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不幸に負けないで幸せになれるんだって証明したい人

金継ぎ! 以前お付き合いしていた女性が金箔職人で金継ぎワークショップしていたのでどきどきしました。物を大事にするというのは大事なことですね。大事なんですよね。
ということで、その彼女に私qbcはいろいろ教えてもらったんですよね日本建築のこととか、伝統工芸のこととかね。
まー、金箔職人は、金箔を貼る前処理で漆を扱うので漆職人でもあるのですが、漆の成分ウルシオールについてもちょっとだけ詳しくなりました。まー、どうでもいいですよね、私のことなんかさ。。
ふう。
雑誌の太陽とか、奇想の系譜とかを教えてもらうわけです。
伊藤若冲の百花図も一緒に見に行きましたね。2010年に50年ぶりに公開されたんですよね。奥書院の百花図。そのときに、あーやばい、これ見逃したら死ぬまで見られないかもって思って香川県の金刀比羅宮まで行ったんですよ。こんぴらさまですね。めちゃくちゃうどんがうまかった。
いやまあ、若冲の百花図。ふすまとかに花の絵描いてあってですね、ようするにインスタレーションみたいなもんですわ。最高でした。最高の空間。2014年にも公開されましたが、今度またいつか公開される際には、ぜひ見に行ってくださいね!
最高ですから!
ということで人生の栄枯盛衰を感じられる今回の無名人インタビュー、ぜひお楽しみくださいませね!!!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは  亜希 さんです!

現在:大人の私と、小学校低学年ぐらいの女の子が私の中に存在してて、どっちかが出ちゃうんですよね。

イワナ:亜希さんは今何をされてる方でしょうか?

亜希:専業主婦をしています。以前は派遣社員で働いていたんですけど、群発性頭痛っていう激しめな頭痛を発症してしまってからは、働けなくなって退職して、今はこまごまとした家のこと、そうですね、家事をしている感じです。
ただ、やりたいこととかもちょっとあったりして、様子を見ながら出来ることと、できないことって、やってみてちょっとずつ、どうしたらそれできるかな?と思いながら手探りでやっていってる状態です。

イワナ:やりたいことっていうのはどんなことなんですか?

亜希:なんでしょう・・・ものを作ることがすごく好きで、ジャムとかバジルソース作ったり、あと絵を描いたりとかも好きなんですけど集中して描くとトリガーになって発症してしまうので、最近、絵はあまり描いてないんですけど、あっ、文章はずっと書いています。
noteに文章書きながら、それがエッセイだったり将来的に出版に繋がるような形になったらいいなと思っていたりしています。
あとは、趣味で金継ぎをしています。金継ぎはけっこう好きで将来金継ぎしたものを販売したり、自分のペースで仕事にできたらいいなと思っています。

イワナ:ありがとうございます。金継ぎはどういうきっかけで始められたんですか。

亜希:元々料理が得意だったんですよね。なんですけど得意なのに、あんまり好きじゃないと思ってて(笑)
なのに、なんで料理、こんなに頑張ってするんだろうって思っていたら、ある日、器が好きって気づいて。
すごい器が好きなのに割れちゃったら嫌だから、どうしても好きな器ってあんまり使えなくて、でも金継ぎをしたら、心置きなく気に入った器を使えるし、割れても、金継ぎすれば大丈夫っていう安心感がいいなって。

モノは持っていないほうなんですが、モノを粗末に扱うとか、壊れちゃったから捨てればいいやっていう価値観がどうも苦手で…気軽に捨てられないんです。

なので、どうにかならないかなって思ってた時に、金継ぎのことを知って簡単にできる簡易金継ぎっていうのを初めて体験してすごく面白かったんですね。
それではまって、
やっと習い事ができるような環境が整ってきたので金継ぎを習った感じです。

イワナ:金継ぎはどこかのお店に持っていくより自分でやられるのが好きなんですか?

亜希:そうですね。むかし、金継ぎしてほしいですってお願いしたら、ひとのは、やってないのでって断わられて。習ってみてわかったんですけど、本格的な金継ぎって結構大変でちょっとした欠けでも仕上がるのに3ヶ月ぐらいかかったりしちゃうんですよね。
それに本格的な金継だと、今は金が高騰してるので高くなってしまうからなかなか金継ぎって気軽に頼めないなって思っていたら金継ぎって習えるって知って、

自分で直せたら、楽しいだろうなって思ってやってみたら、ひたすら研いだりとか、もう、ひたすらこう削ったりとかなんですけど、
1人で黙々と向き合うみたいな作業がすごく楽しかったんですよね。

それで、自分の好きな感じに仕上げて器がまた新しく生まれ変わる。自分で直せるってなんて楽しいんだろうってハマりました。

イワナ:黙々と作業しているときってどういう気持ちですか?

