うつと栄養療法、ビタミン、オーソモレキュラー療法どうするか問題について考えたこと
うつと栄養について。いろんな本が出ていますね。
うつと栄養、オーソモレキュラー療法については、冷静な分析が必要だと思います。
今回は、「うつ病・メンタル不調になって栄養部門に興味がある方へ」
「お金を浪費せず、正しい選択が出来、改善に向かうように」
「読んでくれた方が正しく栄養部門に取り組んで健康を目指せるようになる」という目的で本文を書きます。
栄養面は、人それぞれ、どう取り組むかは違うと思います。
「下敷きとなる知識となってほしいです。」
ただ、ただの素人が学びながらまとめたことであることが心苦しいです。
お忙しい方は、「私自身の結論」にある、功刀浩先生の講演のPDFファイルを読んでみてくださいね。
前置き
うつ病になって苦しい時に、「何か方法があるのではないか」と考えて書店で栄養療法やビタミン、オーソモレキュラー療法の本にあたる人もいるのではないでしょうか。
私もその一人です。
メガビタミン健康法(藤川徳美)を試して、効果を感じられなかった、その後学んでやや危うい部分もあるのではという立場から、学んだことをまとめます。
うつ病の関連の栄養やビタミンに関する著者で言うと、
功刀浩先生(心の病を治す 食事・運動・睡眠の整え方、こころに効く精神栄養学)、藤川徳美先生(すべての不調は自分で治せる・メガビタミン健康法)、溝口徹先生(脳から「うつ」が消える食事、最新版「うつは食べ物が原因だった」)、奥平智之先生の本(うつぬけ食事術)を読みました。
(他には高城式健康術55(高城剛)や最高の体調(鈴木祐)、最高の健康(山本義徳)、栄養データはこう読む!(佐々木敏)も読んでいますが、勉強になる部分が多かったですが今回は割愛)
サプリもいろいろ試し、本を読んだ中で言いたいことは、「栄養やサプリはそんなに万能じゃないよ。」、「お金は大事にしようね。」ということです。
オーソモレキュラー療法の検査に数万円、専用に作られたサプリ代に月数千円から数万円なんて自分には払えません。(つらかった時に、自分の稼ぎがもっと良かったら検査していたかもしれないのは正直な話です。)
(栄養療法をすると決めたら、市販のサプリでいいと思います。現状専用のサプリと市販のサプリに差があるのかという話もあります。)
栄養療法の効果について
功刀浩先生
「うつ病の患者さんに不足しがちの栄養素は「葉酸」「鉄」「亜鉛」「DHA、EPA」など
必要な栄養素は錠剤で処方され、ジワジワと聞くので即効性はない。しかし、運動療法や栄養補充は2~3年経つと強力に効いてきて、再発が起こりにくくなる」
とのことでした。( https://hc.nikkan-gendai.com/articles/220227?page=3 )
こころに効く精神栄養学の表紙にも「うつやストレスにじわじわ効く!」とあります。
また、うつぬけ食事術(奥平智之)では、
「私の産業医としての経験では、精神科の薬を飲む人が50%から30%に減りました。」(p46)「休職者が1割ほど減りました」(80%から70%)(p48)とあります。その際の人数は、「ある企業での産業医としての経験 産業医面談受診者 導入前27人、導入後30人」(p48)とあり、
本の中で発表するにあたって「60人程度の人数なのか」、そして「1~2割ぐらいの成果なのか」と私は思いました。例えば複数の会社に産業医面接で著者が行っている場合、良かった企業の数値だけを使用している可能性もありますしね。
また、メガビタミン健康法(藤川徳美)では
「よくある疑問・失敗集」として、「“あるある”その5」として、「焦りまくって治らない 本に書いてある通りに実践しているのに、全然治らないと不満を述べる人がいます」 の解決方法は、「継続してゆっくり待つ」「リラックスして継続し、ゆっくり治るのを待ちましょう。」(p200,201)とあります。
栄養療法を実践していても全然治らないのが「あるある」として、説明ページを割いているのが実情です。
私もただの一人の人間です。ここからは出典がツイッター等で申し訳ありません。
(ですが、サプリでの治療等に本当に反対する人がいる場合、書籍という形ではなく、ツイッター等での発信となるのが実際ではないでしょうか。)
ツイッターからの引用になりますが、サプリと健康面については、
国立健康・栄養研究所の研究者の連載では、
岩永直子 Naoko IwanagaさんはTwitterを使っています 「炎上中のサプリメント、yomiDr.編集長を務めていた時、会社の偉い人がサプリ推しになってしまって連載開始を指示されました。科学的根拠は譲れないと国立健康・栄養研究所の研究者に寄稿してもらう形にしたら、当然、歯切れの悪い連載になって良かったです。ご参考までに。
