NY Knicksのこと

世の中がエヴァンゲリオンで盛り上がってたころ、わたしは成田美名子に出会い、NBAに出会った。
当時はLA Lakers一強でコービー・シャックの強さが群を抜いていて、あとは堅実すぎるSpurs。正直見ている方はあんまりおもしろくなかった。
そんな中応援してたのがN.Y. Knicks。
大黒柱のユーイングが満身創痍でろくにプレイできない中、スモールラインナップで臨み、東8位が1位のHeatを倒したときのことは忘れられない。
いいPGだけどけんかっぱやいウォードとチャイルズ、PFとしては背が低くてディフェンスやられてたけど最高の4点プレイを決めたBig Lことラリー・ジョンソン、当たると止まらないヒューストンと、何をやらかすか分からない「首締め」スプリーウェル。
NBAの常識からするとプレイオフ最初のラウンドで消えそうなチームが、ぎりぎりのところで勝ち上がっていく姿は、わたしにとっての感動の原点だと思う。

そんなかっこいいKnicksも長くは続かず、2000年代は低迷。
大金で終わりかけのスター選手を呼んではケミストリーが育たずに金だけ出て行くのがパターンだった。
そんな中、ハーバード大を出てなぜかNBA入りしたアジア人が「Linsanity」として一世を風靡する。ジェレミー・リン。
ドアマットと思われていたチームがなぜか連勝をはじめ、気づけばコービーのいたLakersやノヴィツキーのいたMavsまで倒していく。
こういう逆転劇がKnicksには似合う。「どうせ今年もダメっしょ」というところから這い上がってくるガッツ。リンだけじゃなく、運動能力抜群のランドリー・フィールズや、シュート力だけ振り切れてるスティーブ・ノヴァックのような無名選手が力を発揮してきたのも忘れられない。
ドラフト1位がずらり、みたいなチームには魅力を感じなくて、ドラフト2巡目とかドラフト外から地道に力をつけて花開くような選手を応援したくなる。判官贔屓ってやつです。

Linsanityもあっという間に終わり、2010年代もいまいちぱっとしなかったけど、ここにきてとうとうKnicks黄金時代がやってきたんじゃないでしょうか!
ジェイレン・ブランソン。お父さんはずっとベンチメンバーだったので最初の頃は期待してませんでしたが、今や押しも押されぬKnicksのコアとなりましたね。3Pもうまいけど、ちゃんと中に切れ込んで緩急自在な攻撃力があるのがいい。
CのハーテンシュタインとGのディヴィンチェンゾの3人体制で行くのかと思いきや、けっこうあっさりトレード。
アヌノビーはディフェンスだけじゃなく、3Pもきちんと決めてきて、なんでオールスターじゃないのってくらいオールマイティ。
KATことカール・アンソニー・タウンズはシュートうまいけどなんかぎこちないなって思ってましたが、思ってたよりも攻守に安定感がある。最近はパスも効果的で、トレード疑ったりしてごめん。
ブリッジズはとにかく美しい。シュートフォームとかディフェンスとか、全部が優等生って感じ。トレイシー・マグレイディを思い出す。チームによっては全部一人でこなせるような力があるけど、3番手のシューターとしてきちんと決めきる力がすごい。
そして、ジョシュ・ハート。ずっとディフェンスだけの選手みたいに思われてたけど、やればできるところを見せて今日の試合は26点!

泣いたわ……
ノーマークのところきちんと3決めたり、めっちゃ難しそうなスピンからフェイダウェイ決めたりとか、急にどうした?
相手はハートがそんなに3うまくないからディフェンスしないという作戦だったのだろうけど、そこを逆手にとってどんどん決めたの、最高によかった。
現代NBAはディフェンスだけの選手は生き延びることができないとされているところに、強烈な意外性で勝利の立役者となった。
なにより彼のハートの熱さ、エゴを出さずにチームのために献身的なプレイをする姿がすばらしい。
前の試合ではスタメンなのに最後に出場できなくて悔しい思いをしたとか。
でも、こういう熱い選手が報われてほしいんですよ。
カンファレンス・ファイナルはさすがに負けないでしょうが、ファイナルはどちらと当たっても厳しい戦いになりそうです。
でも、最後までKnicks応援するよ。Go NY Go!

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