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FODEX NEWS #06|物価は鈍化、小売は減少。それでもS&P500は最高値。 | 2026年8月8日〜8月14日

先週は、弱い雇用統計でもS&P500が最高値を更新しました。

今週はその続きです。

米CPI、PPI、小売売上高と、今度は「物価と消費」の数字が相次いで発表されました。

それでもS&P500は再び最高値。

なぜ景気の弱さが見えるのに、株は上がるのか。

それでは、今週のニュースを見ていきましょう。


今週の結論

雇用だけでなく、物価や消費にも少し弱さが見え、FRBが追加で利上げする予想が後退しました。

先週からつなげると、

雇用が弱い

物価上昇も少し鈍化

企業側の物価も横ばい

小売売上高も減少

FRBは本当に利上げする必要がある?

という流れです。

FRBとは、アメリカの中央銀行のこと。

日本でいう日本銀行にあたります。

市場は「今の数字」だけでなく、その数字を見て、FRBが次にどう動くのかまで予想しています。


今週のインデックス投資ニュース5選

1.米CPI、前年比3.4%へ鈍化

8月12日に発表された7月の米CPIは、前月比0.1%上昇、前年比3.4%上昇でした。

CPIとは、消費者物価指数のこと。

簡単に言えば、

僕らが普段買うモノやサービスの値段が、どれくらい上がったかを見る数字

です。

食品とエネルギーを除いた「コアCPI」も前年比2.5%となり、前の月より少し低くなりました。

ここでいうコアCPIは、

値段が大きく動きやすい食品とエネルギーを外して、物価の流れを見やすくした数字

です。

「インフレが終わった」というわけではありません。

ただ、

物価がさらに勢いよく上がっているわけでもない。

市場はそこを安心材料として見ました。

物価が落ち着けば、FRBがさらに金利を上げる必要も小さくなります。

そのため、S&P500やNASDAQ100だけでなく、米国債、REIT、金、オルカンなどにも関係するニュースです。


2.米PPIは前月比0%。S&P500は最高値へ

翌8月13日に発表されたのがPPIです。

PPIは「生産者物価指数」。

名前はちょっと難しいですが、

企業がモノやサービスを売るときの価格が、どれくらい変わったかを見る数字

と思えばOKです。

7月のPPIは前月比0.0%

つまり、前の月からほぼ変わりませんでした。

市場では0.2%程度の上昇が予想されていたため、予想より物価の上昇が弱かったことになります。

前年比でも4.7%となり、前の月の5.5%から低下しました。

そしてこの日、S&P500は7,798.99で終了し、史上最高値を更新しました。

なぜPPIが大事なのか。

企業側の価格が上がれば、その後、

企業が値上げする

お店の商品価格が上がる

僕らが払う金額も増える

という流れにつながることがあります。

だからPPIを見ると、

この先、物価が上がりそうか

を考える材料になります。

先週の弱い雇用。

今週のCPI。

そしてPPI。

FRBにとって、

「すぐに金利を上げないといけない」という理由が少しずつ減ってきた。

市場はそう受け止めました。


3.米小売売上高、9カ月ぶりに減少

8月14日に発表された7月の米小売・飲食売上高は7,636億ドル

前月比で0.6%減少しました。

小売売上高とは、

スーパー、ネット通販、飲食店などで、実際にどれくらいお金が使われたかを見る数字

です。

アメリカ経済は個人消費の影響が大きいため、かなり注目されています。

ただし、

0.6%減った=アメリカ経済が急に悪くなった

という意味ではありません。

セールの時期が前の月にずれた影響や、ガソリン価格が下がったことで売上金額が減った影響などもあります。

今週のポイントは、

雇用・物価・消費のいろんな場所で、少しずつ勢いが弱くなってきたこと。

景気には少し不安な材料です。

でも同時に、

景気が弱いなら、FRBは金利を上げにくい

という見方にもつながります。

一つのニュースでも、株にとって良い面と悪い面の両方があります。


4.日本では「9月利上げ」観測が強まる

アメリカでは、追加利上げの予想が弱くなっています。

一方、日本では逆です。

日銀が9月の金融政策決定会合で、追加利上げを検討していると報じられました。

利上げとは、

中央銀行が世の中の金利を高くすること

です。

金利が上がると、お金を借りるコストが高くなります。

例えば住宅ローンや企業の借金にも影響します。

ただし、

9月の利上げが決まったわけではありません。

現時点では「その可能性が高まっている」という段階です。

背景の一つに、日本の物価があります。

7月の企業物価は前年比7.2%上昇しました。

企業物価とは、

企業同士でモノを売り買いするときの価格

です。

企業が仕入れる原材料などの値段が上がり続ければ、最終的に僕らが買う商品の値上げにつながる可能性があります。

日本の金利が上がると、

銀行などにはプラスになりやすい一方、

借金の多い企業やREITには負担になることがあります。

今週は、

アメリカ → 利上げの可能性が下がる
日本 → 利上げの可能性が上がる

という対照的な動きになりました。


5.RedditがS&P500入り

8月13日、RedditがS&P500に採用されることが発表されました。

S&P500とは、

アメリカを代表する大型企業約500社をまとめた株価指数

です。

ここで面白いのは、

