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かっこ良い生き方に憧れるかっこ悪く生きてる。人

※タイトルは参加者の希望です。

むかしむかし、ある村に、不器用(ぶきよう)という名の若者がいました。不器用は、自分のことをかっこ悪いと思っていましたが、心の中ではいつもかっこいい生き方に憧れていました。
村では、颯爽(さっそう)という名の若者が皆の憧れでした。颯爽は何をしてもうまくいき、いつも輝いて見えました。不器用は、颯爽のようになりたいと思いつつも、自分の不器用さにため息をつくばかりでした。
ある日、村に大きな問題が起こりました。干ばつで川が枯れ、村人たちは水不足に苦しんでいたのです。
颯爽は立派な案を出しました。「新しい井戸を掘りましょう」と。村人たちは賛同し、さっそく作業に取り掛かりました。
不器用も手伝おうとしましたが、スコップを上手く使えず、穴を掘るのも遅いので、みんなに邪魔者扱いされてしまいました。
落ち込んだ不器用は、village はずれの小川のほとりでぼんやりしていました。そのとき、小川の流れが少し変だということに気がつきました。よく見ると、小さな土の堤防が自然にできていて、そのおかげで水が一か所に集まっているのです。
不器用は、この仕組みを村全体に応用できるのではないかと考えました。颯爽たちが掘っている deep な井戸の代わりに、shallow な溝をたくさん掘って水を集める方法を思いついたのです。
勇気を出して村人たちに提案しましたが、最初は誰も真剣に聞いてくれませんでした。それでも不器用は諦めず、一人で溝掘りを始めました。
やがて、不器用の溝に水が集まり始めました。村人たちは驚き、この方法なら皆で協力して短時間で water を確保できると気づきました。
結局、村は不器用のアイデアで水不足を解決しました。颯爽も不器用に感心し、「君のような柔軟な発想が village には必要だ」と言いました。
不器用は初めて自信を持つことができました。自分なりのかっこよさを見つけたのです。
後に不器用はこう語りました。「かっこいい生き方に憧れるのは素晴らしいこと。でも、自分らしさを大切にしながら、コツコツと努力を重ねることも、また一つのかっこよさなのかもしれません」
そして「不器用な歩みも、進めば道となる」ということわざが、この村に広まったとさ。
めでたし、めでたし。
と思う2024年9月22日18時26分に書く無名人インタビュー883回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 澤田玲奈  さんです!

年齢:50代前半
性別:女性
職業:カッコ良くいえばコンサルタント


現在:私が関わる以上は、私が役に立たないと意味がないんです。

ゆいぴ:
澤田さんは今、何をされている方でしょうか?

澤田玲奈:
会社員を辞めて独立してるというか。一人会社でフリーランスやってます。仕事の内容は大きく二つ。企業向けの研修講師と、キャリアコンサルタントという国家資格があるんですけど、その資格を使って一対一で面談をしながら、その人の主に仕事や生き方に関する相談に乗って解決支援をする仕事。この二つをやっています。

ゆいぴ:
研修講師っていうのは何の研修講師ですか?

澤田玲奈:
そうですね。新人研修や、ビジネススキルでいうと若手向けの問題解決とか、タイムマネジメントとか、あとはキャリアデザインとか。最近キャリア系が流行っているので、その考え方を伝えて、受講生の方に実際に考えてアウトプットしてもらう、っていうことを企業単位でやってますね。働く人はいつも問題を抱えているので、そういうものから解放させられたらいいなって。

ゆいぴ:
それはいつからやられてるんですかね?

澤田玲奈:
2018年スタートなので、7年ぐらい前からですね。

ゆいぴ:
へえ。それは独立されてから始めたお仕事ですか?

澤田玲奈:
はい、そうです。

ゆいぴ:
何か始めたきっかけがあったんですか?

澤田玲奈:
研修講師を目指して独立をしたわけでは無かったんです。この仕事の前はIT企業に勤めていて、Webコンサルタントをやってたんです。12年ぐらい勤めていて、その12年で、私が入社したときは10人ぐらいだった会社の規模が、10年ほどかけて100人ぐらいの規模まで大きくなったんです。急激に規模が大きくなると、部署間で人間関係がギスギスしていったりするんですよ。それを社長がなんとかしたいって言って、組織改革をやってくれないかと頼まれたんです。それまで人事関係の仕事なんて全くやったことがなかったんですけど、たぶん創業当時から長く在籍していたので、会社の成長過程でいろいろなことを見てきたから、従業員のことも分かるだろうということで声をかけてもらったと思うんです。まず始めに、組織をなんとかするために全社員と面談して、不平不満聞きまっせ!みたいなことから始めたんですね。あとはサーベイというアンケート調査をやって、出てきた成績から、弱いところをどうやって強くしていこうか、など施策を考える取り組みを私が先頭きってやってました。

