「コント:焼き鳥屋で話に夢中で焼き鳥食べてない親子」(古賀コン8応募作品)
焼き鳥屋にて父と息子が話している。
父さん「父さんな、バンドやって稼ごうと思うんだ」
息子「父さん楽器できたの?」
父さん「できる楽器はギターとタンバリンとトランポリン」
息子「トランポリン楽器扱いなの!?」
父さん「話の前に注文を頼もう。ここの焼き鳥屋、おいしいフランス料理ナンバーワンなんだ」
息子「どういうフランス料理!?」
父さん「注文お願いします。ええと、たれの皮1本と、たれの皮2本」
息子「なんで分割して注文するんだよ」
父さん「父さん音楽については自信あってな。孤高の天才未満と呼ばれたことがある」
息子「孤高じゃバンド組むのに向いてないじゃん」
父さん「天才は理解されないから孤高なんだ」
息子「天才未満じゃ天才じゃないじゃん」
父さん「おっ、注文が届いたぞ。たれの皮3本しか頼んでないじゃないか」
息子「今気付いたのかよ!」
父さん「まあいい。音楽の話をしよう」
息子「父さんはどんな音楽が好きなの?」
父さん「聖飢魔II」
息子「聖飢魔II好きな50代はちょっときついね……ビジュアル系バンドするの?」
父さん「父さんは顔がいいからメイクしないでもビジュアル系バントになってしまうんだ」
息子「自己肯定感高すぎでしょ。バンドメンバーは決まってるの?」
父さん「父さん以外募集中だ」
息子「バンドに憧れた中学生のメンバー募集かよ」
父さん「孤高だからしょうがない。焼き鳥うまいな。父さん、焼き鳥には思い出があるんだ」
息子「どんな思い出?」
父さん「忘れた」
息子「それなら最初から話題に出すなよ!」
父さん「まあなんだ。父さんはバンド経験あるから任せておけ」
息子「前のバンドはどうしたの?」
父さん「音楽性の違いで解散したんだ」
息子「ありがちだね」
父さん「ドラムがクラシックやりたいって言ったんだが、父さんはデスメタルをやりたかったんだ」
息子「音楽性違いすぎない!? あとクラシックにドラムはないよ!」
父さん「父さんがこれからやるバンドはビジュアル系デスメタルなんだが、賛同者がいない。ここも孤高」
息子「50代でビジュアル系デスメタルはロックンロールな生き方すぎでしょ。腰に湿布貼ってビジュアル系とか」
父さん「人生に遅すぎることは何一つないって言うじゃないか」
息子「そうだけどさあ……そもそも音楽で稼ごうって考えがすごいよね。普通稼げないじゃん」
父さん「レコード会社にコネがあるから優遇してもらえるんだ」
息子「音楽業界の闇を見せないで」
父さん「なので任せておけ。いっぱい稼いでうまいもの食わせていい大学にも行かせてやる」
息子「僕がバイトでたくさん稼げればいいんだけどね。そこは父さん頼りにしてるよ」
父さん「くっ、親子愛が素晴らしくて泣けてきた」
息子「自分のことだろ!」
父さん「皮のたれだけじゃ足りないな。追加注文しよう」
息子「話に夢中でまだ皮のたれ食べてないじゃん」
父さん「すいません、店員さん。ナンコツの塩とビールのたれ追加で」
息子「ビールにたれはないよ!」
父さん「息子はレモンサワーの塩で」
息子「そのネタまだ続けるのかよ!」
父さん「あとカレーとビーフシチューを砂糖で」
息子「店員さん困ってるからやめてあげて!」
父さん「店員さんは音楽やってますか。一緒にバンドどうですか」
息子「手あたり次第勧誘するのやめて!」
父さん「半分冗談だ」
息子「半分かよ!」
父さん「実はな、まだ面接してないんだがメンバー募集に1人応募してきてるんだ。名前は恋せよゾウリムシ。楽器はベース」
息子「それ僕」
父さん「お前かよ!?」
おしまい。
ご精読ありがとうございました。
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TOP画像はGoogleAIのGemini君に描いてもらいました。
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