らんまん短歌 (全130回 130首) #推し短歌
生きている全てのものが持っている 君の名前は 愛の別名
私の「推し」は、らんまんです。
NHK連続テレビ小説『らんまん』26週全130回の、各回放送後に詠んだ短歌全130首(+α)を、
とりまとめました。
第1週「バイカオウレン」
「生まれてこんほうがよかった」ものなどない ちんまい葉っぱ 熱出す子供も
見えんでもおるから それを人間は「神さん」「天狗」「愛」と名付けた
冬の間に根を張り 春に花となり 君に会うのが わたしの務め
酒蔵の暗闇匂い音が好き 神様どうして おなごを嫌うの?
名を知らぬ花の名前を呼びたくて 今日と明日に名前を付ける
第2週「キンセイラン」
右巻きと左巻きのネジバナは 同じに見えて それぞれ違う
「変わったらいかん」と言われ育ったが 時代も人も 今が変わり目
葉から葉へ花から花へ 名を求め 師匠に続く匍匐前進
見ぬ父と恩師の広き肩に似た 清き流れの仁淀川かな
親友と恩師の言の葉 ふところに 心震わす金色の道
第3週「ジョウロウホトトギス」
見つけたというより 呼んでくれていた 崖のジョウロウホトトギスかな
旨い酒造っていきたい愛と愛 かんざし通して伝わり合う時
カエルから 君の王子になりたいな 今はゲコゲコ カエルの若様
名も知らぬ花を摘む人 名も知らぬその人想い 「恋」と名付けた
この櫛は きっとあなたに似合うだろう 綺麗な髪と笑顔が見たい
第4週「ササユリ」
あんなにも愛し愛された花だもの 嫌いになんかなれるわけない
自己犠牲 誰かの犠牲でできている そんな世界は もういらないや
柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや 草を説く君(与謝野晶子の本歌取り)
伝えたい抱きしめたい 遠回り あなたとずっと踊っていたい
渡せない櫛と思いを胸に秘め あなたをずっと守ると誓う
第5週「キツネノカミソリ」
夜が明けて この世に生まれた意味を知る 「道を悔やまん」指切りげんまん
捨てたなら 振り返らずに選び取れ 全ての夢は持てぬのだから
生まれ出た意味が分からなかったけど 花と絵が好き 人生が好き
「孫に生まれ幸せでした」 おばあちゃんが初めて見せた 涙ひとしずく
紅梅も白梅どちらも美しい 大変な道を選んで歩く
第6週「ドクダミ」
はじめまして 白から 黄色のタンポポの街に来ました よろしく東京
一つ星見つけ微笑む君のこと 草の根分けて見つけ出したい
「見くびるな! お前が盗った植物は 千金の価値 わしの命じゃ!」
雑草という草はない 疎まれて踏みにじられても 名と意味がある
花も人も一期一会の世の中で 君に「ズギャン!」と出会えた奇跡
第7週「ボタン」
タンポポの綿毛とダンスするように まだ見ぬ世界へ舞い上がりたい
僕は右 君は左へ それぞれの金色の道探し 踏み出す
権威より 日本の植物学のため "I want you" の handshake
かるやきとあなたの笑顔が大好きです あなたの頬に咲く赤牡丹
あなたから授けられた牡丹の絵 見知らぬ旅に出たくなった
第8週「シロツメクサ」
好きな花 好きな植物 好きな人 好きな場所で 学べる幸せ
一人より 人と一緒にいるほうが さみしい時もあることを知る
踏まれても無視をされても すがりつき くらいついてく オオバコみたいに
大好きな母が一番好きな花 かわいいあなたに見せてあげたい
一生を懸ける仕事と 好きな人 四つ葉の幸運 わしは見つけた!
第9週「ヒルムシロ」
「心から自由に動き楽しんで」クララ先生 レッスンその1
音楽や文学、絵画、芸術は 心と体の探求にある
凜とした赤いドレスの貴婦人は 大和撫子 お菓子屋の君
「愛すべき者なく一人生きるのか?」夏の最後のバラは綺麗だ
恋は黒 きれいなもんじゃないけれど 丸ごと全部 あなたが好きだ
第10週「ノアザミ」
かるやきを食べさせたくなるバラの人 なんで「来ない」と言ってしまうの
前を向き脇目も振らず走る君 いつまで共に走れるだろうか
ちゃんと寝て食べてピカピカ笑ってて それがあなたの全速力
待つだけじゃ惨めになるから 奥の手を「自分の機嫌は自分で取ること」
消えはせず 磨き抜かれた者達は 新たな場所で芽吹き 生き抜く
第11週「ユウガオ」
あとちょっと 自分が自分を認めたら 全速力で迎えに行きます
ヒルガオとユウガオ共に咲くように 違う二人も共に咲くかな
人生は大きな器 パンパンに満たせる夢を 今から探す
今いない あなたとダンス 愛のため 心のままに生きると決めた
「槙野さん。私、来ました!」 駆け抜けて ユウガオ色のドレスの姫様
第12週「マルバマンネングサ」
始めます あなたと共に大冒険 完成させてね 100年残るわ
草が好き 八犬伝とかるやきも 好きなあなたを 好きなわたしよ
蔵人は宝 峰屋の峰乃月 心のように澄み切った酒
好きだとか嫌いではなく なんとなく あなたの名前 呼んでみただけ
新種の名「セドゥム・マキノイ」 昼の星 おばあちゃんとの思い出の花
第13週「ヤマザクラ」
わしらあを育ててくれた おばあちゃんと 病の桜 救ってみせる
峰乃月うまいと笑う ことほぎを 呪いではなく 祝いの女神
