解体屋さん、ありがとう。残されていた古い小引き出に、戦前のロレックス!!
今回は、戦前のロレックス腕時計との出会い
その、思い出話をします。
解体屋さんが、不用品の情報をくれるようになって
大した知識も鳴く。長い経験もない私が
骨董屋のような顔をして、生きていくことが出来ました。
いつものように、朝の街を見回りながら走っていると
杉並区で、新しく、養生シートが張り巡らされている
一軒の家が目に入りました。
早速、車を停めて解体現場に入り
責任者と思える人に挨拶して、残存物を見せてもらいました。
その家の中を覗いてみると、生活道具がいっぱいで
足の踏み場もないような状態でした。
「まだ、引っ越し前なんですか」と尋ねると
「夜逃げの現場だよ」と返事がきました。
もう、不動産屋に確認してあり
全部、廃棄物として処理するという
確認を取ってあるので、何でも持って行っていいよ
と、返事がありました。
この人が、解体屋さんの社長でした。
「ただし、奥の押し入れに掛け軸がたくさん残っているけれど」
「あれは、自分が欲しくて持って帰るから残しておいてくれ」
と言われました。
「急ぎの現場だから、欲しい物は急いで積んでいってくれ」
と言われたので、引き出しや、箪笥の中身も見ないで
そのまま車に積んで、倉庫に帰りました。
洋服ダンスの中に残されていたワンピースは
全部、シルク素材で、高価そうだったので
そのワンピース全部と、桐のタンス、数個の造りの良い小引き出しを積んで
現場を後にしました。
社長が、とても忙しそうだったので
「明日また、今日の支払いに来ます」と挨拶して帰ろうとすると
「骨董屋さんに、掛け軸を一本も渡さなかったんだ」
「お金なんかいいから、連絡先を持ってまた明日にでも来てくれ」と
返事してくれました。
倉庫に戻って、積み込んだ荷物の整理をしていると
小引き出しの中から出てきたのが、画像のロレックスです。
さらにおまけ付きでした。
貴金属のアクセサリーと
天皇在位60年記念の十万円金貨が一枚、残されていたのです。
持ち帰った、ドレスはすべてシルクでジバンシーの製品でした。
日頃付き合いがあるリサイクル業者が大喜びで、
すべて買い取って行きました。
私はとても不思議でした。あのような生活レベルの人達が
何故、夜逃げしなければならなかったのかと。
だって、戦前というと,1,940年以前という事なんですよ。
そんな時代に、スイス製の腕時計を身に着けていた人なんですよ。
この時計に出会えて、一番嬉しかったは
こんな希少価値がある時計が、長い時間を経ても、残っていて
私の処に、来てくれた。・・・・そして
ゴミとして廃棄されなくてよかったと、いう事でした。
人助けではなく、時計助けが出来ました。
