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ふじみ野うさぎハウスがこれから広げていきたい活動について

ふじみ野うさぎハウスではこれまで、

  • さまざまな事情で飼い続けることが難しくなった飼い主さんからお預かりし、次のご家族へつないでいく活動

  • 多頭飼育崩壊や、学校・施設などでの飼育廃止に伴う受け入れ

  • 屋外で保護されたうさぎさんを、警察等を通じて受け入れる活動

など、さまざまな形でうさぎさんを受け入れ、次の里親さんへつないでいく活動を行ってきました。

これまでは、その両方をまとめて「うさぎの保護活動」として発信してきました。
けれど活動を続ける中で、私たちの中に少しずつ強くなってきた思いがあります。

それは、これらは同じ“命をつなぐ活動”ではあっても、役割や意味合いが異なり、そしてそのどちらも大切であるということです。

一般的に「保護活動」という言葉からは、迷子になった子、遺棄された子、虐待を受けた子、多頭崩壊の中にいた子など、今すぐ助けなければいけない命を救う活動を思い浮かべる方が多いと思います。
そして実際に、それはとても大切な保護活動の役割です。

一方で、私たちがこれまで向き合ってきた中には、

  • すでに一般家庭で暮らしていて

  • まだ飼い主さんはいるけれど

  • 病気や介護、生活環境の変化など、さまざまな事情によって

  • どうしても継続して飼うことが難しくなってしまった

というケースも数多くありました。

私たちの記録と実感では、受け入れ全体の半分近くが、こうしたケースにあたります。

これは、いわゆるレスキューとは少し違います。
むしろ、状況がもっと悪くなってしまう前に、その子の暮らしを次へつないでいくための活動です。
保護とは別の角度から命を支える、とても大切な取り組みだと私たちは考えています。

ただ、このような受け入れは、レスキューに比べると緊急性が低いものとして見られやすく、また「終生飼養」ができなくなった飼い主さんの責任を強く問う空気もあるため、保護の現場の中でも前面には打ち出されにくかったように、私たちには感じられてきました。

そこで私たちは、この活動には、レスキューのイメージが強い「保護」とは別に、わかりやすい名前があったほうがよいのではないかと考えるようになりました。

だからこそこれからは、保護は保護として、そしてこの「次のご家族へつなぐ活動」を「リホーミング」と呼び、従来の保護とは異なる活動として、広く認知していただけるよう取り組んでいきたいと思っています。

この「リホーミング」という言葉は、英語圏の動物福祉の文脈でも、家庭で暮らしていた動物を新しい家庭へつなぐ意味で実際に使われている言葉です。私たちもいくつか名称を考えましたが、すでにあるこの言葉をそのまま使い、活動の名前として育てていくことにしました。

どちらが大切、ということではありません。
どちらも動物たちにとって必要な活動だからこそ、きちんと言葉を分けて、それぞれの意味を丁寧に伝えていきたいのです。



私たちが「リホーミング」と呼びたいもの

私たちがこれから明確にしていきたい「リホーミング」とは、一般家庭で暮らしている動物について、飼い主さんの事情により継続飼養が難しくなったときに、一度責任を持って受け入れ、必要なケアを行ったうえで、新しいご家族へつなぐ活動です。

事情といっても、本当にさまざまです。

  • ご本人の病気

  • ご家族の介護

  • 引っ越しや住環境の変化

  • 家庭環境の変化

  • 経済的な事情

  • 心身の不調

もちろん、終生飼養はとても大切な原則です。
命を迎えた以上、できる限り最後まで一緒に暮らすことは、これからも変わらない前提だと思っています。

それでも現実には、どうしても続けられなくなってしまうことがあります。

私たちはこれまで、そのような事情を抱えたたくさんの飼い主さんから、うさぎさんをお預かりし、新しい里親さんへつないできました。
どのような事情であっても、多くの飼い主さんはその子を大切に思っていて、別れ際にはとてもつらい気持ちを抱えながら、「この子がこれからも幸せに暮らせるように」と願って託してくださいます。

だから私たちは、その現実に対して、ただ「最後まで飼うべきだった」と返すだけではなく、その子の暮らしを途切れさせないための受け皿が必要だと考えています。

リホーミングは、安易な手放しを勧めるためのものではありません。
すでに続けることが難しくなってしまった関係を、より苦しい形になる前に、できるだけ穏やかに、次へつないでいくための仕組みです。



保護として向き合うもの、リホーミングとして向き合うもの

私たちは、何でもリホーミングと考えているわけではありません。

たとえば、

  • 迷子・拾得動物

  • 行政保護案件

  • 遺棄や虐待、緊急レスキュー

  • 多頭崩壊

こうしたケースは、これからも保護活動の範疇として考えています。

一方で、一般家庭で大切にされて暮らしてきた子が、飼い主さんの事情によって継続飼養が難しくなった場合には、保護とはまた少し違う支え方が必要です。
その役割を、私たちは「リホーミング」という言葉で、きちんと表していきたいと思っています。


なぜ今、リホーミングを広げていきたいのか

理由はとてもシンプルです。
この役割を担う受け皿が、現実にはほとんど無いと感じているからです。

法律上は、都道府県等に犬や猫の引取り制度があります。
ただ一方で、現在は相当の事由がない場合などには引取りを拒むことができる仕組みもあり、実際には「困ったら行政に相談すれば大丈夫」と簡単には言えない状況があります。
しかも、この制度の中心は犬や猫であり、犬猫以外の動物については門前払いになることが多々あります。

