Shokz OpenRun Pro 2レビュー:騒音でAudibleが聞こえない問題は、これで解決するのか?
Shokz OpenRun(無印)は、私の「ながら聴き」ライフ、特にAudibleを聴く上で欠かせないガジェットだった。
Audibleは最近、非常に充実しており人気の書籍や新刊をかなりカバーしている。気軽に装着して、音声を聞けるOpen Runは非常に重宝していた。
しかし使い続けるうちに、次第に微妙な不便を無視できなくなっていった。
騒音に負けて音声が聞き取れないという問題である。
通勤中の幹線道路や駅の雑踏では、ナレーションは走行音にかき消される。
当初は聞き取れなかった箇所を律儀に巻き戻して運用していたが、その手間が面倒になり、いつしか聞き取れない部分をスルーするように。
結果、物語の筋が分からなくなったり、重要なポイントを聞き逃したりすることが増えていった。
この問題を解決するため、一時期はノイズキャンセリングイヤホンに浮気したこともあった。もちろん外部音取り込み機能を使えば安全性は高まる。
だが、落下のリスクや、いちいちケースから取り出して耳に装着する手間が、骨伝導イヤホンの手軽さに慣れた身にはどうにも面倒だった。
そして決定打は、背後から迫る自転車に気づかずヒヤリとした一件だ。
やはり自分のスタイルはこれしかないと、耳を塞がない骨伝導イヤホンへの回帰を決意した。
ふと、前のOpenRunを買ってからもう二年経つことに気づき、新しいモデルを調べてみたところ、シリーズが「Pro 2」まで進化していることを知ったのだ。
私がOpenRun Pro 2に買い替えた理由はただ一つ。
「街の喧騒の中でも、ナレーターの声をクリアに耳へ届けてくれるのか?」
ネットで調べたところ、どうやらかなり「良くなっている」とのこと。
思い切って買って試してみた。
本記事では、無印モデルとの比較を交えながら、この最大の課題であった「騒音下での聞き取りやすさ」に焦点を絞り、すべてのAudibleユーザーのために徹底的に検証していく。
核心の比較:Pro 2は、無印の「弱点」を克服できたのか?
結論から書こう。
Pro 2は、無印が抱えていた騒音問題をかなり改善してくれた。
もちろん、騒音のあるところでは聞き取りにくい場面が依然として存在する。
だが、体感的に「これまで聞こえなかった騒音下でも、内容が聞き取れる」という場面が格段に増えたのだ。
聞こえ方の質的変化:騒音の中でも「声」が浮かび上がる
最も違いが表れたのは、あの忌まわしき幹線道路沿いだ。
無印では意味不明な音の断片と化していたナレーションが、Pro 2では、騒音の中でもナレーターの声が聞こえてくる感覚がある。
これまで諦めていた多くの場面で、ストレスなく内容を追えるようになったのだ。この差は非常に大きい。
この差はどこから来るのか。
これは、第9世代の骨伝導技術「Shokz TurboPitch™テクノロジー」によるものらしい。
低音を強化しつつ、声の帯域である中音域をよりクリアに再生することで、この体験が生まれている。
脳のリソースを消費せずに済むため、長時間聴いていても疲れ方が全く違う。
限界はある。しかし、聞こえる場面は確実に増えた
もちろん、万能ではない。ガード下を電車が通過するような轟音の前では、さすがに無力だ。
耳は目や口と違って閉じることができない。だから騒音が入ってくることは避けられない。外部から来る物理的な騒音には負けてしまう。
だがそれでも、私が日々直面していた「聞こえない」と感じるシチュエーションの多くが改善されたのは、紛れもない事実だ。
単なるイヤホンではない。Pro 2がもたらした「体験の質」の変化
買い替えの目的はただ一点、「騒音下で聞こえること」だった。
しかしPro 2は、僕の「ながら聴き」ライフ全体の質を底上げする、嬉しい誤算をもたらしてくれた。
変化①【音質の進化】:音楽をよく聴くようになった
骨伝導に音質は期待しない。それは過去の話だ。
Pro 2は、無印とは比較にならないほど豊かで深みのあるサウンドを鳴らす。特に、スカスカだった低音がしっかりと感じられるようになったのが大きい。
結果、どうなったか。
Audible専用機だった私のShokzで、音楽を聴く時間が増えたのだ。
ただのBGMではなく、一曲一曲を“鑑賞”する対象として。
これは、私の日常に新たな彩りを加えてくれた。
自宅オフィスで仕事をしているとき、ノイズキャンセリングヘッドホンだとAmazonなどが来た時に気づかなかったり、同居人に話しかけられたりしたときに気づかなかったりするが、Open Runなら問題なしだ。
変化②【利便性の革新】:USB-C対応が、精神的な「充電の枷」を外した
地味だが、これは非常に大きな改善点だ。充電ポートが、専用ケーブルからUSB-Cになった。
「ケーブルを忘れたら充電できない」という、あの地味なストレスからの解放。
MacBookもiPadも、そしてOpenRun Pro 2も、同じケーブルで充電できる。
このシームレスな体験は、精神的な「枷」を一つ外してくれた。
余談:【デザインの妙】:黒モデルのステルス性が生んだ、予期せぬメリット
僕は、髪に馴染む黒モデルを選んだ。これが正解だった。
装着していることがほとんど分からないため、自転車に乗っていても余計な注意を引かない。
そして、オフィスでつけっぱなしのままミーティングに出てしまう、ということが何度かあった。しかし、誰にも気づかれなかった。
それほどまでに、身体の一部として馴染む。この「つけていることを忘れる」感覚こそ、優れたウェアラブルデバイスの証左だろう。
結論:Audible体験の最大化こそ、Pro 2の真価である
買い換えた結果、手に入れたのは「圧倒的に質の高い読書時間」だった。
「耳から読書」の時間が、劇的に増えた
OpenRun Pro 2への乗り換えで、私のAudible利用時間は爆発的に増えた。
無印を使っていた頃の不便さが解消されたことで、「聞く読書」が全く苦にならなくなったからだ。
例えば、朝の散歩。
たとえ15分でも毎日聞き続ければ、1週間ほどで本が1冊読み終わる。
これに作業や家事、通勤などの移動時間を加えれば、相当な時間を「耳からの読書」に充てられるのだ。
書籍やKindleにはない、シームレスな読書体験
Audibleの強みは、その手軽さにある。
電車の待ち時間に聞き始め、乗車してもそのまま聞き続けられる。
物理的な本のようにカバンから取り出す手間も、Kindleのようにアプリを立ち上げる手間もない。
この「切り替えのなさ」が、Pro 2の「いつでもクリアに聞こえる」という利点と組み合わさることで、最強の読書体験が生まれる。
以前は電車に乗るとき、いちいち本を取り出していたが最近はOpen Run Pro2で耳から読書をしっぱなしだ。駅まで聞き続けて、そのまま電車に乗ってそのまま目的地に向かう。シームレスな読書体験だ。
無印を使っていた頃は、聞こえないストレスから結局聞かなくなってしまうことも多かった。しかし、Pro 2がその最大の障壁を取り除いてくれた。
もしあなたが、私と同じようにAudibleを最大限に活用したいと願うなら、このOpenRun Pro 2は最高の投資になるのではないか?
