LINEスタンププレミアムの分配金の計算式が変わるってよ
いつものようにnote界隈をふらふら散策していたら、衝撃的な記事を発見しました。
何でもLINEスタンプの価格が見直しされるらしい。
さらにLINEスタンププレミアムの分配金の計算式も見直されるらしい。
そしてnote界隈に棲むLINEスタンプクリエイターさんが、ざわざわ。
あちこちの記事やコメント欄にこの話題が…。
コメント欄にこの件のご質問までいただきました。
LINEスタンプの販売価格の変更はとってもわかりやすいですが、
LINEスタンププレミアムの分配金の計算式は難解ですもんね~💦
しばらく待っても解説記事がでてこないので、書いちゃいました。
衝撃的な記事
発端となった衝撃の記事はこちら!
※注)タイトルに「ちょっとそこの綺麗なお姉さん、大変です!」と書かれていますが、このタイトルは記事の本質とあまり関係ありません。笑
【この記事のクリエイターさんがnoteを去り、記事がなくなりました】
そして、この記事の中に以下の記載がありました。
=追記=
って、MAYAさんからのコメントで知ったんですが、しれっとLINEスタンププレミアムの売上計算式も変わっちゃう~。
いつものことながら、情報が早いです。バランスさんにMAYAさん。
暇があったらLINEスタンプストアを見ているようですが、さすがです!w
早速、LINEさんの「お知らせ」を参照しました。
■主な変更点
・LINEスタンプ プレミアムの項目を「サブスクリプションサービス」に変更(第10条表題部)
・サービス内容の変更に伴い、LINEスタンプ プレミアムの定義を変更(第10.1条)
・LINEスタンプ プレミアムと関連するサービス(サブスクリプションサービス)に関する条項およびその取り扱いに関する条項を追加(第10.3条乃至第10.6条)
・サブスクリプションサービスにおいて無料期間を設定する場合があることを追加(第10.7条)
・改定日以降のサブスクリプションサービスにおいて本コンテンツの利用に関する分配額(サブスクリプションサービス分配額)の計算式を一部変更(第10.8条)
・サブスクリプションサービス分配額計算に関する条項(旧第10.5条)に計算の基礎となる数値を開示しない旨を追加(第10.9条)
・その他、条項追加および定義整理に伴う文言修正
■サブスクリプションサービス分配額の計算式の変更概要
サブスクリプションサービス分配額の計算式を以下のとおり変更いたします。
【計算式】
サブスクリプションサービスユーザー数 × 当社所定の単価(*) × 送信割合
*当社所定の単価は、12円(税別)となります。(2026年7月1日改定時点)
※この計算式の変更により、クリエイターの皆さまの分配額が一律に変動するものではございません。分配額につきましては、サブスクリプションサービスにおけるユーザー数や対象コンテンツの送信割合等のユーザーの利用状況によって異なります。
※サブスクリプションサービスのユーザー数や送信割合の具体的な数値等の詳細は開示しておりません。
※当社所定の単価は、今後見直される場合があります。変更がある場合は、別途ご案内いたします。
この記載をざっと読んで、分配される原資が大きく変化すると理解しました。
従来は、以下でした。
【計算式】
A×30%×(B/C)
A:LINEスタンプ プレミアムによりLINEユーザーから得た売上総額(税別)
それが、
【計算式】
サブスクリプションサービスユーザー数 × 当社所定の単価(*) × 送信割合
*当社所定の単価は、12円(税別)となります。(2026年7月1日改定時点)
となるのです。
LINEスタンププレミアムの月額料金はスタンダードプランだと240円だから、その30%は72円です。
ということは、簡単に言えば、72円→12円になるってことやん!!
つまり、プレミアム分配金が5分の1になっちゃうってこと?!