亜希:黙々と、ひたすら黙々と。無になれるっていうか、何も考えなくてよくて。
誰にも否定されないし、上も下もなく、
とにかく自分で金継ぎをしてる作品を…たとえば適当にしちゃうと、
仕上がったときに適当な感じの荒さみたいなのが目立っちゃって後で仕上がりのひどさにびっくりしてそういう部分に心の状態とかもあらわれるんだなって思ったり、
没頭できる!今まで生きてきて没頭できる時間っていうのがすごく少なくて。
で、もう本当に自分のためだけにただ無心で器にヤスリを1時間かけるとか、ただただ作業の繰り返しなんですけど、穏やかな時間って過ごしたことがなかったので、
なんだこれは!みたいな感じになって。今までの人生でないくらいにめり込みました。

多分金継ぎとか運針?あの針の縫い物の運針とかってちょっと瞑想に近いものがあるのかなって思って。心が穏やかになれる。それですごく好きなんだと思います。

イワナ:普段お家にいるときはどんな感じなんでしょうか?

亜希:専業主婦なのになんだか忙しくて。自分のことよりも家族のこととかお家のこととかを
一生懸命やりすぎちゃうところがあって忙しくなっちゃうんだと思います。

たとえば、主人はもう、ファッションセンスがなさすぎて、とんでもない格好になっちゃうので、全部クローゼットに着る服を一式ずつコーディネートしてセットアップして、
シャツ系が好きみたいなので、シャツとハンカチのアイロン掛けが多めだったりとか。
新生姜の酢漬けとか鰯焼いたのとか、田舎のおばあちゃんが作るようなお弁当作ったり。
あと、お金のこととかも気にしちゃうので、お風呂の残り湯を洗濯機に移して洗濯して、
朝起きて着替えて、白湯を飲むんですけど、白湯を飲もうと思ってカップに注いで、あれやらなきゃって気づいて、名もなき家事で立ちっぱなしでバタバタして、結局、白湯を飲む頃には1時間2時間たって冷たくなってて、それぐらい自分のことを後回しにしちゃうところがあるんです。

なので家事とかをやり終えて気がつくと何したんだろうってくらいもうヘトヘトになっているっていう感じです。いつも意識して自分のことをしようって決めるんですけど、すぐ忘れちゃって、お昼とか食べないで3時とかになって浦島太郎みたいだなって、なのでちゃんと意識して自分の時間を持つことが大事なのかなって、それにあまり要領もよくないから時間がかかっちゃうんですね。
働いていたときは仕事だから出来ていたのに出来なくなっちゃっいましたね。
あとは私の体調が影響しちゃうので、もう何もできないときは本当にずっと1日寝て過ごすってことも多くて。月の半分ぐらいは体調が悪かったりするので。体調がいいときの合間をぬって家事をしなきゃいけないっていうか「する!」みたいな感じですね。

イワナ:なるほどです。今はご家族は?

亜希:今は,10歳年下の主人と、あと15歳になる女の子の犬がいます。

イワナ:ご主人とか人には性格についてなんて言われることが多いですか?

亜希:周りからは、しっかりしてるよねって言われますね。
でも主人は「しっかりしてそうに見えて抜けてる、抜けてたり、よくこぼすし、できないことが多いよね」って、あと「やらかしそうだな」って思うって。

主人が私と結婚した理由が、「やらかしそうだったから」って言われたんです。

「えっ、どういう意味?」って訊いたら、自分がやらないようなこと、しなさそうなこと、できなさそうなことを突然始めたりして、見てて、次、何するんだろうこの人みたいに面白そうだなと思ってそれを見てちょっとこいつ面白いなみたいな感じらしくて。

自分は高みの見物をして、私がああでもないこうでもないって感じでわちゃわちゃ必死になってるのを見て、ちょっと面白いかもって思って結婚したって言われました。そんな感じです。

イワナ:亜希さんご自身ではどうですか?

