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【タイトル未定】やさしい花をみつけて ~1 year later

◯未定のまえがき


 一年ほど前から、
「タイトル未定」というアイドルグループを好きになりました。

 その理由は「めちゃくちゃ楽曲とパフォーマンスが良かった」からです。
 こんないい曲を歌っている人たち、もっと知られて欲しい。そんな思いが強まった結果、衝動のままに人生初の北海道へ飛んだり⇓

 自分の「好き」の熱量をひたすら言語化していく日々が続きました。

 月日が経ち、あの日の衝動的で、前のめりだったフォームは徐々に重心移動へと変わっていきましたが、それは確実に自分の軸的な立ち位置へと移行したという意でもあり。自分の日常構成に「タイトル未定」が重要なトピックとして落ち着いた証左でもあります。

 また、このグループを好きだと言える理由として、「楽曲がいい」「歌がうまい」「グループの雰囲気・空気感が好き」などが前提にありますが、メンバーの一人である冨樫優花さんの存在が自分に刺さりきったというのが間違いなく確固たる軸になっています。

 そんな冨樫さんのバースデーライブが行われるとのことで、

一年振りに北へ飛んでいました。


◯冨樫優花 生誕祭 2026

 新体制お披露目ライブを観て以来、二度目の北海道上陸となりましたが、いま一番自分が推している人が産まれたことを直接お祝いできる日があるというのなら、行くでしょという。今年最初の四半期はこの北海道遠征に照準を定め、諸々を調整しながら勤労と納税の義務を果たしていた自負があります。この物価高の時代ですが、Trip.comくんが朝食付きビジホ一泊含め往復フライト込みで2万前半のコースを用意してくれて助かりました。

 当日、北に上陸してから冨樫さんタオルを横浜の自宅に忘れたことに気付いたり、最寄り駅の琴似(はじめて行きました)がJRと地下鉄でだいぶ距離が離れていることを知らず、開場時間へ絶妙に間に合わず前方エリアチケットを購入したはいいものの真ん中付近の列で観賞することと相成りました。


◯楽曲感想(13曲)

 以下、本ライブで披露された楽曲についての感想を書くことで弊アカウントなりのライブレビューとさせていただきます。この日披露された楽曲について、過去記事で詳細には触れていなかったものが多かったため、冒頭リンクで貼った私とタイトル未定の邂逅についての記事の構成を踏襲する形で、いつか書こうと思っていた未定楽曲感想の回収にもなるなあと閃いたのが、先日更新したおてがみnoteとこちらの記事とで2つに分けた理由です。

『翼』

 一曲目を飾るのは、最新シングルより新千歳空港公式TikTokのタイアップともなったこの楽曲。『踏切』~『花』~『空』といった、タイトル未定というグループが紡ぐ物語のA面サイドとして、一度綺麗な句点をつけた曲と自分は捉えています。表題になってもおかしくないクオリティだとは思いますが、あえて4thシングルの2曲目にこの曲を置いたのも彼女たちがその翼で羽ばたいたからこそ生まれる幅ができた証左なのではと感じました。

『走り出して』

 2番手でこの曲が来たのはかなりびっくりしました。しかも冨樫さんバースデーライブという文脈が乗っていたのもあり。
 変拍子マスロックアプローチ、部分転調もあるよのトリッキーな曲を序盤も序盤に置くということが、このライブを身内だけの祝祭に留めるのではなく「しっかりとライブとして勝ちに行く」姿勢を感じ取れてその意気やよし、とテンション上がりましたね。
 個人的に、お約束の決まりごとよりもライブの楽しみ方は自分で見つけたい、と思っている人間なのでこの楽曲のようなビートの解釈が人によって分かれ、なおかつ汎用テンプレを入れづらい性質の曲だと音楽の中で自分自身が自由になれる気がするので、この曲がライブで鳴るのがとても好きです。

『蜃気楼』

 世界一いい曲の一つです。何回聴いても飽きない曲。定番曲だけど必ず披露されるとは限らない、くらいの絶妙なバランスが冒頭アコースティックギターがなった時に「勝った」とファンに思わせる丁度いい塩梅なのでしょう。事実後ろにいたウェイ系のオタク集団がイントロで悲鳴上げてました。
 この曲が鳴るということは、否応なしで我ら冨樫さんオタクがラスサビでまんまと共犯となり1年以下の懲役又は50万円以下の罰金とかに処されるのでしょう。せめて面会には来てください。

 ここまで3曲終え、効率が良すぎる点の取り方で「冨樫さん、セットリストで野球してない?」と思いました。1番翼がツーベース。2番変則ソングかつトリッキーに足を使える玄人好みがかき回して、3番クリーンアップが走者一掃。で終わるかと思いきや最後に相手守備を共犯にさせてエラーを誘いランニングホームラン。たぶん冨樫さんは3月WBC観てたんだと思います。あと今年の日ハムめっちゃホームラン打ちますね。ちなみに幣アカウントは楽天ファンです。

