人の幸せを自分のことのように感じるタイプの人
むかしむかし、ある村に、優しい心を持つ若者が住んでいました。その若者は、誰かが困っているのを見ると、自分のことのように心を痛め、必ず手を差し伸べずにはいられませんでした。
ある日、村はずれの畑で老婆が重そうな荷物を運んでいるのを見かけました。若者はすぐに駆け寄り、「お手伝いさせてください」と荷物を持ちました。老婆は「ありがとう」と笑顔を見せ、若者は老婆の喜ぶ顔を見て、自分も幸せな気持ちになりました。
また別の日には、道端で泣いている子どもを見つけました。話を聞くと、大切な玩具を無くしてしまったとのこと。若者は子どもと一緒に探し回り、ついに玩具を見つけ出しました。子どもが喜び跳ねる姿を見て、若者の心も踊りました。
村人たちは不思議に思って尋ねました。
「どうしてそんなに他人のために尽くせるのですか?」
若者は答えました。
「誰かが悲しんでいると、私も悲しくなります。誰かが喜ぶと、私も嬉しくなります。だから、自然と手を差し伸べずにはいられないのです」
やがて村人たちは、若者の優しさに触れるうちに、自分たちも他人の喜びや悲しみに心を寄せるようになっていきました。村全体が温かい心で満ちあふれ、「他人の幸せは自分の幸せ」ということわざが、この村から広まっていったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2025年06月20日15時36分に書く無名人インタビュー1097回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは Chihiro さんです!
年齢:20代後半
性別:女性
職業:療育保育士
現在:私にしかできない何かがあるかもしれない。私だから何か共通して感じ取れるところだったり、共感してあげられるところって絶対あるなと思って。
ポンプ:
今は何をされている方ですか?
Chihiro:
今は小学生、中学生、高校生を相手にする療育保育士というお仕事をしています。
ポンプ:
普通の保育士さんと違うところは具体的にどんなところですか?
Chihiro:
基本的に保育士というお仕事は、0歳から5歳までの未就学児のお子様を対象に保育や世話をするのが長年の仕事内容とされてきました。
一方、私が今やっている療育士は、未就学児だけでなく、小学生、中学生、高校生と関わり、特に発達障害のお子さんたちがメインとなります。
その中で、お子様たちの特性や人との関わり方でのミスマッチが起きてしまってうまくいかないことへの解決法を考えたり、自分の癖や障害による特徴を自己認識して、社会に出ても対応できるようになるためのサポートをするお仕事をしています。
ポンプ:
それは一度に何人のお子さんを見られているんですか?
Chihiro:
保育園の保育士は子どもの年齢と人数に応じた配置基準があって、「何歳児の子供何人につき保育士一人」という形です。
療育保育士は基本的に受け持つ人数が少なく、児童指導員という立場の先生や、児童発達支援管理責任者という立場の先生など、いろんな立場の先生方と一緒に働いています。今の職場では、子どもたちは多くて14名、少なくても7、8名ぐらいを担当し、社会に出ても困らないようにサポートをしていくという形になります。
ポンプ:
お子さんに対して保育をするChihiroさんはお一人なのでしょうか?
Chihiro:
いえ、職員は私も含めて4、5名ぐらいで見ています。
ポンプ:
お仕事されていていかがですか?
Chihiro:
やっぱり面白いなっていうのが正直なところです。私は新卒の時、二年半ほど幼稚園教諭として勤めていたんですね。
発達に課題のあるお子さんだったり、診断は出ていないけれど気になる特徴を持つお子さんだったりを、本当に目の当たりにしてきました。
自分自身も新卒の幼稚園教諭としてもう少し頑張りたかったんです。横浜で保育士になるという夢があったので、この子たちを卒園させたら横浜に絶対行こうと思っていた時期がありました。でも、その時に自分自身が体を壊してしまったんです。
それから私自身の発達障害に加えて、先天的な神経の異常があることがわかりました。
病気だと分かって大学病院に入院し、退職せざるを得なくなってしまいました。そこから1年3ヶ月間離職していて……本当なら、倒れた頃からずっと保育士はもう無理という話を周りからされ続けているんですよ、いまだに。
病気が見つかって大学病院に入院し、退職せざるを得なくなり、その後1年3ヶ月の休職期間を経て、今は療育の保育士として働いています。脳の一部に奇形があるのですが、発達障害や先天的な病気をお持ちのお子さんと、症状は違えど困っているところが似ていると気づいたんです。
そのことに気づいた時に、これは私にしかできない何かがあるかもしれないと思いました。私だからこそ共感できる部分があり、悩みを一緒に乗り越えていこうと言えるのは私だけだと感じたんです。
それが今も私が療育保育士として仕事を続けている理由です。この子たちは本当に面白くて、私よりもよっぽど大人だなと感じることがあります。まだ子供らしいところもありますが、毎日新しい発見をさせてもらっていて、それが本当に楽しいですね。
ポンプ:
ありがとうございます。ご自身で困っていることについて、具体的に教えていただくことは可能でしょうか?
