詩的随筆_音律詩人のFermata #7 噂の平安労働 feat.国語便覧
概要
観察対象:古典、平安貴族
国語便覧で見る貴族は、政治・音楽・文才のキメラ。
そんな彼らの労働を国語便覧から垣間見る。
まずは、政治の部分から見ていこう。
本文
貴族とは官僚である
平安時代からブラック労働だった
その事実が浮き彫りになっている国語便覧の資料がこれだ
のちに三人の娘を后として、摂関政治の栄華をきわめた藤原道長も、「|宿直《とのい》」という泊まり込みを含む激務をこなし、休日は六日に一日程度である。
すぐに咀嚼して飲み込める情報ではないため
軽快かつ面白く解説しよう
のちに三人の娘を若い天皇に嫁がせて、その天皇の代わりに政治を指揮していた人でも、泊まり込みの夜勤して6日に1日しか休みない激務をしてたっぽい。
一番偉い人にすら夜勤を強いるブラック環境である
不労所得というものは存在しない
役員報酬というものも存在しない
それを踏まえた上で
和歌を詠めだの、和楽器して音楽会しようとか言われるのである
現代では考えられない思考である
ではどのような労働環境だったか
ここで藤原道長さんを例に挙げて覗いてみよう
藤原道長の勤務状況
1005年(寛弘2)1月25日から27日、地方官を任免する春の除目の行事が三日間行われた。業務開始は未刻(午後2時ごろ)と遅めだが、連日の夜勤、最終日は翌日の丑刻(午前2時ごろ)にもつれこんだ。
古典らしい言葉がかなり増えてきたので、咀嚼しよう
藤原道長さんの勤務状況
約1020年位前の1月25日、26日、27日 地方の役員を決める行事があった。勤務時間はこんな感じらしい。
25日:午後2時出勤、午後10時退社
26日:午後2時出勤、そのまま明日の勤務が終わるまでずっと夜勤
27日:夜勤明け、午前2時退社
即刻、労働監督署案件である
もちろん当時は「ブラック」という言葉は存在しない
それどころか、概念すらない
そりゃあ
「ちょっと早く退勤するの、申し訳ないなあ」
「自分が先に退勤したら、上から噂されそうやな」
と思うのも仕方ない
平安時代からその思考は植え付けられているのだから
簡単に卒業できるわけがない
だが、現代はこの労働環境は大問題である上、
さらに全国でニュースとして取り上げられるだろう
昭和では当たり前だったことが 令和では当たり前ではなくなる
当然だ 社会を回す人々が変わっているのだから
時代が変わったから人が変わるのではない
人が変わったから時代が変わるのだ
若い人々が社会に入れば 自然に若い人々の思考が社会に影響を受ける
逆に 若い人々が社会に入らなければ 社会は何も変わらないままだ
「変わらない」と嘆いているうちは 本当に何も変わらない
だって あなたが社会にいないのだから
ということで、選挙に行こう!
おわりに
参考文献:新訂総合国語便覧/第一学習社
皆さん、これだけの情報量をインプットしたら、国語便覧何ページかと思われる方が多いのではなかろうか。実はB5サイズのページの横半分のみである。大切なことだから何度でも書く。この情報量で、A5サイズのページの横半分のみである。
もちろん、もう少し大きいB5サイズの国語便覧も販売している。
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前回も話した通り、学校の朝の読書で国語便覧を読んで、気になった人物の関連書籍を調べる方がよっぽど楽しいのではないだろうか。
それに、最近の国語便覧を侮ってはいけない。その理由としては、国語便覧に載せた情報を集めた関連資料集なるものが、公開されているからだ。
おそらく、このページを見ているだけで確実に1日は潰れると予想する。どこかの資料館や多くのYoutube動画、果てには朗読まで幅広く集約されている。もうなんか「すごい」を超えて「こわい」である。
Youtubeでショート動画を流し見してしまうより、こちらを流し見した方が面白いんだろうなと思うのは、きっと私だけである。
