ろうそく
ろうそくを見つめている。
思ったよりも短い。
ろうそくの灯は
ゆらゆらと揺れながら
けれども
まだ力強く
燃えている。
*
いつ見ても
長かった。
灯りは長く伸び
辺りを照らしていた。
だから
ずっとこの先も
このままだろう。
そんなふうに
思っていた。
まさか
こんなにも
短くなっていたなんて
思いもしなかった。
*
私が知っているのは
途中から。
この、ろうそくが灯ったその日は
知らない。
そして、ある日。
新たなろうそくを灯す。
自らの灯が
消える危うさ。
新たなろうそくが灯ることへの
不安。
それよりも
次へ灯りを渡すことを
選んだのだ。
*
その灯りが
そのろうそくが
少しずつ弱く
少しずつ短くなって
終わりを告げようとしている。
私にできることは
なんだろうか。
ちょくちょく
様子を見ることだろうか。
弱く短くなる
そのろうそくを
私は
いつもの心で
見ることができるだろうか。
それとも
ろうそくの生涯を
知ることだろうか。
普段と違う行動に
想いを悟られてしまうのではないか。
そう
私はまだ
現実を
直視できていない。
*
灯りが
弱くてもいい。
ろうそくの長さが
短くてもいい。
だから
まだまだ
そばにいてほしい。
不器用ではあるけれど
伝えられないかも
しれないけれど
灯っている間
その間だけでも
その灯りを
大事にしたい。
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