Chihiro:
私自身は、パッと見るとすごく健康な人というか、小さい頃から超健康優良児だったんですけど。
病気を発症したのは23歳の時なんですね。
その時から左不全麻痺と言って、左半身すべてに軽く麻痺があるんです。力が入りにくいとか、感覚が右半身に比べて鈍いとか、本当に調子が悪い時は立てないみたいなことが起きたりするんですけど。
今関わっているお子さんたちは、人とのコミュニケーションがうまくいかないとか、困ってることに対してイライラがものすごく大きくなってしまうとか、衝動的に欲しいと思ったら走り出してしまうとか、そういうところが彼らの困りごとではあるんです。
ポンプ:
はい。
Chihiro:
やはり身体障がいではないからこその共通点というか……健康だと思って生きている人にはわからない、つらさが変わらないという辛さがやっぱりあって、そういうところを分かち合っています、今は。
ポンプ:
お仕事で接するお子さんたちならではの魅力だったり可愛らしさについて、Chihiroさんが感じていらっしゃる部分があれば、お聞かせいただけますか?
Chihiro:
本当にいろいろありますけど、言葉選びがめちゃくちゃ独特で……今具体的なエピソードが出てこないんですけど、言葉遣いとか。あとは「そこでそれ言う?」っていう。
本当に急に大人みたいに突っ込んだ話をしてきたりとか。あとはいい意味でも、そうでない意味でも人の気持ちを感じ取ることが苦手なお子さんが多いので。
私はそれがいい時もあるし、人間関係にひびが入ってしまう時もあるから気をつけようねという話をするんですけど、彼らはとにかくド直球に全部言ってくれるんですよ。
そういうところを見ていて可愛いなって思うし……もうちょっと頑張らないといけないなって思うところでもあります。
やはり現状では、同年代のお子さんに比べると幼いところが多々あるので。
そういうところを見ていても、もちろん現状のお子さんもかわいいんですけど……やっぱりでこぼこ曲がって進んでいくお子さんたちがとてもかわいいなって思います。
ポンプ:
ありがとうございます。
お仕事以外にどんなふうに過ごされていることが多いですか?
Chihiro:
ここ最近行けてないんですけど、20年以上ずっとプロ野球が好きで、プロ野球の観戦に行くのが楽しみです。
Chihiro:
本当に球場に足を運んで試合観戦することもありますし、スポーツ中継のタブレット配信を見ることもあります。仕事終わりに一人でふらっとビールを飲みながら野球を見るのが、めちゃくちゃ好きです。
ポンプ:
野球のどんなところが、特に好きですか?
Chihiro:
そうですね……最終回、本当に9回の2アウトまで、というかラストまで何が起こるかわからないところです。
ポンプ:
球場の良いところってどんなところですか?
Chihiro:
やっぱり私は好きな選手がいたっていうところから野球を好きになったので、好きな選手を生で見れるっていうのが一番の魅力だと思ってます。
でも、大人になってお酒が飲めるようになってからは、球場で売り子さんから買うビールが世界一美味しいと思っています!好きなお酒を飲みながら、好きな食べ物食べながら好きな選手のかっこいいところが見れて、最後の最後でチームが勝ったら最高!みたいな。
おじさんみたいな楽しみ方をしてるのが幸せです。
ポンプ:
他にChihiroさんの好きなことはありますか?
