背中
朝から、鼻血が出た。
犬たちは毎日元気に過ごしている。
特に13歳のカモメ(柴犬)はみりんとなずなが来る前は一日中寝ていたのに、今は、一緒に遊んでやったり、ご飯を盗まれても知らんぷりをしていたり。
嫌いだった野菜を、突然食べるようになったり、走ったり。
顔が生き生きしている。急に若返ったみたいに見える。
13歳には見えない。でも白内障は進んでいるみたいだし、何より耳が遠い。
後ろから何か伝えたいときは、肩をちょんちょんと叩いて振り向いたら、要件を伝えられる。要件は大体が、朝、「今日は、どうする?一緒に事務所に行く?」とか、「ご飯はもういらない?あとでまた食べるならこっちに置いとくよ?」(なずなが狙っているので)それくらいなのだけど。
時々、近づいてきたと思ったら、くるっと回ってわたしに背を向けておすわりをして、(背中をなでて)と主張してくる。仕方ないのでわたしはカモメの気が済むまで背中をなでている。

そんな時、みりんがおもちゃを持って、(投げてー)とやってくる。
「今ね、カモちゃんをヨシヨシしてるからもうちょっと待ってね」と言うとみりんは、おもちゃをポイっとわたしにぶつけてどこかへ行ってしまう。うちのおもちゃは縄でできてるものだけなので、結構痛い。

カモメの背中ヨシヨシはとにかく長い。終わりが見えない。
なので、「カモちゃん、気持ちよかった?次は爪を切ろうか?」と言うとサササーと逃げていく。カモメは爪切りが大嫌いなのだ。

「やっと終わったぞー」と思って、振り向いたら、なずながおすわりして並んでいた。
「なずちゃんも背中ヨシヨシするの?」と言うと、なずなは黙ってわたしに背を向けておすわりをする。
カモメから学ぶこともあるんだなぁ、と思いつつ、なずなの背中もヨシヨシする毎日です。
