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【オルカン vs S&P500】今後10年で「2倍の差」が開かない決定的な理由

こんにちは!
GW明けも相変わらず、猫を膝に乗せつつ在宅仕事をしてるサイドFIRE民、うしかんです。

新NISAで「オルカン(全世界株式・オールカントリー)」と「S&P500」のどちらに投資すべきか迷っている方は多いですよね。

過去10年のチャートを見ると、S&P500の成績はオルカンのほぼ2倍。
「このまま米国一強が続いたら、オルカンを選んだ自分は損をするのでは?」と不安になる気持ち、とてもよくわかります。

私も投資を始めたての頃はこれに悩んでいて、腹落ちするまでは両方のファンドを買ったり手放したりを繰り返してました。😭

でも、安心してください。

結論から言うと、仮にこのまま米国株が上昇し続けたとしても、今後10年で両者に再び「2倍の差」が開く確率は、数学的にほぼ0%と言い切れます。

「えっ、米国が成長し続けたらまた差が開くでしょ?」と思うかもしれませんが、インデックス投資の仕組み上、それは非常に困難なのです。

今回は、そんなオルカン民の不安をスッキリ吹き飛ばすため、今後10年でダブルスコアの大差がつかない「3つの決定的な理由」をわかりやすく解説します。

これを読めば、自分の投資スタイルにどっしりと自信が持てるはずです。
ぜひ最後までお付き合いください!


理由①:すでにオルカンの「6割超」が米国だから

まず1つ目の理由は、現在のオルカンの「中身」そのものにあります。

「全世界株式」という名前を聞くと、地球儀のように世界中の国々に均等に投資しているイメージを持ちませんか?
でも実際のところ、オルカンは「時価総額加重平均(=会社の価値が大きいところほど、たくさん買うルール)」で作られています。

その結果、現在のオルカンの中身は6割以上がアメリカとなっています。
しかも、そのアメリカ株の部分を牽引している上位銘柄は、Apple、Microsoft、NVIDIAなど、S&P500の上位陣とまったく同じ顔触れです。
つまり「オルカンの半分以上は、実質的にS&P500」と言っても過言ではありません。

出典:三菱UFJアセットマネジメント

ここが、今後の成績差を考える上で非常に重要なポイントになります。

過去10年でS&P500がオルカンに大差をつけたのは、10年前はオルカンにおける米国の比率が今よりも低く(50%前後)、そこから米国株が「独り勝ち」をして急激に伸びたという背景がありました。

しかし、すでに米国比率が6割を超えている「今」をスタート地点とした場合はどうでしょうか?
もし今後、米国株だけが順調に爆上がりしたと仮定します。
すると、オルカンの6割を占める部分も、S&P500と全く同じように爆上がりすることになります。

  • S&P500が伸びる

  • =オルカンの6割以上も一緒に引っ張り上げられる

このように、S&P500が好調であればあるほど、オルカンの基準価額も強力に押し上げられる仕組みになっています。

すでに中身の6割以上が同じエンジンを積んでいる以上、ここから先の未来で、両者のリターンに「ダブルスコア(2倍の差)」がつくほど引き離されることは、構造上とても起こりにくくなっているのです。

理由②:差が2倍になるための「非現実的な数学的条件」

2つ目の理由は、少しだけ「算数」を使って考えてみましょう。元システムエンジニアの血が騒ぐパートですが、全く難しくないので安心してくださいね!

現在、オルカンの中身は約60%が米国、残り約40%が「米国以外の国(日本、欧州、新興国など)」です。
ここからスタートして、今後10年で「S&P500の利益がオルカンの2倍になる」ためには、米国以外の国々が一体どうならなければいけないのでしょうか?
極端な2つのシミュレーションを見てみましょう。

📉 シミュレーション①:S&P500が「3倍」になった場合

もし今後10年で米国株が絶好調で、S&P500の株価が3倍(+200%の利益)になったとします。
このとき、オルカンの利益が半分の「+100%」にとどまるための条件は以下のようになります。

  • S&P500の利益: +200%

  • オルカンの利益: +100%(S&P500の半分)

👉 発生しなければならない条件:米国以外の株価が「半分(-50%)」に大暴落すること

オルカンの6割を占める米国が+200%も成長しているのに、オルカン全体の成績を+100%にまで引き下げる(足を引っ張る)には、残りの40%の国々が半分に大暴落し、10年間そこから全く回復しないという恐ろしい状態が必要です。

📉 シミュレーション②:S&P500が「5倍」になった場合

さらに米国が歴史的な大成長を遂げ、株価が5倍(+400%の利益)になったとしましょう。

  • S&P500の利益: +400%

  • オルカンの利益: +200%(S&P500の半分)

