データで紐解く「ラインスタンプ特集」参加の効果
ラインスタンプの売り上げを増やすなら「特集」に参加するのがよい、というのは、もはやラインスタンプクリエイターなら誰でも知っている常識になってしまいました。
でも、本当にそうなのでしょうか?!
先日、「犬の日」特集に参加したけど、まったくと言ってよいほど売れませんでした。
これまでに販売した300種を超えるスタンプの売上データをもちいて、その効果を定量的に確かめてみました。
これまでのスタンプ創作データの再整理
これまでスタンプの売上データ等を公開してきましたが、
データで紐解く「特集」参加の効果
の答えを出すためには、データが足りません。
すべてのスタンプに対して、特集に参加したかどうか、どの特集に参加したか、販売対象国、などの情報を付加しないと分析できません。
せっかくの機会ですので、データを再整理することにしました。

LINEさんから届くデータは、最近だと毎月340行くらいのデータです。
この約10年間を全部あわせると、15,413行のデータになっています。
このデータの中に「Item ID」というスタンプ毎に付与されたIDがありますので、これをキーとして、どの特集に参加したか(参加の有無と種類)、販売エリア(日本か、海外か、両方か)、ついでにキャラクタのカテゴリ(ネコ、パンダ、うさぎなど)、いつから販売開始したかなどのデータを、別テーブルに切り出して作成しました。
その数、357種でした。
(着せ替え、絵文字、海外でしか販売していないスタンプも含む)
そして、LINEさんから届く売上データをマージしたものに、この別テーブルのデータを、「Item ID」をキーとして結合すると、データ分析の準備完了!です。

※urajoは、データの分析・可視化は、Looker Studio(旧データポータル)を使っています。データ量が増えてきて、毎月の売り上げを分析するようになると、エクセルを使うより便利です。使いこなすにはちょっとしたコツを習得する必要はありますが、最初の少しの努力で、あとあと楽になりますので、活用することをお勧めします。もちろん、Googleさんの企業努力で「無料」で使えます。いつもありがとうございます、Googleさま。
これまでの特集参加の状況
では、早速、集計し終わったデータをご覧ください。

左上の円グラフ
特集参加の比率です。
約80%のスタンプが、特集に不参加で、残りの20%が何らかの特集に参加していることがわかりました。
右上の横棒グラフ
特集に参加したスタンプの内訳です。
縦方向は、「特集」の種類です。
簡略化して表現していますが、クリエイターの皆様ならどの「特集」なのかわかっていただけると思います。
横方向は、「特集」に参加したスタンプの「キャラクタ」のカテゴリです。
集計してみて、そうだったのか~と初めて認識しましたが、
urajoは「デカ文字」特集が好きみたいです。12種類のスタンプを出してます。
その次が「あけおめスタンプ特集」、その次が「毎日使えるスタンプ特集」という感じで続きます。
作り続けていると、いったいどのキャラでどんな特集に出してきたのか、まったくわからなくなっていましたが、こうやってデータを整理してみると大変興味深いものですね。

下のグラフ
下のグラフは、いつスタンプを出したのか、それは「特集」参加したものか、という時系列です。ちなみに「いつ」というのは、「いつ作ったか」ではなく「いつ売り上げが出たか」です。例えば、4月末にリリースして5月に入って売れた場合は、「5月」になっています。
どうやら初めて「特集」に参加したのは、2018年4月の「敬語スタンプ特集」らしいです。
しばらくおいて、2021年に「特集」参加の「マイブーム」がやってきたのでしょうか?!「特集」に参加しまくっています。笑
最近の「特集」参加は、ぼちぼち、ですね。
それよりもここ数年のスタンプ創作数の多さにびっくりです。
創作環境の改善、創り方の工夫など、スタンプ創作活動そのものが洗練されてきたからですね。
どうやってスタンプ創作の効率を高めるかは、以下の記事で詳しく書いていますので、ご興味がありましたらどうぞ!
「特集」参加の効果
さて、本題に入っていきましょう。
以上のデータをもちいて、以下の手順で分析を行いました。
海外でしか販売していないスタンプは除外
スタンプ種別ごとに総リターン額を算出
「特集」に参加したスタンプ/参加していないスタンプの2つのグループに対して、箱ひげ図を書いて比較する
1項目については、海外向けのスタンプはそもそも売れ方が悪いので、これを含めてしまうと「特集に参加していないスタンプ」グループのスコアを下げてしまうためです。結果、対象のスタンプ数は、316となりました。
2項目に関して、「特集」参加の効果であれば、ラインスタンププレミアムを含まない単体販売の金額、さらには特集期間の数か月に限って集計すべきではないか、とも考えましたが、特集で売れたおかげで180日後のラインスタンププレミアムで使われやすかった、という相関も否定できないことから、総リターン額で分析しています。
3項目に関して、「箱ひげ図って何?」という方は、Google先生に聞いてみてください(※解説は省略、笑)。

※さて、ここから先は、文字数は少ないですが、データ解析の貴重な結果となっていますので、有料とさせていただきます。
urajoのデータ集計の努力に対して、缶コーヒー2本を差し入れる感覚で購入いただけますと幸いです。
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