治療歴25年で気づいた。本当に治すのは「鍼」ではなかった
25年以上、鍼灸師として多くの方の身体を診てきました。
肩こり、腰痛、自律神経失調症、不妊症、耳鳴り、不眠。
様々な症状と向き合ってきましたが、最近ひとつの確信があります。
それは、
「治療しているのは私ではない」
ということです。
もちろん技術は必要です。
知識も経験も必要です。
しかし、どれだけ優れた技術を使っても改善しない人がいる一方で、ほんの少しのきっかけで劇的に変化する人もいます。
その違いは何なのか。
長年考え続けてきました。
そして今の私なりの答えは、
「人には元々治る力が備わっている」
という、とてもシンプルな事実です。
鍼はその力を引き出すきっかけに過ぎません。
薬も、運動も、食事も同じです。
本当の主役は、その人自身の生命力です。
だから最近は、以前よりも患者さんの話をよく聞くようになりました。
身体だけではなく、
何を考えているのか。
何を我慢しているのか。
何に感謝しているのか。
どんな未来を望んでいるのか。
そういう部分を大切にしています。
不思議なことに、人は未来に希望を持ち始めると身体も変わり始めます。
呼吸が深くなり、
表情が明るくなり、
睡眠が改善し、
身体が動き始める。
治療とは症状を消すことではなく、
その人が本来の自分に戻る手伝いをすることなのかもしれません。
私は最近、自分のことを「右脳鍼灸師」と呼んでいます。
理論やデータを否定するわけではありません。
ただ、それだけでは説明できないものが確かに存在する。
人の可能性。
感性。
直感。
希望。
そういったものも治療には必要だと思うのです。
これからAIが進化し、世の中は大きく変わっていくでしょう。
それでも人間にしかできないことがあります。
人の可能性を信じること。
未来を描くこと。
希望を持つこと。
私はこれからも、そんな治療を続けていきたいと思っています。
あなたの身体には、まだ眠っている力があります。