また、現代ではペットの「終生飼養」がとても大切な原則として共有されています。
それ自体は本当に大事なことです。
けれどその一方で、やむを得ない事情でどうしても飼い続けられなくなった人にとっては、相談しづらい空気が生まれてしまうこともあります。

実際、ネット上でも、手放さざるを得ない事情を抱えた飼い主さんに対して、事情を十分に知らないまま強い言葉が向けられる場面は少なくありません。
そのため、困っている人ほど声を上げにくくなり、限界まで抱え込んでしまうことがあります。

多くの方々が自分で里親募集サイトや掲示板を使って次の飼い主さんを探していますが、それは簡単ではありません。
次の飼い主さんが見つかるまでに長い時間がかかったり、個人間の取引では、思いがけないトラブルが起こることもあります。
里親募集サイトは大切な手段のひとつですが、誰かが責任を持って受け止めてくれる「受け皿」そのものではなく、あくまで個人が自力で次のご家族を探すための方法です。

急な入院、転居、介護、生活の変化、心身の不調。
そうした状況の中で、募集を出し、やり取りを重ね、相手を見極め、安心して託せる先を探すことは、決して簡単なことではありません。

だからこそ私たちは、レスキューとは別に、飼い続けることが難しくなった時点で相談できて、団体として一度受け止め、次のご家族へつないでいく仕組みが必要だと考えています。

本来は、

  • 命の危機にある子を救う保護

  • その手前で状況の悪化を防ぐリホーミング

その両方があってこそ、動物たちを守る仕組みはより厚みを持つのではないかと、私たちは考えています。



個人で次のご家族を探すことの難しさ

今は、ペットのおうちやジモティーのようなサービスを通じて、個人で次の飼い主さんを探すことも広く行われています。
その努力自体を否定したいわけではありませんし、実際にそれで良いご縁につながっているケースもあると思います。

ただ、個人での譲渡には、どうしても難しい面もあります。

たとえば、

  • 相手を十分に見極める時間が取れない

  • 譲渡後の相談先まで考えるのが難しい

  • 自分ひとりでやり取りを抱え込んでしまう

  • 不安を感じながらも、急いで決めざるを得ない

といったことです。

だからこそ、私たちのような団体が一度責任を持って受け入れ、

  • その子の状態を確認し

  • 必要な治療やケアを行い

  • 譲渡先の確認をし

  • 次のご家族へつなぎ

  • その後の相談にも寄り添う

という流れを作ることには、大きな意味があると思っています。

個人間の直接のやり取りよりも、より落ち着いてご縁をつなぎやすくなり、安心して託せる形に少しでも近づけるからです。

有償で受け入れるのは、営利のためではありません

リホーミングについてお話しすると、「有償で受け入れるのは営利なのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

けれど私たちが有償で受け入れるのは、引き受けた後の暮らしに責任を持つためです。
この活動は、利益を目的にしたものではなく、人と動物との関係をよりよい形でつなぎ直していくために、無理なく続けていく必要のある取り組みだと考えています。

これまでのふじみ野うさぎハウスの活動では、1匹をお預かりしてから譲渡するまでにかかる費用を平均すると、1匹あたり約3万円のコストがかかってきました。これは過去1000匹以上の受入と譲渡の記録から算出されたリアルな数字です。

そこには、

  • 治療費

  • 飼育費

  • 場所代

  • 光熱費

  • 人件費

などが含まれています。

つまり、有償での受け入れは、動物に値段をつけるためではなく、その子のその後の生活を、きちんと支えていくための費用負担です。

持続可能な活動を行うには、どうしても収入が必要であり、事業を継続させるだけの最低限の収入を継続して確保していく仕組みづくりがどうしても必要です。

最後に

「飼えなくなった」という現実を、ただ自己責任として押し返すだけでは、救えない命と生活があります。
終生飼育が出来なくなってしまった飼い主さんを責めるだけでは、解決しないこともあります。

だからこそ私たちは、その子にとって次の安心できる暮らしを見つけること、そしてその橋渡しをきちんと担うことが、とても大切だと考えています。

保護は必要です。
レスキューも必要です。

そして同じように、悪化する前に受け止めて、次へつないでいく仕組みも必要です。

私たちはこれまで、その一部を保護の中に含めてきました。
けれどこれからは、それをきちんとリホーミングとして位置づけ、より丁寧に育てていきたいと思っています。

保護とリホーミングは、同じではありません。
でも、どちらも命を守るために大切な活動です。

だからこそ分けて考え、分けて整え、分けて伝えていく。
ふじみ野うさぎハウスは、その一歩をこれから少しずつ形にしていきます。

Ready forでの「継続支援」の仕組みのご紹介

ふじみ野うさぎハウスでは、クラウドファンディングサイト「Ready for」にて「継続支援」という仕組みを導入しています。

うさぎハウスに毎月継続して支援をいただくことで、より多くのうさぎさんを救い、次につなげることができるようになります。私たちの活動を安定して維持し、これからの「保護」と「リホーミング」の双方をより手厚くしていくために、どうか皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

▼詳細・毎月の継続ご支援はこちらから


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