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雨降る大晦日に、アップルタルトを

2022年の大晦日だった。大晦日だ、と自分で思わなければその日が大晦日だなんてとても思えないぐらいに、アムステルダムの街中はフツウだった。今日で今年が終わるんだ、なんて哀愁は一切なく、そのフツウさがなんだか私を安心させてくれた。

この日、アムステルダムは残念ながら雨だった。だけど、アムステルダムへ行ったら絶対に食べようと長年思っていた「CafeWinkel43」のアップルタルトをめがけていたので、心はわくわくに満ちていた。

お目当てのそのお店は、アムステルダム駅から徒歩で行ける距離だった。大粒の雨が降る中、縦長の家が並ぶ「ザ・アムステルダム」な街並みに見惚れながら向かっていたら、思いの外すぐに着いた。悪天候にも関わらず外まで人が15組以上並んでいることに驚くも、テイクアウトしていく人が多く、列の多さに対して早く入店できた。外での待ち時間は、20分位だったと思う。
店内は観光客が3割程度に見え、現地の方が多いように感じた。

店の窓には「Merry Christmas」の文字があった。クリスマスが終わったら即座にお正月モードに切り替わる日本と違うこの海外のゆるさが、私はすごく好きだ。

入口窓には「Merry Christmas」の
デコレーション

席は店内の他に、外の入り口付近にもあった。列に並びながら周りの人達のオーダーしたものをこっそりと盗み見たら、ほとんどの人がアップルタルトと、ミントティーかジンジャーティーを頼んでいたことがわかった。
列が進み店内に入ると店中にアップルタルトの甘くて香ばしい匂いが広がっていて、期待が高まった。

オーダーは、ミントティーとジンジャーティー。そしてもちろんお目当てのアップルタルト。ホイップクリームも、存分にのせてもらった。

アップルタルト、ミントティー、ジンジャーティー
Amaterdam, Netherlands

ミントティーは、ミントを大量にひとつまみ。ジンジャーティーは、大きくスライスされた生姜を大量にひとつまみ。それぞれ、そこにお湯が注がれただけのシンプルなものだった。ティーの味はどちらも見た目通りだったが、アップルタルトは想像よりも美味しかった。タルトもクリームも甘すぎなくてサッパリしていてとても食べやすかった。


外はずっと雨で、並んでいる間に身体は冷え切っていた。店内も特別温かいわけではなく、食べ始める時もまだ身体は冷えていた。だけど、いつしかジンジャーティーの生姜のおかげか、身体がぽかぽかしていた。

2022年12月31日。日本にいる時とは、気持ちがまるで違う大晦日。コロナ禍で人生を思うように動かすことができず悶々としたり、自分の立てた目標をことごとく達成できなかったり、思い返すと中々厳しいことがたくさんあった年だったな、なんて思っていたのに。

ああ、いい一年だったなとつぶやきながら、ぽかぽかの身体で、店を後にしたのだった。

店内の様子
CafeWinkel43, Amsterdam



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