https://twitter.com/nonbeepanda/status/1363338274224304135
読んでもらえればわかりますが、サプリメントとして摂取して効果のあるものなんて妊娠前からの葉酸などごく一部。人の体調不良につけ込んで商売する人の甘い言葉に惑わされてはいけません。生理前後の体調不良などがあればまずは婦人科へかかりましょう。恥ずかしいなら女性の医師もたくさんいますよ。
と、後半の文脈は女性の体調不良への説明かもしれませんが、「サプリメントとして摂取して効果のあるものなんて妊娠前からの葉酸などごく一部」とあります。
予防医療の医師、濱谷陸太先生は、
Rik@予防医療さんはTwitterを使っています 「【サプリメント】 ほぼ全てのサプリメントは効果ありません。効果がほぼないけど副作用もほとんどない、というのがサプリメントです。マルチビタミンも必要ありません。 ただ、 ・日光にあまり当たらない人:ビタミンD ・魚をほとんど食べない人:オメガ3脂肪酸 は健康に良いかもしれません。」 / Twitter
https://twitter.com/megikaya/status/1316311167938162688
栄養素の観点で語る健康情報を信頼していけない4つの理由 - Riklog
https://riklog.com/diet/nutrition-unreliable/
と、「日光に当たらない人はビタミンD、魚をほとんど食べない人にはオメガ3脂肪酸も良いかも。」
今までの研究をまとめた、サプリに関する包括的な報告(Umbrella review)が2019年に発表されました(Ann Intern Med. 2019;171(3):190–198.)。これは、計277つのランダム化研究を総まとめしたものです。「現代において、追加して摂取したほうが良い栄養素はほとんどない」と主張されています。
また、ツイッター上で活動されている皮膚科医(やさしい皮膚科医先生)は、
やさしい皮膚科医さんはTwitterを使っています 「【健康診断の肝酵素でビタミンB異常がわかる?】 レタスクラブ『毒メシ』記事監修の宮澤医師がトンデモ主張。採血で測る肝酵素について『GOT(AST)>GPT(ALT)ならビタミンB群代謝不足』との事ですが、実際は通常の方は『GOT>GPT』です・・。多くの方を不安にさせ自院の高額栄養療法に勧誘する手法ですね https://twitter.com/S96405539/status/1307148596668628992
いわゆるオーソモレキュラー療法のクリニックでは、採血データだけで『あなたはこの栄養が不足しています!これを飲めばすぐ治ります!』と患者さんに伝えますが、医学はそんな簡単なものでは有りません。問診や複数の検査を上手く組み合わせることが医師のスキルとして大事です。
健康の不安を煽ることで儲けようとする医師は多いですし、正直な所メチャクチャ儲かります。
と、オーソモレキュラー療法を、高額栄養療法と批判しています。
前述の予防医療の医師、濱谷陸太先生は、
産婦人科医の重見 大介先生のこの投稿
女性は男性よりサプリをよく飲んでいる方が多いように感じています。
もちろん状況によって役立つサプリは間違いなくあるんですが、最近増えている
「血液検査や遺伝子検査、尿検査で危機感を煽り独自のサプリを販売する」みたいなビジネスモデルには、個人的に強い抵抗感を持っています。
https://twitter.com/megikaya/status/1361047898469793793
について
同意。けしからん。
と同意しています。(先生方はある特定の名称を出していませんので)私が独断で判断するに、血液検査で栄養の検査をして、高額のサプリを売るという、オーソモレキュラー療法についても否定的な見解になるのではないかと感じました。
そして、重見大介先生はこう続けます。
例えば、
・貧血に対する鉄分
・食生活の偏りに対するビタミン剤
・妊娠前から初期にかけての葉酸
などは適量であればとても有効で、医師からも勧めることがあります。
https://twitter.com/Dashige1/status/1360926571599601665
でも、過量に飲めばサプリでも健康被害を起こすし、「飲まなくても健康に全然影響ないサプリ」はたくさんあるでしょう。
医療に関わるビジネスモデルの正しいあり方というのは本当に難しく、かなり個々の倫理観によっているので、
「その商品やサービスが本当に必要なものか、役に立つのか、お金を払う価値があるのか」