『桜味』

 季節感も相まった選曲でしょうか。最近この曲の披露回数が増えた気がします。作詞曲は近頃バズったJuice=Juice『盛れ!ミ・アモーレ』でもお馴染み、北海道出身シンガーソングライターの山崎あおいさん。提供曲の幅が広すぎる。
 王道に、キャッチーでキュートなアイドルソング。シングル表題としてがっつり宣伝費が使われてもおかしくない曲だと思いますし、CMやSNS映えもしそうな、バズるポテンシャル満載ではと個人的には。そんなクオリティの楽曲がいま現在配信リリースのみの一曲として、という立ち位置なのは何と言うか、未定らしくもあるなあとも感じつつ。

 余談も余談ではありますが、当日前述したPENNY LANEの会場に行くにあたりJRと地下鉄を間違えてしまった際に「最寄り、駅が、分からなかった」のフレーズが頭の中に居座っていました。夢はやわらかい

『群青』

 そして、この愚直すぎるとも言える楽曲をシングルカットするところがこのグループたる所以、なのかと。「日本のアーティストがポップソングで勝負する矜持」だと思います。

 最近、タイトル未定の曲に限らずこのくらいのBPMの楽曲がより心に響くようになってきました。通勤時や仕事終わりの道で聴くと勇気をもらえる気がします。
 この日も間奏~落ちサビでにこやかにクラップしながら歌う彼女たちが愛おしかったし、これを好きでいれる自分の感性を誇りたくなるような、そんな曲です。

『いつか』

 初期の名曲。この日のセトリは中盤ブロックに「青春群像」収録の楽曲を固めたことで、とても聴きやすく13曲を通して一本の線が繋がるような仕組みだったように感じます。桜味~群青~いつかの流れはあまりにもポップスの王道で、それを堂々とブレずにやっているのがタイトル未定のストロングポイントだと思います。
 楽曲を手掛けたのはリリィ、さよならさん。青葉紘季さん、江畑兵衛さん、山崎あおいさんと並んでこのグループのメインコンポーザー布陣が盤石すぎる。

『青春群像』

 「聴くONE PIECE」こと青春群像(いまはじめて言った)。
 正直、このグループを知りたての時期にはじめて聴いた際はそのあまりの真っ直ぐさ、ともいえばコテコテさに少しくらくらしてしまったのは事実で。ただ、この曲もメンバーひとり一人が、それを支えるチームが彼女たちの歌と「いい曲は届く」を信じていること、このグループのパフォーマンスを何度も観ることでそれを正面から受け取れるようになってから、この群像が自分の中で実像になっていくような過程を感じました。

『道標』

 「隠れた最近披露してない名曲」扱いだったこちら、最近新体制で披露されることが多くなり嬉しいです。好き曲なので。 
 この曲については楽曲構造、自分なりの分析的なことについても。
 これがアルバム10曲中の9曲目に置いてあることが流石だな、と思いました。言ってしまえばこの楽曲もテーマ的には「青春群像」に近い(作曲者さんは違います)、真っ直ぐすぎる詞とメロディ。しかし、この曲のキモは間違いなく編曲の妙でしょう。ある種チープとも取れる、でもどこか耳に残るデジポップサウンドを軸に置くことで、この曲のテーマとのバランスが聴いてて胸やけしないちょうど食べやすいラインに置かれ、そして他楽曲(アルバム次曲『青春群像』)との差別化にもなる。
 Bメロのオクターブユニゾンやラストの冨樫さんファルセットなど、要所でテクニカルな展開を入れ込むことでただポップなだけじゃない、飽きさせないための要素もあるのが完成度高すぎる。

 セトリのどこに置いても機能するサウンドだよなぁ、と思いつつ、個人的にはアンコールなどでいい意味で軽く締めに聴きたい曲というのが持論でもあります。これがアルバムとライブとのセットリストの差分じゃないかとも。

『年下の男の子』(冨樫ソロ)

 参りました。
 北に発つ前日、この披露曲が発表され「いやさすがに世代じゃなさすぎるな…」とか思っててすみませんでした。本ライブのベストアクトまでありました。本当にこの曲と、この曲をアイドルとして披露することへまぎれもない志を持っている方のパフォーマンスでした。かわいかったし、かっこよかった。こんなんキャンディーズ当時を知るパイセン方もメロメロになるて。

 あと冨樫さんが曲紹介してから後ろのオタクが「(年下の男の子)誰もいない」って言っててさすがに笑っちゃった。そんな、そんなさ。

『東京』(冨樫ソロ:オリジナル)

 冨樫さんの秘めた想いの発露から、オリジナル曲へ。
 昨年披露された『DR.』がシャッフル調のポップソングだったことから一転、昭和レトロコンセプトの本ライブに照準を合わせたかのような短調のフォーキーソング。青春群像の中盤に収録されていてもおかしくなさそうですよね。
 冨樫さんはクリエイターユニットotsumamiとしても活動していますが、等身大な出で立ちであるこちらと比較し「タイトル未定:冨樫優花」の凄みは半端じゃないな、と刻みました。
 冗談交じりに「冨樫してる」のような形容も聞こえますが、私はあなたの自由で堂々とした表現が大好きです。どうかその最高にかっこいい表現を、信じたままでいてください。それがファンとしての喜びです。