S&P500に投資している人が、自分でReddit株を買う必要はない

ということ。

指数の中身が変われば、それに連動するインデックスファンドも中身を調整します。

つまり、

S&P500は、ずっと同じ500社を持ち続ける指数ではありません。

成長した企業が入り、条件を満たさなくなった企業は外れます。

僕らが何もしなくても、

指数の中身は少しずつアップデートされている。

これもインデックス投資の特徴です。


今週のMOM|米PPI

今週のMOMは、

米PPI(生産者物価指数)です。

前月比0%。

前年比4.7%。

一見すると、ただの物価の数字です。

でも今週は、

弱い雇用

CPI鈍化

PPI横ばい

利上げ予想が後退

S&P500最高値

という流れの中心にいました。

今週、市場の見方を大きく変えた数字。

それがPPIでした。


MOMに関連するINDEX|S&P500

今週はS&P500を見ておきます。

S&P500は、

アメリカを代表する大型企業約500社の値動きをまとめた指数

です。

Apple、Microsoftなどの大企業も含まれています。

今週はPPI発表後に史上最高値を更新。

さらにRedditの新規採用も決まりました。

ここで覚えておきたいのは、

S&P500の中身は固定ではない。

ということ。

企業や経済が変われば、指数に入る企業も変わります。

僕らがS&P500に連動するファンドを持っている間にも、

中身は少しずつ更新されています。


今週、見なくていいノイズ

今週のニュースを見て、

  • 「もうインフレは終わった」

  • 「FRBは絶対に利上げしない」

  • 「S&P500が最高値だから、もう買わない方がいい」

と決めつける必要はありません。

経済指標には、一時的な要因も含まれます。

FRBも、一つの数字だけで判断するわけではありません。

ニュースは、

次に買うものを教えてくれる答え

ではありません。

自分が持っている投資先が、世界の何とつながっているのかを知るための教材。

それくらいの距離感で十分です。


今週の用語メモ|PPI

PPI=生産者物価指数

難しく見えますが、

企業側の物価を見る数字

と覚えればOKです。

CPIは、

僕らがお店で買うときの物価。

PPIは、

その前に企業が売り買いしている段階の物価。

例えば、

原材料の価格が上がる

企業のコストが増える

商品を値上げする

僕らが払う価格も上がる

という流れになることがあります。

だからPPIを見ると、

この先の物価がどうなりそうか

を考えるヒントになります。


来週の注目予定

8月17日|日本4〜6月期GDP

GDPとは、

その国で一定期間に生み出されたモノやサービスの合計金額

です。

簡単に言えば、

その国の経済がどれくらい成長したかを見る数字

です。

日銀の利上げ観測が強まっているため、

日本経済がどれくらい強いのか

に注目です。


8月19日|ユーロ圏7月CPI確報

ヨーロッパでも物価の数字が発表されます。

アメリカ、日本だけでなく、

ヨーロッパの中央銀行が次にどう動くのか

を見る材料になります。


8月21日|日本7月CPI

日本の物価にも注目です。

物価が強ければ、

日銀が利上げしやすくなる

可能性があります。

来週は、

景気 → 物価 → 日銀

という流れを見ていきます。


⚽ BONUS|FOOTBALL STOCK NEWS

Zee Entertainment Enterprises|NSE:ZEEL

今週のサッカー×株ニュースは、インドのメディア企業Zee Entertainment Enterprisesです。

2026年4〜6月期決算では、純利益が前年同期比46.9%減

一方で、売上は増えました。

利益を圧迫した要因の一つが、

スポーツ放映事業への再参入コスト

です。

Zeeは2034年までのFIFA関連39大会の放映権を取得しています。

2026年、2030年の男子ワールドカップも含まれます。

サッカーの放映権を持てば、

視聴者が増える
広告を増やせる
配信サービスの利用者を増やせる

といった可能性があります。

ただし、その前に、

放映権料
番組制作費
宣伝費

など、大きなお金もかかります。

つまり、

ワールドカップの放映権を持つ=必ず儲かる

ではありません。

払ったお金以上に、

広告やサブスクで利益を生み出せるか。

そこが企業にとって重要です。

FOOTBALL STOCK NEWSでは、

サッカーの周りで、どんな企業がお金を使い、どんな企業がお金を生み出しているのか。

そこを見ていきます。


今週のひとこと

先週は、

雇用が弱いのに株が上がった。

今週は、

物価や消費にも弱さが見えた。それでもS&P500は最高値を更新した。

市場は、

「景気が良いか、悪いか」

だけを見ているわけではありません。

この数字を見て、FRBは次にどうする?

その先まで予想しています。

でも僕らが、その予想を毎週当てる必要はありません。

ニュースを通して、

自分が持っている投資先が、世界の何とつながっているのかを知る。

今週もそれで十分です。

Just Keep Buying.

短期のニュースに振り回されず、長い目で続けていきましょう。


※本記事は投資判断を勧めるものではなく、投資・経済ニュースを学ぶことを目的としています。投資商品の価格は変動し、元本割れの可能性があります。

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