音楽を描く?|音楽と共振する体験を導くutena drawing|その7|音楽の再定義とその未来とutena drawing
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音楽を描く?|音楽と共振する体験を導くutena drawing
その7|音楽の再定義とその未来とutena drawing
悲しみの数を言い尽くすより
同じ唇でそっと歌おう
音楽の再定義
人間にしかできない「体験」に立ち戻る
AIによって音楽の世界もがらりと変わりました。
だれでもが簡単にAIに作曲してもらい、気に入った声で歌ってもらうこともできる今の世の中です。
そうしたAIの作成したゴージャスな映像と音楽は、私たちの感覚をどこか朦朧とさせてしまいます。
コピーや借り物やが巷に溢れ、本当のことに霞がかかってしまったかのような時代。
でも、だからこそ、私は生身でとらえることの楽しみが際立つのではないかなと思っています。
欠けや揺らぎやむらがあるけれども、そこに生命のあるヒトの、「私」の音楽は以前にも増して、大切な音楽ジャンルになると思っています。
感覚を取り戻し、決してAIに届かない場所にある私の中から音楽を育てること。
描くことで、音楽を細やかに、ダイナミックに体験するutena drawingをその理論を理解して使うことで、自分の感覚と身体を使った音楽体験が生まれます。それは、音楽に直接触れるような体験(参加者さんの感想)。自分を通り過ぎていってしまっていた音楽も、受け止める場所を内面に育てていくことができます。それは音楽と出会っている、と同時に自分の感覚に出会っているとも言えます。
さらに、できるなら、そっとその出会ったものを、歌や楽器で世に放ってもらいたい、と私は思うのです。
自分を超えて外にでた演奏は、拙く聞こえ、もしかしたらまだ、何か足りないと思うかもしれません。そうしたら、またもう一度その音楽を内側に招き入れ、さらに育んでいくことができます。インプット・アウトプット・フィードバックの循環で音楽は内と外を行き来し、自然に磨かれていきます。一度ほどいた毛糸が絡まったままではなく、少しずつ編み上がっていくように、できなかったこともいつの間にか何気なくできるようになっていくのは、この循環が起こるからです。
音楽に不慣れな人は小さな曲で、内側にいる子どもを育てるように。どんな小さな曲でも音楽としての完成度が高いものは無数にあり、utena drawingで紐解くような時間的・空間的・生命的・構造的な姿を持っていて、それを歌うのは決して幼稚なことではないのです。そこから育てていく楽しみがあると思います。
音楽を生業としている人にとっては、じつは時になかなかにしんどいおもいをするかもしれません。utena drawingをやっていると、自分はこんなに音楽のことをわかっていなかったのかとがっかりする場合もあります。utena drawingは誤魔化しがきかないし、それが自分にも見えてしまう時があるからです。だからこそutena drawingで音楽を理解する価値があると思います。
拙さの価値、とでもいうか、そのままの自分を育てていけるような場としてutena drawingは機能してくれると思います。そして、感覚は変化していきます。演奏も変わっていきます。
utena drawingをする人が、自分の音楽が一番自分に近しい音楽と思えるようになれたら、私も嬉しいなと思います。それを伝えるためにやっているのかもしれません。
音楽を生み出している力が社会を生み出している
音楽が荒廃するとき、社会も荒廃しているだろう。
これは、私が以前、音楽教室で一体何を伝えていけば良いのか悩んでいた時に、ふっと、気がついたことでした。
音楽体験と感覚について紐解いていくにつれ思うようになったのは、音楽を成り立たせている人間のもっている感覚はそのまま、社会を成り立たせているものなのかもしれない、ということ。
音楽を編み上げる人間の能力《感覚と、くくる・構成するなどの力》はそのまま社会というものを形成する人間の特質なのではないか、と。
センスのある人が演奏パフォーマンスを上げることよりも、一人一人が生む音楽にたちかえり広げていく。
音楽が豊かであれば、人間の世の中も豊かである。それは精神経済といってもいいかもしれません。
社会の土壌を作っているものが音楽を形成しているものと同じものならば、一人一人の音楽が豊かになることでその水準が持ち上がるのだと思います。
音楽が豊かな時、社会も豊かである。
私は、たくさんの水滴が水面におちた波紋のように、それぞれの内面から広がり、音楽の領野と人と人の領野が広がっていイメージが思い浮かんだのでした。
それを思いついた時、utena drawingがそれにわずかばかりでも寄与できるのではないかと、思ったのでした。
音楽の未来
その昔、まだ歌は単旋律だけだった時代があります。音の長さも、高さも曖昧でした。
それをある人が音に名前をつけ、ドレミファの音名が生まれ、音の長さも定量記譜法で共有するようになり、ハーモニーが生まれ、それらはどんどん複雑化していき、ロマン派の後期・印象派まで発展してきました。
実は音楽の基本構造の進化はここでストップしています。