『鼓動』

 このブロックに、この流れで置く『鼓動』はとても素晴らしいなと思いました。FNSきっかけで、この曲を紛れもないアンセムとして切っていたのが2025年のセットリスト構築だったと察しますが、この曲を「意味」から手放すことでよりこれからこの楽曲は輝くのだと、聴き手に届くのだと、勝手ながら一人の音楽好きとしてこう思っています(『壊せ』にも同様のことが言えると思います)。

 最終ブロック1曲目というきっかけの起点でこのカードを切る出し方について、このセトリを考えた冨樫さんは改めて信頼を置きたいクリエイターだと感じました(特典会にて当日のセットリストは冨樫さん考案という裏取りをしました)(セトリ考えるのすごい好きなんだそうです)(かわいいね)

『明日も私は私だし』

 本日のセットリストにおいて実質的なフィナーレを飾った曲。
 この人生賛歌な楽曲がラストで披露されることで「バースデーライブ」としてのきれいな帰結になる選曲だなあと感じました。
 Dメロの台詞パート、前のMCで散々擦られた「ありがとがし」に改変してもそれはそれでファニーな感じになったと思いますが、真っ直ぐに「ありがとう」を選んだ冨樫さんは本当に誠実な方だなあと思いました。
 やっぱ冨樫しか勝たんわ~(CV:阿部葉菜)。

『余白』

 この曲で締めるのが最高だと思いました。
 「余白」は「タイトル未定」でもあり、バースデーライブでカーテンコールを迎えてからの「続き」の意でもあるし、そもそもライブとしてのある種アンコールのような読後感。
 この余白には様々な意味を詰めることができるし、それは聴き手に委ねられているものでもあり。
 何にだってなれる。この時間は冨樫優花の物語でもあり、そしてタイトル未定のライブであるのだと。


◯未定のあとがき

 以上、「冨樫優花生誕祭2026」にまつわる備忘と楽曲感想でした。
 いかがだったでしょうか?

 ちなみに終演後の特典会について。
(余談エピ)2025年12月戸田で行われたライブの特典会で、ソロショットをお願いしたら私を目視して各種SNSアイコンとしているペンギンのポーズをしてくれたことがとてもうれしかったのですが、チェキの画角に全く入っていないというオチが発生し、ワンモアトガシペンギンしようと思ったら当日の特典会が座りおはなし徹子の部屋スタイルだったため翌月のUTARI TOKYOにリクエストを持ち越すこととしました。
 そして限られた時間で感謝とお祝いを尽くそうと思ったのですが、途中フィルのように自分のしょーもなツイートについて言及をいただいたりして当日も記憶が飛びました。

現場にいる人生の諸先輩方が、冨樫さんに松田聖子をはじめとする昭和アイドルを重ねちゃうのも納得な本日のレトロ町娘コーデ。


普段あんまやらない(ツーショ撮る)(チェキ画像をnoteに載せる)というのを生産者さんのぼかし付きで


 また、冨樫さんオススメ北海道グルメを一つ聞いてそれ食べて帰ろうと思ったのですが終演後に泊まったホテルで軽くあおった酒の影響が翌日にやべえほど出てしまい、「ラーメン」という手の出しやすいアンサーをもらったにも関わらず、食欲も元気もない状態だったため空港でラーメン3点セットをお土産に帰投しました。
(フォロワーさんからおすすめもらったペンギンベーカリーとか、ちゃんと覚えてはいたんですよ…それどころじゃあなくて)

 完全に話が逸れるのですが、2026年を迎えてから二日酔いの症状が洒落にならなくなった気がします。缶チューハイ1本で翌日の稼働が完全に終わる経験をこの日以外にもしたため、グッとせーので飲み干した結果泡のように消えるのはアラサーからミドサーにフェーズを移しつつある自分となってしまうため、ミディアム曲多めで現場の雰囲気も穏やかなタイトル未定のクリエイティブは今の自分を彩るにふさわしいものなかもしれません(なんだそのオチ)。

 最後に、楽曲紹介の際も触れましたがこの記事は一年前にタイトル未定との邂逅について書いたものをセルフオマージュした構成でして。同記事と同様に締めに私のマイフェイバリットタイトル未定楽曲リストを載せて筆を置こうと思います。

 冨樫優花さん、改めてお誕生日おめでとうございます。
 あなたが自由に表現をしていることが、私がタイトル未定を好きでいる理由です。これからも、全国各地でライブを重ねているタイトル未定をチェックしつつ、自分のタイミングで勝手に会いに行って、勝手に救われてきます。そしてまた来年、直接お誕生日を祝うことができたら嬉しいです。

 それではまた、次の記事で。

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