人生がうまく回り始める人に共通する、たったひとつの裏設定
ここまで7回にわたって、いろんな裏設定を観察してきた。
回復設定が速い人。お金への裏設定が違う人。距離のリモコンを手放さない人。0.5秒のリアクションが「来たか」の人。直感を保留できる人。自己肯定感が安定している人。好かれようとしていない人。
全部、別々のテーマで書いてきた。
でも、前回の最後にちょっとだけ触れたように、これらの裏設定は奥のほうでつながっているっぽい。
今回は、そのいちばん奥にあるものを書いてみようと思う。
観察を続けていて気づいたこと
人生2周目としか思えない人たちを観察していると、ある時点から「この人たちには共通の土台がある」と感じるようになった。
回復が速いのも、お金に振り回されないのも、距離感がちょうどいいのも、 好かれようとしないのも、
全部、ひとつの裏設定から枝分かれしているように見えた。
その裏設定とは何か。
観察した結果、たぶんこれだと思う。
「自分は、自分のままで、大丈夫」。
拍子抜けするかもしれない
「それだけ?」と思った人もいると思う。
自己啓発本に100回は出てくるような言葉だし、スピの世界でも散々言われてきたこと。
でも、観察していてわかったのは、この言葉を「知っている」人は大量にいるけど、「裏設定として入っている」人はとても少ない、ということ。
ここに大きな差があるっぽい。
「知っている」と「入っている」の違い
「自分は自分のままで大丈夫」を知っている人は、頭ではそう思っている。 本を読んで、セミナーに行って、知識として持っている。
でも、上司に怒られたら揺らぐ。SNSで批判されたら揺らぐ。友人の成功を聞いたら揺らぐ。
知っているけど、揺らぐ。
これは「知識」としては持っているけど、「裏設定」としては入っていない状態っぽい。
一方、裏設定として入っている人は、揺らがない。
正確には、感情は揺れる。上司に怒られたら嫌な気持ちになるし、批判されたらムッとする。
でも、自己評価が揺らがない。
「怒られた。嫌だな。でもわたしは大丈夫」
「批判された。ムカつく。でもわたしは大丈夫」
感情と自己評価が分離している。これ、第6回の自己肯定感の話とまったく同じ構造。
つまり、「自分は自分のままで大丈夫」が裏設定に入っている人は、自己肯定感が安定している。安定しているから回復が速い。回復が速いから距離のリモコンを手放さない。リモコンを手放さないから好かれようとしない。好かれようとしないから逆に好かれる。
全部つながっている。根っこはひとつ。
じゃあどうやって「入れる」のか
ここが最も難しくて、最も正直に書かなければいけない部分。
結論から言うと、「入れよう」として入れるのは、たぶん無理っぽい。
「自分は大丈夫」と毎日100回唱えても、裏設定は書き変わらないように見える。
じゃあどうやって入るのか。
観察していると、裏設定が書き変わった人には共通のパターンがあった。
「大丈夫じゃなかった経験」を通過している。
大丈夫じゃなかった経験
人生2周目の人たちに話を聞くと、ほぼ全員が「どん底」を経験しているっぽい。
仕事を失った。人間関係が壊れた。お金がなくなった。体を壊した。
「もうダメだ」という状態を一度通過している。
で、そこから戻ってきたとき、「あ、大丈夫じゃなくても、大丈夫だったんだ」という体感が残る。
この体感が、裏設定を書き換えるっぽい。
頭で理解するんじゃなくて、体で「大丈夫だった」を経験した人だけが持っている確信。
だからこの裏設定は「入れよう」として入るものじゃなくて、「通過したあとに、勝手に入っている」もののようだ。
じゃあどん底を経験しないとダメなの?
ここが大事なところなんだけど、たぶんそうではない。
どん底を経験しなくても、小さな「大丈夫じゃなかった、でも大丈夫だった」を積み重ねることで、同じ裏設定は入っていくっぽい。
たとえば。
断って嫌われるかと思ったら、別に嫌われなかった。失敗して終わりかと思ったら、別に終わらなかった。本音を言って引かれるかと思ったら、逆に距離が縮まった。
こういう小さな「あれ、大丈夫だった」を日常の中で積み重ねていく。
これまでの記事で何度も「まず観察するだけでいい」「変えなくていい、気づくだけでいい」と書いてきた。
でも今回は、もう一歩踏み込んで言う。
小さくていいから、怖いことをやってみてほしい。
断ってみる。本音を言ってみる。失敗してもいいからやってみる。
そして「大丈夫だった」を体験する。
この体験の積み重ねが、「自分は自分のままで大丈夫」を知識から裏設定に変えていくらしい。
ここまで読んでくれた人へ
8回にわたって裏設定を観察してきた。
全部の記事を通じてわたしが伝えたかったのは、たぶんこの一行だけだったのかもしれない。
「自分は、自分のままで、大丈夫」。
知識としてではなく、体感として。頭ではなく、体で。
その体感を得るための道のりは人それぞれだけど、このnoteが、その道のりの最初の一歩になれていたら、書いてきた甲斐があったと思う。
次回予告
次は少し角度を変えて、「人生2周目の人がやっている、朝の最初の5分」について書いてみようと思う。裏設定は日常の小さな行動に宿っている、という話。
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