亜希:しっかりしてるところは、やっぱり子供の頃に培ったというか、
そういうふうに育てられて、そうじゃないと生きてけなかったっていう感じですかね。
なので…何て言うのかな、、本当はすごい普通の人ができるようなことができないんですよ

できないんだけど、できるふりをして一生懸命やってたりとか。
あと私、長女なんですね。
なのでずっと、お姉ちゃんだからしっかりしなさいって育てられたので、
頑張ってしっかりしなきゃとか、もっとちゃんとしなきゃとか。
そういうのが未だにちょっと発動されちゃうんです。

だから人といると緊張したりしてどっと疲れてきちゃうみたいで。
そんな感じだから素の自分っていうのかな、ほんとの私はそれじゃないよねって。
で、大人の私と、あと小学校の低学年ぐらいの女の子が私の中に存在してて、どっちかが出ちゃうんですよね。たいていやらかすのはそっちの小学校の低学年ぐらいの女の子の自分が出ちゃうと、やらかしちゃうっていうか、ちょっと面倒くさいことになったりとかして大変です。

イワナ:そうなんですね。ご主人はどんな方なんですか?

亜希:主人はですね、正確には11歳年下で、私と趣味も好みも全然一致するところがなくて、価値観も全然違いますね。ホームドラマにありそうな家庭で育って、主人の同級生が言うには、ジャガイモって、雰囲気が『北の国から』の純くんとか、ああいう感じのふんわりさ。
敵がいないし、自分在りきだから自分の好きなことを躊躇なくできちゃうし、仏様?ふつうに育ったのに悟った感じで。でも実は短気なんですよね。それって私しか知らないんですけど(笑)

あと動揺しない。主人の親が危篤になった時も、助からないかもって雰囲気になって家族全員どうしようって動揺してるのに主人ひとりだけ「考えたってしょうがないじゃん」って言ってガッツリご飯食べて、ガーガー寝ちゃったりとかして、こっちは、「えええっー!」って。

新卒で就職したときに、ブラックな会社に営業職で採用されて半年で3分の2が辞めて、
最終的に主人ともう1人の人しか残らなかったらしいんですよ。
でも主人に、「何で辞めたの?」って聞いたら
「バイトよりも給料安くなっちゃってこれじゃ生活できないなぁと思って辞めた」って
言うんですよ。
また「えええっ」て思って、
「もし、お給料がちゃんと出てたら辞めなかったの?」って訊いたら
「うん、やめてなかったかも」とか言って。
みんながもう辛くて辞めるような職場にいても
「辛いとか思わなかった」とか笑顔で言うんですよね。
もう羨ましいくらいの鈍感力の、そういう人ですね。

過去:穏やかでもう何でも買ってもらえた生活から、いきなり絵にかいたような地獄みたいな。『家なき子』とか『小公女セーラ』みたいなそんな感じになって。

イワナ:小学校ぐらいまでってどんなお子さんでしたか?

亜希:幼稚園ぐらいまで家が裕福で欲しいものは何でも買ってもらえてたんですね。
何不自由なく暮らしていて。そのときはまだ妹が生まれてなかったので一人っ子で、おもちゃも何でも持ってました。でもモノがあっても、ひとりで絵を描いたり、動物が好きだったり、空想するのが好きでした。感受性が強くて、見たものに対する記憶力が強く残りましたね。
あと我慢強い子でした。
その頃、父は仕事であまり家に帰ってこられなくって、母と隣にいとこの家族や祖父母が住んでいたのでおうち大好きで、もうお母さんと自分さえいればあとは何もいらないぐらいの勢いで。とにかく幸せっていう感じだったんですね。それが幼稚園ぐらいですね。

イワナ:小学校以降はどうでしょう?

亜希:小学校に入ってからは、生活が一変しました。
父が自営で、夜の水商売とあと他にもいろいろ事業を始めて、それが多額の借金で始めて何年かは、まあまあ上手くいってたんですけど、結構人に騙されちゃったりとか、あと無計画なところがあって。
最初3000万ぐらいの借金をしてお店をオープンさせて、
ちょうど返し終わったところで、また新たに5000万借金して店を改装しちゃうんですよ。
そんなだったので資金繰りがうまくいかなくなってショートして借金取りが毎日、来るようになって。催促の電話が鳴りっぱなしで、債権がヤクザに渡っちゃってるから、借金取りもヤクザなんですよね。
その対応も私がさせられてて、、両親とも奥に居るのに「父も母もいません」って言って
ウソがばれないように視線をそらさないようにして、もう必死の演技で、、

