VolleyTour2025(1)~はじめに
2024年8月、オリンピックをもって私の運命を変えたといっても過言ではない選手が代表引退を表明し、ひとつの区切りがつきました。
2012年から追いかけ続けてきたセルビア代表選手アタナシエビッチと、同じくセルビア代表で国際試合最多出場の記録保持者のポドラスチャニン。14年間2人の軌跡を見続けてきたファンとしては、彼らのパフォーマンスを見られる機会がクラブチームに限られてしまうことを寂しく思うとともに、「現役引退」を受け入れる準備に迫られていることを感じます。もちろん、40歳を超える現役選手がいることを考えると、その時期はまだまだ先かもしれません。ですが、選手によっては年齢は関係なく代表引退後、あっさり引退…ということもありうる話。ならば可能な限りクラブチームでのパフォーマンスをこの目で見ておきたい…。今回はその思いを最優先にクラブチーム巡りの旅を計画し、ルートを決めました。
私に与えられた休暇は10日間。長崎から欧州への移動を考えると現地に滞在できるのは丸8日間。そのなかでアタナシエビッチのオリンピアコス(ギリシャ)、ポドラスチャニンのLUBEチビタノーバ(イタリア)の2チームを観戦するためには、ギリシャとイタリア、2ヶ国を回らなければなりません。幸い、2チームとも週中に行われるCEVの大会があるので、移動すれば観戦は可能。なのですが…
ピークを越えた2選手は、常に試合に出るとは限らない現状。アタナシエビッチは、シーズンの途中で家族のいるお隣のトルコで休暇を過ごしていたりもして、試合によっては会場にいない可能性も考えられます。
ポドラスチャニンは、シーズン途中にLUBEに合流してからは常にスタメンでしたが、CEVチャレンジカップで格下チームとの戦いをガルジューロに任せていたら、これがみるみる成長を遂げ、気が付けばコッパイタリア優勝の立役者の一人に…。現時点では主力のセリエ、控えのCEV、どちらになるか全く読めない状況。ただ、帯同しないとうことはないので、アタナシエビッチと違い姿を見られなかった…という最悪の事態は免れそうです。
シーズン始まって以降、3ヶ月をかけ、旅程を検討。仕事上、休みが取れる時期が限られているので、その中で様々なルートを検討しました。お金も時間もできるだけ節約したい…そんな欲深さに加え、新たな欲まででてきてしまった今回。
実は…コロナ禍でハマってしまった韓国ドラマの沼。そこで定期的に推し俳優が変わっていた私が、とうとう本格的に抜けられない一人の俳優の沼に嵌ってしまったようで、時にバレーよりもその活動に力を入れることも出てきました。
五輪後の10月、その推し俳優の舞台挨拶を見に釜山映画祭へ。12月には彼の音声案内の美術展を見るためにソウルへ。
そして今回、所縁の地を巡るべくソウル経由で欧州への渡航を決めました。
「バレー」と「韓流」、2つの推しを楽しむことは、一途に追いかけて来た私の「推し美学」には反しますが、どちらも抗えない感情。共に自分の心が求めるものなので、ここは素直にそれに従うことにしてみました。情熱の方向が2つに分かれたことで、それぞれの思いの量は減り、これまでのように奇跡を起こせるほどの感情ではなくなってしまっているように思いますが、2つを追いかけることで気づく思いがある気がして、また違った興味が湧いています。今までとは異なる新しい旅のはじまりの予感…
これまでのようにバレー観戦を極めた旅ではないことに罪悪感や不安を抱きつつも、新しい推し活の景色にワクワクしながら、2025年1月27日、長崎空港からソウル行きの飛行機へと乗り込みました。

出発は雨、さらに1時間の遅延…。幸先悪いスタートに落ち込みそうになりますが、ここで厄落としをしたと言い聞かせ、ソウルへ。

幸い、到着予定時刻から送れることわずか30分程で韓国入り。仁川空港ターミナル内の荷物預かりに寄ってスーツケースを預け、まずは「推し活・韓流編」第一の目的地、汝矣島にあるHYUNDAIソウルの百貨店を目指しました。

最寄り駅の地下鉄汝矣島駅から地上に出てみたら、なんと大粒の雪。。。
積もってはいないものの、大雪警報も出るほどの吹雪で南国九州育ちの私はすぐにくじけそうになります。でも、その先には愛しの「推し」が待っている…。
その熱意が強く背中を押してくれ、目的の建物へ到着。そして館内に点在するイベントブースを探し回り、突撃すること4ヶ所目で入口に到達!!

念願の、チ・チャンウクさんの展示会Scenarioへやってきました。
期間限定で行われているこのイベント。バレーツアーのルートを決定したときにはまだ告知されておらず、ちょうどタイミングよく立ち寄れるチャンスに恵まれました。
そんなに広くはないスペースなのですが、いやはや内容がとっても斬新でびっくり! VRの装置を着けて見る数分の動画が想像以上の出来でヤバい!!
目の前に推し俳優が現れ、笑顔を振りまきながら目を見て話してくれ、いろんなパフォーマンスで楽しませてくれるというファンの心を鷲掴みにしてしまうもの。一体こんなもの誰が考え付いたの!?
さらにはグッズ購入の特典で、本人と合成動画を撮影でき、そのデータをもらえるというこれまたスペシャルな企画!!
さすが…ファンを大切にする韓国が考えるものは、想像を超えています。これは新しい形のエンターテイメントで、こんなテーマパークがあれば年パス買って通いたい!!と心底思いました。
(2)へつづく…