そういうことをやってたら、最初はWebコンサルタントっていう数字を扱う仕事をしてたんですが、人とじっくり向かいあって、「人」の問題解決を手伝っていくような仕事の方が面白いと思い始めたんです。その辺で人に関する仕事に舵を切ったというのがきっかけの一つですね。で、もう一つあって。そのITの会社でマネージャーを任されて、メンバー育成をやってたんです。任されたときは、人の上に立つのに何もスキルが無く、何か武器がないとマネジメントできないよなとか思ってたときにちょうどコーチングに出会いました。これだ!と思ってすぐにスクールに飛び込みました。それを活用しながらマネジメントをしてたんですけど、全くうまくいかなくてどうしようどうしようって結構悩んでた時期があったんですね。悩みすぎちゃってちょっと片足を鬱っぽいところに突っ込んじゃって。1、2時間、涙が止まらなくなっちゃったりっていうこともあって。私、やっぱり人の上に立つとか、指導するっていうのは向いてないなって思ったんですよ。

そんな中、社長から組織をなんとかしたいっていうさっきの話がちょうどこの時期に来たんです。全社員と面談したりとか、どうやって良くしていこうかみたいなことに関わっていくときに、従業員と上下の関係性じゃなかったので、やりやすかったんですよね。全然苦しくなかった。こういうことが仕事にできたら面白いなと思い始めたんです。でも、これを仕事にするときに、コーチングっていう武器しかなかったので、これだけだと弱いなと思った。他に何か活かせる武器はないかなって探してたら、キャリアコンサルタントという資格を見つけた。理論的なことが学べるし、しかも国家資格だったので、ネームバリューはあるなと思ってそれを取得しました。取得してどうしようかってときに転職を考えたんですが、その頃42、3歳で、人事的な経験もないため、転職はちょっと厳しいって思ったんですね。

そしたら、ちょうど私の周りに女性起業家の方が何人かいて、そういう人たちと話してると、すごくカッコ良い生き方や自由な生き方をしていて、そういう生き方いいなーと思ったんです。そういう生き方は、どうやったら実現できるのか?って思い始めるのと同時に会社を辞めることは考え始めていました。私には会社を経営しているパートナーがいるんですが、その会社の社長の席が空くという話になって、今の会社を辞めるんだったらここの社長の席が空いてるからそこに入ったら?みたいな感じで、なんだかポンポンと決まって、今そのポジションで仕事をやってます。良いタイミングがいろいろと重なったんですね。

なので、本当は何がやりたかったかっていうと、キャリアコンサルタントの資格を活かして一対一で面談して、その人をどっぷり掘り下げて、その人が今どう悩んでるのかを一緒に解決して、どうしていきたいのかを一緒に見つけていく、ってことがやりたいなと思って今の仕事を始めたんです。でも、なかなかそれだけでは仕事にならなかったので、じゃあ他に何かできることないかな?って探したら研修講師の仕事がありました。やってみると、研修テーマによっては個人と向き合えるので、意外と楽しいということに気づきました。

ゆいぴ:
なるほど。

澤田玲奈:
すごく長くなっちゃった(笑)。

ゆいぴ:
いえいえ。今のお仕事やってみてどうですか?

澤田玲奈:
実はですね、満足はしてないんです。研修講師もキャリコンも、やりがいとしてはあるんですね。ただ、ビジネスパーソンのニーズを、まだまだ掘り起こせてないなっていうところもあるので、それが今のところ課題です。どうやって私がお手伝いできるお客様を見つけていけるかなっていうところも考えてたりしますね。

ゆいぴ:
澤田さんが考えるキャリコンのやりがいってどんなところですか?

澤田玲奈:
私が関わる以上、私が役に立たないと意味がないんです。だから、私が関わったことによってその人が「あ、そっか!」ていう新しい発見とか気付きみたいなことを見つけてもらって、次の一歩を進んでもらうとか、「良かった」と思ってもらうとか。その人が自信を持てる未来を拓けるようになってほしいし、そこに対して私がちゃんと貢献できた、ちゃんと役に立てたっていうことを思えることがやりがいです。

ゆいぴ:
ちゃんと役に立てたな、ってときはどういう感情なんですか?気持ちというか。

澤田玲奈:
私の感情ですか?