穏やかでもう何でも買ってもらえた生活から、もう、いきなり絵にかいたような地獄みたいな。『家なき子』とか『小公女セーラ』みたいなそんな感じになって
小学校3年生ぐらいの頃には、ウチ、いつ一家心中するんだろうっていう感じで、
明日、生きていられるかどうかの心配をしてました。

夜、両親が仕事に行ってしまうので、妹の面倒見て留守番してて。昼は昼で、両親はお店終わって夜中、帰ってきて寝てるので起こさないように真っ暗な部屋で身支度して学校に行って。そう、ご飯、朝ご飯とか作ってもらえないので、食べないで行ったりとか。

その頃の担任の先生からも家がそんなだったからなのか、なんていうのかな、体罰?を受けたり、憂さ晴らしの標的にされてしまって。一番前の教卓の前の席に座らされて頭をこづかれたりそれで勉強も遅れていって、勉強できたはずなのにわからなくなって、違うのにほんとうは違うのにって思いながら落ちこぼれていって、感受性が強いのもあってプライド傷ついていましたね。
そういういろんなことが重なって、精神的に参って夢遊病になってしまって
夜中に裸足でワーッて叫びながら外に出てって、自分の泣きわめく声で目が醒めて、
ふり返ったら、家じゅうの明かりが煌々と点いていて、ドアとか全開で、勝手に無意識に動いてるってわかった瞬間、怖かったですね…それが小学校でした。

イワナ:その頃って、どんな性格だったか覚えてますか?

亜希:小学生になってからは、1年生の頃いちばん仲の良かった子が3年生になって転校してしまったり、祖父母が立て続けに亡くなって、黙ることが多くなっていきましたね。
とにかくしっかりしなきゃっていうのと、あとは母から
「誰々さんが養女に欲しいって言ってるから養女にいかない?」 って何度も言われて
捨てられるかもって怯えていましたね。

それでどうしたら捨てられないかっていっつも考えてて、とにかく役に立てば捨てられないって思ってたので、捨てられないためには?って、もう必死でした。
妹の面倒を見たり、母にこの子は子どもが好きなのよって言われるから、好きじゃないのに子どもが好きなふりをして知り合いの小さい子の面倒みたり、小学生なのに一生懸命大人の顔色を見て立ち回るみたいな感じだったと思います。
で、実際は、すごい不安なのに不安とかも言っちゃいけないって思ってたり。

必要なものを買ってもらえないし、習い事がしたくてもさせてもらえなかったので、ひたすら我慢してましたね、うん。いろんなことを。
でもその我慢してることをまた知られちゃうと捨てられるかも知れないから、知られちゃいけないって思ってたので、何かあっても、わざと気づかないふりとか、鈍感で全然平気なふりしてました。そうですね、そんな感じでしたね。

あと、もう生まれた頃からそうだったんですけど、
うち一族で新興宗教に入ってまして、私も三世だったから名前も教祖に付けてもらって生まれたときから入ってて、父以外の父の兄弟は、政治家だったり大学教授だったりで宗教の中でもエリートで、母は母で昔、実家がお金持ちでお嬢様で10代の頃芸能界にいた人で
父のせいで借金だらけなのに付き合いが派手で、芸能人と会ったり、相撲部屋を見学させてもらったり。お客さんも経営者が多くて、日本に2台しかないメルセデスに乗せてもらったりとかお寿司も回転寿司とかじゃなくて、カウンターのお鮨屋さんに行ったりとか、
なのに給食費滞納とか電話止められたりって物凄いアンバランスで。
なので普通の子と違う暮らしっていうか、経験したことないようなことは経験してるんですよ。

イワナ:中学生の頃は、どんな感じでしたか?

亜希:中学になったらまたちょっと破天荒なんですけど、
小学校の時に一度目の夜逃げをしてその時はすぐに親戚に見つけてもらって戻ってこられたんですけど。
2度目の夜逃げはもう本格的な夜逃げだったんですよね。いきなり突然夜中に
今から引っ越すからみたいな…何ももう持ってこれなくて、本当に何もなくて。全然知らない、何もないアパートに連れていかれて、とにかくそこで暮らすっていきなり言われて。
で、貧しくてみかん箱でご飯食べるじゃないですけど、本当にそんなで、裸電球しかなくて、洗濯機も冷蔵庫も電話もなくて、そんなところで生活が始まって。

