🌙 第9章|女友達の恋バナを聞く夜 part3. その真ん中にいる夜
同じ夜に、
切ない恋の話と、
笑える恋の愚痴を聞いた。
どちらも、
ちゃんと“恋”だった。
泣きながら話す友人Aも、
笑いながら文句を言う友人Bも、
誰かを好きになって、
それぞれの場所で必死だった。
私はその間で、
グラスを持って、
相槌を打っていた。
正しさは分からない。
不倫を肯定するほどの勇気もないし、
簡単に否定できるほど、遠くもなかった。
もし私が既婚者だったら、
違う言葉を選んでいたかもしれない。
誰かを守る立場だったら、
もう少し強く止めていたかもしれない。
でも、今の私は独身で、
全部を想像できるほど、完成していない。
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