👉 発生しなければならない条件:米国以外の株価が「価値ゼロ(-100%)」になること

ここまで来ると、もはや「米国以外のすべての国の株価が実質的に消滅」しなければ、ダブルスコアの差はつきません。

どうでしょうか?
グローバル化が進み、サプライチェーンや消費が世界中で複雑に絡み合っている現代において、「米国だけが超絶好調で上がり続けるのに、それ以外の国(日本やヨーロッパ、新興国など)は経済崩壊レベルで縮小し続ける」というシナリオは、あまりにも非現実的ですよね。

もし本当に米国以外の国が半分に暴落したり消滅したりするような事態になれば、AppleやAmazonなど、世界中で商売をしているアメリカの巨大企業だって無傷では済まないはずです。
つまり、「米国が大きく伸びれば、世界も(ある程度は)一緒に伸びる」のが自然な流れであり、今後10年で両者の利益に2倍もの大差がつくことは、数学的にも経済の仕組み的にも考えにくいのです。

理由③:オルカンの「自動リバランス機能」の存在

最後の3つ目の理由は、オルカンに備わっている非常に優秀な「自己調整システム」についてです。

オルカンは一度買った中身の比率をずっと固定しているわけではありません。
「時価総額加重平均」という強力なルールに基づき、その時々で価値が大きくなった国や企業の比率を、自動的に増やしていくという仕組みを持っています。

つまり、常に「勝馬に多く乗る」ようにできているのです。
では、もし皆さんが心配するように「今後も米国株だけが単独で上がり続ける(米国一強が続く)」という未来が来たらどうなるでしょうか?

答えは非常にシンプルです。
オルカンに占める米国株の比率は、現在の約60%から、65%、70%、80%……と、自動的にどんどん増えていきます。
ここから導き出される事実は一つしかありません。

  • 米国一強が続くほど、オルカンの値動きは「S&P500そのもの」に近づいていく(同化する)

米国株が上がり続ければ、オルカンの中身もアメリカ一色に染まっていきます。中身がほとんど同じものになっていくのですから、両者の成績がそこからさらに「2倍の差」へと大きく開いていくことは、構造上あり得ないのです。

将来、仮にアメリカ以外の国が急成長すればそちらの比率を増やし、逆にアメリカがこのまま勝ち続ければアメリカの比率を増やす。
この「どんな未来が来ても、自動で一番強いものに同化していくカメレオンのような性質」こそが、全世界株式が究極のインデックスファンドと呼ばれる最大の理由です。
だからこそ、「米国がこのまま上がり続けたら、オルカンだと損をするんじゃないか?」という不安は、杞憂に終わるというわけです。

まとめ:自分のリスク許容度や性格に合わせて「腹落ち」した方を選ぼう

ここまで、S&P500とオルカンの成績差が今後10年で「2倍」には広がらない決定的な理由を見てきました。最後にもう一度おさらいしておきましょう。

  • ① すでに中身の6割超が同じ(米国)だから

  • ② 差がつくには「米国以外の大暴落・消滅」という非現実的な条件が必要だから

  • ③ 米国が勝てば勝つほど、オルカン内の米国比率も自動で上がって同化していくから

過去10年でS&P500がオルカンに圧倒的な大差をつけたのは、「オルカン内の米国比率が50%前後だった状態から、米国の独り勝ちで急拡大した特異な10年」だったからです。

しかし、すでに米国比率が6割を超えた「今」をスタート地点にするならば話は別です。今後、米国株がどれだけ爆上がりしたとしても、構造上オルカンはピッタリとその背中についていきます。
だからこそ、「オルカンだと損をするんじゃないか?」という不安は、今日で手放して大丈夫です!

S&P500もオルカンも、歴史が証明する素晴らしい投資先であることに変わりはありません。
どちらが数%勝つかを無理に予想するよりも、以下の基準で「自分が一番安心して眠れる方(腹落ちする方)」を選んでみてください。

  • S&P500が向いている人:
    「アメリカの圧倒的なイノベーションを信じ切れる!」「米国1国に集中するリスクを受け入れてでも、少しでも高いリターンを狙いたい」という人。

  • オルカンが向いている人:
    「数十年後に世界の覇権国がどうなるかなんて分からない」「どんな未来が来ても、自動で一番強い国に乗り換えてくれる安心感が欲しい」という人。または考えるのが面倒になってきた人。(笑)

投資の最大の正解は、他人のシミュレーションや過去のチャートの中ではなく、「あなたが暴落時でも手放さずに、自信を持って握り続けられるかどうか」にあります。

ご自身のリスク許容度としっかり向き合い、納得のいく相棒と一緒に、のんびりと資産形成の旅を続けていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!🐈🐾
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