VNL2025セルビア大会観戦旅10~デモ翌日
試合後…
デモ終了予定時刻21:00を過ぎても交通事情は変わっていないようで、再び歩いてサバ川を渡りました。タクシーや配車アプリに頼ろうにもつかまらない事態は相変わらずで、予め覚悟もしていました。それに往路に迷ったおかげで、どの道が最短で行けるか分かるので、不安はありません。余力も残っていることだし、夜のサバ川もまた思い出深いものになりました。

対岸から来るデモ参加者のたち…

理由が中国人企業の杜撰さに端を発しているだけに、たとえ日本人でも中国人に間違われてしまえば、標的にされやしないかとヒヤヒヤ…。
そういえば会場に上海のチームを応援してるときに知り合った中国人の友人が会場に来ていたけれど、大丈夫だったかな…。そんな心配をよそに彼女たちは、利便のいい配車アプリを見つけていて、全く問題なく宿泊先まで戻れたそうで…どうやら余計なお世話でした…。
往路2時間、復路1時間、その前にも観光で数時間歩いていたこともあり、この日はなんと一日で36000歩を達成!! きっと私の旅史上、No1じゃないでしょうか…この歩数。でもその割に疲れを感じておらず、なんならまだまだ歩ける勢い。これこそ火事場の底力+旅行マジックでしょう…
おかげでこの日の夜は、深くて密度の濃い眠りでした。
翌朝…
セルビア滞在最終日、6月29日(日)
昨夜のデモのニュースを見てみるとこの通り…

スラビヤ広場には14万人が集まり、警察官48名及び市民22名が負傷、77名が逮捕されたとのことでした。
近くにいなかったとはいえ、ホテルから1キロしか離れていない場所で、こんな状況になっていたなんて…びっくり。改めて、無事であったことに安堵しました。
最終日ということで、最後に行きそびれていた場所をめぐることにしたのですが、その目的地を目指していると、まさに昨日のデモの現場に到着。

誰もいなくなった静かなスラビヤ広場。
真ん中の噴水は変わらず勢いよく噴いていますが、周囲が穏やかで…穏やか過ぎて、本当にここでデモが行われたのかと信じられない気分。なんだか夢を見ているような、現実ではないような、ニュースで見た映像が作られた物語のような気持ちで、逆に危険を感じなくなってしまいそうでした。
その穏やかな空気の中を歩き、目的地を目指します。この辺りも群衆で埋め尽くされてたんだね…と言いながら友人と向かった、最後の目的地は、聖サワ大聖堂。

以前、冬のクラブチーム巡りツアーできた時には寒くて暗くて静かで、寂しい感じがしましたが、今は初夏の明るい空に美しく佇んでいてとっても映えます。今回はせっかくなので中に入ってみることにしました。

一歩足を踏み入れてみてびっくり!なんと煌びやかな空間!!こんなにも美しくて豪華な装飾は予想外でした。失礼ながら…セルビアというお国柄、質素でシンプルなものを想像していたことを申し訳なく思うほど…。しかし、振り返って考えてみると、神をあがめることを常としているセルビア人の想いが、ここにとても強く表れているように感じるのでした。
何度訪れても、新たな発見があるセルビア。これまで、チームを応援しながら国について理解が深まっているつもりでいましたが、実際にはまだまだ知らないことが多いのだと改めて実感しました。
今回は、現地で社会的な動きに遭遇し、思いがけずその一端に触れることで、現地の暮らしや人々の思いに目を向ける貴重な経験となりました。国内外で報道されるような課題がある中でも、人々は日常生活を送り、私たちも試合を楽しむことができました。そこには多様な価値観や行動が共存していて、そのことを肌で感じることができた今回の旅は、セルビアだけでなく、日本以外の国々を理解するうえでもとても意義のある時間だったと思います。
とはいえ…友人も私も、こんなデモがあった国にいたとは家族には心配かけるから言えないよね…と。
そして、すっかりデモ問題で忘れていましたが、USAのイランへの攻撃の中、中東経由で渡ったことも同様に言えない…。
本当に、今回の旅はかつてないほどの危険な局面に遭遇した旅でした…。
最後の晩餐…ならぬ最後のランチは、イタリアンレストランで。

美味しいレストランを友人に教えてもらっていたのですが、近場に評価の高いレストランがあったので、そこでお昼にしました。
セルビアのイタリアンは、本場のイタリアンとも、日本のイタリアンともまた一味違った感じで、これはこれで新しいおいしさ♪ ただ…開放感ある店内のハエの多さには参りました。。。
さて、お腹も満たされ、いよいよ最終戦のためにアリーナへと向かいます。
今日は徒歩ではなく、バスで会場へ~。

橋の上をスイスイ進むバス…なんて痛快なんでしょ!
昨日のあの長い長い徒歩移動があったおかげで、このなんてことないバス移動も、大きな喜びとなっているのでした。
11へつづく…