ゆいぴ:
はい。

澤田玲奈:
よっしゃ!って心の中でガッツポーズをします。あと、キャリコンの仕事でもうひとつ、非常勤でNPOで就労支援をしています。社会的に課題を持った若者、例えば軽度の発達障害を持ってたりとか、だいぶ長い期間引きこもってましたとか、診断はおりていないけどグレーゾーンでコミュニケーションが著しく苦手な人とか、社会に出るのが何かしら怖い、でも働きたいって思ってる、だけどいろんなことが怖いから、なかなか先に進めないっていう若者たちがいて、そういう人たち向けにもこのキャリアコンサルタントの資格を使って、背中をちょっとずつ押すというようなこともやってます。

そういう若者たちってなかなか笑顔が無くて、コミュニケーションがうまく取れない人が多い。私が質問をすると返ってくるまでにすごく時間がかかる人もいます。10秒とか20秒とか、長いときは30秒ぐらい黙ってて、なかなか返ってこない。でも一生懸命考えてるんですよね、頭の中で。っていう人もいれば、答えられなくて泣いてしまう人とか、逆にずっと話し続けている人とか、昨日まで元気いっぱいだったのに今日は気分が落ちまくって、面談に行けませんと連絡がくる人とか、数年音信不通だったけど、突然連絡がきたりとか、いろいろな若者がいるんです。そういう若者たちは面接に行くのにも、とてもパワーがいるんです。そういう若者の支援をしてて、その若者たちがふと笑ったりとか、これやってみたいっていう意欲的な言葉を言ったりするのを聞くと、ガッツポーズが出ます。心の中で。

ゆいぴ:
なるほどね。じゃあお仕事以外のところで、習慣的にやっていることや好きなことって何かありますか?

澤田玲奈:
あります。ダイビングが大好きです。

ゆいぴ:
それはいつからやってるんですか?

澤田玲奈:
2012年ぐらいです。

ゆいぴ:
ダイビングはなんで始めたんですか?

澤田玲奈:
パートナーと旅行に行って、たまたま体験ダイビングをやったんですね。そしたらすごく面白くて、次の旅行のときに、また体験ダイビングをやったらやっぱり面白くて。こんなに面白いんだったら体験じゃもったいないからライセンス取っちゃおうよ、っていう流れでライセンスを取りました。体験からズブズブとハマってしまいました。

ゆいぴ:
どうですか?ダイビングは。

澤田玲奈:
いやー、最高ですね。最高。今、台風が来てるじゃないですか。

ゆいぴ:
はいはい。

澤田玲奈:
なので、海に行けないのですごく悔しいんですよ。一般的に海水浴ってパチャパチャと泳いだり、浮き輪に乗っかったり、海面で遊ぶことが多いじゃないですか。若いときは海面でパチャパチャ遊んだりとかしてたんですけど、なんか違和感があって。海に来てて楽しいんだけど、しっくりこないなーっていうのがあって。でもダイビングで海の中に潜ったら、その瞬間に「これだー!」っていう感じがあったんですよね。海の中に潜ってこれだ!っていうのが分かったからこそ、今まで海面にいたときの、なんだかしっくりこないなっていうのはこれだったんだって、腑に落ちたのがすごく私の中では印象的。もうね、息が続く限りずっとずっとずーーーっと海の中にいたいって思うぐらいダイビング好きですね。

ゆいぴ:
潜ったら「これだ!」ってなったのは何なんですかね?

澤田玲奈:
なんかね、気持ちいいんですよね。なんかフワフワしてて、喋れないし、音は自分の息のゴボゴボッって音しか聞こえないし。安全のために誰かと一緒に潜らなきゃいけないんですけど、会話ができるわけでもないので、一人の世界なんですね。一人の世界がまたいい。レギュレーターっていう空気を吸うための器材を口から外したら絶対死ぬっていう生と死のギリギリのところにもいて、この空気が私の命を守ってるんだという緊張感。海の中で漂ってる感覚が、またね、たまらなく好きなんですよね。フワフワと波に揺られるんですよね。右行ったり左行ったりって感じで。そういうのがすごくね、気持ちがいい。

ゆいぴ:
ダイビング中は何を考えているんですか?

澤田玲奈:
何考えてんだろ?とりあえず何か魚いないかなーとも考えてるし、やっぱりね、幸せだなーって思ってますね。今、最高ーって思いながら、自分の世界に浸ってるかもしれないですね。日常の世界は完全に考えてないです。今、海の中にいる私。に集中してるかもしれない。

ゆいぴ:
今は海に近いところにお住まいなんですか?

