カフネ 阿部暁子著 本屋大賞受賞作 読書感想文
本屋大賞発表前に読みたかったが、間に合わなかった。オーディブルで読んでみることにした。
法務局に勤める薫子は、カフネという家事代行サービスのボランティアをすることになった。弟の元恋人と一緒に活動していく中で、食を通して様々な社会問題に向き合っている話に思えた。
不妊治療について、当事者の気持ちが細かく書かれていた。私も、かつてしたことがあるので、共感する内容であった。なかなか他人に言えるような内容ではないので、このように物語の中に書かれていると、励まされる人は多いのではないかと思う。
また、児童福祉についても書かれている。ネグレクトの問題、これは、学校に携わるものとして、知っておかなければならない。思っているより、このような家庭は多くある。前に、「黄色い家」と言う本を紹介したことがあるが、子供が犠牲になっている家庭はたくさんある。
そして、多様性について。だいぶ世間に認知され始めているが、当事者は1番伝えたい人に言うことができず、苦しんでいる人もいる。クラスに1人はいると言われているが、直接相談されたとしても、その苦しみを分かち合うことはできても、解消するのは難しい問題である。
「きのう何食べた?シーズン2」をビデオに撮りためていたが、最近ようやく一気に見ている。この中にも苦しみや喜びや様々な感情が込められている。このドラマを多くの人が見れば、自然に理解できることがたくさんあるように思う。
カフネの中に、様々な食事が出てくる。私も作ってみたいと思えるものが多かった。
誰かのために食事をつくるのは、あなたが好きだよと伝えることだというセリフ。良かったです。
食事を通して、様々な人が元気になっていく。
そして、その描写もおいしそうで、作ってみたいものがたくさんある。
卵みそ
おにぎり
プリン
虹色のポップコーン
ピザ
骨付きのフライドチキン
覚えているだけでもたくさんある。
レシピ本が出たら、作ってみたいなと思う。
探すと公式サイトがありました。
最近見たNHKの「バニラな毎日」にも、「きのう何食べたシーズン 2」にも通ずるものがあった。
あともう少しで読み終わるが、最後までどうなるのか、ドキドキするような展開だった。ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思う。