Chihiro:
ここ最近は、人と会うことが私にとって元気の源になっています。
同じような病状の方との交流会を定期的に主催したり、同じ県内に住む同世代の方とご飯を食べに行ったりすることが多いです。この2ヶ月くらいは、特にそういう機会を積極的に作るようにしています。
ポンプ:
どんなお話をされるのが楽しいと感じますか。
Chihiro:
人に話すことよりも人の話を聞く方が好きなので。
いろんな人の経験だったり、今ハマってることとか。昨日もやってたんですけど。
今更ながらMBTI(性格診断テスト)をもう一回受けてみようよ、みたいな勢いで、お酒を片手にほろ酔いになりながら、どうでもいい話をしたり真面目な話をしたり。
どちらも楽しいです。
ポンプ:
ああ、そうなんですね。
ChihiroさんはMBTIの結果をどのように受け止められていますか?
Chihiro:
広報運動型っていうENFPってやつなんですけど、過去にやった時はENFJっていう主人公型だったので。
どっちも兼ね備えているところがあるなーっていうのは自分でもわかってます。
私はムードメーカーって言われることが多くて、明るくて前向きな性格だし、「あなたといると元気になれる」って言ってもらえることが多いんです。自分自身ではそう感じていないんですけど、周りからそう言われることが多いので当たってるんだろうなと思います。
昨日一緒に飲んでた方は全然違うMBTIだったので、似てるところもあれば全然違うところもあって、マジで面白かったですね。そんな感じで盛り上がってました。
ポンプ:
Chihiroさんの周りの方が「明るくしてくれるムードメーカーだ」とおっしゃる理由はどうしてだと思いますか?
Chihiro:
人見知りを全くしないんです。
緊張もしないんです。何でも自然体でいられるのが、そう言ってもらえる理由なんだろうなと思います。
今もめちゃくちゃリラックスして話してます。
ポンプ:
他に何か好きなことはありますか?
Chihiro:
最近は休みの日に家の中にいることが多くて、ずっとYouTubeを流しながら過ごしています。
もともとアイドルが好きで。観て癒されています。
ポンプ:
アイコンがカメラを持った女性だったので、カメラがお好きなのかなと思ったのですが。
Chihiro:
カメラも大好きです。
社会人一年目の初めてのボーナスで30万円くらいの一眼レフを買って、それを持ち歩いています。
ポンプ:
最近はどんな写真を撮るんですか。
Chihiro:
最近、桜を撮りに行ったのが最後です。
茨城の港町育ちなんですけど、海の写真はほぼほぼ一眼レフで撮影してます。ほぼ太平洋ですね。
ポンプ:
いかがですか?ご自身の写真を見て、どんな印象をお持ちですか?
Chihiro:
写真って正直、上手い下手っていうのはないと思っていて……その瞬間、その瞬間を捉えることで、感情を込めていくんです。
私は感情移入させるタイプなので、一枚一枚見返すと、本当に「ああ、こんなことしてたな」とか「こんなこと考えてたな」と思い出します。それを機にまた新しい写真を撮る意欲が湧いてきて……そういう感じで、撮ったものを見返すという流れができています。
過去:自他共に認めるやんちゃ娘でした。
ポンプ:
小さい頃はどんなお子さんでしたか?
Chihiro:
ちっちゃい時は、もうおてんばを通り越してやんちゃでした。
ポンプ:
ご自身の記憶ですか。
Chihiro:
もう私自身もそうですし、家族も幼なじみも、みんな同じように言っています。
自他共に認める、やんちゃむすめでした。
ポンプ:
具体的に思い出すエピソードはありますか?
