世界を制す歪み系エフェクター
こんばんは
前回、↑↑のブログにて、
"ロックサウンドにおいてエレキギターの音作りの根幹となるのが、
ギター本体・アンプ・歪み系エフェクター
この3つの組み合わせをどうするかでギターにおける世界観再現の大半は決まる"
こんな話をしてGuitar Rig 7 Proに収録されているベースアンプを除く23種類のギターアンプの使用感についてレビューしました
あれからもアンプの使用感について東方アレンジの過去作を中心にプリセットに頼らない僕の好みで楽曲毎に合った調整の仕方を様々検証しています
後ほど再編集して更新しますが、公開当時使用していなかったChicago、TWEED DELIGHT、ac box XVも使ってみましたので、そのレビューも追記しておきます
さて、今回はそんなエレキギターの世界観をより色濃く再現してくれる最強の相棒「歪み系エフェクター」について語っていきます(タイトルの「世界」は「楽曲の世界観」という意味を込めて二文字に凝縮しています)
僕もエレキギターを所持していた頃に複数台持っていたのですが、歪み系エフェクターは1つ1つの楽曲を彩るのにコレクションしてもいいくらいあって損はないものと思っています
それがGuitar Rig 7 Proには21種類もの歪み系エフェクターが収録されているのですから、これほど贅沢な楽しみ方はありません
とはいえ、それだけ多くのエフェクターを扱えるからといって喜ぶのは束の間
歪み系エフェクターはアンプに出力する際に音を歪ませて加工編集するカラーリング要素として非常に重要なものとなります
歪みの度合いはクリーントーンから順に、
クランチ→オーバードライブ→ディストーション→ハイゲインディストーション
という順で粗くなっていくと言われています
ですが、具体的にどれくらいの割合で歪んだらどれという明確な定義は調べた限りではないようです
あれ?ファズは?となった方がいらっしゃると思いますが、ファズはこの順系統には該当しない別次元の歪みのようで、クリーンの分岐ルート的に別枠で存在するようです
歪み系エフェクターは順番的にもアンプから出力される前段階で音に細工する事になりますので、エフェクターの設定次第でその後のサウンドメイクが大きく変わってきます
アンプの個性が強い場合にはエフェクター側の個性が消される可能性もあったりするので、アンプに合ったエフェクターの選定の仕方というのも非常に重要になります
今回はそんなエレキギターには欠かせない歪み系エフェクターについてGuitar Rig 7 Proに収録されているもの達を実際に使ってみた感触をアンプ編同様カテゴリー別でレビューしたいと思います
以下、注意事項です(エキスパートパネルも含めた上で)
以下注意点
①Studio Oneに収録されているLes Paul(LP)・Stratocaster(ST)・Telecaster(TL)の3種類のギターの音源で鳴らした感触について独断と偏見で大まかに5段階評価しています
②アンプとキャビネットをOFFにし、これらの出力干渉をなくした素の状態での質感をレビューしますので、どこのつまみをいじるとどういう音がするのかも筆者の感触でお伝えしていきます
③筆者は曲によってセミアコースティック(LP)、スーパーストラト(ST)、フルアコースティック(TL)を想定した作り方をしていますが、あくまで"そういうイメージ"での話であって本家寄せ再現はしていませんのでご了承下さい
④アンプ側のBass・Middle・Presence・Trebleのつまみ設定ですが、
リズム(左):B:7~9、M:3~4、P:4~6、T:6~8
リード(右):B:3~4、M:7~9、P:5~7、T:5~7
曲毎で上記の設定を施しています
⑤現時点でSoundCloudに公開している東方自作アレンジを参考例としてURL転記しておきますので、興味のある方はURLよりご試聴下さい
⑥曲名横の( )内の左・右は実際に音源を聴いた時に聴こえるギターの配置(左:リズム、右:リード)を意味します、ご参考下さい