というのが初日の解釈でした。
でも、ちゃんと読んだら、そういう単純なことではなかったのです。
先ほどの記事を読んだ読者さん(「ととと」さん)が冷静にコメントされていました。
こんにちは。 新利用規約を読み間違えていたら申し訳ないですが...
読むと、対象サブスクユーザー数にはLYPプレミアムが入ると明記されていますね。 LYPプレミアムは最新のIR資料では右肩上がり成長で直接会員が637万。 あと関係会社サービスユーザーをLYPユーザーとするという明記があり、ソフトバンクやワイモバイル契約していれば無料でLYP使えたはずなので、紐づけしていればこの分も対象とカウントされるかと思います。 (2023年のIR資料では、この紐づけ含むと2,365万が会員数)
で、対象サブスクユーザー数は、LINEスタンププレミアムを利用していなくても対象となるとあります。 (ただし無料期間中のサブスクを使っているユーザを除く) 上記のことから、旧規約がLINEスタンププレミアムユーザのみを対象としているのであれば、新規約ではサブスクユーザ数が大幅に増えると予想されます。 計算式が大きく変わるため、分配金は今までと比べてだいぶ変動はしそうですが、極端に減るってことも言い切れないのかなと思ってます。
なるほど、なるほど。確かに規約を読むとそう書いてありました。
これが正解ですね! ひとまず、ひと安心。

新旧差分を読み解く
ざっと規約を読んだだけで変更点を理解しようとしたことが大変な認識間違いを引き起こしたという反省を踏まえて、ちゃんと規約を読み直しました。
そしてそれを解説しようと思ったのですが、実はこういう新旧比較は、Chat-GPTに頼んだらあっとゆう間にできちゃうんです。
はい、どうぞ!!
(※密な図なのでクリックして拡大して読んでください)

念のため目を通しましたので大事なことは間違ってないと思いますが、細かいところで表現が正確でない箇所もあります。まあ、雰囲気で理解するならこの図解でよいと思います。
正確に理解するならご自身で規約を読んでください。
※なぜか新旧規約の切り替えが2024年9月17日になってる;笑
まず計算式は、新旧ともに、以下の構造になっています。
分配金=「分配される原資の総額」×「分配の仕方」
計算式の前半の「分配される原資の総額」については、先ほど書いた通り、大幅な変更になりました。
従来は「ラインスタンププレミアム契約からの収入」の30%でしたが、
今後は「サブスクリプションユーザー数」×12円です。
※この点は、あとでもう少し深く考察します。
計算式の後半の「分配の仕方」は、表現が変わってますが、内容は同じだと思います。※もし間違っていたらご指摘ください。

さらに新旧いずれにおいても、ポイントとなるのは「送信数」ではなく「パッケージ単位の利用者数」をカウントすること、そして同一ユーザーが異なるパッケージを利用したら、それは「延べ人数としてカウント」することです。
※パッケージ=スタンプの販売単位(例えば40枚のスタンプセットのこと)
これもChat-GPTさんに図解してもらいました。

上の例の場合、
「分配の仕方」の「B/C」または「送信割合」の分母は12人となります。
そしてパッケージ①のクリエイターさんは分子が2人となりますので、
「送信割合」は、2÷12=0.166666…となると思います。
この考え方は、たぶん旧規約と同じだと思います。
ところで、この点に関連して、規約に以下の気になる記載がありました。
10.4. 当社は、LYPユーザーに対して、LYPプレミアムの特典の一つとしてLINEスタンプ プレミアムを提供します。この場合、LYPユーザーは、LYPプレミアムにかかる利用料(以下「LYPプレミアム利用料」といいます。)のみを支払い、LINEスタンプ プレミアム利用料は当該LYPプレミアム利用料に含まれ、別途LINEスタンプ プレミアム利用料の支払を要しません。
「別途LINEスタンプ プレミアム利用料の支払を要しません」って書いてあります。
つまり、これまでLYPユーザーさんはLINEスタンププレミアム利用料の支払いをせずにスタンプを使っていたということでしょうか?!
そして、旧規約のプレミアム分配金の原資は「LINEスタンププレミアム契約者から得た売上金額の30%」となっていますので、LYPユーザーさんのスタンプ利用料がクリエイターにはまったく還元されていなかったということではないのでしょうか!?

