オープンイノベーション ミーティング|気仙沼商工会議所青年部による新たな試みで人と人との繋がりの輪が広がる
気仙沼商工会議所青年部が、過去にない取り組みを実施した。定期的に開催している定例会を一般公開する試みである。通常、定例会は組織に所属している人々のみで行うクローズドなものだ。それを今回は、市民にオープンにし、また参加した市民から意見を求めるインタラクティブな会にしたのである。
映画「サンセット・サンライズ」のロケ地マップを参考にロケ地を回った筆者は、その足で気仙沼商工会議所青年部令和6年1月定例会に足を運んだ。場所は、気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ(pier7)の中にある体育館である。この場を訪れたのは、先月開催されたMY PROJECT AWARD 2024以来だ。
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Open Innovation Meeting|気仙沼商工会議所青年部が初めて試みた市民と繋がる会議
気仙沼商工会議所青年部令和6年1月定例会は、以下のスケジュールにて開催された。なお、パネルディスカッションの後にも続いていたが、筆者は都合により退出したため割愛している。
YEG宣言
綱領朗読・指針唱和
会長挨拶
(気仙沼商工会議所青年部の)事業説明
活動紹介
パネルディスカッション第一部
パネルディスカッション第二部
YEG宣言、綱領朗読・指針唱和に続いて行われた会長挨拶で、今回の試みついて簡単な説明がなされている。今回の試みには大きく分けて2つの目的があった。
気仙沼商工会議所青年部について知ってもらう
Open Innovation
後者のOpen Innovationは、今回の試みのテーマとしても掲げられており(Open Innovation Meeting)、出席者と地域課題に関するディスカッションを行うとともにすり合わせを実施したいという想いが込められていたとのことだ。
事業説明、活動紹介においては、気仙沼商工会議所青年部の学び委員会から本事業(企画)の説明が語られ、また事前に出席者に手渡されたチラシがノートを見立てたものである旨が話されている。
また、昨年夏に開催された気仙沼みなとまつりにおける気仙沼商工会議所青年部の取り組みである親子縁日や授乳室等の提供に関する説明、セミナーについての紹介を実施。
続くパネルディスカッションでは、第一部で「持続可能な社会の実現」、第二部で「地域経済の活性化」をテーマに、気仙沼商工会議所、気仙沼青年会議所、気仙沼市、気仙沼市市議会、宮城県県議会の方々によるトークセッションが行われている。
パネルディスカッションでは気仙沼の現状と課題、将来に向けた想いが語られる
パネルディスカッションは、ファシリテーターから投げかけられた問いに対して登壇者が気仙沼市の現状や気仙沼市内で議論されている内容、個々の考えや想いを話す、コメンテーター方式で進められた。
「持続可能な社会の実現」をテーマとした第一部では、人口減少が進んでいく昨今において、人口減少を止めることは難しい前提で、今後どのように持続可能な地域として成り立たせるか考えている現状があるとし、循環のパイプを太くしていくことの大切さが語られた。
金
人
エネルギー
環境
地域資源
想い、やる気
仕組み
循環とはこれら7つの要素を指すとし、今後気仙沼市を持続可能な地域にする上で、7つの循環をどのように生み出し、パイプを太くしていくか考える重要性が示された。折しもこれは、先日参加した気仙沼青年会議所主催の異業種交流会を思い起こさせる内容である。
第二部「地域経済の活性化」では、そもそも気仙沼市は宮城県内において先進的な取り組みを進められている現状について語られた。その最たる例として挙げられるが、特定地域づくり事業協同組合制度を利用した気仙沼ジョイントワークス協同組合である。
現在、特定地域づくり事業協同組合制度を宮城県内で利用できているのは気仙沼市だけであることから、今後宮城県内において同制度の利用を検討していく上で、先進事例として着目される可能性に触れられた。
また、特定地域づくり事業協同組合制度は、地域で事業を営んでいる個々の企業単体だけでは不足している資源を特定地域づくり事業協同組合を介して融通し合うことで補い、事業を良い方向に伸ばしていく制度と言える。
気仙沼ジョイントワークス協同組合では、同組合に所属する企業に対して、同組合が人材を派遣し、労働力不足や事業発展のために必要となる人材の提供を受けている。詳細は、同組合がオンラインセミナーを開催しているので、ぜひそこで聴いて欲しい。
※本イベントは、事業説明イベントではなく、採用イベントです
気仙沼市は市内外の人々と繋がる意識が高い
気仙沼商工会議所青年部が今回初めて試みた公開定例会--Open Innovation Meeting--は、これまでクローズドな会議が中心だった気仙沼商工会議所青年部と市内の人々との繋がりを生み出す取り組みだった。
これまでイベントレポートにて紹介したように、気仙沼市では市内外の人々と繋がる取り組みを数多く行っている。たとえば中小企業支援の取り組みである気仙沼ビズは、市内外の企業が行っている取り組みを繋げ、コラボレーションを生んでいくことを意識している。
人材育成事業の一つであるぬま大学は、市内で生活している”やりたい”を抱いた人々を対象としているが、参加者に移住者が多く、また講義では地域外で活躍している人々との繋がりを生み出している。
地方というと閉鎖的で狭い人間関係の中での生活を強いられるイメージを持っている人々が多いかもしれない。現在公開されている映画「サンセット・サンライズ」でもそうした光景が描かれている。
しかしながら、現実の気仙沼市はオープンなところが多く、市内外を問わず人と人との繋がりを大切にしている。それは、昔から様々な地域、国々の漁師が出たり入ったりを繰り返す漁師町だった影響もあるかもしれない。
現代の日本には、閉塞的な地域での生活に辟易している人々や誰とも繋がれない都市での生活に孤独や虚しさを感じている人々が多い。そんな人々にとって、気仙沼市は何らかの救いをもたらしてくれるかもしれない。
Open Innovation Meetingは、そんな気仙沼市の良さを改めて感じさせてくれる場になったように思える。今後も様々な団体が同様のイベントを通じて人々の交流を生み出していけると良い。そんな風に感じた。
気仙沼市では、お試し移住プログラムを提供している。興味を持った方は、ぜひ一度相談してみて欲しい。人生をより豊かにする貴重な時間を手に入れられるかもしれない。
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