⑦Gain Booster、Treble Boosterは今回の対象外とさせていただきます
⑧あくまで僕自身が自分の耳で聴いた感触を言葉にしていますので、各歪み系エフェクターについて詳しく知りたい方は以下の情報元をご参考下さい
オーバードライブ・ディストーション系
実在する歪み系エフェクターの中にはオーバードライブとディストーションが共存しているものもある(SLEDDGE HUMMERはその最たる例)
ここでは両者を合併してまとめて取り扱う
SKREAMER DEUXE(SD)
モデル:不明
歪み強度:オーバードライブ
LP:★★★★★
ST:★★★★★
TL:★★★★★
ギターの種類を選ばない、かつ設定項目が比較的少ない事から幅広いロックジャンルで活躍するオーソドックスな歪み系エフェクター
Classic…アンプからの出力に忠実
LED…Classicよりも更にクリーンな音質
Tone機能で低域・高域調整が簡易的に可能なのも扱いやすさの魅力の1つ
EQモードではBass・Midde・Trebleの3つの音域の調整が可能なので、より細かく調整したい方はEQモードがオススメ
Skreamer(Exパネル〇)
モデル:Ibanez TS-808 Tube Screamer
歪み強度:オーバードライブ
LP:★★★★★
ST:★★★★★
TL:★★★★★
SDとDISTORTIONの中間くらいのイメージのサウンドメイク
ギターの種類を選ばずクランチ~オーバードライブを楽しめるため、SD・DISTORTIONと並んで歪み系エフェクター御三家的な感じで初期からお世話になる事が多い
SLEDDGE HAMMER(SH)
モデル:Marshall Jackhammer JH-1
歪み強度:オーバードライブ~ディストーション
LP:★★★★★
ST:★★★★★
TL:★★★★★
Overdrive・Distortionとで質感が全く異なるモードのサウンドメイクが可能
Overdrive…ハイトーンな抜け感(シャギシャギ感めちゃ強い)
Distortion…ロートーンなこもり感(高音域を丸めたような感じ)
細かい違いはアンプによって左右されるが、SDやSkreamerに比べると特にOverdriveは雑味があるように個人的には感じるので、ライト系のポップロックでの運用時には歪みが世界観を壊さないように加減注意
Freq低(左)…高音域が強調
Freq高(右)…低音域が強調
あとはFreq・Contourを上手く調整して低~高の中心周波数ブースト効果を加味出来ればSDやSkreamer、DISTORTION以上に細部にわたったこだわりのMyサウンド生成も可能
Contourを完全に左にしてしまうとFreq効果がなくなるので、中心周波数効果を必要としない音作りをするならそうした方法ももちろんアリ
DISTORTION(EXパネル〇)
モデル:Boss DS-1
歪み強度:ディストーション
LP:★★★★★
ST:★★★★★
TL:★★★★★
SDやSkreamerよりも更に歪みの強いサウンドメイクが可能
Toneを右に回しすぎると高音域が悪戯に強調されてカシュカシュと雑に風が通るようなサウンドになるため、やりすぎに注意
トーンコントロールさえ気をつければギターを選ばないディストーションサウンドを堪能出来る多様なロックに順応可能な有能機
CAT(Exパネル〇)
モデル:Pro Co RAT
歪み強度:オーバードライブ~ディストーション
LP:★★★★★
ST:★★★★☆(スーパーストラト想定:★★★★★)
TL:★★★★☆
Filterの設定次第で空を裂くような抜け感のあるサウンドになるエフェクター
DISTORTIONのToneとは逆で左に回すと高域強調なシャギシャギサウンドになるため、混同しないよう注意
ここに更にBallsの調整によって更なるシャギシャギ感が生まれるため、アメリカン系統のアンプに使う際は高域強調の加減に気をつけたいところ
DISTORTIONとはまた一味違ったディストーションサウンドが楽しめる重宝したい一機の1つ