Chihiro:
そうですね。私は自分の世代では珍しい三世帯家族だったんです。父方の祖父母が、私が生まれる前からずっと同居していて。母は介護をしながら専業主婦をしていたので家にいることが多かったんですけど、父はずっと働き詰めでした。
父方の祖父が大好きでした。物心ついた時から、一緒に海に散歩に行ったり、自転車で遠出したり……本当に素敵な思い出がたくさんあります。実家の片隅でちょっとした畑を作って、野菜を育てていたこともありました。それと、私が3歳くらいの頃の記憶なんですけど、祖父が手打ちそばを打っていたのをすごくよく覚えています。
蕎麦だったり梅酒を自分で作ってたり、というのが本当に0歳の頃の記憶として、ずっと残ってます。
全然やんちゃっぽくないですね。ごめんなさい。
やんちゃなエピソードで言うと、幼稚園が私にとってものすごく懐かしくて。どこの時代に戻りたい?って言われたら即答で幼稚園って言うぐらい、思い出深い記憶があって。
ジャングルジムがあるじゃないですか。
ジャングルジムを一番上まで登って、最上段から地上に飛び降りて遊んだり。
ブランコを友達と競争して、どこまで高く漕げるか挑戦して、ほぼ垂直になるくらいまで漕いだり。そのまま靴を飛ばして窓ガラスを割ってしまったり。
実家の周りはほとんど同級生の家ばかりで、小学校が一番近かったんです。歩いて3分くらいの距離なのに、チャイムが鳴った瞬間に家を飛び出して、間に合うか選手権をやってみたり。そんなことばかりやっていました。
ポンプ:
三歳四歳くらいの頃に戻りたいというのは、どういったところからそのように思われるのですか?
Chihiro:
やはり単純に楽しかったという思い出しか残っていないところですね。
Chihiro:
人間は一般的に悲しい記憶の方が残りやすいと思うんですけど、私はその頃の思い出は楽しいものしか残ってないんです。
私は来月28歳になるんですけど、25年前の記憶が今でも楽しくて、大切に保たれているということは、よっぽど特別な思い出だったのだと思っています。
なおさらあの頃に戻りたいって、よく思います。
ポンプ:
戻ったら、やりたいことはありますか?
Chihiro:
もう一回、祖父と散歩したいです。
ポンプ:
小学校時代のChihiroさんについてお伺いしたいんですけど、どんな小学生でしたか?
Chihiro:
小学校の時からはずっとショートヘアだったので。
小学校一年生の時に髪を切ってから、ずっとほぼ同じような髪型でした。
幼稚園ほどやんちゃではなくなりましたが、相変わらず活発な子供でした。私の地元の小学校は本当に生徒数が少なく、全校生徒200人もいないような学校でした。特に私の学年は男女の仲がとても良くて、私はしょっちゅう男の子と遊んでいました。
女の子との遊びがめんどくさいみたいな感じでした。
おままごとや人形遊びに全く興味がなくて。
何が楽しいの?って思ってました。女の子の遊びとは全然違うことばかりして遊んでいました。
ポンプ:
具体的にどんな遊びを男の子たちとしていたんですか?
Chihiro:
石と石を打ち合わせて打製石器を作ってみたりとか、今思うとなんだそれ?って感じなんですけど、そんなことばっかりやってました。
ポンプ:
ありがとうございます。勉強については、どんな思い出がありますか?
Chihiro:
勉強は小学生の時は正直あまり苦戦しませんでした。小学校の時に、実はこれは後々勉強につながってくるんですが、小学校4年生の遠足の日に肺炎で入院したんです。
それまで2ヶ月ほど、風邪とインフルエンザ、マイコプラズマを次々とこじらせて、学校に行けない状態が続いていました。
入院の日が予定されてた遠足の日だったので大泣きしてた記憶があります。
酸素マスクをつけて、左手の甲に点滴を差したままの状態で、ほとんど学校に行けていませんでした。その頃ちょうど学校で習っていたはずの割り算が全然できなくて、すごく苦手でした。
体調が悪くて入院せざるを得ない状況だったんですけど、入院中の学習面でフォローが十分にしてもらえなかったんです。そういう苦い思い出があります。
ポンプ:
ありがとうございます。中学生の時のChihiroさんはどんな感じだったんですか?
Chihiro:
中学生の時はやんちゃは卒業して、小学校の時からずっとやりたいと思っていた吹奏楽部に入っていたので、ほぼ部活でしたね。毎日毎日マジで部活に明け暮れてました。
ポンプ:
何か小学校の時に吹奏楽に憧れたきっかけはあるんですか?
