稲雀
「稲雀」
稲雀 高く低くと きらめきて
稲が熱するころ、雀が田に群れるようになります。
人影や物音に慄いて、いっせいに飛びたったかと思えば、たちまち群れて押しよせる。その繰り返し。
そんな秋の田園風景は、わたしの住む千葉県でも見られます。
風情といえば風情、ですが、収穫期の農家にとっては迷惑千万。
稲の熟れる頃から稲刈り前の間、稲穂を食べてしまう厄介者たちです。
意外なことに、古くは季題として立てられず、詠まれることも稀でした。明治期になっても、たった一句、正岡子規が挙げた程度です。
現代になって、秋の実りを実感する情景のひとつとして、詠まれるようになったそうです。
都会に出たかつての農村出身者たちが、望郷の想いを綴るようになったからでしょうか。
いいなと思ったら応援しよう!
皆さまのお声がけ、ご支援があってこそ、私は日々新しい取り組みに向かうことができます。皆さんと新しい夢を見るために、よろしくお願いいたします。