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多様な世界に生きる人間とは

2025/11/19


昨日の夜御飯

ラーメン風パスタ
75/100点
コンソメで茹でた麺に砂肝とシェリルからもらったワカメをトッピング
全然手間かけてないのにリピートしたくなるくらい美味かった


さて。
昨日といえばリョウスケ君からメッセージが届いていた。彼は今、知人宅にホームステイをしているのだが
「明日そのホストと皆でサン・クリストバル近郊のチャムラという村に行かないか?」と。

ちょうど予定も無かったので私は提案に乗り午前9時半に集合。
そしてスペイン人のホスト、イニゴ宅で朝食を頂き出発。

コレクティーボに乗って約30分、チャムラに到着。降り立ってすぐに現れたのは崩壊した教会と墓地だった。

手前の草が敷き詰められている辺りは全て墓
先日に訪れたサン・クリストバルのそれとはまるで違う

メキシコでは土葬が一般的で、棺桶の形通りに土が隆起していて生々しさが伝わってくる


その後、私達は村の中心部へ。

ハマイカ
ハイビスカスのことらしいがメキシコではそう呼ばれており、食堂ではジュースにして出されている

私も飲んだが、これが原材料とは知らなかった
ちなみに赤紫蘇ジュースみたいな味


此処チャムラもそうだが、特にメキシコ南部からグアテマラにかけては国の法律よりも村や地域の文化、しきたりが優先される。
なので撮影には一層気をつけなければならない。写真に映ると魂を抜かれると信じる人達がいるからだ。

イニゴに尋ね、この距離なら大丈夫だと

彼は長くサン・クリストバルに住んでいるので、
この辺りの事情にも詳しい
公衆トイレ

こういった民族衣装を纏った人達が多く歩いている


そして、チャムラのメインである教会へ。

Iglesia de San Juan Chamula

教会内は撮影禁止。
スタッフは親切だったが注意は厳重だった。
どんな様子なのかと入場料40MXN(≒343円)を支払い入ってみると、中は今まで見たこともない異様な光景が。

床には干し草が一面に敷き詰められており、無数のロウソクが立てられている。
テーブルにも数え切れない程のキャンドル。
ざっと5,000〜6,000本はあるだろう。
その煙が教会内に立ち込め、視界はやや霞んでいる。

そこに先住民と思しき人達が座り、火を灯し、生きた鶏を取り出した。

そしてなんと、その首を捻り、絞め殺し、火で炙り始めたではないか…!

……イニゴに訊くと、これはキリスト教と地域の文化が融合した儀式らしい。
この地域の人々はそうして邪気を鶏に納め、健康や幸せを祈るのだという。
なので、邪気が入った鶏を食べることはないそうだ。

最後にポシュと呼ばれる酒をかけてロウソクの火を消し、人々は立ち去っていく。
その儀式が教会狭しと、あちらこちらで行われているのだ。


なんというか…。
世の中にはまだまだこういった世界があるのだと改めて思い知らされる。
正直、決して見ていて気持ちの良いものではなかったが、これも文化なのだと…。
そういう意味で大変有意義ではあった。

鶏を殺して食べている私達と何が違うのか。
日本人的な感覚からすると
「命を頂く、残さず大切に食べる」
そうすることで供養と感謝に繋げる。

これが一般的かと思うが、彼らはきっと邪気を吸収してくれた鶏に感謝しているのだろう。食に対してもそうかもしれないが。

とはいえ目の前で鶏が叫び、捻り殺され、火で炙られる様子に私は気持ちの整理がつかないまま教会を後にした。

そして、チャムラを少し散策。

ポシュの製造販売所

ポシュとはトウモロコシに水と砂糖を入れて発酵、蒸留させた酒で、教会の儀式にも使われていたもの
アルコール度数はかなり高い

オリジナルからフルーツ等を漬け込んだものまで、沢山の種類がある
ほぼ全部試飲してチョコレートとくるみを購入
500mlサイズで1本30MXN(≒257円)


今日はイニゴの紹介でもう一つ、別の村へ。
彼がプライベートガイドの如く分かりやすい英語で詳しく説明してくれるので有り難い。

チャムラから30分歩き、更にバイクタクシーに乗って15分。
着いた先はシナカンタンという村。

まずは昼食を
牛、鶏、マッシュルームのケサディーヤ
つまりチーズを挟んだ大きめタコスみたいなものだ

先ほど見かけたハマイカ使用のジュースと一緒に
私とリョウスケ君、そしてイニゴ


腹拵えを済ませ、村を歩く。
此処シナカンタンは織物で有名らしい。
たしかに、凝った刺繍の生地や衣服を売る店が点在している。

それにしても、チャムラから車で十数分しか離れていないのに村人の様子が違う。
シャイで保守的に思えたチャムラの人に対し、シナカンタンの人は明るくフレンドリーだ。

イニゴ曰く
「サン・クリストバルに近いチャムラは昔、スペイン人からの迫害を受けていたが、少し離れたこの村はそれを逃れたからなのだろう」と。

民族衣装も全く別。此処では男性もピンクで花柄のポンチョを身に纏っている。

そしてマヤ文化に伝わる独自言語

スペイン語とは全く違うらしく、今でも村人はこの言葉を使い、年配者はスペインを話せないのだとか

ちなみにシナカンタンでは物乞いもよく見かけた
特産品の織物で装飾された教会

観光客の私を見かけると、すかさず子供がチップBOXを持って走り寄ってくる
チャムラの教会ではこんなキャンドルも何千と置かれていた


現代から隔離されたかの様な2つの村。
それほど観光地化されておらず、本来の伝統や文化に触れられた。
いやぁ色んな人達がいるなぁ、ホント。

濃い時間を過ごした私達はサン・クリストバルに戻り、イニゴの家で夕食を食べることに。

サン・クリストバルの市場

と、その前に。
今日は台湾人のシェリルが街を離れる日。
数日間、同部屋で過ごした彼女に挨拶しようと、私は一旦宿に戻る。

最後まで元気一杯な彼女
また会いましょうと告げ、ハグをしてお別れ

お互い無事に楽しく旅を続けられますように
そしてイニゴの家にて
今晩は唐揚げだ

キッコーマン醤油と擦り下ろした生姜、ニンニクに2時間漬け込んだ
鶏の骨で出汁を取った味噌汁も
久々の唐揚げ、美味ぇ…!
日本の味、美味いとしか言いようがない…!
スコッチハイボールとの相性も抜群


歓談しながら食事を楽しみ、気づくと時刻は夜11時。
そろそろ寝ようというムードになり、私は宿に戻った。
充実した一日に誘ってくれた2人に感謝。

まぁ、私の晩酌はまだ続いたんですけどね

鶏を食べて酒に酔う私
鶏を絞め殺して幸せを願う先住民
それ以外も全て

やっぱり人間って狂ってるよなぁ
と、妙に世界を俯瞰してしまった今宵の一杯

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URBANRANCH 2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。