を個人個人がよく考える必要がある時代になっています。
https://twitter.com/Dashige1/status/1360926572505534469
趣味的に疑似科学・ニセ医学ウォッチングしているという桑満おさむ医師も
オーソモレキュラーにはかなり否定的です。
https://www.gohongi-clinic.com/k_blog/9212/
「治癒した人がいてもそれはたまたま、あるいは平均への回帰の可能性が大」
「ビタミン至上主義から派生したメガビタミン(NIHの声明文だと MVM=Multivitamin/Mineral Supplements)、科学であるための基本中の基本である第三者の再検証によって、まともな研究は無いよ!と判断されている」
との見解です。
この情報を知ったうえで、あなたが栄養療法を選ぶかどうか決めてほしいと思います。
また、調べた上で特に気になったのは、
ナイアシンについては
ナイアシン不足の数値に該当する方もいると思いますが、(私もそうでした。)
健康診断の血液検査で栄養状態を推測《血液栄養解析を活用!ALP・LDH》免疫力に大切な栄養素 (dr-okudaira.com)
https://www.dr-okudaira.com/post/alp_and_ldh
予防医療の医師、濱谷陸太先生は、
ビタミンB3の効果と摂取の注意点【科学的根拠まとめ】 - Riklog
https://riklog.com/diet/vitamin-b3/
日本で今、ナイアシンのサプリは輸入販売のみです。副作用が強いのでサプリ摂取は推奨されません。気になる方は食事からの摂取を気をつけましょう。普通にタンパク質を摂っていれば、特段ビタミンB3について意識する必要なし。サプリは飲むべきでない。
とあり、ナイアシン(アミド)のサプリはわざわざ購入して飲まないほうがいいのではと考えます。
私自身の結論
このようなことを調べ学んできた結果から、
栄養療法を行う場合、じわじわと効くという功刀浩先生の見解や、産業医として奥平智之先生が1~2割の方への効果を示しているということ、
また、健康な方とサプリとの関係は、国立健康・栄養研究所や、予防医療の専門医濱谷陸太先生が、健康な人については多くのサプリメントの効果について否定的な見解であることを知ったうえで
「自分のお金を大事にしながら」「過大な期待をせず行いましょう」というのが私の感想です。
うつと栄養に関する分野について、
功刀浩先生の発表はエビデンスに基づいて発表しようとしていて、一番信頼できるという感想になりました。
健康な方とサプリの関係については、上記のように否定的な見解もありますが、うつ病と栄養の関連(精神栄養学)については少しずつエビデンスも積みあがっているのではないかと私は功刀浩先生の本を読んで感じました。
数々本を読んだ中で、一番おすすめとなった本、「こころに効く精神栄養学」(功刀浩)を、次回まとめようかどうかと迷っています。(功刀浩先生の無料で見れる講演資料も見つけましたし。)
(それに加え、note内で功刀浩先生の私も買って読んで勉強になった本「心の病を治す 食事・運動・睡眠の整え方 ココロの健康シリーズ」(功刀浩)の「全6PARTの内容を簡単に要約している「超まとめ」」翔泳社さんのまとめも発見しました!( https://note.com/shoeishafukushi/n/n9013fc872d7e )
私が「こころに効く精神栄養学」(功刀浩)をまとめることがない場合、上記の翔泳社さんのまとめnoteに加え、
無料で見ることが出来る功刀浩先生の以下の講演会の資料が、
全15ページで少し頑張れば全文読むことが出来ると思うので、読んでみてください。
第1回メンタルヘルス分科会 講演抄録 テーマ 「こころの健康に良い生活習慣 ~食・運動を中心に~ 」
http://www.kenkounippon21.gr.jp/kyogikai/4_info/pdf/140226mental.pdf
これを読んで、もっと知りたい方は、「こころに効く精神栄養学」を買って読んでください。
運動や栄養についてわかりやすく学ぶことが出来ると思います。
(追記 その後、こころに効く精神栄養学の「うつをやわらげる栄養素」と「食品」についてをまとめました。)
https://note.com/utsuspi/n/nfb9d29ff53cb
私自身がもがき苦しみ、自分の力で考え学んだことを、素人ながら精一杯共有させてもらいます。力が及ぶかはわかりませんが、
あなたが一番幸せな選択ができることを心から願っています。
愛を込めて。