もちろんこの後も、いろいろな模索は続きましたが、社会にこれほど深く浸透している音楽にはなっていません。私たちの音楽はその応用、バリエーションで生きながらえてきているのです。豊かな能力を持ち、強烈な個性をもっている少数の人たちの音楽がそのバリエーションを豊かにし先導してきているのが現代の音楽の図です。さらにAIの登場。
これから音楽はどこへ向かうのでしょうか。
神様に捧げていた音楽がいつしか人と人のあいだに生まれるようになりました。人の感情を歌うのはその昔は卑しい行為とおもわれていたのです。でも時代と共に、音楽は地上のことを歌うようになりました。さらに、貴族の楽しみだった音楽はやがて、上級市民まで降りてきて、いまでは、誰でもそれを耳にすることができるようになりました。音楽の基本構造が止まった後も、人に浸透していくプロセスはむしろ進行していったのです。その先、と考えた時、これからの音楽はさらに内面に浸透し、一人一人の内側から広がる音楽になっていくのではないかと私は思います。
誰かの音楽のコピーや借り物はAIに任せ、誰にでも備わっている音楽性を自分の中にみいだしていく時代。
特別な歌い手と聞き手に二分される時代を超え、誰でもがそっと歌い始める時代。
そんな時代が来ているのかもしれません。
音楽が音楽を超える時
そうしたら音楽は、もしかしたら音楽の殻をすて音楽以外の様々な場面で生きることになるかもしれない。
すでに社会がギクシャクしないために必要なのは音楽だとおもうのですね。音楽的な感覚をそれぞれが持っていれば、今問題になっているフィルターバブルも超えて、私たちは社会を変えていけるかもしれない。そうしたら、楽器や楽譜もその音楽を生む雛形だったということになるかも、などと妄想は広がります。楽器も楽譜もない、音楽。
utena drawingの活用の方法
さて、妄想はこのくらいにして、地上の現実に戻り、utena drawingの活かし方について考えてみます。
その活用の方法と、どのように学んだらいいか。
まず、utena drawingは今までなかった非言語の言語のようなものとイメージしてもらえたら良いと思います。言葉だったら何をやりとりするか、ということになるし、カタコトでも伝わる時は伝わるし、簡単なやりとりでも使えるし、もっと深いところでやり取りすることもできます。きっと応用範囲は広いのではないかなと考えています。
身近な楽しみとして生かす《①おもにutena drawingを使ったインプット》、という場合と、音楽的な悩みを解決したり、実践的に使っていく《②演奏に反映》、という場合、それから誰か相手があり、その人とのやり取りの道具として活用《③指導に活用》する、それから音楽プロセス体験自体を学び伝えていく《④音楽プロセス体験のマスターになる》場合が想定されます。
①②は個人レッスンやコミュニティでの交流をお勧めします。②の人も問題だけ解決したい場合と、utena drawingの理論に沿った学習に切り替えるという場合がありますね。後者はカリキュラムに沿って学習することをお勧めします。noteにも需要があればこれから有料記事を上げていこうと思っていますが、本当のところ、実際にあって講座に参加するほうが断然面白いと思います。
③④はまずカリキュラムに従って、utena drawingのすべてを体験していただき、認定証を取得していただきます。
①の人たちにこそ音楽を楽しんでいただきたい、のですが、そのためには④のひとたちが育っていく必要があります。④を選択する人を心待ちにしているところです。
また③指導に活用するという場合は必ずそのジャンルの専門性がしっかりあること。音楽教育だけでなく、私は介護や医療、保育、社会的コミュニケーションなどいろんなジャンルで応用が可能だと思います。それを繋いでいくのはその人本人です。なので、なによりまず自分自身に反映させ、utena drawingで音楽を自分の中に受け入れ構築していくことが必要です。今まで音楽大学で学んできたという人も、この音楽プロセス体験は促成栽培と自然農くらい学習の原理が違うので、まずこの方法を受け入れ、学んでいくことをお願いします。また、相手がある場合、utena drawingにはリスクも伴うこともよく学習していただきたいのです。体験の積み重ねと理解の共有のために制限を設けています。指導に活用する場合はこちらを必ずお読みください。
深く学びたいという人のためのカリキュラム「発展プログラム」とさらに各種の認定証取得のためのカリキュラムがあり、音楽教室の先生のための研究室と、独自の学びを自分で進めていくための「秋津亭」という研究室を設けています。発展プログラムはオンラインのみで参加できます。
詳細は、ホームページをご覧ください。わからないことがある時はご連絡ください。
おわりに
音楽を描く?utena drawingを、多くの人に届けられるように願って、このマガジンを閉じたいと思います。興味を持っていただいた方、続きはぜひほかのnote記事やホームページから情報を拾い、ワークショップやオンラインコミュニティなどへのご参加、お待ちしています。
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愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!