もし、
LINEスタンププレミアム契約者 << LYPユーザー数
だとすると、少数のLINEスタンププレミアム契約者が大多数のLYPユーザーの利用料を肩代わりしているように見えなくもないです。
また、クリエイターから見たら、利用されている回数(ユーザー数)に対して、不合理に分配金が少ないように見えます。
ひょっとしたら、今回の規約の改正(特に「LINEスタンププレミアム契約者からの売上」→「サブスクリプションサービスユーザー数×単価」)は、こういった不合理な点を適正化するためのものなのかもしれませんね。
新しいルール:サブスクリプションサービスユーザー数
それでは、新規約の元での分配金のルールを見ていきましょう。
Chat-GPTさんにお願いすると、さもそれらしい図解をしてくれるので、新ルールも図解してもらいました。

これも、表現が規約ほど厳密ではないですが、概略を理解するならこれくらいがわかりやすいですね。chat-GPTさん、すごいです。
ところで、気になるのは「サブスクリプションユーザー」です。
なんてったって、この数に12円(※見直し時点)をかけた金額が分配金の原資になるわけですから、このユーザー数は多ければ多いほど、クリエイターは嬉しいわけです。
規約によると、以下の通りです。
「サブスクリプションサービスユーザー」=
①LINEスタンププレミアム契約者
+②LYPプレミアム会員
+③関係会社サービスの会員
ー無料期間中の人
※ただし、いずれもLINEスタンププレミアムを「利用できる状態」にある人

①のLINEスタンププレミアム契約者数はわかりやすいですね。これまでの規約の原資ですから。
ちょっと古いですが、2025年3月のニュースによると、約212万人だそうです。
②LYPプレミアム会員は、以下の記事によると、LYPプレミアムのグループ会員数:2,466万人超、直接会員数:551万人超だそうです。
直接会員は、月額料金を払ってLYPプレミアムに加入している会員で、
グループ会員は、直接会員+ソフトバンク特典・ワイモバイル特典などで利用できる会員を含む、ということらしいです。
何と、①のLINEスタンププレミアム契約者数に比べると、圧倒的に大きい数字なのです。②=①の約12倍です。
最初の考察で、LINEスタンププレミアムの月額料金240円(スタンダードプラン)の30%が72円で、それが12円に激減すると書きましたが、それを覆すことができる人数の差異がありました。
もし、もしですよ、サブスクリプションユーザー数が2,500万人もいたら、分配金の原資は、
2,500万人×12円=300,000,000円=3億円
ってなっちゃうわけです。
先ほど書いたとおり、LINEスタンププレミアムの契約者数が212万人だとして、例えば80%がスタンダードプラン(240円)、20%がデラックスプラン(480円)だと仮定すると、
((240円×80%)+(480円×20%))×212万人×30%=183,168,000円=約1.8億円
なので、分配金の原資が1.6倍になるわけです。

でも、ビジネス的に考えると、そんな単価(12円)の設計はしないと思いますので、仮に分配金総額が現状維持ベースになるように単価(12円)を決めたと仮定すると、
サブスクリプションユーザー数
= 183,168,000 ÷ 12円
= 15,264,000人
という数字がでてきます。
このうち、LINEスタンププレミアムが212万人だとすると、残りの約1,314万人がLYPユーザー等による人数となります。
先ほど紹介したニュースで、LYPプレミアムのグループ会員数:2,466万人超、直接会員数:551万人超という数字がありましたが、1,526万人という数字は、かなり良い線を付いているように思います。
つまり、LYPプレミアムのグループ会員数は約2,466万人ですが、このうち、LINEスタンププレミアムが「使える状態」のユーザー数が1,314万人だと仮定すると、現状維持レベルの分配金総額で分配できるわけです。
最後に③の関連会社サービスの会員ですが、LINEヘルプセンターの説明によると、以下のようなものが該当しそうです。
LINEMO対象プラン契約者もスタンププレミアムを利用可能
LINE MUSIC利用者もベーシックコースを利用可能
まあ、この③については、それほどユーザー数がいると思えないですし、説明を読むと、
LINE MUSICの特典プランとは、LINE MUSICの会員がLINE スタンププレミアムのベーシックコースを無料で利用できるプランです。(※デラックスコースは対象外です)
LINE MUSICの特典プランを利用するには、LINE MUSICのアプリから利用登録ページにアクセスし、利用登録をする必要があります。
と書かれていて、無条件で「使える状態になる」わけではなさそうです。
「LINEスタンププレミアム」を利用したい人が利用登録をするようです。
あー、この手のユーザーさん、LINEスタンプ使ってくれなくてもいいから、利用登録だけしてほしいな~笑
1人登録したら12円、2人なら、…、1万人が登録したら12万円、…。笑

