【婚活のゴミ箱】結婚相談所に変な人しかいない?あなた鏡見たことありますか?
結婚相談所に入会した人が、口を揃えて言うことがあります。
「変な人しかいない」
「まともな相手がいない」
「条件が合う人がいない」
なるほど、確かにそうかもしれません。でも、ここで少しだけ立ち止まって、勇気のいる質問をさせてください。
その「変な人だらけの場所」に、あなた自身も並んでいる、という事実には気づいていますか?
鏡を見たことがあるでしょうか。あなたが「レベルが低い」と感じているその市場に、わざわざ高いお金を払って参加しているのは、ほかでもないあなた自身です。相手を品定めしている横で、相手もまたあなたを「うわ、この人ないわ」と品定めしている。それが結婚相談所という名の、お互いを値踏みし合う品評会の正体なのです。
少し意地悪な言い方に聞こえたなら、申し訳ありません。
ですが、この記事を読み終えるころには、あなたはきっと気づくはずです。
売れ残り同士を無理やりくっつける「婚活のゴミ箱」に大金を投じるくらいなら、堂々と独身を貫いたほうが、はるかに幸せかもしれないということに。
業界のキレイな宣伝には決して載らない、データと現場のリアルを、これからたっぷりお見せしましょう。
「質の高い会員が多い」という宣伝文句が、なぜ最初から破綻しているのか
結婚相談所の広告には、必ずと言っていいほどこんな言葉が並びます。
「質の高い会員が多数在籍」
「ハイスペックな男女との出会い」
「真剣な人だけが集まる場所」
ここで冷静に考えてみましょう。少し論理を追うだけで、この宣伝の矛盾が見えてきます。
本当に魅力的で、コミュニケーション能力が高く、条件にも恵まれた人なら、わざわざ数十万円を払って結婚相談所に登録する必要があるでしょうか。そういう人は、次のような場面でいくらでも自然に出会えるはずです。
職場や取引先での日常的な出会い
友人や知人からの紹介
趣味のサークルや習い事のコミュニティ
月数千円で使えるマッチングアプリ
同窓会や地域のイベント
魅力的で社交的な人ほど、こうした日常の中で自然に異性とつながり、関係を育てていきます。そしてその出会いは、お互いの自然な魅力に基づいているからこそ、深く長続きしやすいのです。わざわざ高額サービスに駆け込む理由がありません。
つまり、結論はシンプルです。
「自然な出会いで結婚できる人」は、そもそも結婚相談所に来ない。
だとすれば、相談所に集まってくるのは、いったいどういう人たちなのでしょうか。「質の高い会員ばかり」という宣伝とは裏腹に、現場には次のような会員が少なからず存在します。
自分のスペックを大きく超えた、現実離れした条件を求める人
異性との会話が成立しないほどコミュニケーションに難がある人
過去に何度も婚活で失敗を繰り返してきた人
性格に問題があり、ほかの方法では出会えなくなった人
こうした現実を、入会前にきちんと説明してくれる相談所は、ほとんどありません。甘い言葉で囲い込んでから、現実を突きつけるのが、彼らの常套手段なのです。
現場スタッフは、あなたを「酒の肴」にして笑っているかもしれない
ここからは、あまり表に出てこない話をします。気分を害されるかもしれませんが、これも知っておくべき現実です。
結婚相談所の現場スタッフが、休憩時間や飲み会の席で、会員のことを話のネタにして笑っている――そんな光景は、決して珍しいものではありません。婚活アドバイザーという仕事は離職率が高く、比較的若い社員が多い傾向にあります。なかにはビジネスのモラルに欠ける人や、噂話が大好きな人もいて、お客様であるはずの会員を、陰でからかう材料にしてしまうことがあるのです。
「お金を払っている客を笑うなんて、ひどい」と思うでしょう。もちろん、褒められた態度ではありません。ですが、彼らがそうしたくなる気持ちも、わからなくはないのです。
なぜなら・・・
それだけ、相談所で婚活する男女の「現実」が、彼らの目には痛々しく映っているからです。
たとえば、女性会員にはこんなケースが目立ちます。
自分は30代後半・年収300万円台なのに、年収700万円以上のハイスペック男性を希望する
子どもも欲しい、専業主婦にもなりたい、でもフルタイムでは働きたくない
条件の良い男性は「選ぶ側」だという自覚がまるでない
これはたとえるなら、賞味期限の切れた商品が、棚から高級食材だけを選ぼうと手を伸ばしているようなもの。そして、それがうまくいかないと「私、なんで結婚できないのかなぁ」と首をかしげる。これが婚活市場の、ありふれた日常風景です。
一方、男性会員もまた、深刻な問題を抱えていることが少なくありません。
自分は40代・50代なのに、20代の女性ばかりを希望する
恋愛経験がほぼゼロで、LINEのやり取りすらまともにできない
清潔感やマナーに欠けるのに「俺は年収が高いからモテるはず」と信じ込んでいる
サポートするスタッフが、内心「この人、まず普通に恋愛経験を積んだほうがいいのでは……」と思ってしまうのも、無理はないのかもしれません。
要するに、結婚相談所とは、恋愛市場で売れ残った男女を、無理やりカップリングさせようとする場所だと言われても仕方のない側面があるのです。
そもそも「結婚すれば幸せ」という思い込みが最大の罠!