父はもうヤクザの借金取りが来ちゃうからっていうので海外に逃亡してしまい。
母と私と妹でそこのアパートで暮らすって感じだったんですけど。

そうですね、父がしばらくして日本に戻ってきてからは、ちょっと知り合いとかのところを転々としながら働いてたりとかして時々こっそり戻ってくるんですけど、、なんていうのかな、やっぱりお金のことが絡んでいるので、父と母が顔を合わせるとつかみ合いの喧嘩なんですよね。
小学校のときもそうなんですけど。さらにハードな修羅場って感じで。
それでもう、記憶って言うか、母が父をネクタイで首絞めて、締め上げて、それを慌てて止めて、裸電球が揺れてる、ヘンに記憶力が残ってしまうから、そういう情景がずっと離れなくて。

夜逃げで学校も転校になって転校したんですけど、
もちろん新しい制服は買ってもらえなくて、卒業生のお古の制服を安く譲ってもらってそれを着せられて、色が褪せてテカテカになってるから、何でそんな制服着てるのって言われて、、どこから転校してきたかバレちゃうとまた借金取りも来るから、どこからとも言えなくてなんかヘンだゾってなって、もういじめられますよね。
いじめがちょうど社会問題になり始めた頃で私もいじめに遭って。

学校にいるのに存在もないし、どこにも逃げ場もなくて、
家に帰ってきたら帰ってきたでまた居場所がないんですよ。
そういうの何て言うのかな。毎日、生きているのに存在してないみたいな感じで、
親もその日を生きるのが必死なのでそこも迷惑かけないようにしなきゃって感じでやっていましたね。

それでも母は光熱費の分を宗教に寄付したら、生活が好転したって。
それで、今、私達の生活があるのは、宗教のおかげって、母は、より一層お金を寄付していくようになっていって、児童手当とか学費とか寄付優先で。
私も「あんたは過去世で業が深かったから悪いこと不幸なことが起きるんだ」
みたいなことを言われて。

小学生の頃からそんなこと言われて理不尽だなって思ってたのが中学生になってエスカレートして「私(母)がこうなったのもみんなあんたのせい、あんたがあのときああやって言ったから、私はそうしたのよ」みたいなことを言われて。

で、そのうち父と母が偽装離婚というか離婚するんですけど、

離婚して最初は偽装離婚で母も穏やかで、幼かった頃みたいにちょっと幸せだったんですけど、父が愛人と暮らし始めちゃって。
それを知って母が荒れてアル中になって、そこからまた修羅場ですね。

母はほとんど飲み歩いて帰ってこない。帰ってきたかと思うと深夜とか明け方に「食器が洗ってない!」って怒鳴り始めて、たったそれだけでアパートの窓バーンって開けて、髪の毛つかまれて、何で洗ってないんだって怒鳴り散らす、そういう感じでしたね。それが中学、高校。
すいません、大丈夫ですか? こんなハードな。

イワナ:全然、思うままにお話しいただいて大丈夫です。

亜希:はい。で、そんな感じだったので母は私にはすごいきつく当たるようになって
私が高校のときに父が愛人といい暮らしをしてるって、
偽装離婚しただけなのに何で私だけこんな目にって母が荒れ狂って、
私、思わず「荒れてもしょうがないじゃん」って言っちゃったんですよ。

そしたらその途端に母が鬼の形相で激怒して「父親の味方をするのか!」ってなって、
家にあった私のものを外にバンバン投げて、「出てけ!」ってわめき散らして。

父のところにいくしかなくなって
その父も愛人と暮らしてるので私とは一緒に暮らせない。
で、父が経営しているお店の女の子が入る寮用のアパートが空いて、そこに一人暮らしをすることになって。いつまで経っても全然幸せになれなくって切なくて辛かったですね。

イワナ:一人暮らしをされるようになったのって、何歳頃のお話ですか?

亜希:17歳ですね。

イワナ:高校生の歳ってことですか。

亜希:そうです。高校生ですね。とにかくそこで暮らすしかなくて。その頃、情で流されて付き合っちゃった人が嫉妬深くて。それを機に別れ話をして、別れられたってほっとしてたんです。それで、ある時シャワーを浴びて出たら、2階の部屋だったんですけどいるんですよその人が。「えっ」て思って。
窓を伝って2階ベランダから入ったらしく、包丁持って私の手帳をビリビリ破ってるんですよ。ホラーでしたね。
それで別れるんだったらお前殺してやるって包丁突きつけられて…もう別れたら死ぬなって思ったんです。殺されるって。
その頃って家庭内暴力とかDVとかって夫婦間とか恋人同士だから警察って介入してくれなくて。まだそんな時代だったし、高校生で学校に知れたら退学になっちゃうから、もう誰にも言えなくて、別れたいって言ったら、殺されるかもって思うと怖くて別れられないまま、
高校卒業する時には、そのアパートも出なきゃならなくて、彼のアパートに一緒に住むことになったんです。それでも母のところに戻るよりはマシという感じというくらいなだけで。

