純度100%の愛を目撃した日
2026.7.12
昨日、息子夫婦と一歳七か月になる孫が遊びに来た。
息子の5歳上の姉と
わたしの夫は(孫にしたらおじいちゃん)離れたところで見ている。
つまり、大人は5人。こどもは1人の状況。
庭に小さなプールを広げ、大人たちが一斉に水遊びを開始した。真夏の日差しの下で、水鉄砲を持って「きゃー」「やられた」と笑いながら水を掛け合う。大人になると、こんなふうに無邪気にはしゃぐことは少なくなる。
だから一気に気分は上がった。昨日は、みんな一瞬で子どもに戻っていた。
孫は家族での水遊びは初めてだった。
全く嫌がって父親にしがみついてプールどころではない。
そんな事お構いなしに大人たちははしゃぐ。
と、その時、息子の顔に水がかかり、「きゃー」と声を上げた瞬間、孫の世界が変わった。
一歳七か月の小さな体が、父を守ろうとする。
小さな両手で父親の顔を包み込み、泣きながら必死に守ろうとした。
「やめて。」
まだ言葉にはならない。
でも、その全身がそう叫んでいた。
大きな涙を目に溢れさせ、落ちては来ないその涙よりも
強く「守るんだ」と言う思いが私たちに突き刺さる。
大好きなお父さんが攻撃されている。
その子には、そう見えたのだ。
私たち大人は遊んでいただけだった。
危険なんて何もない。
だから「大丈夫、大丈夫」と笑っていた。
でも、その子にとっては遊びではなかった。
世界で一番大切な人が傷つけられている。
その現実の中にいた。
お昼ご飯を食べながら、家族で「本気で訴えてたのに本当に悪いことをしたよね。。。申し訳なかったよね。。。」と話した。
でも、一日たって、私の中に残ったのは「かわいかった」という感想ではなかった。
本当に本当に、ごめんなさい。
心からの謝罪だと午後になってやっと気づいた。
彼女は笑わせようとしていたわけじゃない。
大げさだったわけでもない。
本気だった。
ただ、世界で一番大好きなお父さんを守りたかった。
それだけだった。
こんな大きな愛を見たのは始めてだった。
全身でまがい物なく
全くの噓なく
本気の本気の気持ちを真っすぐに出したこと。。。
いつだろう。きっとあったはず。
でも、すっかり忘れている。いや経験したのだろうか。。。
と言うほどに激レアな体験となった。
その姿を思い出したとき、涙が出た。
あれは恐怖なんかじゃない。
愛だった。
誰かに教えられた愛でもない。
「愛している」と言葉で伝える愛でもない。
体が先に動いてしまうほどの、純度100%の愛だった。
私は、その瞬間をこの目で見せてもらった。
動画にも写真にも残っていない。
だからこそ、心に焼き付いている。
本当にありがとう。
そして、笑ってしまってごめんなさい。
もし、この子が大きくなって、自分なんて価値がないとか、自分は愛せないとか、そんな日が来ることがあるなら、私はこの日の話をしようと思う。
「あなたは一歳七か月のあの日、小さな両手でお父さんを守ろうとしていた。誰に言われるでもなく、損得もなく、ただ守りたくて動いた。その大きな愛を、おばあちゃんはちゃんと見せてもらったよ。」
そのことだけは、何年たっても忘れたくない。
ありがとう。

