映画「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」
人生は選択の連続。
巻き戻しができないからこそ、その選択はとても重要なのだが、
それがわかるのは、だいたいいつも、だいぶ後になってからの話。
「お針子」という響きが素敵。
昔、友人の友人がお針子になりたくて現職を辞した過去をほんのり思い出した。おそらくその見た目からは、お針子という職に就くことが想像できない彼であったが、物腰の柔らかさは、布同士が触れ合う時の滑らかな感じを思い起こさせた。
その甘い日本語とクライムサスペンスという骨太な感じの交差点が気になり鑑賞。物語は皮肉や比較や色んなものを混ぜ込んでいると感じるけれど、その具材の料理の仕方が斬新であった。いや、舞台がお針子の世界だから材料の裁き方という感じか。
お針子の主人公の心情描写が少なく感じて、彼女に共感することはあまりできなかったけれど、ひとつのエンターテインメント作品として楽しめた。
派手なアクションや大掛かりな仕掛けになれた身としては、このちいさな針に込められた些細な仕掛けを新鮮に感じた。
お針子さんの活躍、面白かった。
どの選択が最善かを見極めるのは、いつだって難しい。
選んで後悔することなんて、私にはよくある話で。
プランAもプランBも、自分の絶対正解を凌駕することはないのかもしれないけれど、これが大正解だよ!のウルトラCにたどり着くために、人は考えて考えて、考え抜くってこともあるのかもしれない。
さて。
私の人生のウルトラCは、どの選択が正解なんだろう?!