あなたしか見えない子たち生きている 気づいてあげて とことん見てね
ありがとう 今までほんまにありがとう 万太郎と竹雄 涙と涙
らんまんじゃ 皆の幸せ咲き誇れ 桜から桜 縁から縁(えにし)
第14週「ホウライシダ」
あの場所で 僕が見つけた君の名を 僕が付けたい 僕だけの君
草が好き 何ものでもないこの僕の ものだと言ってくれた あなたは
ツルハシで かるやき岩に穴を開け 雲の枕でお休みしましょ
仁淀からミシシッピーへ 植物も世界へ続く 金色の道
「おはよう」も「おやすみなさい」も二人きり お互い元気に長生きしましょう
第15週「ヤマトグサ」
人生の頑張り時は今なんだ 君の笑顔が支えてくれる
身の丈に合わない望みだとしても あなたと二人 夢を見たいの
身の丈に合わない買い物したけれど 二人の夢を印刷するの
ギリシアと日本の植物好き達を繋ぎ合わせる セリゴナムかな
森深くひっそり生きて 万葉の心持つ子の名は ヤマトグサ
第16週「コオロギラン」
シダに似て静かに私を待っている 得難いお前を愛しているんだ
白うさぎ スッポンタケが大好きで 誰より優しい花を咲かせた
「絶景かな」天井に咲く満開のヤマザクラの絵 二人の花見
目に見えぬ命の源描くため 君が目になれ 僕が手になる
生きている全てのものが持っている 君の名前は 愛の別名
第17週「ムジナモ」
運が良い悪いと人は言うけれど あなたに会えて わたしは幸運
新しい酒を造ろう 祈り込め 滅びではなく 喜びの酒
「子供さえ幸せならば上出来よ」「人生上等目指しちまうか」
草木の精 名もない草に名を付けて 咲かない花も咲かせてみせた
これまでにお世話になったみんなぁの 笑顔の花が この絵に咲いちゅう
第18週「ヒメスミレ」
同じ花を育てていると思っていた 別れ奏でるヴァイオリンソナタ
終わらない いつでもわしの周りには 園ちゃん寿恵ちゃん花が咲いちゅう
ムジナモがロシアとドイツ繋いでく わしもロシアへ羽ばたきたいき!
ささやかな夢を見ました はかなくて ヒメスミレ色の叶わぬ夢
タンポポと空へ還った幼子へ 届いておくれ ヒメスミレの絵
第19週「ヤッコソウ」
今は雨 涙流して 時薬飲んで 静かに泣こう 二人で
悔やまずに やりたいことをやりきった 一から始める 何度も始める
寿恵ちゃんは 花どころじゃない 飛び抜けて生きる力が強い 笹のよう
「近所なの? キノコを採るの? 君の名は? この山で好きな草花はある?」
ヤッコソウを見つけてくれた 君の名を発表したい 共に世界へ
第20週「キレンゲショウマ」
全国の植物好きの花便り 愛する思いは一人じゃない
槙野家の財務、広報、営業も 良妻賢母 軍師の寿恵子
草花も人間たちも それぞれが面白くて 優劣はない
花も実もつけないシダと 雨露に一緒に濡れた 君を愛する
自らの足で探して採集し 皆で調べて見つけた新属
第21週「ノジギク」
植物は海から生まれ花開き 永遠の始祖 海に還った
あなたから受け取るバトン 全国へ植物学の種を蒔き行く
かわいい姪 愛嬌、度胸、気働き ありったけでやってみなさい
そばにいる時も 離れている時も 好きな相手は あなただけです
君のため 気になる菊を採って来る この国自生の原種のノジギク
第22週「オーギョーチ」
変わりゆき勝ち負け叫ぶ世界でも 変わらぬ道を歩き続ける
いつの世も 好きこそ物の上手なれ 名講談師 お寿恵が一席
台湾もロシアも 同じ月を見て 花を愛する人たちがいる
「この味がいいね」と言って旅立った 今頃あなた 西のカナタね
植物を好きな先生追い駆ける その先生も追い駆けた道
台湾と土佐とを繋ぐ 植物と言葉と笑顔 大きい満月
第23週「ヤマモモ」
もういっぺん もういっぺんだけ挑みたい あなたの夢を叶える夢に
同じ空見上げる顔に それぞれに 喜怒哀楽に反射する月
頬に牡丹 心に玉の八犬士 どうか体は大事にしてね
観察をすればするほど面白い 渋谷を私の横倉山に
やまももが守る 私の横倉山 美味しいものと笑顔集う町
第24週「ツチトリモチ」
自分しか見えぬ大きな夢だから 期待と不安 走る両輪
恒星のような知識と情熱が 迷信の闇照らし消し去る
百二十年ごとに咲き 枯れ果てるハチクは 人に何を伝える
風に乗る二匹の竜が それぞれに たった一つだけ選んだもの
懸命に待ちます あなたが戻るまで 金色の道 照らす約束
第25週「ムラサキカタバミ」
「ありがとう」 「こちらこそだよ、ありがとう」 ずっと続いてほしい 「ありがとう」
祈り込め名付けるだけで精いっぱい 「それが一番の贈り物です」
標本も人間も命 命より大切なものはない 命
つらくても 生きて根を張り続ければ 花はまた咲く ムラサキカタバミ
変わらずに明るい方を向くあなた 涙が出るほど愛おしいです
最終週「スエコザサ」
ねえあなた 思い描いて 四季通し らんまんに咲く植物の園
植物を一生愛しただけの人 植物と人に愛された人
植物も人も出会えた この奇跡 今生きることがただ愛おしい
一人から走り始めた同じ道 皆で叶える 君との約束
お互いを照らすお日様 永久に一緒にいます 二人らんまん
+α
1発の弾道ミサイル発射され 1億人の笑顔を奪う
金曜の朝一番に思うのは らんまんどうだ? あさイチだれだ?