Chihiro:
あります。小学校のお昼休憩の時間――正確にはお昼休憩の一番最後で、午後の部に切り替わるタイミングなんですが毎年中学校の吹奏楽部の先輩たちがアトラクション演奏をやってくださってて。
それを見て「うわ、これ絶対楽しいじゃん」って思ったのがきっかけなんですけど。
たまたま私と同じ小学校の先輩もそこにいらして、本当に仲が良かったので「おいでよ」みたいな感じで誘ってくださったっていうのもあります。
ポンプ:
実際、吹奏楽部に入ってみていかがでしたか?
Chihiro:
こんなに運動するとは思いませんでした。
学校の校舎の周りを10周とかやってました。
ポンプ:
当時、ご自身の奏でる音楽についてはどのように評価されていましたか?
Chihiro:
今でも大好きな外部講師の先生がいて、その先生からよく、うるさすぎるって言われるくらいの音量で吹いていたんですね。
自分では自覚がないのに、先生がずっとそう言うから。
でも憧れて入部したので諦めたくない気持ちがありましたし、ここまでやってきたんだから絶対うまくなろうとか、自分の音で誰かを感動させたい、誰かを泣かせたい、そんな気持ちでやっていました。
ポンプ:
ありがとうございます。高校時代はいかがでしたか?
Chihiro:
高校は商業高校に入学しました。実は中学校3年生の時に一度も高校見学に行かずに、母と同じ学校に入ったんですね。
バス一本で通えるからという、本当に単純な理由での入学でした。商業高校だったので、出席率と検定、学校のテストとずっと付き合っていた感覚でした。
ポンプ:
それは勉強が大変だったということですか。
Chihiro:
そうです。
ポンプ:
それは何か目的があって、そうなったんですか?
Chihiro:
いえ、商業高校に入学したら資格取得が何よりも大事だよというお話は、学校から言われる前に母から散々されていました。実際、私は幼稚園の時から幼稚園の先生になりたいと思っていて。
母が商業高校を進めたのは、幼稚園の先生のように夢を持って抱く人が多い職業だからこそ、離職率も高い。中高卒で何の資格もないまま就職するのは難しすぎて、きっと無理だよと言われたからです。
今になれば「確かにそうだな」と思います。母の助言のおかげですね。
ポンプ:
だからこそ勉強を頑張れたということですね。
Chihiro:
はい、そうですね。
ポンプ:
検定というのは簿記のことですか?
Chihiro:
簿記検定だったり、情報処理検定だったり、電卓検定だったり、その他もろもろ全商検定とかもありましたし、英語の検定もありました。
私の所属していた学科が国際ビジネス科という週8時間英語をやる学科だったので、基本的にずっと英語と商業科目の勉強をしているような感じでした。
ポンプ:
高校卒業されてからは、Chihiroさんはどのような進路を選ばれたんですか?
Chihiro:
高校を卒業した後は、やっぱり自分の夢を叶えたかったので、幼児教育保育科のある短期大学に進学しました。2年制の短大に進学して。
ここが大きなターニングポイントだったんですけど。
短大の入学前にスクーリングという課題があって、たまたまそこで隣になったお友達と意気投合したんです。今でも会う大親友なんですけど。
クラス制だった私たちの学科で、その大親友と、担任の先生と一緒に、おそらく学科では初めてとなるサークルを3人で設立しました。
ポンプ:
どういったサークルですか?
Chihiro:
保育教材を扱うサークルで。名前は今ちょっと思い出せないんですけど、子育て支援センターに出張して、そこにいる子どもたちと親御さんの前で保育教材を発表する、そういう活動をしていましたね。
ポンプ:
ご自身で立ち上げたサークルは、どうでしたか?
Chihiro:
正直、短大2年生の時に立ち上げたので、活動期間は1年もありませんでしたが……この経験が保育、幼児教育に関わる人間として一番大きかったと思います。
本当に物怖じしなくなりましたし、辛い時でもこの経験があるから頑張れています。
サークルを立ち上げるほど仲の良い友達がいて、お互いに頑張る姿を見て励まされる。
それが今でも心の支えになっています。
本当に大きな経験でしたね。
ポンプ:
Chihiroさんにとってのターニングポイントというのは、お友達との出会いとサークルを立ち上げたことですね。
Chihiro:
そうです。
未来:フリーランスで子どもたちと関わって、アレやりたいコレやりたい、を叶えていけたらいいなぁと思っています。
ポンプ:
これからChihiroさんが5年後、10年後、もしくはそのもう少し先の未来へ時間が進んでいくことを想像してみていただいたときに、何かイメージされていることとかってありますか?