ハイゲインディストーション系
ディストーションの更なる深奥域に触れたような感じでHM域のサウンドメイクが可能
CHAINSAW(CS)
モデル:不明
LP:★★★★★
ST:★★★☆☆(スーパーストラト想定:★★★★★)
TL:★☆☆☆☆
DISTORTIONをハイゲイン化したような感じの荒くれエフェクター
少ないつまみ数でメタリックサウンドが手軽に作れるHR/HM系入門編のような存在
MEZONEよりはHR域でも使いやすいので、ハイゲイン域の歪み系エフェクターの中では使用頻度高
MEZONE(Exパネル〇)
モデル:Boss MT-2 Metal Zone
LP:★★★★★
ST:★★☆☆☆(スーパーストラト想定:★★★★★)
TL:★☆☆☆☆
CSにCATの要素が加わったような攻撃力高めなエフェクター
ハイゲイン対応はもちろん、モダン系らしい凍りつくようなシャリシャリサウンドもExパネルのつまみも駆使すれば実現可能
HM寄りに特化したサウンドで活躍の幅は広くはないが、つまみの調整次第ではHRにも対応可能なので、やってみるに越した事はない
DEMON(Exパネル〇)
モデル:MXR Dime Distortion DD11
LP:★★★★★
ST:★★☆☆☆(スーパーストラト想定:★★★★★)
TL:★☆☆☆☆
正式名称「Demon Distortion」
Scoop機能によってMiddleレンジの応答を無効にする事でMEZONEよりも更にメタリックなサウンドメイクが可能
完全に干渉しているわけではないので、アンプ側のMiddle域がしっかり残ったリードプレイはスカッとするカッコよさがある
筆者の個人的な感想を言うと、DEMONはScoopありきの方がらしさが出るので、アクティブ化は必須としても良いくらい
ファズ系
歪みの元祖
オーバードライブ・ディストーションのような継承タイプとは異なる秩序崩壊型の荒くれ者
クリーントーンから逸脱した破壊的サウンドはSTとの相性が意外と合うかもしれない?
SEATTLE FUZZ(SF)
モデル:不明
LP:★★★★☆
ST:★★★★★
TL:★★★☆☆
ファズ系エフェクターの中で最もヘビーかつレトロ感のあるファズ
高音域が圧し潰されているようなこもごもとしたサウンドはLPのリードプレイでは映えにくいため、リズムギター専用として扱う方が活躍の場が広がるかもしれない
Diodeモードを使用すると更に歪みが増してモコモコしてしまうため、ハイゲイン対応アンプで使う際はローゲイン対応が無難
ジミ・ヘンドリックスの真似事をしてみたいならPlex×ST×SFでやってみると良いかも?
FUZZ(Exパネル〇)
モデル:Arbiter Fuzz Face
LP:★★★★★
ST:★★★★☆
TL:★★★☆☆
STよりディストーション領域に猶予があるような仕様
アンプの設定次第ではディストーションっぽいサウンドメイクも不可能ではないが、SFよりファズ感が緩和された程度の感触なので、アンプとの組み合わせも考慮して戦略を組むべし
RED FUZZ(RF)
モデル:不明
LP:★★★★★
ST:★★★★☆
TL:★★☆☆☆
3つのモードを駆使してSFやFUZZよりも更に扱う領域が拡がったファズ系エフェクター
Ⅰ:ディストーション(弱ファズ?)寄りなサウンド
Ⅱ:雑味のあるファズサウンド(アンプで言うならGRATIFIREやRAMMFIREのRawのような感じ)
Ⅲ:FUZZに近いこもごもしたファズサウンド
ファズ系エフェクターを使ってみたいけど歪みに抵抗があるようならRFで使用感に慣れていくのはオススメのやり方
BIG FUZZ(BF)(Exパネル〇)
モデル:Electro-Harmonix Big Muff Pi
LP:★★★★★
ST:★★★★☆
TL:★★★☆☆
RFに細かい調整を加える事が可能になったような感触のエフェクター
Tone機能のおかげで抜け感のあるサウンドも作る事が出来るので、ディストーションに近いサウンドメイクも可能
RFで使用感を覚えた後に使うとやみつきになるカラーバリエーション豊富な名機