澤田玲奈:
東京に住んでいて、全然近くないので、伊豆に行ったり沖縄に行ったり。コロナ前は海外にも行ったり。そんな感じです。

ゆいぴ:
逆に、さっき言ってたみたいに台風が来てて海に行けないっていう、ダイビングができないっていうときはどういう気持ちなんですか?

澤田玲奈:
例えば、月曜から金曜の1週間は仕事があるのでできない、ってのは当たり前だと割り切ってるから全然へっちゃらなんですけど。実は来週の日曜に潜ろうっていう計画をしてたんです。台風逸れるかもね、先に行っちゃうかもね、なんて思ってたんだけど思いっきり乗っかっちゃったので、行けると思ってたのが行けなくなったときには、どうしてやろうかっていう感じですよね。台風のルートの地図が出るじゃないですか。あれ見てね、本当に恨めしいと思いながら沸々と、鬱々としちゃいますね。次いつ行ってやろうっていうそういうリベンジ心とかもね、思ったりします。

ゆいぴ:
リベンジ心。

澤田玲奈:
夏しか潜れないので(冬も潜ろうと思えば潜れるけど水が冷たい)、チャンスが短いんですよね、本当に数少ないチャンスを潰してくれたな、台風10号め!という感じで。本当に悔しい。

ゆいぴ:
ちょうど来週の日曜にかぶってますもんね。

澤田玲奈:
綺麗にかぶってくれて。ある種、諦めがつきますけどね。ここまで綺麗にかぶると。

過去:短大生では聞いたことないよっていろんな人に言われるんですけど、私留年したんです。

ゆいぴ:
子供の頃ってどんな子供でしたか?

澤田玲奈:
大人しかったです。すごく大人しくて。だからね、小学生のときに教室でお漏らしをしちゃったことがあって。先生にトイレ行きたいって言えなくて。今でも忘れられないです。そういうふうに手を挙げて先生に物が言えないぐらい大人しかったですね。でも5年生になって、父の影響でミニバスケットを始めたんです。そしたら逆に活発な子供になって、それこそ人前でものまねしちゃうぐらいひょうきんな性格にすごい様変わりをしましたね。今、自分でもびっくりしちゃうぐらいなんですけどね。そんな変貌を遂げました、小学校では。

ゆいぴ:
なんでそんなに変わってしまったんですか?

澤田玲奈:
バスケを始めて声を出すようになったからかもしれないです。バスケをすることで、他のクラスの子や他の学年の子とも接点を持つようになって、たぶん世界が変わったのかな。あと、副キャプテンにもなったので、副キャプテンとして立ち回らなきゃいけなかったりするし、自発的に行動するようなこともあったので。そういう物理的に声を出したり動いたりすることが、性格を変えたのかなって思います。

ゆいぴ:
小学校のとき、印象的なこととか特別な経験とか、何かありました?

澤田玲奈:
小学校6年生かな?道徳の時間があって。前提として、私は人の顔色を覗うタイプだったんですよ。周りに意見を合わせたりとか、あんまり自分の意見を言わなかったりとか、目立つことをしなかったりとか。そんな生徒でした。その道徳の時間に、架空の話ですが、駄菓子屋さんがあっておばあちゃんがいて、おばあちゃんがこっくりこっくり寝ていて。そこに小学生の男の子が駄菓子を買いに来たんです。おばあちゃんが寝ていたので、男の子に、もしかして万引きできるかもって悪い心が芽生えました。でもおばあちゃんは寝てるふりをしている可能性もある。結局男の子は駄菓子を万引きしてお店を出ていった。っていう話があったときに、先生がクラスの生徒たちに「このおばあちゃんは本当に寝てて気づかなかったんだろうか。または気づいてたけど見て見ぬふりをしたのか、どっちでしょうか?」という質問をしたんですね。ここで、おばあちゃんは寝てて気づかなかった、という回答に私以外の全員が手を挙げたんです。

ゆいぴ:
うんうん。

澤田玲奈:
本来の私だったらみんなに合わせて手を挙げてたはずなんですけど、ここだけ自分の意見を通して、おばあちゃんは知ってたって方に手を挙げたんです。結局正解はどっちか忘れちゃったんですけど、私の中ですごく印象に残ってるのは、みんなの意見、つまりマジョリティーに寄らないで自分が思ったことをやり遂げたみたいな。そんなカッコ良いものではないんですけど。いつもは人の真似ばかりしてたんだけどそのときはね、真似をせずに自分の思いをちゃんと伝えたことが、すごく誇らしかったなというふうに思ってます。

ゆいぴ:
ふうん。

澤田玲奈:
大した話じゃないんですけどね(笑)。

ゆいぴ:
なんでそこだけ一人で手を挙げられたかって覚えてます?

