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ビートルズが教えてくれた「Let It Be」

スーパーボールってご存じですか。ハーフタイムショーにビッグスターが登場したりして全米が湧くスポーツイベントではありません。それは「スーパーボウル」です。スーパーボールはおもちゃのゴムボールで壁などに投げたら勢いよく弾むのが特徴です。

1975年、中学3年生だったわたしはいつもスーパーボールをポケットに入れてました。

当時、転校してきたばかりでクラスに馴染めませんでした。しかも休み時間になると番長が子分を引き連れて「お前、S中ならケンカ強かったちゃろ」と絡んでくるから戦々恐々です。

初めてビートルズを聴いたのは小学校高学年頃。英語の意味は分からないけど曲調と歌と演奏を体で感じて気に入ったのです。5年生のとき近所の中学生から初めてレコードで『ヘイ・ジュード』と『レット・イット・ビー』を聴かせてもらったときは「なぜ柔道(ヘイジュード)のことを歌うのだろう」、「エルピー(レットイットビー)とばかり歌ってLPレコードの宣伝かな」などと勘違いしていたのですから無邪気なものです。

中学生になると英語の授業も始まって、ビートルズの歌詞にも興味をもつようになり、『レット・イット・ビー』がどんなことを歌っているのかわかると光が差しました。

悩んでいるとマリアさまが現われて囁いた「なるがままになさい」。

「Let It Be」についてはキリスト教の聖書から影響を受けているという説もあります。当時のわたしは深く考えることもなく、ビートルズの関連書籍で読んだ和訳「なるがままになさい」を胸に刻んだのです。

孤独な中学3年生は透明なスーパーボールをカッターで半分に切り開き、断面にマジックペンで「Let It Be」と描き、接着剤で貼り合わせました。それをお守り代わりに持ち歩いて、どんなことがあっても怖がることはない。全ては「なるがまま」になるのだ。そう言い聞かせると勇気が湧いてきました。

以来、わたしは困難にぶち当たったり悩んだとき「Let It Be」と囁いて乗り越えてきたように思います。

「Let It Be」から感じた世界観は、後に知る「諸行無常」と繋がりました。さらに書物を読むうち仏教の「微妙(みみょう)」が言葉に出来ないほど奥深くて素晴らしいことを意味することを知ります。

中3で「Let It Be」に救われて以来、その感動は還暦を超えても奥深さを増しているようです。


ー了ー



#一言で表せない感動


※この記事はカタリベ活動に参加しています。

【参考動画】




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