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ろうそく

ろうそくを見つめている。
 

思ったよりも短い。
 

ろうそくの灯は
ゆらゆらと揺れながら

けれども
まだ力強く

燃えている。
 

 
いつ見ても
長かった。

灯りは長く伸び
辺りを照らしていた。

だから
ずっとこの先も
このままだろう。

そんなふうに
思っていた。
 

まさか
こんなにも
短くなっていたなんて

思いもしなかった。
 

 
私が知っているのは
途中から。

この、ろうそくが灯ったその日は
知らない。
 

そして、ある日。

新たなろうそくを灯す。

自らの灯が
消える危うさ。

新たなろうそくが灯ることへの
不安。

それよりも
次へ灯りを渡すことを
選んだのだ。
 

 
その灯りが
そのろうそくが

少しずつ弱く
少しずつ短くなって

終わりを告げようとしている。
 

私にできることは
なんだろうか。

ちょくちょく
様子を見ることだろうか。
 

弱く短くなる
そのろうそくを

私は
いつもの心で
見ることができるだろうか。
 

それとも
ろうそくの生涯を
知ることだろうか。
 

普段と違う行動に
想いを悟られてしまうのではないか。
 
 

そう
 

私はまだ
現実を
直視できていない。
 

 
灯りが
弱くてもいい。

ろうそくの長さが
短くてもいい。

だから
まだまだ

そばにいてほしい。
 
 

不器用ではあるけれど

伝えられないかも
しれないけれど

灯っている間

その間だけでも

その灯りを
大事にしたい。
 

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yozora 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。