澤田玲奈:
全然覚えてないんです。でも私の中で絶対こうだ!っていう、頑固なところがあるのかもしれないなって、今その質問を聞いて思いました。絶対こうに違いないって自分の中で思い込んでたんでしょうね。私なりのロジックがあって、こうだからこうに違いないって思い込んでたんじゃないかなと思うんですよね。あ、もう1個似たような話があって。

ゆいぴ:
うんうん。

澤田玲奈:
学校でプールの授業があって。そのとき先生から、プールサイドには、上履きは脱いで裸足で行きなさいっていう指示があったんですね。結果、裸足で行ったのは私一人だったんですよ。他の女子たちはみんな上履きを履いてプールまで行ってたんですね。私は、あれ?先生は裸足でって言ったよな…と思いながら一人で裸足で行ったんです。プールの授業が終わったら先生がすごく激怒して、裸足で行きなさいって言ったのになんで女子は上履き履いていったんだ!みたいなことを言ってて。ちゃんと言いつけを守ったのは澤田さんだけだ、ってなんか変な感じで褒められたんですね。私の中ですごく印象に残ってるできごとです。「私だけ」っていう共通点なのかもしれないんですけど。あれ、なんでみんな上履き履いているの?と不安に思ったけど、先生の指示だったから守ることを自分の中で決めたことっていうのがあったのかな。今、思い出しました。そういう話を。

ゆいぴ:
そういうのって中学校以降もありました?

澤田玲奈:
ちょっと違うけど、ピアノを趣味でやってたので、中学校の合唱コンクールで伴奏者に立候補したことがあったんです。それまでは他の同級生がピアノの伴奏者に推薦されていたんですね。そのとき私はどうしてもやりたい、でも手を挙げて立候補するのは恥ずかしい、でも伴奏したい、っていう葛藤を一人で悶々としてて。いよいよ先生が、伴奏は誰々さんでいいですね?って決まる直前にワッて手を挙げて、すごく小さい声で「私がやりたいです…」って言いました。お〜!みたいなどよめきが出たのがすごく印象的。それでも手を挙げて良かったなって思ったんですよね。自分で決めて動いたっていうところが共通点なのかな。

高校でもそういう似たようなことがありました。高1で部活を決めるときに、小学・中学ではバスケットをやってたんですけど高校ではやるつもりはなかったんです。でも何か部活動に入りたいなと思って、やったことないこととか、ここでしかできないことをやりたいなと思ってました。あ、野球部のマネージャー面白そうだなと思って、野球部の先輩マネージャーさんのところに一人で行って、やりたいですって直談判。普通は顧問のところへ行くらしいことが後でわかりました。そういう行動をしたっていうのはやっぱり良かったなって思えますね。一人で来る子なんてそうそういないよって先輩に言われて、そうなんだーとか思いながら。そういう行動力は褒めてあげたいなと思うし、やって良かったなっていうところですね。

ゆいぴ:
今までプレイヤーだったのにマネージャーに回ったっていうのはなんで?

澤田玲奈:
マネージャーっていう役割がどんなものか知らなくて、知らないからこそやってみたいっていう、ただそれだけですね。知らないことにチャレンジしてみたかった。カッコ良い言い方しちゃってるけど。

ゆいぴ:
どうでした?マネージャーやってみて。

澤田玲奈:
楽しかったですよ。土日は試合で休みもなかったし、修学旅行と試合が重なっちゃって行けなくて悲しい思いもしましたけど、最終的には、だからこそ青春を送ったなーっていう感じでした。すごく良かった。

ゆいぴ:
何が楽しかったんですか?

澤田玲奈:
えー、何が楽しかったんだろう。部員のお世話じゃないですけど、裏方だったんですよねマネージャーって。泥で汚れたボール拭いたりとか、野球ボールの赤い縫い目って切れちゃったりするので縫ったり、スコアブックつけたり、監督さんの話し相手になったり、練習場の掃除したり。そういう裏方をきっちりやるっていうのが性に合ってたのかな。誰かのために一生懸命やる、っていうこと。それを他のマネージャーさんたちと一緒にやるのが楽しかったですね。かといって、部員の人たちに、いつもありがとうって労ってもらうわけでもなく。でも部員と一緒になって、試合勝つぞー!みたいな一体感はありました。言葉をかけあったりっていうコミュニケーションはあまり無かったんだけど、勝つぞ!行くぞ!みたいな思いはみんなと一緒に持ってたんじゃないかなって。これは勝手な私の思い込みですけど。そういうのを一緒にやれてるのがあったから、つらくて大変だったけど、楽しかったのかなって思います。

ゆいぴ:
高校を卒業した後はどういう生活を送ってたんですか?

