【決算分析】Analog Devices、2026年度第3四半期Revenueは40%増、Diluted EPSは163%増
決算データ
Analog Devices, Inc.が2026年8月19日に開示した2026年度第3四半期の決算である。対象期間は2026年8月1日までの3カ月間で、比較対象は2025年8月2日までの3カ月間となる。財務諸表はいずれも未監査である。
2026年度第3四半期の主要実績
Revenue:40億2,189万9,000ドル。前年同期の28億8,034万8,000ドルから40%増
Gross margin:27億754万4,000ドル。前年同期の17億8,974万8,000ドルから51%増
Gross margin percentage:67.3%。前年同期の62.1%から520ベーシスポイント上昇
Operating income:16億1,296万9,000ドル。前年同期の8億1,802万8,000ドルから97%増
Operating margin:40.1%。前年同期の28.4%から1,170ベーシスポイント上昇
Net income:13億4,009万ドル。前年同期は5億1,851万8,000ドル
Basic earnings per common share:2.76ドル。前年同期は1.05ドル
Diluted earnings per common share:2.74ドル。前年同期の1.04ドルから163%増
Non-GAAPベースの主要実績
Adjusted gross margin:29億1,673万6,000ドル。前年同期は19億9,450万4,000ドル
Adjusted gross margin percentage:72.5%。前年同期の69.2%から330ベーシスポイント上昇
Adjusted operating expenses:9億680万6,000ドル。前年同期は7億7,935万7,000ドル
Adjusted operating expenses percentage:22.5%。前年同期は27.1%
Adjusted operating income:20億993万ドル。前年同期の12億1,514万7,000ドルから65%増
Adjusted operating margin:50.0%。前年同期の42.2%から780ベーシスポイント上昇
Adjusted diluted EPS:3.45ドル。前年同期の2.05ドルから68%増
Adjusted diluted EPSはGAAPのDiluted EPSとは異なる。2026年度第3四半期では、GAAPのDiluted EPSである2.74ドルに対し、acquisition related expensesが0.81ドル、acquisition related transaction costsが0.05ドル、special charges, netがマイナス0.05ドル、tax related itemsがマイナス0.10ドルの調整要素として示され、Adjusted diluted EPSは3.45ドルとなった。端数処理により個別項目の合計が総額と一致しない場合がある。
2026年度第4四半期の会社見通し
対象期間は2026年10月31日までの3カ月間である。
Revenue:43億ドル、プラスマイナス1億ドル
Reported operating margin:42.6%、プラスマイナス150ベーシスポイント
Adjusted operating margin:52.0%、プラスマイナス100ベーシスポイント
Nonoperating expense:約8,000万ドル
Tax rate:12〜14%
Reported earnings per share:3.14ドル、プラスマイナス0.15ドル
Adjusted earnings per share:3.86ドル、プラスマイナス0.15ドル
Adjusted operating marginには、acquisition related expensesに関する4億500万ドルの調整が含まれる。Adjusted earnings per shareとReported earnings per shareの差額に対応する調整は0.72ドルであり、acquisition related expensesとその税効果の純額による。税効果は5,300万ドルとされている。
会社は、この第4四半期見通しが従来のニュースリリースに記載した事業見通しに優先すると説明している。市場予想および実績発表後の市場反応は、開示資料では確認できない。
Vincent Roche CEO兼Chairは、広範な需要を取り込み、Revenue、margin、earnings outlookの各中央値を上回ったと述べた。また、innovation、顧客との深い協業、manufacturing agilityの組み合わせを通じてリーダーシップを拡大していると説明した。
Richard Puccio CFOは、第3四半期を通じて製品ポートフォリオと地域全体で需要が引き続き強まったと述べ、これが過去最高とする第4四半期見通しに反映されていると説明した。規律ある実行と対象を絞った成長投資の両立により、年度末を力強く終え、その勢いを2027年度へ持ち越せるとの見方も示した。
序章
今回の開示で最も重要な数値は、Revenueが前年同期比40%増の40億2,189万9,000ドルとなり、Operating marginが前年同期の28.4%から40.1%へ上昇した点である。利益面ではOperating incomeが97%増の16億1,296万9,000ドル、Net incomeが13億4,009万ドル、Diluted earnings per common shareが163%増の2.74ドルとなった。
会社はRevenueの前年同期比成長について、Data CenterとIndustrialが主導したと説明している。ただし、開示されたend market別表にはData Centerという独立区分はなく、Industrial、Automotive、Communications、Consumerの4区分で示されている。したがって、Data CenterのRevenue金額や構成比、成長率を資料から独立して確認することはできない。
損益計算書を見ると、Revenueの増加額は11億4,155万1,000ドルである。Cost of salesは前年同期の10億9,060万ドルから13億1,435万5,000ドルへ増えた一方、Gross marginは9億1,779万6,000ドル増加した。その結果、Gross margin percentageは62.1%から67.3%へ上昇した。
Operating expensesは前年同期の9億7,172万ドルから10億9,457万5,000ドルへ増加した。内訳では、Research and developmentが4億5,425万1,000ドルから5億3,348万ドルへ、Selling, marketing, general and administrativeが3億2,570万6,000ドルから3億9,732万6,000ドルへ増えた。Amortization of intangiblesは1億8,741万5,000ドルから1億8,798万5,000ドルとなった。Special charges, netは前年同期の434万8,000ドルの費用に対し、当四半期はマイナス2,421万6,000ドルである。
Operating expensesの金額は増えたものの、Revenueに対する比率は前年同期の33.7%から27.2%へ低下した。Adjusted operating expenses percentageも27.1%から22.5%へ低下している。これらの数値とGross margin percentageの上昇が、Operating marginおよびAdjusted operating marginの改善と同時に確認できる。ただし、各利益率改善の個別要因について、会社は開示資料内でこれ以上の定量的な分解を示していない。
9カ月累計では、Revenueが108億562万7,000ドルとなり、前年同期の79億4,359万ドルから36%増加した。Operating incomeは39億8,967万5,000ドルで、前年同期は19億8,728万5,000ドルだった。Net incomeは33億4,726万6,000ドル、Diluted earnings per common shareは6.83ドルであり、前年同期はそれぞれ14億7,960万4,000ドル、2.97ドルである。
次に確認すべき開示項目は、第4四半期のRevenueが会社見通しの42億〜44億ドルの範囲に収まるか、Reported operating marginとAdjusted operating marginがそれぞれ提示レンジに到達するか、そしてend market別の成長率がどのように変化するかである。加えて、当四半期に大きく増えたAccounts receivableとInventories、買収支出、株主還元が、次回のCash flowおよびBalance sheetにどう反映されるかも確認点となる。
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