでではないんですけど。ずっと同じことで給料がもらえるのが楽しい人ではないですね。
qbc:ありがとうございます。最後に、言い残したことがあれば聞いております。
Masoo:今日はお時間をいただいてありがとうございます。あと、仕事の話ばっかりになっちゃった。趣味の話もすれば良かったと思ったけど。
山登りと、沖縄旅行、あとフロンターレの追っかけなんですけど。
qbc:残念! ありがとうございました。
Masoo:ありがとうございました。
あとがき
あなたはこのインタビューを読んで、どう感じましたか? 感じたこと、どんどんコメントに残していってくださいね!!
いやじつは、私も社内の環境をいじる仕事をしているので、けっこうけっこう共感する感覚がありました! 年齢も近いですしねえ! 人間、いくつになっても挑戦は必要なんだなあって思いました。
でもこれも、ひとつの幸福の極みなんじゃないのかなって思った次第。
どうぞよろしくお願いします。
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