澤田玲奈:
私、早く一人暮らしをしたかったんですね。短大に行って一人暮らしをしたいって言って、八王子の方で一人暮らしをさせてもらいました。これ、短大生では聞いたことないよっていろんな人に言われるんですけど、私、留年したんですよ。短大に3年間行きました。そこって短大と四大が同じ敷地内にある大学で、四大の友達もできたんですけど、その友達の卒業は待たず。3年生っていう誰も同じタイミングで卒業する人がいない中で卒業しました。

すごく母親に怒られましたね。一人暮らしを謳歌してたら謳歌しすぎちゃって実家まで連れ戻されました。その頃はまだ携帯がなくて家電だったんです。たまたま受話器が外れちゃってて、両親から私の家に電話したときに繋がらないわけですよ。そういうときに限って友達の家に泊まってて、そのまま学校に行ってたりしてたんで、母親が心配して私のバイト先や学校にも電話してきたので、大学で呼び出しされましたね。ご両親から電話がきてますって。サークルのみんなに「何やったの?」って言われて。そんな呼び出しをされた人は見たことないよ、って言われたな。

ゆいぴ:
ふうん。じゃあ3年通って、卒業した後はどういう生活ですか?

澤田玲奈:
ちょうど私達が就職活動するとき、バブルがはじけた時期だったんです。「バブルがはじけた」って聞いたことあります?

ゆいぴ:
あー、はい。

澤田玲奈:
一気に不景気になったんですよ。就職難、超就職氷河期。氷河期世代って聞いたことありますか?

ゆいぴ:
ありますあります。

澤田玲奈:
超氷河期世代のど真ん中だったんです、私。普通に就職活動しても本当に決まらない。面接にも行けない、書類で落ちる。当時は、女子短大生ってどうせ入社してもすぐ結婚とかで辞めるでしょ、っていう考えがまだ世の中にある時代だったんです。なので本当に内定がもらえなくて。世の女子学生はコネで入社するのが当たり前な世の中だった。就職活動中、電車の中で、電車の中だけど、泣きましたね。就職先が決まらなくてどうしようどうしようっていう見えない先が不安すぎて。

でもふと、こんなふうに周りの人と同じような就職活動をしてもダメじゃん、って思ったんです。泣いてたくせに、だったら他の方法で社会に入ろう!っていう感じで脳みそが切り替わりました。そこからいろいろな活動をして、社会になんとか入ることができました。無事に就職はしたけれどすぐ辞めたりとかして、20代30代で転職を7回ぐらい繰り返して、だいぶ履歴書を汚すような職歴っぷりでした。

ゆいぴ:
一番長くお仕事したのはどんな会社だったんですか?

澤田玲奈:
さっき言ってたwebコンサルをしていたIT企業ですね。そこが12年だったので一番長かった。

ゆいぴ:
なんでそこには長くいられたんですか?

澤田玲奈:
居心地が良かったのかな。その会社に入ったのもIT業界に入りたかったわけじゃなくて、最初は派遣社員で入ったんです。派遣会社さんからこういう仕事ありますよって紹介されて、行きますっていう感じでポンと入っただけ。入社したとき、一緒に仕事をしてた人がマイクロマネジメントな人で、メール文面の点の位置が違う、みたいなことで怒ってくるような人。お客さんにメール送った後に、また怒られるんじゃないかってビクビクしてました。もう、こういう人と仕事をしたくないと思って、契約期間満了で辞めてやる!と思ったんですよね。でも、ちょうどその時にその人が異動になって、私は直接関わって仕事をすることがなくなったので、もうちょっといてもいいかなって思ってから気づいたら12年経ってました。その頃からIT業界が伸びてきた時期で、それはそれで新しいことを学べるのは面白かったし、今後の自分のキャリアにもプラスになるだろうなと思えたので。今思えば、ITに強くなれたので、感謝です。

ゆいぴ:
なるほど。そして先ほどお話していただいた現在に至る?