Chihiro:
今、保育士のライセンスを持ちながら在宅ワークも始めたばかりなんですけど、私は野球が大好きすぎて、一つ夢があるんです。
プロ野球は年間143試合あるんですけど、その全試合を現地観戦したいという夢があるんです。その夢を5年後に叶えられるようにしたいなと思ってます。
ポンプ:
それはいつ生まれたアイデアなんですか?
Chihiro:
実は今年の3月です。
ポンプ:
何かきっかけがあったのですか?
Chihiro:
Threadsがきっかけだったんですけど。
野球が大好きで、ずっと野球に関わってきたお友達と出会うことができて。その子が言ってくれたんですよ。
「143試合、この1年のペナントを全部現地で見たよ」って。
「超かっこよくない?」って言ってくれて。
確かにそうだなと思って。それが私の夢に勝手になりました。
ポンプ:
Chihiroさんの今後について、例えば仕事のことなど、こうなっていたいとか、こういうふうにしたいなというイメージはありますか?
Chihiro:
今、目先の目標は、保育という仕事自体が自分の体に非常に負荷をかけすぎてしまっているので……正直、今は保育というか、子どもと関わるお仕事からは離れようと思って転職活動をしています。
ポンプ:
今転職活動中だったんですね。
Chihiro:
はい。
でも保育の仕事がどれだけ素敵な仕事であるかもよくわかっています。
もう8年目になりますし、在宅ワークが順調にいけば、フリーランスで保育士をやりたいと思っています。
他のお仕事をしながら、フリーランスとして子どもたちと関わって、「あれがやりたい」「これがやりたい」という願いを叶えていけたらいいなと思っています。
ポンプ:
変な質問かもしれないですけど、もし子どもたちの夢を叶えられるようなChihiroさんになれたとしたら、何か見返りというか、恩返しをしてほしいことはありますか?
Chihiro:
私に対しては全くないです。もう幸せに生きてくれればそれでいいと思っています。それが何よりも私にとっては幸せなので。
ポンプ:
そのお子さんたちの幸せがChihiroさんの幸せになるという理由は、何だと思いますか?
Chihiro:
なぜか考えたことないですけど、私は人の幸せを自分のことのように感じるタイプなんです。その相手が大切であれば大切であるほど、そう感じます。子どもたちの幸せは私にとってそれほど大切なことですし、一人一人のお子さんとそういう思いで関わっているので、それ以上のものはないですね。
ポンプ:
保育の現場から離れるということに対して、後ろ髪を引かれる思いはないのでしょうか?
Chihiro:
いや、正直すごく引かれています。
保育士資格も持っていますし、幼稚園教諭の免許も持っているので、いつかまたやりたくなったら戻れる、本当になくならないお仕事だと思っているんです。
今後一生絶対になくならないお仕事だからこそ、いつか自分の体の使い方や扱い方がわかってきて、負荷をかけずに働けるようになったら、きっとまた戻りたくなると思うんです。
その時に戻ればいいやという感じですね。
すごく前向きに転職しようと思っています。
ポンプ:
もし仮に一度保育の現場から離れてまた戻ったと想像してみたときに、以前とは違う自分でいられそうだと感じることはありますか?
Chihiro:
そうですね。新卒で就職した幼稚園がブラック企業だったので。
多分あんなに身を粉にして働くことってもうないと思います。倒れてから1年経って、自分の体との向き合い方を真剣に考えるようになってきているので。
保育の世界に戻るとしても、今よりも数倍は自分の体に無理をさせないような働き方をしていくと思います。
ポンプ:
ありがとうございます。それでは、今の関係性がある方たちとの未来像について、何か思い描くことはありますか?
