見出し画像

【東京/立川】エミリーフローゲモーニング2025年夏:南フランスに馳せる思い。夢追いかけたパティシエのモーニング


2025年4月から始まった東京・立川「エミリーフローゲ」のモーニング。
7月に入り、モーニングの内容が夏仕様に変わったということで即予約して行ってきました。

実は私、このモーニングが始まる前の試食会にも訪れており…

その後、私がライターを務めているウェブマガジン<CAKE.TOKYO>でも春のモーニングについて記事を書かせていただきました。

もともとランチで訪れたことからお店のファンになった私ですが、モーニングでパティシエさんたちと直接お話をするうちにますます大ファンに。

夏の涼やかなメニューが、外に出ただけで茹で上がりそうな暑さを吹き飛ばしてくれました。

その全貌をご紹介いたします!



パティシエが体験したフランスの朝

開店前の朝8時。
パティシエたちはすでにテキパキと腕を動かし、朝一番にできあがったスイーツを少しずつ店頭に並べていきます。

朝の働く姿を見られるのもこの時間ならでは。
エミリーフローゲモーニングの真髄ともいえるでしょう。

こちらのモーニングは働くパティシエの朝を体感できるストーリー仕立て。
メニューのひとつひとつに、パティシエがフランスでの修行時代に見て味わい感じたことが表現されています。

そこに含まれるのは喜びだけでなく、乗り越えてきた苦しさも…
“甘味”だけでは語れない、職人としての魂と磨き上げた技術が集約されていました。

今回のテーマは、南フランスの乾いた空気と青い空を思い描いたもの。
食を通して覗くフランスの風景は美しく穏やかな印象ですが、はじめは孤独を感じることも多かったそう。

そうした中、仕事が休みだった毎週水曜日に海沿いの街で開かれる市場へ行くのが楽しみだったというパティシエ。
そこで出会った豊かな食や人々とのやりとり、市場での光景や地域性を見ることは刺激的だったと言います。

モーニングの最初を飾るのは、そんなフランスの暮らしが垣間見えるような氷菓です。

夏の香りを連れてくる麗らかな氷菓

⚫︎バジルとピンクグレープフルーツのシャーベット

ピンクグレープフルーツのジューシーさとほんのりと感じる苦味。
スッとかけぬけるバジルの爽快感は、まるで徐々に明るさを増していく朝の空。

イタリアが近い南フランスでは、トマトやバジルなどが豊富に採れるのだとか。
気候の良さもあって食材の豊かさも感じます。

それにしても、生バジルに漬け込むだけでこんなにもバジルが鮮やかに感じられるのかと驚きました!
風味のコントラストも美しく、初夏に向けた透明感のあるひと口が舌を潤します。


ライブ感満載のおもてなし

⚫︎温かい玉ねぎのタルト

エミリーフローゲモーニングの楽しみといえば、ライブ感ある演出。
お客さんの目の前で最後の仕上げを施してくれます。
この日はタルトの上にライムの皮を削ってくれました。

削りたてにしかない一瞬の香りを堪能。
パイの繊細さ、香ばしさ、旨み、ほのかな塩味。
そこにライムの清涼感が解けてゆきます。

断面はまるでハンバーグ。
玉ねぎとは思えぬ肉のようなジューシーさと食べ応え。
さらに驚くのはその甘さ。
見た目のインパクトからは想像もつかない、初めて出会う玉ねぎの食感と深みに目がバチっと覚めました。
口に残る油分をライムがさっと連れ去ってくれる、素晴らしい一品。

「本場の味」ではなく「本物の味」

⚫︎ティーソーダ

ここからいよいよメインへ。
その前に、雰囲気を一層高めてくれるスペシャルなドリンクがふるまわれました。
プロヴァンスでは主流のロゼワインも選べたのですが…
お酒がダメな私はティーソーダで気分を味わいます。
でもこのティーソーダがまた大変おいしく!
炭酸で割っているのに紅茶が華々しく広がります。
夏の風を浴びているような気持ちで体がシャキッとしました。

パティシエが過ごしたフランスでの楽しい思い出は、
目の前の生活に必死だった頃を乗り越えた先に見えた未来への光。
あの頃の自分を重ね、心に書き留めたあふれんばかりの夢をここに形にします。