その彼の嫉妬も激しかったので私一人では女友達とも遊べないんですよ。
スカート履くな、化粧するな、男と口利くな、だから美容師さんやお医者さんも男の人だと、途端に機嫌が悪くなっちゃって怒鳴られたりとかして。結局、別れられないまま結婚して、

それでもその頃の私は、
人に必要とされてるとか役に立ってるとか、生きてるだけマシって思ってたんですよね。

イワナ:その方とですか?

亜希:そうですね。

イワナ:その方と結婚されて、今のご主人とは別の方?

亜希:全然違う人です。

イワナ:なるほど、じゃあその方と離婚されたっていう形ですかね?

亜希:そうです。ずっと地獄でしたね。
100円のプリンを買っただけで1人でこんなもん食いやがってって怒鳴られたんですよ。
それである時、婦人科系の腫瘍ができて。
腫瘍が悪性か良性かもまだわからなくて。病院に行って腫瘍ができてるって医師から癌かもとか臓器も全摘で…って言われて、自分の余命とか、子どものこれからのこととかすごく考えて、悩んだ末に夫に打ち明けたら開口一番言われたのが「もうできなくなるの?」って…
それで…愕然としましたね。
この人は私が好きじゃないんだなって。私は人形でしかないんだなって早くこの籠から出たいってずっと思ってましたね。

それから手術が終わって何年かして、子どもが小学2年生になった頃に離婚したんですね。
でも住んでるところは地元でも何でもなくて、誰も頼れる人もいなくて、
社有車で外回りの営業の仕事してけっこうキツイ企業担当していて子育てして、家事もしてって何もかも完璧にしなきゃってしてたら体調崩して、それで精神的に弱ってまたちょっと一緒に暮らした時があって。

そのタイミングで「子供の親権がほしい」って言われて、私、弱ってたのもあってあまり考えられずに渡しちゃったんですよね、親権を。

しばらくして自分のお金が底をついてきて、「お金がもうないの」って言ったら
「生活費折半するって言ったじゃないか。そんなんだったら出てけ!」って言われて、
もうまたか…って頭真っ白になって、ふらっと出てっちゃったんですよね。
そしたらもう戻れなくなって、
そこからまたべつの地獄ですよね。
その時、夫にうまく言いくるめられて、私名義だった車の借金も私がかぶって車は売却されて借金だけが残っちゃったんですね。子どもにも会わせてもらえない、車の借金200万を被って、派遣で働いて生活ギリギリで、無限地獄。そんな感じでした。

イワナ:現在、その頃に比べて生活が良くなられてるのかなって思うんですけど、きっかけってどんなことだったんですか。

亜希:それが不思議なんですけど、200万の借金を返し終わった時ですね。
5年かけて借金返したんです。
その間、お局さまにいびられたり、リストラされたり、パニック発作になって、家に帰る頃には蕁麻疹がでちゃったり、あと泥棒に入られたりとかもあって、派遣でお給料ギリギリで生活するのがやっとなのに追い打ちをかけるように全然いいことなくて。

突然の派遣切りにあった時って、ちょうどアパートの更新時期が重なって、
更新のお金が払えないからお金を貸して欲しいって意を決して母に頼んだんですね。
そしたら「サラ金から借りればいいでしょう」って言われて。
母は私の専門学校の学費とか父から受け取ってないって嘘ついて、それ全部、宗教に寄付してたり、
再婚して事業をやって、それがうまくいって1億ぐらいの年商を上げたりとかしてたんですけど、それでも私に対してはそんな感じで。

またいつまでこんな地獄が続くんだろうって。私が業が深いからそうなっちゃうのかなとか思ったり…

それで借金を被った原因の前の夫をすごく恨んでたんですけど、

あるときに恨んでたらいつまでたっても借金返せないかもってフッて浮かんで。
もうとにかく借金を返すことだけを考えようって、子供に会えなくても、ただひたすら借金を返したんです。その間いろいろありながら。

