詩的随筆_音律詩人のFermata #6 噂の平安貴族 feat.国語便覧
概要
観察対象:古典、平安貴族
平安貴族は歌を詠んで、華やかに過ごしていると思ってませんか?
国語便覧で見る彼らは、政治・音楽・文才のキメラですよ。
本文
何気なく 国語便覧を読む瞬間が好きだ
国語便覧は高校生の皆様にとっては
国語の時代と表現が全部詰まっているような鈍器だが
大人になって読むと 新鮮に感じる
好きなときに 気になる項目にツッコミを入れながら
好きな進捗で読むことができるからだ
特に平安時代なんて ツッコミどころ満載だ
まず貴族というものは 教養、文才、政治の3点セットが求められる
「今と大して変わらないじゃーん」と思ったあなたへ
貴族というものは 現代でいう官僚である
仕事ができるだけでは 話にならないのだ
つまり 和歌・漢詩の才能と音楽の才能が必要になる
和歌・漢詩は何に使うのか?
自分の昇進に使うのである
言わば 自己推薦文である
上手い和歌を披露する
→場が湧く
→顔を覚えてくれる
→次に呼ばれやすくなる
……この時代に生きてなくてよかった
現代は実力主義や能力で 客観的に評価されるが
平安時代では 自らの推薦文がイマイチだったら
評価うんぬんの話にすらならないのだ
音楽の才能は何に使うのか?
加持祈禱 いわば厄除けに使うのである
儀式の場で音が必要になる
=場を整える仕事
宮内庁楽部として現代にも残っている
天皇の仕事に立ち会ったり 国賓の接待に参加していたりしている
と、軽く話してみたはいいものの 既にこの情報量である
書いていても お腹いっぱいである
平安貴族は 政治・音楽・文才のキメラだ
私は到底 頭が上がらないし 未知の領域だ
だから 面白い
【音律詩人のFermata #7 に続く!】
おわりに
参考文献:新訂総合国語便覧/第一学習社
URL:Wikipedia 宮内庁式部職、新訂総合国語便覧購入ページ
学生時代、朝の読書の時間があった人は一度こんなことを教師に注意された記憶はないだろうか。「朝の読書の時間に、教科書を読むな」と。私のクラスではそう注意されているのを耳にしたことがある。
今なら言える。興味のない小説を読んで散財してしまうより、教科書を読んで興味の湧いた事柄を調べるために違う本を購入したり、図書室で本を借りたりするのがよっぽど有意義ではないだろうか。
国語便覧は日本の過去をさかのぼるためのガイドブックである。
※本記事は2026年2月18日に有料化予定です。
