見出し画像

レベルミュージックとは何か──ボブ・マーリーからMassive Attack、Hi-STANDARDまで

はじめに


フジロック2026を見て気付いたことがある。

保守系タイムラインではHi-STANDARDが語られ、
リベラル系タイムラインではMassive Attackが語られていた。

同じフェスなのに、人々はまったく違うものを見ていた。

その背景には「レベルミュージック(Rebel Music)」という考え方がある。


レベルミュージックとは何か


「Rebel」は「反逆者」「抵抗する人」。

つまりレベルミュージックとは、
社会の不正や権力に対して異議を唱える音楽である。

単なる政治ソングではない。

「世界は本当にこのままでいいのか?」

という問いを投げかける音楽だ。


ボブ・マーリーが作った土台


レベルミュージックを世界に広めた代表格がボブ・マーリー。

人種差別
戦争
貧困
植民地主義

これらを歌いながら、
同時に希望も歌った。


Rage Against the Machineの衝撃


90年代になると、
レベルミュージックはハードロックやラップにも広がる。

Rage Against the Machineは
権力や資本主義を真正面から批判した。

1stアルバムのジャケットは、
ベトナムで焼身抗議した僧侶の写真だった。

しかし重要なのは、
「あの写真を使ったこと」と
「焼身自殺を他人に求めること」は別だという点だ。


Massive Attackという現代のレベルミュージック


フジロックでは

・ガザ
・パレスチナ
・監視社会
・児童労働
・AI監視企業

まで映像で提示した。

これは音楽というより、
ライブ全体を社会へのメッセージにしていた。


Hi-STANDARDもまた別のレベルミュージック

一方、
Hi-STANDARDは

「右も左も関係ない」

と叫んだ。

これは政治的中立ではない。

SNSで人々が分断される時代に対する抵抗でもある。

レベルミュージックに必要なのは何か


最近、「レベルミュージックとは何か」を改めて考える機会があった。

ハードコアやパンクの世界では、「言葉だけでなく、生き様まで問われる」という文化がある。

だからこそ、表現者の覚悟や行動を重視する人がいることも理解できる。

しかし私は、レベルミュージックの本質は、命を懸けることや自己犠牲そのものではないと思う。

社会の矛盾や不正に目を向け、音楽を通して人々に問いを投げかけ続けること。

それこそが、ボブ・マーリーからMassive Attack、Hi-STANDARD、そしてNao Lionさんまで、形は違っても受け継がれてきた精神ではないだろうか。

レベルミュージックとは、命を捨てることではなく、社会と向き合い続ける意志を音楽で表現することなのだと、私は考えている。


AI時代だからこそ必要になる


AIは音楽を作れる。

しかし、

「何に怒るのか」

「何を守りたいのか」

までは決められない。

だからこそ、
レベルミュージックはAI時代でも価値を失わない。


おわりに


レベルミュージックとは、
反抗そのものではない。

より良い社会を信じるからこそ、
「NO」を突きつける音楽なのだ。




#レベルミュージック
#プロテストソング
#音楽と社会
#MassiveAttack
#ボブマーリー
#HiSTANDARD
#フジロック2026

(了)

いいなと思ったら応援しよう!