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VNL2025セルビア大会観戦旅12~セルビア出国

試合後はバスでホテルまで…と思っていたのですが、この日もデモの影響なのか、バスが急に運休となり歩く羽目に…。何も知らずにバス停でバスを待っていたら、見知らぬご夫婦が声をかけてくださり、無駄にバスを待たずに済みました。
やはり昨日同様、配車アプリでも車がつかまらず、ホテルに寄ってタクシーをお願いしても断られ、通りすがりのタクシーにもお願いしてみまましたが、これまた拒否…。いろんな方法を考えましたがことごとく断られました。

まさか2日連続徒歩で帰ることになるとは…。

昨日と違うのは車道にはぎっしり車が埋まっています。なかなか進まないようで、歩く方が早いような気も…。通りで、タクシーも乗車を断っていたのだと納得できました。
昨日はデモ帰りの人たちが多かったけれど、今日はどちらかというと市街地に遊びに繰り出しそうな若者たちがたくさん歩いている印象。殺伐とした空気感はなく、明るく楽し気ないつものセルビア人の姿に見えました。
これでセルビア市内も日常を取り戻したのかな…セルビアの現地ニュースを把握していない私たちは、この期に及んで能天気なことを考えているのでした。

6月30日(月)
セルビア出国の日。

朝ごはんのビュッフェを堪能したら、ちょっと早めにホテルをチェックアウト。

事前に調べておいた空港行バスA1の乗り場を目指し、スーツケースを手に歩き出します。
バス乗り場の表示のところまで行ってみますが、うーん、誰もいない…。
スーツケースを持った旅行客が一人二人見受けられてもいいようなものですが、皆無。海外では乗り場が変わっていたり、表示が間違っていたりすることも多いので、ここは疑ってかかることが大事です。

友人がキオスクのおばさんに確認していると、横から正しい場所を教えてくれたおじさん。何も尋ねていないのに、困った様子を見て助けてくれたようなのです。しかし、その正しい乗車場所から、空港行バスが出ている雰囲気はゼロ。これは…またまたデモの影響か…!?
出国前、無駄足を踏むわけにはいかないので、ちょっと高くはなりますが、ここはホテルへと戻ってタクシー移動へと切り替えました。

ホテルに戻るとレセプションにはチェックアウトの時のお兄さん。事情を説明すると、「バスなんて動いてないよ!」とあっけらかんとした返答。
そんなの当然でしょ!と言わんばかりの対応に私たちは衝撃を隠せません。が、ショックを受けている場合ではない…。お兄さんにお願いすると、タクシーではないけれど、空港まで送迎してくれる乗り合いバスを呼んでくれました。
ちょうど乗り合いバスが出るところでしたが、すでに満席となっており、15分後に5人乗りの乗用車が到着。一台30ユーロとのことで、一人700円弱のバス代に比べるとぼったくり価格ですが、ルートがこれしかないならばお願いするしかありません。2人だし、荷物あるし、まぁ、仕方ないよね…。
いやいや、そんなことをのんきに言ってる場合ではありません!無事に空港へと到着することが一番なのです。

ふと考えたのは、他国から応援に来ていたサポーターたちのこと。セルビアの宿泊先から自国へと戻る人が多いこの日、皆、無事に空港へと行けるのか…。
ホテルではない民泊やホステルだったら、車を手配してくれないかもしれないし、昨日のデモだって、スラビア広場の近くだったら、出入口が封鎖されたかのように移動するのも困難だったはず。
セルビアのことは悪く言いたくないのですが、正直、今回の開催はいろいろ問題があったと思わずにはいられませんでした。

20分もしないうちに車は空港へ到着。余裕をもって出ていたので、出国前にだいぶ時間が余りました。

とりあえず、フライトがキャンセルになっていないことを確認。ドバイまで、問題なく行けることを確かめ安堵するのでした。

2027年の万博開催を予定しているベオグラード。空港が改装され、おしゃれで綺麗になっています。とはいえ、あまり見て回るようなお店がないので、あてもなくぶらぶら歩きながら、フライドバイのチェックイン開始時刻を待ちます。キオスクで新聞をチラ見したら、昨日の試合と授賞式の記事が載っていたので購入。
そのお会計の際、強面の男性に割り込まれ何も言えずにいたら、その男性が去った後にお店のお兄さんが謝ってくれました。

割り込まれることが常の海外で、こんな謝罪はなかなかありません。小柄で存在をスルーされることの多い私は、海外では常に後回しにされるので、それが当然だと思っていました。でもここではちゃんと見ていてくれたんだ…。セルビア人の心遣いで最後に良い思い出ができました。

友人とも話していましたが、やっぱりセルビア人は心優しい。困っていると声をかけて助けてくれたり、ちゃんと謝ってくれたり、心に寄り添ってくれます。このトラブル続きの観戦でも、元代表選手の一人が、「バスがないときは連絡してくれたら送るのに!」と言ってくれました。多分社交辞令だろう…と気を使って連絡しなかったら、その後「なんで連絡しないの、歩くなんてクレイジーだよ!!」と。本当に送ってくれる気だったのか!?と思うと、セルビア人の心遣いには、ただただ驚かされるのでした。

13へつづく…


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