澤田玲奈:
そうそう、そうですね。

未来:で、満足しておしまい。ありがとうって言ってボタンを押せたら最高な人生の幕の閉じ方かなって。

ゆいぴ:
近い未来の5年10年先、さらに遠い未来の20年30年先、最後に澤田さんが死んでしまうところまで考えて、未来に対してどんなイメージを持っていますか?

澤田玲奈:
すごく難しい質問を突っ込んできましたね。まず5年後って55歳なんですね、私。

ゆいぴ:
うんうん。

澤田玲奈:
55歳はね、まだ現役でいたいなと思ってます。今の仕事の延長だとつまんないだろうなーって思ってる部分もあります。なんかこう、違うサービスというか、キャリコンとしての関わり方ももっと違うお客さんへのアプローチの仕方みたいなのがあるんじゃないかなと思ってるので。そういうのを確立して活躍してるっていう状態に5年後は持っていきたいです。10年後はそれの継続かな。でも10年後、60歳でも引退っていうイメージがないんですよね。まだ仕事やってる。かつ、まだダイビングも現役でやってるイメージ。とはいえ、私は長生きはしたくないと思ってるので、どこかのいいタイミングでサクッと人生を終えられたらいいなと思ってるんです。介護までしてもらって生きることは一切考えてない。

あれなんですよ、やる気スイッチみたいに、人生終わりスイッチがあってもいいんじゃないかって私は思ってるんですね。生きる権利もあれば死ぬ権利もあっていいと思ってるので、もう満足って思ったらポチっと押せる未来になってたらいいのになと思ってますね。それまでは、やり残したことってそんなに今のところはないけど、引き続き元気なうちに無理なくダイビングをやり続けられたらいいなと思います。前にちょっと鬱に片足突っ込んだみたいな話したじゃないですか。右にも左にも進めない人のお助け場所にいるおばあちゃんになれてたらいいな。誰かが駆け込めるような、スーパーおばあちゃんになってたらいいなーなんて思ってますね。で、満足しておしまい。ありがとうって言ってボタンを押せたら最高な人生の幕の閉じ方かなって。

ゆいぴ:
何かチャレンジしたいことってあります?やりたいこととか。

澤田玲奈:
話ずれちゃうけど研修でね、若い人たちにチャレンジしろしろって言っておきながら、私自身があんまりチャレンジしてないじゃん!ってそういう質問を聞くたびに思うんですよね。動いてないなーって思って。だからこの無名人インタビューの応募ボタンを押したのも、私の中では結構チャレンジでしたね。これは過去の話ですけどね。今後のチャレンジかあ。ちょっと考えてもいいですか?

ゆいぴ:
もちろんです。

澤田玲奈:
…一つは、和太鼓を叩いてみたいなって。機会があったらやってみたいなとは思いますね。カッコ良いなって思ってるんで。あと、今も電子ピアノを時々弾いてるんですけど、パイプオルガンも弾いてみたい。あ、あと、あと、これも大したことじゃないんですけど、催眠術にかかってみたいなと思ってます。私ピーマンがすっごく大嫌いなんです。もう天敵かっていうぐらい嫌いで。なので、ピーマンが大好きだっていう催眠術をかけられて、ピーマンを生でボリボリ食べてみたいなって思う。そんな機会があればやってみたいなと思うんです。でもこれってチャレンジかな?やってみたいことみたいな感じですよね。

ゆいぴ:
全然それで大丈夫です。

澤田玲奈:
いいですか?壮大なチャレンジではないですけどね。

ゆいぴ:
パイプオルガンはピアノ経験が過去にあったのでわかるんですけど、和太鼓はなんで?

澤田玲奈:
和の字も出てこなかったですよね、この人生の中で(笑)。YouTubeにたまに出てくるときがあるんですよね。あとはテレビでね、たまに特集があるんですけど、和太鼓叩いてる人を見たときに、女性でも男性でもカッコ良い。あんなふうに力強く叩いている様(さま)が硬派。あと、音がお腹に響いてくる感じがいい。地域のお祭りとかで叩かせてもらったことがあったのかな?お腹に響くっていう経験をどこかでしてるんですよね。自分で叩けたらカッコ良いだろうなって。ずーっと思い続けてるわけじゃないんですけどね。ちょいちょい思い出してる。なので聞かれて、ふと出てきました。

ゆいぴ:
そしたらやりたいことじゃなくて、自分のありたい姿ってありますか?

澤田玲奈:
ありたい姿ね。こういう人がいいなと思う人が二人います。野球のイチロー選手、わかります?

ゆいぴ:
はい。

澤田玲奈:
もう一人が、女優の天海祐希さん。わかります?

