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バスツアーを選んだ秋。鳥取砂丘の風と、私の仕事論 #UPSIDERアドベントカレンダー2025

UPSIDER Capitalの眞木です。これは、UPSIDER Corp アドベントカレンダー 2025の4日目の記事です。

#UPSIDERのアドベントカレンダー2025 では、Biz・Tech・Corporate の3つに分かれて、それぞれのチームメンバーが日替わりでさまざまな内容をお届けします。
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この秋、久しぶりに“ハンドルを手放す”旅をしました。

その時間が、自分の仕事の本質と静かに重なっていくのを感じ、忘れないうちに記しておきたいと思います。


「任せる旅」に踏み切った理由

行き先は山陰・山陽。

玉造温泉から出雲大社、足立美術館、鳥取砂丘、姫路城へと続く二泊三日です。

普段は旅程を組むのも好きなのですが、今回はあえて大手旅行会社のパッケージツアーに申し込みました。

正直、かなり抵抗がありました。

「旗の後ろを歩くのか…」と、出発前から心のどこかで身構えていたくらいです。

とはいえ、この地域を公共交通だけで回るのは難しい。

車を運転してしまうと、景色そのものを吸い込む余裕がなくなる。

そのバランスに悩んだ末、まずAIにプランニングを任せてみました。

NotebookLMやGPTに“最強のコンダクター”を依頼すると、案の定、効率的で美しい行程が一瞬で出てきました。

…ですが、胸の奥に微かな“ざらつき”が残りました。

「これ、自分の思考の延長にすぎないな」

決してAIが悪いわけではありません。

むしろ、私の指示や思考が、旅の可能性を狭めていた。その事実に、じんわりと気づいたのです。

だから今回は、ハンドルをいったん置き、プロに委ねる旅に切り替えました。

バイアスの外側で見つけた「コナンロード」

その選択は、結果として大正解でした。

チャーターバスのドライバーさんは、Googleマップの“最短ルート”に従わず、日本海沿いの旧道へ静かにハンドルを切りました。

窓を開けると、潮の匂いがふっと入り込み、遠くで波が砕ける音が聞こえる。

陽が雲間からこぼれて海面に細い光の筋を落とす、その一瞬の美しさ。

「ああ、自分の検索ワードでは絶対に辿り着けない景色だ」

そう思った瞬間、胸の奥がすっと軽くなりました。
 
効率を優先していたら切り捨てていたはずのルート。

その“想定外”を拾い上げてくれるのが、プロの仕事なんだと、静かに腑に落ちました。

砂丘の坂の上で、風に立つ

旅のハイライトは、やはり鳥取砂丘です。

強い風で砂が舞い、頬に当たると少し痛い。

足元は沈み込み、歩くたびに「サクッ」という小さな音がする。

ただ黙々と「馬の背」と呼ばれる丘へ向かって歩いていきました。

途中で雨がぱらつき、空気が急に冷たくなる。

それでも上を向き続けて登りきった瞬間、雨がふっとやみ、雲が裂けて光が落ちてきました。

眼前には、白波の立つ荒々しい日本海。

冬も近いと感じさせるような風が頬を強く叩くのに、不思議と痛くない。

むしろその風が、胸の奥の余計なものを全部さらっていくようでした。

「これは、写真では絶対に届かない世界だ。」

そんな確信が、体の真ん中に静かに落ちていきました。

出雲大社の巨大な日の丸も同じです。

数字では分かっていたはずなのに、目の前に立つとただ圧倒される。

赤と白のコントラスト、はためく布の重さ、秋の空の深い青。

妻が小さく「来てみないと分からないね」とつぶやいたとき、その言葉が、妙にしっくりと胸に落ちました。

揺れる車内で気づいたこと

帰りの新幹線。

シートに体を預けて目を閉じると、なぜか砂丘で受けた風の感触だけが鮮明に残っていました。

その瞬間、ひとつの考えが浮かびました。

「これ、僕らが起業家の皆さんと築きたい関係そのものだ」

スタートアップの皆さんは、険しい“馬の背”の先にある未来を見据えて進んでいます。

でも足元には、資金繰りや管理業務という砂が積もる。

視線が落ちてしまう日だってある。

もし私が今回、“最適化”や“運転”に固執していたら、あの光景をここまで心に刻むことはできなかったでしょう。

手段をプロに任せたからこそ、本質に集中できた。

それは、起業家支援そのものです。

Capitalが果たすべき役割

起業家が“登ること”に全神経を注げるよう、私たちは背景のノイズを引き受けます。

資金調達、煩雑な管理、足元の砂。

それらを任せてもらうことで、視線は自然と未来へ戻る。

起業家は未来を描くプロフェッショナル。

私たちはその視界を曇らせない“黒子”でありたい。

AI時代こそ、人間は“未知の景色”を描きに行くべきだと思っています。

おわりに

今回の旅で見た景色は、どれも「想定の外側」にありました。

だからこそ、静かに、深く心に残りました。

スタートアップの皆さんも、次の“馬の背”を登る準備が整ったら、いつでも声をかけてください。

景色が一番美しく見えるように、私たちは全力で環境を整えます。

…そして、ときにはパック旅行も、本当に悪くありませんよ。 

#UPSIDERアドベントカレンダー2025

株式会社UPSIDERのメンバーがお届けする、 #UPSIDERアドベントカレンダー2025Biz・Tech・Corporate の3つに分かれて、それぞれのチームメンバーが日替わりでさまざまな内容をお届けします。
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