ここまで読んで、「それでも結婚できれば幸せになれるはず」と思っているなら、その前提こそ、いちど疑ってみる価値があります。
「結婚すれば人生が変わる」「結婚こそが幸せのゴール」。私たちは、知らず知らずのうちにこう信じ込まされています。けれど、最新のデータはまったく違う現実を示しています。
まず、離婚の数字を見てみましょう。厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の婚姻件数は485,092組、離婚件数は185,904組でした。その年の離婚件数をその年の婚姻件数で割って算出する特殊離婚率は、約38.3%にのぼります。1990年の特殊離婚率は約21.8%でしたから、長期的に増加傾向が続いているのです。
「3組に1組が離婚する」とよく言われますが、これは大げさな脅しではなく、統計に裏づけられた現実です。厚生労働省の試算では、生涯の平均結婚回数と平均離婚回数から計算すると、男女ともに約0.32、つまりおよそ3分の1に当たるとされています。
苦労して、大金を払って、ようやく結婚にたどり着いたとしても、その先に高い確率で離婚が待っている。これが現実です。
さらに、結婚そのものが幸福度を上げるとは限らない、という指摘もあります。「今がうまくいっていないから、結婚すれば変わるはず」という考えは、多くの場合、ただの現実逃避にすぎません。自分自身の問題を解決しないまま結婚に逃げ込めば、相手に依存的になり、かえって新しい問題を抱え込むことになりがちです。
「結婚しなければマズい」という不安、それ誰のために煽られていますか?
ここで、もうひとつ大事な視点をお伝えします。
結婚相談所は、しきりに「結婚しないとマズい」「出産を考えるなら急いで」と、あなたの不安を煽ってきます。なぜでしょうか。答えは単純です。不安を煽ることこそ、彼らのビジネスの根幹だからです。
しかし、世の中の流れは、彼らが煽る方向とはまったく逆へ向かっています。
国立社会保障・人口問題研究所が2024年に発表した最新の将来推計を見てみましょう。
「単独」世帯の割合は、2020年の38.0%から、2050年には44.3%へと6.3ポイント上昇する
平均世帯人員は2020年の2.21人から、2033年には2人を割り込み、2050年には1.92人になる
65歳以上の高齢単独世帯に占める未婚者の割合は、男性で2020年の33.7%から2050年には59.7%へ、女性で11.94%から30.2%へと大きく上昇する
つまり、これからの日本は、2050年には単身世帯が全体の44.3%に達する、ひとりで生きる人が当たり前の社会へと向かっているのです。「みんな結婚しているのに自分だけ」という焦りは、すでに時代遅れの感覚になりつつあります。
欧米に目を向ければ、事実婚や同棲を選ぶ人が増え、「結婚しない自由」が当然のものとして尊重されています。子どもを持つ場合でさえ、婚姻届の提出は必須ではない、という考え方が広がっています。
「結婚は人生のゴール」という価値観は、もはや化石レベルになりつつある。それなのに、結婚相談所だけが、いまだに古い価値観を盾にして、あなたの不安を商売の道具にしようとしている。この構図に、そろそろ気づくべきではないでしょうか。
大金を払う前に。あなたが本当にすべきことのチェックリスト
ここまで、かなり厳しいことを書いてきました。でも、それはあなたを傷つけたいからではなく、大切なお金と時間を、後悔のない形で使ってほしいからです。
結婚相談所のドアを叩く前に、まずは次の問いを、自分自身に投げかけてみてください。
なぜ自分は結婚したいと思っているのか?
その願いは、誰の価値観に影響されたものなのか?(親、世間、SNS、友人?)
本当に欲しいのは「結婚」なのか、それとも「自分を肯定してくれる存在」なのか?
そのうえで、いきなり高額サービスに飛び込むのではなく、こんな行動を試してみてはいかがでしょうか。
自己理解を深める:結婚を目的にする前に、自分にとっての幸せの条件を書き出してみる
他人との比較をやめる:SNSのキラキラ投稿や世間体に振り回されない
別の選択肢を知る:事実婚、独身、友人とのルームシェアなど、家族のかたちは結婚だけではない
低コストの出会いから試す:月数千円のマッチングアプリや、趣味のコミュニティで、まず人と関わってみる
婚活市場からいったん距離を置く:情報に追い立てられず、自分の軸で冷静に考える時間を持つ
そして、これがいちばん大切なことです。もし自然な出会いがうまくいかないと感じているなら、まず磨くべきは「相手探しのサービス」ではなく、「自分自身」かもしれません。コミュニケーションの取り方、清潔感、相手の立場に立って考える姿勢――こうした土台がないまま相談所に登録しても、結局は同じ壁にぶつかるだけです。
結婚は、しなくてもいい時代です。むしろ、周囲に流されず、自分の人生を一つひとつ丁寧に選び取っていくことこそ、本当の意味での成熟と言えるでしょう。
結婚相談所が高額で売りつけようとする「幸せのパッケージ」は、あなたの人生に本当に必要なものでしょうか。甘い言葉に惑わされる前に、どうか冷静に情報を集め、自分の頭で判断してください。
「結婚相談所に入会する前に、本当にそれが自分の幸せにつながるのか?」
その問いを自分に投げかけることが、誰かの価値観に乗っかるのをやめ、自分で考え、自分で生きるための、もっとも誠実な第一歩になるはずです。売れ残り同士で消耗し合うくらいなら、堂々と独身を選ぶ。それもまた、立派でかっこいい生き方なのですから。