12円の意味
ところで、この単価「12円」がどこから生まれてきたのか、とても気になってます。
これまでLINEスタンププレミアムの分配金を観測した結果、最低金額は1円というのがありました。つまり1ユーザーにだけ使われたときに1円だったのではないか、という仮説です。根拠なし。
先ほどの計算式で分配金を出すと規約に書いているので、1ユーザーだけが使ったときに0円(1円未満)になってしまうと説明に苦慮しそうなので、最低でも1円になるようにしたいのではないでしょうか。
もしそうだとすると、
あるスタンプパッケージの分配金
=サブスクリプションユーザー数×12円
×そのスタンプパッケージを使ったユーザー数
÷プレミアム対象のスタンプパッケージを使った延べユーザー数
そして、
プレミアム対象のスタンプパッケージを使った延べユーザー数
=サブスクリプションユーザー数×平均利用パッケージ数
の関係になっていると考えられるので、先ほどの計算式は、
あるスタンプパッケージの分配金
=サブスクリプションユーザー数×12円
×そのスタンプパッケージを使ったユーザー数
÷サブスクリプションユーザー数×平均利用パッケージ数
という関係になるから、
平均利用パッケージ数=12
になると、1ユーザーだけが使ったときの分配金が1円になります。
つまり何が言いたいのかというと、単価(12円)というのは、実はサブスクリプションユーザー1人あたりの平均利用パッケージ数なのではないか?!
です。
まあ、どうでもいいことなんですけど、12がとっても気になりました、というお話でした。ちゃん、ちゃん。

新規約でプレミアム分配金はどうなるか
最後に、
「12円の謎」など、どうでもいいから、
結局、プレミアム分配金は増えるの?減るの?
という話なのですが、
回答は「わかりません」です。
相変わらずブラックボックスが多いですし、サブスクリプションユーザー数の数値も公開されないみたいですから。
心配していてもどうにもならないから、
7月の分配金報告を楽しみに待ちましょう。
そういえば、こんな良いこと書いているクリエイターさんもいらっしゃいましたよ。
でもね私らストックビジネスの選手たちはいつも通り制作するに越したことはありません。
今までだってそうだったじゃないですか。
分配額が変わったり、振込手数料が変わったり、
入金申請から入金までのスピード、イラストの申請から承認スピード。
LINEスタンプさんとは色々な苦楽を共にしました。
これからも変わらずチマチマコツコツ描いていくのが一番の“効率”だと思います。
従来よりも7月の分配金が増えていたら、先ほど書いた「実質無料でラインスタンプを使っていたLYPユーザー」を無視できなくなり、ちゃんとクリエイターに分配金が支払われるように改善された、と思って感謝しましょう。
もし減っていたら、別のお知らせ、
このたび、今後も多様で魅力的なLINEスタンプ・絵文字を安定して提供し続ける環境を維持するため、2026年7月1日10時から、LINEスタンプ・絵文字の一部の商品価格を改定させていただくこととなりました。
で書かれていた通り、「今後も多様で魅力的なLINEスタンプ・絵文字を安定して提供し続ける環境を維持するため」に運用コストがアップした分、分配金が減ったと理解しましょう。
もしその場合は、少し前に「お知らせ」された「審査完了まで通常よりお時間がかかる可能性があります。(2026.5.14)」が、その前振りだったと思うことにしましょう。
つまり、あなたたちが大量にスタンプの審査を依頼するから、リソース増強が必要になったので、その分のコスト負担をしてね、っていう計画的な「お知らせ」だったということです。笑

おわりに
最近、この価格改定とプレミアム分配金の計算式の変更の話題で持ちきりだったので、こんな平日の夜にnote記事を書く羽目になりました。
とにかく規約の説明がややこしく、ひょっとしたらこの記事の解説にも間違いがあるかもしれません。その場合は、何ら責任を負いません。笑ってごまかしますので、ご自身で解決してください。

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