⚫︎そば粉のガレット

ブルターニュ地方の郷土料理であるガレット。
甘いクレープと違い、ハムや卵など食事としていただく料理です。
生地を絶妙なタイミングで焼き上げ、提供の直前に野菜を盛り付け。
中心には立川産の濃厚な卵がぷりっと艶やかに顔を出しています。
青々としたベビーリーフにカラフルなトマトと大粒のシャインマスカットレーズン、ハム、サラミなどが散りばめられ、花に囲まれたブルターニュの街角を想像。

心してナイフを…

弾ける太陽のごとくオレンジに近い卵黄。
粉の素朴さに絡むまろやかなコクがなんとも言えません。
表面カリッと、中はほどよく厚みがあってもっちりと。
ガレットは火加減が大事だといい、高温で焼くことでこの食感と風味が生まれるそうです。
端っこがカリカリで香ばしい…
目玉焼きの下には、ぶどうマスタードとチーズ。
酸味、塩味、甘味のリズムが食べる箇所で異なるハーモニーを奏でます。
味わい深まる至高のおいしさ。
これぞ本物のガレットです。

モーニングだけの特別なスイーツ

⚫︎ペッシュメルバ

メレンゲにフレッシュなクリームに山梨県産白鳳とバニラアイスクリームを合わせたスイーツで締めくくり。
仕上げに特製ソースをかけて。

アイスクリームはタヒチ産のバニラビーンズがスパイシーに香り、舌の上でゆっくりゆっくりと溶けていきます。
上のメレンゲにつけながら食べてみたり、メレンゲをザクザクと砕きイートンメスのように混ぜ合わせたり。
メレンゲの香ばしさがふわっと立ち、桃のみずみずしさとベリーソースの甘酸っぱさがエレガント。
こうした「持ち帰れない」スイーツを堪能できるのもこのモーニングの嬉しさです。

ドリンクは桃に合わせてルイボスティーにしました。
ポットサービスでたっぷり!

「夏の思い出に楽しんでほしい」との想いがこもった今回のモーニング。
修行時代の苦しかった時、夢に向かい無我夢中だったあの頃を思い出す、と語るパティシエが求めていたのは、こんなひとときだったのかもしれません。

帰る直前「ちょっと作ってみたんですが…」と配ってくれたのはなんと「ラムネ」!

小袋に入ったラムネ、なんだか夏祭りに来たみたい♪

パティシエのお茶目な部分も垣間見れ、なおさらファンになりました。
この日もお昼にはガンガン気温が上がっていたので、爽やかなラムネ、とてもありがたかったです!

やっぱりケーキも見逃せない


ここまで来て、モーニングだけでは帰れません。
ずっと気になっていたチョコレート系のケーキをお持ち帰り!

⚫︎オペラ(奥)
⚫︎エクレール・オ・ショコラ(手前)

オペラ座をイメージして作られたという、金箔の輝きが高級感を漂わせる「オペラ」。
チョコレートガナッシュとコーヒーバタークリームが奏でる濃厚な旋律。
ビターな味わいの中からカカオの芳ばしさが顔を出し、生地との重なりが生む食感の変化を楽しめます。

こちらもずっと食べてみたかった「エクレール オ ショコラ」。
シンプルだからこそ、詰め込まれたパティシエの工夫が繊細に表れる一品。
カカオ70%とこちらもビターテイストですが、どこか爽やかがありシュー皮の軽やかさとマッチします。
フォンダンからもカカオの豊かな風味があふれ、チョコレート好きを唸らせます。

モーニングでたっぷり食べても別腹になってしまう魅惑のスイーツたち。

この方は本当に、自分の力で夢を叶えたんだなあ…と改めて尊敬します。
夢を叶えてもなお努力を重ね、昨日より今日、今日より明日、常に良いものを追い求め私たちに感動を与え続ける「エミリーフローゲ」。

今回ご紹介したモーニングは9月で終了し、10月からは秋仕様のモーニングです!
10月分の抽選予約は外れてしまったので、11月こそは…!!

皆様もぜひ味わってみてください!

Emilie Floge(エミリーフローゲ)

東京都立川市曙町2-5-1
営業時間 ショップ:10:00~20:00
     サロン:10:00~19:00(L.O 18:30)
https://www.instagram.com/emiliefloge.1980/