それでやっと返し終わったのが年末だったんですけど、
その返し終わる時に借りてたローン会社から電話で今月が最後の引き落とし日になりますみたいな連絡が来たんですよ。
そしたら、会ったこともないのに…女性に「最後まで完済お疲れ様でした」って言われて、、
ちょうど雪がちらつきはじめて…空見上げて涙が溢れましたね。

私、自力で200万を5年で返したんだって思って、
その頃なんですよね。今の主人と会ったっていうか仲良くなったの。
主人、彼と私、同じ会社にいたんですけど、彼は正社員で私は派遣で入って部署も全然違うし、年齢も違うからあんまり話したことがなかったんです。
それで派遣だと働いた分しか出ないじゃないですか。
年末年始過ごすのに、その…ひとりぼっちだし、
そんな稼げないのもちょっと生活大変だしって思ってて
「年末出勤できたらいいのにな…」って上司に呟いたら、
「じゃあ会社来る?」 って言われて、年末に出勤したんです。

そしたら彼も出勤してて。
それで仕事終わって帰る時に夕日がオレンジに溶けるみたいに輝いていててああ綺麗だな…このまま帰りたくないなって思って、
車で会社に来てた彼に「悪いんだけどその辺で下してくれていいから乗せてもらえない? 」って言ったら、「いいですよ」って乗せてくれて、「せっかくだからドライブ行きませんか」って言われて。

なんだか知らないけど、
11歳も年下の男の子と江ノ島までドライブして、江ノ島で凍えるような寒空の外で冷たいウーロン茶とハマグリ2人で食べて。

その頃、彼には好きな子がいて、帰りにファミレスに寄って恋愛相談とかされて。
それで支払いってなったら11歳下だから、1円単位で割り勘されて。私バブル世代なので、バブル世代なのに、こんな1円単位まで割り勘されたの初めてだなって思いながら、
結構衝撃的で(笑)

そのうち、ちょっと気になるようになって、向こうも気になるようになったみたいで、お茶したりご飯食べに行ったりしたんですよね。それでいつの間にか付き合うようになりました。

未来:不幸に負けたら、悔しいじゃないですか。不幸に負けないでこういうふうに大変なことがあっても幸せになれるんだっていうのを証明したいって思ってます。

イワナ:今から5年後10年後とか死ぬときとかまで想像してみて、
未来についてどんなイメージを持たれてますか?

亜希:未来、もう嫌なことは一切起こらない。最後は全部私が総ざらえとか、
あとは何だろう…あっ、全部無駄じゃなかったですね。

イワナ:じゃあ結構明るいイメージっていうことですかね。

亜希:そうですね。もう今までやってきたこと全部、無駄じゃなかったなって、これが誰かの生きる助けになるんじゃないかなって思ってます。
あと私自身はこんなに辛かったけど、普通に暮らしても悩みを抱えてたり辛かったりしてるよねって。その人の辛さって光と影で存在してて見えてないだけだなって思ってます。

イワナ:ありがとうございます。
もしも幼い頃、生活が裕福だったときがあったっておっしゃってたんですけど、
小学生中学生高校生ってずっとその生活が続いてたら、今ってどうなってたと思いますか?

亜希:たぶん…海外とかバンバン行ってキャリアウーマンになってたと思います。
ホントは…全然家庭的じゃなくて…なので、多分そういう感じです。
実は男の人よりサバサバしてたりとか。
あと、外食とかすると、これ原価いくらだろう?利益どのくらいだろう?って
すぐそういうこと考えちゃったり。
大人の私は子供の私とは真逆で、結構クールっていうか冷たいっていうか。
男の人に負けないぐらい仕事したかったんですよ。キャリアウーマンになりたかったんですね。なので今乗ってるのも中古ですけどスポーツ仕様の車乗ってたりしてます。

イワナ:かっこいいですね。

亜希:そうですね、主人より私が欲しくて買いました。あとは無駄が嫌い。
合理的とか機能性重視とかありますね。

イワナ:じゃあもしそういう裕福な生活のままだったら、今、現在、大人の亜希さんと子供の亜希さんっていうお話あったんですけど、子どもの亜希さんはもしかしたら今出てないかもっていうことですか?

