【雑文】共感覚
共感覚、をご存知だろうか。
これ!といった明確な定義はないらしいのだが、とあるサイトによると、
「ある感覚刺激を受けたときに、その刺激以外のほかの感覚が引き起こされる現象」と書かれている。
つまり、文字を見ると色の感覚が浮かぶとか、数字の羅列を見ると図形の羅列に見えるとか、そういう現象のことである。
この感覚を持っている人はとてもレアケースで、全人口の4%くらいしか持ってる人はいない、という推測もされている。
私は、音の中に色を感じるタイプの共感覚の持ち主で(「色聴:しきちょう」と言うらしい)、つい最近までこれが稀有なことであるとは知らなかった。みんな音に色を感じているものだと、漠然と思っていた。
共感覚の持ち主はみんな、その感覚が当たり前なので周りと違うことに気づきにくいのかもしれない。
その色聴ってやつは、いったいどんな感覚なのだい?と訊かれると、とても説明が難しいのだが、曲、声色、スケール、コード、メロディなどに対して色を感じることが多い。
例えば、自分の歌声なんかは寒色に聞こえる。なので、暖色の曲を歌うのは苦手だと感じるし、録音してあとから聞いてみても色がうまく混ざっていなかったらなんだかしっくりこない。
♭系のスケールは寒色だし、#系のスケールは暖色だし、Cスケールは白いし、大好きな米津玄師の曲は全体的に寒色である。自分が寒色系に属しているせいか、寒色の曲は結構好きである。
THE BOOMを敬愛して止まないのは、寒色のまん中に暖色があるからだし(ここのポイントは、色が混ざらず分かれているところ!)、湘南乃風が好きなのは100%暖色に憧れてしまうからなのだと思う。
シューベルトが大好きなのは全体的に青緑だからだ。
…とまあ、初めて言語化してみたけれど、こんなことが頭の中でぼんやり構築されている。私が音楽を流しながら作業があまりできないのは、ついメロディ採譜などのアナリーゼをしてしまうことに加えて、いろんな色がぽやぽや出てきて頭の中が忙しくなるからなのかもしれない。
この感覚があることで、困ったことはあまりない。
強いて挙げるなら、ごくごくたまぁにだが、自分の中で曲とMVの色合いがしっくりこなくて違和感あるなーと感じることくらいだ。
この色合いの感覚はひとそれぞれ違うと思うので、ここで違和感が出るのは当たり前であると思うから、割り切ればなんてことはないのだけど、若いころは違和感に耐えられなくて苦しかった時期もあった。
私はこの色だと思っているのに公式はこの色…??むむむ…という葛藤。
今は若いころよりも知識見聞が広がったのもあるので、「ほー、この色のタイプねー」と割り切れる。
生活で困ったこともなければ、なんならメリットの方が多い気がするのでこの感覚を与えてくれた神様には感謝しかない。
だが、みんながみんな音に対して色の感覚がないと知ってしまったことで、色に例えるのはやめた方がいいのだろうか、という気持ちが芽生えてしまった。
私が「この曲〇〇色だねぇ」と今まで言ってきて、なんとなくみんな上手くスルーしてくれたり、わかってくれたりしていたから、割と最近までこの感覚がレアパターンだと知らなかったというのがあると思うので、これからは多少自覚して生きていきたいと思うのだけど、すぐにはなおらないと思うので今まで通り生温かく聞き流してくれたらこれ幸い。
