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移住者に温かい気仙沼市の”こころ”を知る|BON PEACE展参加録

山中氏(ぼんちゃん)と初めて出会ったのは、昨年の5月に行われたぬま大学だったように思うし、そうでなかったようにも思う。動画撮影をしている姿を目にしていたことから、動画撮影を生業にしている方だと思っていた。

実のところ、SLOW HOUSEのコミュニティーマネジャーだと知ったのは、ぬま大学を終えた後に行われた、青年会議所の異業種交流会のときだ。名刺を交換して、初めて知った。

Facebookで流れるSLOW HOUSEの動画や写真を長らく見続けていたにもかかわらず、そのときまで両者が一致していなかったのだから、我ながらどうかしていたと思う。


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SLOW HOUSE(スローハウス:気仙沼)とは何か

ところで、何の説明なしにSLOW HOUSEと書いてもそれが何か分からない読者も少なくないと思われるので、簡単に説明しておく。SLOW HOUSEは、気仙沼市発のゲストハウス兼シェアハウスだ。

SLOW HOUSE(スローハウス)とはスローシティ気仙沼で、スローをテーマにした短期でも泊まれるゲストハウスと、長期でも滞在できるシェアハウスをかけ合わせた宿泊施設です。
自然や文化に触れ、ゆっくりと1人1人の豊かさを見つめ直すための時間と安心して問いを持ち寄れる仲間と出会える場所を提供します。

SLOW HOUSE

気仙沼市で始まり、現在は全国に4カ所あり、今後も全国各地で展開していく予定がある。今や地方で営業しているゲストハウスやシェアハウスは珍しくなくなったが、地方から全国に展開していくものとなると珍しいと思われる。

SLOW HOUSE 気仙沼①
SLOW HOUSE 気仙沼②

これまで、本noteでは度々気仙沼市は移住者や市外からの滞在者が多い自治体だと伝えてきた。SLOW HOUSEはそうした様々な人々が行き交う気仙沼市を象徴する場所の一つである。

SLOW HOUSEは、全国に複数拠点が生まれていることも驚きだが、それ以上に驚きなのは、ほぼほぼ常に市外から誰かしらが訪れ滞在する循環ができている点だ。Instagramをフォローして見続けていただけると分かるが、ひっきりなしに市外から誰かが訪れている。

訪れる人々は、日本全国を旅している人がいれば、大学生がいれば、気仙沼市への移住を検討している人がいると、それぞれ異なるバックグラウンドを持った人々であり、気仙沼市に新しい風を運んできてくれる人々である。

そして訪れた人々の多くがとても良い表情で気仙沼市を堪能し、再訪を掲げて去っていくのだ。現代の地方で、こうした人の循環を見られる場所はそうそうないと思われる。だからこそ、そんなSLOW HOUSEの魅力が伝播し、気仙沼市以外にもSLOW HOUSEの輪が広がっている。


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BON PEACE展|SLOW HOUSE気仙沼コミュニティーマネジャー山中氏(ぼんちゃん)卒業展示会を開催

2025年2月11日。山中氏が、SLOW HOUSEのコミュニティーマネジャーを卒業し、気仙沼市から旅立つにあたり、卒業イベントが催された。

気仙沼市からの卒業イベントというと、昨年のたこ焼きパーティーが思い起こされる。

山中氏の卒業イベントは、南町にあるco-ba KESENNUMAで行われた。度々本noteで写真が掲載されていたco-ba  KESENNUMAだが、中に入るのはこれが初めてである。つい先日co-ba  KAMAISHIの建物に入ったばかりだけに、縁めいたものを感じずにいられない。いささかメルヘンだろうか。

co-ba KESENNUMA
co-ba KESENNUMA内部

co-ba  KESENNUMAに入ってすぐ、山中氏が提供しているきっさぼんのコーヒーを頂いた。飲みやすさを追求し、気仙沼市内のかねふとコーヒーとコラボレーションしたチャンチャマヨコーヒーは、山中氏の言う通り、ブラックでもとても飲みやすいさっぱりした味わいだった。ブラックコーヒーを飲めない人でも愛飲できそうな味わいには、優しさや温かみが感じられた。

山中氏が提供しているきっさぼん
きっさぼんと気仙沼市のかねふとコーヒーがコラボしたチャンチャマヨコーヒー

BON PEACE展では、山中氏が気仙沼市に至る過程から気仙沼市を訪れてから今に至るまでの軌跡がまとめられた紙面が展示されており、筆者のような初めて知る者にとっても山中氏やSLOW HOUSEのことが細やかに分かるとても素敵な内容だった。

また、この日のために制作された動画は、SLOW HOUSEが空き家から今の形になるまでの日々の記録が丹念に映し出されている。まさに一大スペクタクル。動画制作の妙も詰まっており、気仙沼市を動画で彩ってきた山中氏の力を強く感じられる魅力的な映像だった。

BON PEACE展 展示物①
BON PEACE展 展示物②
BON PEACE展:山中氏とSLOW HOUSEこれまでの軌跡について収められた動画

そして京都府和束町へ

この日、山中氏や参加者とは様々な話をした。今まで話す時間をあまり持てていなかっただけに、心から感謝するばかりだった。山中氏は、次の挑戦の場所に京都府和束町を選び、近い内にそちらへと移る。

新たな人々との出会いを通じて、仲間を増やす。そんな夢を描いている。また、そこで出会った人々と気仙沼市の架け橋となる展望も描いている。山中氏の輝かしい未来を応援せずにいられない。そして、再び会える日が楽しみでならない。

気仙沼市は、移住者や滞在者、来訪者に温かい町だと言われている。それは、今回のような別れのときに強く感じられる。多くの人々が去る者を送りに訪れ、再会を誓う。去っていく者も再訪を語る。そして互いに笑い話に花を咲かせて手を振るのだ。

そこにあるのは、人と人との確かな繋がりである。昨今世に謳われる移住促進施策は定住を念頭に置かれている。だが、気仙沼市は必ずしも定住を求めない。気仙沼市は循環を志向し、市内外の人々が関わり合い、混じり合い、繋がり合って、互いに高め合うことを念頭に置いている。

だからこそ、別れの場さえ温かさで溢れるのだ。気仙沼市が市内外からやって来る多くの人々から愛されるのは、そうした一人一人の人の意思を心から尊重している地域だからなのかもしれない。読者の方々も、ぜひ一度この温かな気仙沼市を訪れて欲しい。泊まる場所には、SLOW HOUSEを選ぶと良いだろう。


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