ゆいぴ:
うん、わかります。

澤田玲奈:
あの二人が好きなんです。カッコ良いって思う。だからありたい姿っていうのとはちょっと違うかもしれないけど、ああいうスタンスの生き方が、できるようになりたいなって思います。

ゆいぴ:
イチロー選手と天海祐希さんのかっこよさって何ですか?

澤田玲奈:
ブレてないし、軸があるところ。天海さんは凛としている。イチローさんだったら、何かを質問されても、きちんと自分のコトバで、自分の思いで返してくれる。迷いがない。私だったら、合ってるかな?って不安になってしまう。相手がどんな人であっても真摯に誠実に接している姿。天海さんは演技をしてる彼女しか知らないんですけど、きっと同じスタンスなんだろうなと勝手に感じる。お二人ともカッコ良い。だから、学生時代の自分に対して嫌だなって感じてた部分がお二人には無い。カッコ悪い部分が無い方々だなって見えるので、自分もそうありたいなって思えるお二人なんです。

ゆいぴ:
もしもの未来質問っていうのをしてるんですけど。

澤田玲奈:
はい。

ゆいぴ:
もしも澤田さんが、海まで片道何時間もかかります、みたいな山中での生活を強いられたとしたら、どういう生活をします?

澤田玲奈:
えー、山?どういう生活をしてるか?潜れる川を見つけに行きますね。せめて川で潜る。深い川とか滝壺みたいな深みがあるようなところを探しに行って、せめてその近くに家を構えます。水があるところじゃなきゃもうダメですね。それでも下山するっていう選択肢はないんですよね?

ゆいぴ:
下山しても海まではめちゃくちゃ遠いです。

澤田玲奈:
そういうことですよね(笑) いやー、山は嫌です。虫が嫌だし、寒そうだし、開放感がなさそうだなって思うんですよね山は。木、木、木で。鬱になるんじゃないですか、海がなくて。もう生きられない!ってボタン押しちゃうかも。潜れないならいいや!っていう感じで。それぐらい地獄です。ゆいぴさん、地獄ですそれは!

ゆいぴ:
すみません(笑)

澤田玲奈:
すごい質問がきたなー。

ゆいぴ:
それでも川とか水を求めるんですね。

澤田玲奈:
なんとしても潜ってやるって逆に燃えるかもしれないです。川は冷たそうだけど。

ゆいぴ:
なんでそんなに水を求めるんですか?

澤田玲奈:
水の中にいるのが気持ちいいんですよね。ちょっと話は逸れちゃうんですけど、私スピリチュアルが結構好きで、いろんな占いとか見てもらったりするんですね。その中で見える人、みたいな人に見てもらって、私がなぜこんなに海が好きなんだろうかって話を、みてもらったことがあったんですね。そしたら、詳細は端折りますけど、前世が豊玉姫だったって言われて。豊玉姫っていうのはいわゆる人魚だったらしいんですね。だから海が好きなんだよって言われました。

ゆいぴ:
それを聞いてどう思いました?

澤田玲奈:
半信半疑。そうだったら面白い、浪漫だなって思います。「そうだったんだー!」って腹に落ちるにはまだいろんな情報が欠けてるなって思いました。一つの浪漫なお話を聞かせていただいた感じかな。

ゆいぴ:
最後に言い残したことっていうのを聞いてるんですけども。今まで人生を振り返ってきた上での遺言みたいな感じになってもいいですし、読者へのメッセージでもインタビューの感想でもいいんですが、何かありますか?

澤田玲奈:
なるほど…。今日イチで難しい質問かもしれないですね。本当に言い残したこと、言いますね。

ゆいぴ:
はい。

澤田玲奈:
もっと話したかった。

ゆいぴ:
おー。

澤田玲奈:
なんだろう。なんかまだきっと話したいことが、私自身が隠し持ってるような気がしたんで。っていう思いがあります。でも、何が?って言われてもちょっと出てこないんですけどね。

ゆいぴ:
はい、ありがとうございます。

あとがき

この世に生まれて26年、超海沿いにしか住んだことがなかった私ですが。数ヶ月前、ド内陸の山間に移住したんですよ。そこに連なる山々と広がる田んぼを見て思いました。「これだー!」って。私はここにいるために生まれてきたんだー!って。だから今回、正反対なことを言われて笑っちゃいました。人間誰しも収まるべき場所があるんでしょうね。そこに生涯辿り着けない人もいるんだろうから、居場所を見つけられた私はきっと幸せ者です。たまに海にも行きたくなるけどね。

【インタビュー・編集・あとがき:ゆいぴ】

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