プリアンプ系
プリアンプ…ギターやマイクなどの弱い信号をアンプや録音機器で扱いやすいレベルまで増幅する回路
主な役割…電気信号の増幅、音色の調整(キャラクター作り)、歪みの初期段階作成
これまでレビューした歪み系エフェクターほどエフェクター単体でのサウンドメイク力は少なく、アンプからの出力を助力役として機能するため、ギター毎の評価はここでは除外する
IVPSTONP(IS)
モデル:不明
鉱物感というか1枚の壁を挟んでいるような硬さを感じるエフェクター
Gainを上げると少しザラつきが出る程度でエフェクター自体にカラーリング要素はほとんどなし
これといった特徴が少ないが、アンプによって感触が大きく変化するので、アンプの能力だけで勝負するためのブースター的な役割で使い道あり
TransAmp(TA)(Exパネル〇)
モデル:Tech 21 SansAmp GT2
歪み強度:オーバードライブ~ディストーション
内蔵されている3つのアンプエミュレーションを活かすエフェクター
TWEED:アメリカンヴィンテージ系
BRIT:ブリティッシュ系全般
CALIF:アメリカンモダン系
というイメージでそれぞれのアンプに沿って設定し、ブースターとして活用
アンプのゲインが強い場合はTAのGainが意味を成さない可能性があるので、使用するアンプとの相性をよくよく確認する必要あり
狙った通りの効果を得られる事が多いため、筆者はブリティッシュ系アンプ×BRITのセットで使う事が多い
細かい用語の意味についてはChatGPTのアドバイスを参考にしながら以上14種類の歪み系エフェクターを使ってみた感触について述べてみました
当ブログを書くために使い慣れていないエフェクターを試してみたりしている関係で以前よりも聴き心地が極端に変わっているものもあるのはお許し下さい(アンプも替えた楽曲もあり)
設定次第ではありますが、基本的にLPはSF以外であれば組み合わせて変な感じになるというは基本無いように思います
ただ、ハイゲイン設定可能なアンプでもハイゲイン化を避ければLP×SFも意外といける感じはありますので、全ては組み合わせや設定次第でしょう
ファズがSTとここまで合うとは思わなかったというか、ジミヘンの事を考えればむしろファズはLPよりもSTと組んだ方が合っているのかもしれません
TLの評価がファズ系で低いのはそういうイメージがないという僕の固定観念が影響していますので、そこはまだまだ僕の伸び代部分として多めに見て下さい笑
今回のレビューはあくまで僕が作った東方自作アレンジの世界観に合わせてアンプと組み合わせた検証結果を基にしていますので、絶対解ではありません
僕は合わないだろうなと思っても、別の方の組み合わせ方では上手く噛み合ったというのがあっても不思議ないですし、むしろそういう会話を飛び交わせてロックサウンドのあらゆる可能性を見出していきたいと思っています
SoundCloudの仕様のおかげで"進化し続ける音楽"を提供出来るので、こういった検証を繰り返し、最終到達地点としているオリジナル楽曲の正式販売に向かって腕を磨いていきたいと思います
進化し続けるUTA/Chasoの姿を音源を通じて応援していただけると嬉しいですね
ところで、Guitar Rig 7 Proに収録されている歪み系エフェクターはこれで全部ではありません
様々な事情があり、あえてここでレビューしなかった歪み系エフェクターがあと5種類控えています
ここでレビューしていないエフェクター達はこれらのエフェクター以上に知らないといけない事が多いため、僕の中で「超高難度」として位置づけたもの達になります
次回はその超高難度歪み系エフェクターについてレビューしていきます
今回はこれにて終了
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
また次のブログでお会いしましょう
(^ ^)ノシBye Bye
見出しの画像:太郎様
※Endless Storyの音源動画用のワンシーンを活用し、ジャケット画像用に編集したもの