亜希:そうですね。多分家に帰ってきてジャージとかに着替えた途端に、主人の前だけは出るかもしれないんですけど、どっちも好きだから、もっとバランスいいんじゃないかなって思います。
なので主人が仕事大好きで、バリバリ働いてるのは羨ましいですね。
抜けている部分もありつつ、社会では、風切って歩いて、
男性に負けないぐらいバリバリ仕事してってしたかったなって。

もう多分亡くなった母に聞かせたらひっくり返っちゃうと思うんですよ。
私のこと勝手に家庭的で車の運転もあんたにできるわけないじゃないとか言われたぐらいだから。私をなんて言うのかな、とにかく家にいて、
家事だけする良妻賢母に育てたかったみたいなので。でも全然そんなんじゃないんです。

イワナ:私も意外でした。

亜希:そうですか。全然家庭的じゃない(笑)
なので、ウォーレン・バフェットのこととかすごい気になっちゃったりします。

イワナ:ウォーレン・バフェット?

亜希:ウォーレン・バフェット知ってますか? 
世界的に有名な株主のおじいちゃんなんですけど。株主っていうか、投資家なんですけど。

ウォーレン・バフェットは、マクドナルドが大好きで、どの道を通っていったら、
より近くて効率的な行き方で行けるかっていう基準でお家を決めちゃうんです。
あと奥さんが安いお店でコーラを買って、
毎日、コーラ1本とマックでつかう数ドルを持たされて、
毎朝なじみのマクドナルドでBreakfastを買って会社に行くのが、お気に入りの過ごし方みたいな感じで。でも資産を何百億…何千億ドルだったかな、持ってるんですよ。
で、90ぐらいのおじいちゃんなのに、マクドナルドガンガン食べて健康でなんかお茶目って思って。
ウォーレン・バフェットに会いたいなとか、ウォーレン・バフェットってこんなふうに考えてるんだとかを考えたりそういうの好きですね。うん。そういうのがすごく好き。

イワナ:そういうキャリアウーマンな亜希さんとして、これからやりたいことってありますか?

亜希:一応アプリや独学で英語をやってて、ひと月ほど前からアウトプットにオンライン英会話も始めたんです。今まで人のためにお金も時間も費やしてきたけど、
やっと自分のためにお金を遣えるようになってきたので学習してます。

主人も会社が外資なので私も主人ほどには働けないかもしれないけど、
海外に移住してもいいようにとか漠然と考えるんですよね。
そう考えると英語が喋れないとまずいよねって思って。

主人の仕事の関係でここ何年かの体調がいいときに、私ひとりで海外に出張に行ったんです。英語喋れないのに(笑)
1人で弾丸で海外にいってドイツとかメキシコとか途中、空港乗り継ぎもして、
主人が言うところのやらかしてくれそうってそういうことなんだと思うんですけど。
だから、
人生って何があるかわからないし、それだから面白いっていうのもあって。
その幅を広げるためには、英語なりなんなりその場に止まらないで前に進みたいっていうのはあります。不幸に負けたり、絡めとられたら、なんか悔しいじゃないですか。不幸に負けないで大変なことがあっても幸せになれるんだっていうのを証明したいって思ってます。そんな感じです。

イワナ:最後に、読者の方向けとか、ご自身の独り言とか感想とかお伺いしてもいいですか?

亜希:何があるかな。何だろう、ぱっと浮かんだのは、人生やったもん勝ち。今浮かびました。

イワナ:かっこいい。ありがとうございます。

亜希:ありがとうございました。

あとがき

亜希さん、ありがとうございました。
すごく穏やかな語り口の方で、現在の話を聞いている際は家庭的な女性をイメージしていました。
事前に少しnoteを拝見していたんですが、過去には本当に色んな事があられて、その穏やかな口調からはとても想像できない少女時代だったんだと思いながら耳を傾けていました。
未来のお話ではまた新しい亜希さんの様子を垣間見ることができ、インタビュー中にお話にあったように、現在から過去にタイムスリップし、モノクロの過去を一緒に遡りながら、未来のパート「英会話を始めて・・・」のくだりでは朝日が昇っているような感覚を感じました。
人生やったもん勝ち。 最後に亜希さんが残した言葉ですが、今から亜希さんの人生が再び花開いていく感じがしました。
人生経験の浅い私がいうのもなんですが、すごくキラキラした方なんだろうなと想像します。
私もやりたいことを模索しつつ、自分の幅を広げるために行動に起こし続けたいと感じました。
実はインタビュー後にご主人とのなれそめなどをお話いただいたんですが、とても不思議というか、サバイバルなご経験をされていて興味深かったです。
是非、亜希さんのnoteも見てみて下さい。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

インタビュー担当:イワナ

編集協力:生きにくい釘

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