「『ありがとうございました』に引っかかるようになった理由──コピーは意味じゃなく、作用で選ぶ」
ウーバーイーツの置き配で、
写真と一緒に一言コメントを残す。
ずっと使っていたのは
「ご利用頂きありがとうございます」。
ある時ふと、
「ありがとうございました」の方が丁寧なんじゃないか?
と迷った。
日本語としては、どちらも正しい。
でも、なぜか過去形にすると引っかかる。
この「引っかかり」の正体は、
原田翔太(ハラショー)や溝江達英さんの言葉を
長く浴びてきた副作用だと思っている。
彼らが一貫して言っているのは、
言葉は意味じゃなく、作用で選べ
ということだ。
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言葉には「時間軸」がある
「ありがとうございました」は過去形だ。
これは丁寧だけど、同時に
関係を閉じる言葉
でもある。
一方で
「ありがとうございます」は現在形。
体験がまだ終わっていない、
相手の行動と並走している言葉だ。
置き配は、
・ドアの前に料理があり
・これから受け取られる
という“途中の状態”。
そこに過去形を置くと、
体験の時間軸がズレる。
意味は合っているのに、
空気が少しだけ冷える。
この「少し」が、コピーでは致命傷になる。
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コピーは正しさより「呼吸」
原田翔太がよく言う
「ハッシュタグや140字でまとめられるまで洗練させろ」
という言葉を、僕は勝手に使わせてもらっている。
短くできない言葉は、
まだ自分の中で整理できていない。
今回の話も、削るとこうなる。
現在形は伴走。過去形は清算。
置き配はまだ途中。
だから「ありがとうございます」。
これ以上削れないところまで来て、
ようやく「使える知識」になる。
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言葉に引っかかるようになったら終わり…ではない
一度この感覚を持つと、
もう戻れない。
メールの一文、
店員の一言、
自分の投稿の語尾。
全部が気になる。
でもこれは、
日本語にうるさくなったのではなく、
言葉を力学で見るようになった
だけだ。
そしてその感覚は、
現場で確実に役に立つ。
ウーバーの置き配だろうが、
noteの一文だろうが、
本質は同じ。
言葉は、意味じゃない。
相手の体験にどう作用するかだ。
だから今日も、
僕は現在形を選ぶ。