Chihiro:
私の友達で仲がいいのって、十年以上の付き合いがある親友ばかりなんですね。
親友たちは別格なんですけど……多分お互いが、好きなことをやりながら好きな時に集まろうって感じだと思います。
十年来のお付き合いなので、本当に学生の時と変わらない雰囲気というか。
その関係性が、これからも続いていくんじゃないかなと思ってます。
ポンプ:
ありがとうございます。
遠い未来の話になるんですけれどもChihiroさんが今の世界からいなくなるということを想像してみたときに、そのことについて思うことはありますか?
Chihiro:
正直、そんなに遠くない未来なんじゃないかなって思う時があるので……死ぬことに対する怖さはないっていうのが正直なところです。
ポンプ:
遠い未来ではないと感じる理由はどこにありますか?
Chihiro:
五年前に倒れた時のことに戻るんですけど。
倒れた時、本当に生死を彷徨っていて、行ったり来たりするような感じだったんです。
日常生活が全然できない状態にまでなっていて、絶対に脳疾患だということも自分でわかっていました。
当時は一人暮らしでしたし、今も一人暮らしなんですけど、地元にいた時は両親にも相談しませんでした。今こういう状況なんだよって一度も言わないまま、普通に生活しているかのように過ごしていました。
そのあと大学病院に行って「よく生きていましたね」と言われたぐらいだったので。
自分の体の使い方にも少しずつ慣れてきていますが、本当に何が起きてもおかしくない状態です。
脳の一部に奇形があるかもしれないという疑いを持ったまま生きているので。
これが大きくなったら私にとって命に関わる問題なんです。大きな脳腫瘍なので、正直いつ死んでもおかしくないという思いが常にあります。
癲癇も出てもおかしくないと言われていますし、実は単なる難病だけでなく、指定難病の疑いが三つも四つも五つもあるんです。
っていうのもあって、本当に私の体の異常は自分で感知できないものなので……
死ぬことに対して恐怖心がないというのは事実ですし、だからこそ一日一日が大切で、「今日もよかった」と思えることを生み出して生きています。ぶっちゃけ、そんなに長生きするつもりもないです。
ポンプ:
逆にその分、今やりたいことをやれている充実感がChihiroさんにはあるのかなと思うのですが、いかがですか?
Chihiro:
やりたいことはまだまだたくさんありますが、それは必ず叶えられると思っています。死ぬまでにやると心に決めていて。
遠くない未来かもしれませんが、どうせいつかは実現できると確信しているんです。だからこそ、叶えられなくて悔しい思いをして死ぬということはないだろうと思っています。
ポンプ:
その自信はどこから来ているんですかね?
Chihiro:
不安とか押しつぶされる時もありますけど、そんなことを考えてても仕方ないんです。
できないかもとか、これやらなきゃあれやらなきゃとか考えても意味がないなと思っているので……それを考えるぐらいだったら、いつこれをやろうって決めて、そこに対してまっすぐやっていくだけだなっていう感じですね。
それが私のモチベーションです。
ポンプ:
基本的にあまり怖さを感じることがないっていうことなんですが、逆に怖さを感じるのは、どんな時なのでしょうか?
Chihiro:
ほとんどないですね。
人間関係がこじれている親友たちを見ると、大丈夫かなって心配になります。
自分の大切な人がどうにかされていると、人が怖いって思います。
ポンプ:
実際にそういった経験をされたことはありますか?
Chihiro:
経験はありますが、他者に関わることなので、お話しするのは控えさせていただきます。
ポンプ:
最後に何か言い残したことがあればお伺いしたいんですけれども、例えば今日の感想でも構いませんし、何かございますか?
Chihiro:
そうですね。こういうインタビューを受けるのは実は初めてなんですけど、人に自分のことを話すのがすっごい苦手なんです。なので、ここまで引き出していただいて、本当にありがとうございます。
ポンプ:
この1時間で、Chihiroさんをどのくらい話していただけた感じがありますか。
Chihiro:
100%話し切った感じでした。
あとがき
MBTIは僕も受けたことがあって、仲介者というパーソナリティでした。
なんだか、勤めている会社に感化されているような気がして、つまらなく思ったのが当時の正直な感想。5年前くらい。
で、気持ちを取り直してさっき改めてテストしてみたんですけどやっぱり仲介者で思わず失笑です。
そんなに簡単に変われませんでした。
【インタビュー・あとがき・編集:ポンプ】

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